【医師監修】唇の皮がむける原因は?乾燥だけじゃない“意外な理由”と正しいケア法まとめ

唇の皮がむける原因は?乾燥だけじゃない“意外な理由”と今すぐできる対策法

「また唇の皮がむけてる…」そんな小さな違和感、放置していませんか?
乾燥や寒さのせいだと思いがちですが、実は栄養不足・アレルギー・ストレス・生活習慣の乱れなど、見落としがちな原因も多くあります。

本記事では、医師監修のもと、唇の皮がむける“本当の理由”と、今日からできるやさしいケア・生活改善法をわかりやすく解説します。
リップを塗っても治らない方、繰り返し皮むけを起こしてしまう方は、ぜひ参考にしてください。

 

目次

よくある思い込み|「リップクリームを塗ればOK」は本当?

「唇が乾燥したらリップクリームを塗る」──これは多くの人が実践している定番ケアです。
しかし、実は“塗るだけ”のケアが逆効果になるケースもあるのをご存じでしょうか?
唇の皮むけを繰り返している人は、ケアの“やり方”や“選ぶアイテム”に原因が隠れているかもしれません。

リップクリームを“塗りすぎる”と逆効果になることも

リップクリームを何度も重ね塗りしているのに、なぜか皮がむける…。
そんなときは、「塗りすぎ」による依存状態が起きている可能性があります。

リップクリームには、唇表面を一時的に保護する**油分(ワセリンやミネラルオイル)**が多く含まれています。
これを何度も重ねると、唇が「外部からの保湿に頼る」状態になり、本来のバリア機能や水分保持力が低下してしまうのです。

✅ 対策ポイント

  • 乾燥を感じたときだけ“必要最低限”に塗る

  • 就寝前などは保湿成分(セラミド・シアバター・スクワラン)入りを使用

  • 日中は紫外線カットタイプ(SPF10〜20程度)を選ぶと◎

摩擦・刺激の強いリップケアがトラブルの原因に

唇の皮がむけると、「指で剥いてしまう」「スクラブでこすり落とす」などのケアをしていませんか?
実はそれが唇の角質層を傷つけ、さらなる炎症や乾燥を招く原因になります。

唇の皮膚はとても薄く、ターンオーバーも早いため、刺激に非常に弱い部位です。
「刺激の強いスクラブ」「メントールや香料入りリップ」「着色リップの重ね塗り」などもトラブルの元。

✅ 対策ポイント

  • 皮がめくれても無理に剥がさない(自然に取れるのを待つ)

  • 刺激成分なしの無香料・無着色リップを選ぶ

  • マスクやコップとの摩擦を減らすため、薄く保護膜をつくるように塗布する

リップ選びで注意したい「成分」と「塗るタイミング」

リップクリームを選ぶときに見落としがちなのが成分の刺激性塗るタイミングです。
乾燥・皮むけを防ぐためには、「何を」「いつ」塗るかがとても大切。

🔍 成分チェックリスト

避けたい成分:

  • メントール・カンフル・香料・アルコール → 清涼感はあるが刺激が強い

  • サリチル酸 → 古い角質を溶かし、唇には刺激が強すぎる

おすすめ成分:

  • ワセリン・シアバター・ホホバオイル → 保護膜をつくり乾燥を防ぐ

  • ヒアルロン酸・セラミド → 水分保持力をサポート

  • ビタミンE・グリチルレチン酸 → 血行促進&炎症を抑える

⏰ 塗るタイミングのコツ

  • 洗顔や歯磨き後の“清潔な唇”に塗る(水分が残ったままはNG)

  • 外出前・就寝前の1日2〜3回を目安に

  • 乾燥がひどい時期は、**寝る前に厚めに塗って「リップパック」**を

💡ワンポイントまとめ

  • 「リップを塗れば大丈夫」は思い込み!

  • 唇は“角質層のない敏感部位”なので、守るケアが基本

  • 刺激を減らし、正しい成分と塗り方でバリア機能を整えることが最優先

 

乾燥以外に考えられる「唇の皮むけ」の原因とは?

乾燥以外に考えられる「唇の皮むけ」の原因とは?

「乾燥してるだけ」と思っていた唇の皮むけ。
実はその裏に、**栄養不足や刺激、ストレスなど“体のサイン”**が隠れていることがあります。
唇の皮膚はとてもデリケートで、少しの変化にも反応しやすいため、内側・外側の両方から原因を探ることが大切です。

ビタミン不足(特にB2・B6・鉄分)による粘膜トラブル

唇は「粘膜の延長線上」にあるため、栄養状態の影響を受けやすい部位です。
とくに不足しやすいのが、ビタミンB群(B2・B6)と鉄分

これらは粘膜を再生する働きを持っており、不足すると唇や口角が荒れやすくなります。
「口角炎」や「唇のひび割れ」「皮むけ」を繰り返す人は、栄養の偏りが原因かもしれません。

✅ 対策ポイント

  • ビタミンB2:卵、レバー、うなぎ、納豆、牛乳など

  • ビタミンB6:鶏むね肉、マグロ、バナナ、ニンニク

  • 鉄分:赤身の肉、あさり、ひじき、大豆製品

  • 栄養ドリンクやサプリを活用する場合は、「ビタミンB群複合タイプ」がおすすめ

💡 ポイント
ダイエット中や偏食、外食中心の生活では、これらの栄養が不足しやすいので注意しましょう。

アレルギー・口紅や歯磨き粉などによる刺激反応

「新しいリップを使い始めたら唇が荒れた」
「歯磨き後に唇がピリピリする」
このような場合、接触性アレルギーの可能性があります。

リップクリーム、口紅、歯磨き粉、マスク、食べ物などに含まれる成分が刺激となり、唇の皮膚バリアを壊してしまうことがあります。
特に、**香料・メントール・漂白成分(フッ素・ラウリル硫酸Na)**は刺激になりやすい成分です。

✅ 対策ポイント

  • 無香料・無着色・低刺激タイプのリップ・化粧品を選ぶ

  • 歯磨き後は唇をしっかりすすぐ

  • 刺激が続く場合は使用を中止し、皮膚科へ相談

  • アレルギー体質の人は、「敏感肌用・皮膚科テスト済み」商品が◎

💡 ポイント
一見関係なさそうな“歯磨き粉”や“食器洗剤”などの日用品も、原因になっているケースがあります。

ストレス・ホルモンバランスの乱れによる血流低下

ストレスや睡眠不足が続くと、自律神経が乱れ、血流が低下します。
その結果、唇の細胞再生が滞り、皮むけ・くすみ・ひび割れが起こりやすくなります。

さらに、女性の場合は生理周期やホルモンバランスの変化により、皮脂分泌や水分保持力が低下することも。
唇の荒れが周期的に出る人は、体のリズムと関係しているかもしれません。

✅ 対策ポイント

  • 6〜7時間以上の睡眠を確保

  • ストレスを感じたら、深呼吸・入浴・軽い運動でリラックス

  • 口呼吸や無意識の歯の食いしばりを避ける

  • 血流を促すためにホットタオルで唇を温めるケアもおすすめ

💡 ポイント
「唇の荒れが治らない」ときは、スキンケアよりも生活リズムの見直しが効果的な場合があります。

唇をなめる・噛むなどの「クセ」が皮むけを悪化させる

唇が乾燥すると、つい「なめて潤そう」としてしまう――。
しかし実際は、唾液が蒸発するときに水分まで奪われ、より乾燥を進行させてしまうのです。

また、無意識に唇を噛んだり、皮を剥いたりするクセも要注意。
これは「リップバイティング症候群」と呼ばれ、ストレスや不安が原因で繰り返すことがあります。

✅ 対策ポイント

  • 唇が乾いたら、なめずにすぐリップクリームで保護

  • 皮を剥きたくなったら、冷たい水で軽く湿らせて落ち着かせる

  • 無意識に噛んでしまう人は、マスクで物理的に防ぐのも◎

  • 強いストレスやクセが止まらない場合は、心療内科での相談も検討を

💡 ポイント
「ちょっとしたクセ」も、積み重なると慢性的な炎症の原因に。
意識して唇を“触らない時間”をつくることが、回復への第一歩です。

💡まとめ

乾燥以外の原因は、唇そのものよりも体の内側や日常の習慣に潜んでいることが多いです。
リップケアで改善しない場合は、栄養・生活・クセの3方向から見直すことで、根本的な回復につながります。

 

今日からできる!唇の皮むけ対策&ケア法

今日からできる!唇の皮むけ対策&ケア法

乾燥以外の原因を見直したら、次は「実際に今日からできるケア」を取り入れましょう。
唇のバリアを守りつつ、内側からの補強も意識した多角的アプローチが効果的です。

ワセリンやバームで「保護」中心のケアを

なぜ有効?
ワセリン(白色ワセリンなど精製度の高いもの)は、水分を“与える”のではなく唇表面に“保護膜(油膜)”をつくり、水分蒸発を防ぐ働きがあります。
また、外部刺激(風、摩擦、マスクなど)から唇を守る役割も期待できます。

実践方法・コツ

  • 日中はリップクリーム → その上からごく薄くワセリンを重ねる

  • 就寝前は厚めにワセリンを塗ってリップパック代わりにする

  • リップや美容液を先に塗ってからワセリンを“フタ”として使うと、潤い持続力が上がる

  • 使用するワセリンは、白色ワセリン(精製度が高いもの)を選ぶのが安心

  • 手や指が唇に触れる部分は清潔に、スパチュラや綿棒の使用も検討を

  • 多量・厚塗りはテカりやべたつき、化粧ノリの妨げになるため避ける

注意点

  • ワセリン自体には皮膚修復作用(炎症を治す力)はないため、唇がひどく荒れている場合は適切な薬用成分入り製品や医療処置も併用を

  • 精製度の低いワセリン(黄色ワセリン等)は刺激になる可能性があるので、刺激を感じたら使用を中止

おすすめアイテム例
(リップケア・バーム系製品)

  • DHC 薬用リップクリーム:無香料・刺激少なめで日常使いに適する

  • ハウスオブローゼ Oh!Baby スクラブリップバーム:無色タイプ、週1〜2回の軽い角質ケアにも使える

  • 松治郎の舗 蜜美はちみつ リップクリーム:はちみつ成分配合で保湿感プラス

  • I Products HIMEGRA PREMIUM LIP:さくら風味や柔らかさを持たせたバーム

  • ザ セム ソフトメルティング ティンテッド リップバーム:色付きバームとして自然な発色も兼ね備える

これらを使う際は、上記の「保護を重視する」使い方をベースに紹介すると読者に親切です。

寝る前のリップパックで集中保湿

なぜ有効?
寝ている間は唇が乾燥しやすくなるため、保湿を長時間キープできる方法が効果的です。
リップパック(ラップ+たっぷり保湿剤を密閉する方法)は、唇のうるおい保持を高めるスキンケア的なアプローチです。

実践方法

  1. 唇にたっぷりとリップやバームを塗る

  2. 唇より少し大きめにカットしたラップを重ねて密着させる

  3. 5~10分程度おく(長時間は蒸れやすく逆効果になることも)

  4. ラップを外したら、残ったクリームをやさしくなじませる

  5. 仕上げに軽く保護膜を作る(ワセリンなど)

応用ティップス

  • お風呂の蒸気を利用してラップパックを行うと効果がアップ

  • 蒸しタオルを併用してほんのり温めてから行うと、血流が促されて浸透感が高まる

  • ラップ使用が難しいときは、厚めにバームを塗ってそのまま就寝する方法でも代用可

注意点

  • 放置時間を長くしすぎると湿気で皮膚が蒸れて炎症を招くことあり

  • 唇の状態(ひび割れ・出血など)がひどいときは無理せず通常ケアにとどめる

食生活で意識すべき「粘膜を強くする栄養素」

唇は粘膜・口腔まわりの延長部位なので、粘膜健康を支える栄養素を積極的に摂ることが、皮むけの防止につながります。

重要な栄養素と摂取源

栄養素 役割(唇・粘膜保護) 食材の例
ビタミンB2(リボフラビン) 粘膜の再生促進 レバー、卵、納豆、牛乳など
ビタミンB6 細胞代謝・皮膚状態維持 鶏肉、マグロ、バナナ、にんにく
鉄分 血行・酸素供給 赤身肉、あさり、ホウレンソウ
亜鉛 細胞分裂と修復 牡蠣、牛肉、レバー、種実類
ビタミンA・β-カロテン 粘膜の維持 にんじん、かぼちゃ、緑黄色野菜
良質なタンパク質 組織修復の材料 魚、肉、大豆、乳製品

実践ポイント

  • 偏食・外食中心の人はビタミンB群・ミネラルが不足しがちなので、野菜・魚・肉・豆製品をバランスよく

  • 調理による水溶性栄養素の流出を防ぐため、スープ・煮汁ごと食べるメニューを取り入れる

  • サプリメントを使う場合は、複合型ビタミンB群+ミネラル配合タイプを選ぶと効率的

  • 水分補給も大切(唇から乾燥が進むのを防ぐ意味で、こまめに水やノンカフェインのお茶などを)

唇の皮を「剥かない・こすらない」習慣をつける

皮むけした唇を見ると、つい「触って取ってしまおう」と考えがちですが、それがさらなる悪化を招くことがあります。

なぜ避けるべきか?

  • 皮を剥くと下の未熟な皮膚がむき出しになり、刺激・炎症の原因に

  • 摩擦やこすり動作が角質を傷め、修復を妨げる

  • 唇は非常に薄い組織なので、ちょっとした刺激でも赤く荒れやすい

改善習慣・コツ

  • 皮むけが見えても自然にはがれるのを待つ

  • どうしても気になるときは、冷たい水を含んだコットンやガーゼで軽く湿らせて落ち着かせる

  • リップやバームで保護膜を張ることで、意識的に“触れづらくする”環境を作る

  • マスク使用時は摩擦軽減の観点からリップを薄く塗るか、リップを塗った上からシルク素材など滑らかなマスクを使う

  • ストレスや不安による無意識な「リップバイティング(唇を噛む・触るクセ)」には、意識を向けて別の行動(ガムを噛む、手を動かす)に置き換える

冬・エアコン・マスク下など環境別の乾燥対策

唇を取り巻く環境は季節や場所で大きく変わります。環境に応じた対策を取ることで、皮むけ予防につながります。

季節・環境別の対策

環境 主な乾燥要因 対策例
冬の屋外 低湿度・冷風・紫外線 UVカット効果のあるリップを選ぶ、風よけマスク着用、こまめに塗り直す
室内(エアコン) 空気の乾燥 加湿器を使用、空気清浄機でホコリ除去、リップの使用頻度を上げる
マスク下 こもる湿気 → 蒸れ → 摩擦 薄く保湿する、間隔をあけて唇を休ませる、マスク素材に注意(シルク・滑らかな素材)
暑い季節・直射日光 紫外線・汗で流れやすい SPF入りリップ(SPF10~20)を選ぶ、帽子・日傘併用

付加的な工夫

  • コップやマグを使うときは、唇との接触部分にリップまたはワセリンを薄く塗る

  • 車・室内・オフィスでは、携帯用の小型リップを複数持っておくと便利

  • 冬季は特に“表面乾燥 → ひび割れ → 皮むけ”の流れになりやすいので、早め早めに保湿を

 

まとめ|唇の異変は体からのサイン。やさしく整えることから始めよう

まとめ|唇の異変は体からのサイン。やさしく整えることから始めよう

唇の皮むけは、単なる乾燥だけでなく、生活習慣・栄養・ストレスなど、体全体のバランスの乱れを示すサインでもあります。
リップを塗るだけで終わらせず、「なぜ皮がむけるのか」を見つめ直すことで、根本的な改善につながります。

唇ケアは“足し算”ではなく“引き算”が大切

唇が荒れると、つい「もっと保湿しなきゃ」「たくさん塗らなきゃ」と思いがちですが、実は過剰なケアが刺激になることもあります。
リップの塗りすぎや、角質オフのやりすぎ、強い摩擦はNG。
まずは「刺激を減らす」ことを意識し、シンプルでやさしいケアに切り替えることが、健康な唇への第一歩です。

体の内側と外側、両面からケアする意識を

唇の粘膜を丈夫に保つには、ビタミンB2・B6・鉄・たんぱく質といった栄養素も不可欠です。
外側のケア(保湿・保護)に加え、食事や睡眠など体の内側からのケアを取り入れることで、回復力がぐっと高まります。
内外両面のアプローチを意識することで、皮むけを繰り返さない“本当の改善”が目指せます。

繰り返す皮むけは、医師に相談することも検討を

丁寧にケアしても何度も皮むけを起こす場合は、アレルギー性口唇炎・接触性皮膚炎・口角炎などの可能性もあります。
市販のケアでは改善しない、痛み・腫れ・出血がある場合は、皮膚科または口腔外科での診察がおすすめです。
早めの受診で、原因を特定し、適切な治療を受けることができます。


💡ポイントまとめ

  • 唇のケアは「塗る」よりも「守る」意識で

  • 栄養・睡眠・ストレスケアも唇の健康に直結

  • 改善しない場合は、医療機関での確認が安心

 

唇のトラブル対策はこちら🔻

 

 

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