メンズ脱毛と毛周期『脱毛回数と期間』について

Posted on 2022年5月12日2024年8月12日

脱毛の成果には毛周期が重要な影響を与え、処理回数や期間と密接に関連しています。

毛周期は、脱毛の効果に大きな影響を与える要素の一つです。脱毛に興味がある方々の中には、「毛周期」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。メンズ脱毛を考える際には、この「毛周期」を理解することが重要です。では、「毛周期とは何か？」、「なぜ毛周期が脱毛において重要なのか？」について、簡単に解説してみましょう。

毛周期とは？

毛周期はヘアーサイクルとしても知られ、毛が生え変わるまでの期間を指します。このサイクルは個人差がありますが、性別や年齢に関係なく全ての人に影響します。毛は主に「成長期→退行期→休止期」という3つのサイクルを経て成長し、抜け落ちるサイクルが毛周期と呼ばれます。何もしないのに髪の毛が抜けたり、陰毛がトイレで落ちる経験は、毛が成長を終え休止期に入った結果です。

毛の成長期

毛の成長期は毛穴から毛が生え、毛が伸び続ける段階です。成長期の初期では、毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、皮膚の中で毛が生え始めます。成長期の中期から後期にかけては、毛が皮膚の表面に現れ、一定の長さまで伸び続けます。この段階の毛は毛母細胞が活発に働いており、そのため引っ張ってもなかなか抜けない強い毛となります。

毛の退行期

毛の退行期は毛穴から毛が依然として生えている状態ですが、毛母細胞の活動が停止する時期です。これが通常の「抜け毛」と呼ばれ、細くなり弱くなった毛が自然に抜け落ちていきます。

毛の休止期

毛の休止期は毛穴から毛が生えていない状態になります。働きが停止していた毛母細胞が、時間の経過とともに活発になり始めます。

脱毛の効果があるのは成長期の毛だけ！？

これまで毛周期について解説してきましたが、具体的に毛周期と脱毛がどのように関連しているのでしょうか？脱毛と毛周期の関係について詳しく説明します。

現在、さまざまな脱毛方法が存在しますが、実際に効果があるのは”成長期”の毛のみです。光脱毛や医療レーザー脱毛は毛の黒い色素（メラニン）に反応する仕組みなので、生えていない休止期の毛には効果がありません。また、毛が生えている退行期の毛も抜け落ちる途中の毛であるため、光やレーザーが十分に反応せず、本来の効果を発揮できません。ニードル脱毛も同様で、電気針を毛に沿って挿入する脱毛方法であり、成長期の毛にしかアプローチできません。

身体の各部位ごとの毛周期一覧

部位	毛周期	脱毛ペース
頭髪	2年～6年	―
顔・ヒゲ	2年～5年	2週間～1ヵ月
腕	6ヶ月～8か月	1ヵ月～3ヵ月
ワキ	8ヵ月～2年6ヶ月	1ヵ月～3ヵ月
上半身（胸・腹）	8ヵ月～1年6ヶ月	1ヵ月～3ヵ月
足	6ヶ月～8か月	1ヵ月～3ヵ月
VIO（陰部）	1年～2年	1ヵ月～2ヵ月

脱毛ペースを効果的に設定するには、成長期の毛が最も多いタイミングで施術を受ける必要があります。ただし、毛周期は部位や毛穴ごとに異なり、全ての毛が同時に成長期に入るわけではありません。しかし、成長期の毛が多くなるタイミングを狙うことは可能です。現在生えている毛の中で約5％～15％が成長期にあたります。つまり、1回の脱毛施術で効果がある毛は約1割であり、単純計算で10回の脱毛が必要となります。体毛の場合、平均2ヵ月に1回のペースで施術を受けると、成長期の毛が多いタイミングで脱毛が可能です。