
小鼻まわりの赤みがなかなか治らず、ファンデーションでも隠しきれない…。そんな悩みを抱える人は少なくありません。
実はその赤み、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れが原因になっていることも。
この記事では、皮膚科医監修のもと、小鼻の赤みを引き起こす要因と、今日からできる見直しポイントをわかりやすく解説します。
敏感肌でも実践しやすいケア方法を取り入れて、赤みのないすこやかな肌を取り戻しましょう。
小鼻の赤みが治らない…それ、よくある肌悩みです
鏡を見るたびに気になる“小鼻の赤み”。
「ニキビでもないのに赤い」「メイクで隠しても浮いてしまう」──そんな悩みを抱える人は少なくありません。実は、小鼻まわりは皮脂腺が多く、刺激を受けやすい“敏感ゾーン”。
つまり、ちょっとした生活習慣やスキンケアの積み重ねで赤みが慢性化しやすい部位なのです。
では、なぜ小鼻だけ赤くなってしまうのか?
ここでは、よくある原因をわかりやすく解説します。
赤みが出やすいのは「鼻まわり特有の皮脂バランス」のせい
小鼻まわりはTゾーンの一部で、皮脂の分泌量が多いのに、角質層は意外と薄いという特徴があります。
つまり「脂っぽいのに乾燥している」という、矛盾した状態になりやすいのです。
このアンバランスが続くと、
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皮脂による毛穴詰まりや炎症
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洗顔・拭き取りのしすぎによる乾燥ダメージ
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温度差や紫外線による毛細血管の拡張
といった要因が重なり、小鼻の赤みが慢性的に出やすくなります。
▶ 対策ポイント
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朝晩の洗顔は「泡でなでる程度」にやさしく行う
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保湿は軽めではなく“しっかり浸透型”を選ぶ
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脂取り紙の使いすぎや強いクレンジングを避ける
ニキビ跡・乾燥・刺激など“複合原因”が多いのが特徴
小鼻の赤みは、単純に「血行が良すぎる」わけではありません。
実際には、いくつかの小さな肌トラブルが重なった結果として現れていることが多いです。
主な原因としては、
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ニキビや吹き出物の炎症後の色素沈着・血管拡張
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洗顔後やエアコンによる乾燥
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マスクの摩擦や、ティッシュの当てすぎ
など。
こうした刺激が続くと、皮膚が自らを守ろうとして炎症を繰り返し、「常に赤い状態」が固定化してしまいます。
▶ 対策ポイント
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炎症跡にはビタミンC誘導体やナイアシンアミド入り美容液を
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保湿後はワセリンなどで“摩擦バリア”をプラス
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花粉・マスク時期は「低刺激スキンケア+こまめな保湿」が鉄則
一時的な赤みと、慢性的な赤みの見分け方
小鼻の赤みには「一時的な反応」と「慢性的な炎症」があります。
ケアの方向性を間違えると、悪化させてしまうことも。
| 種類 | 原因 | 持続期間 | 対応のポイント |
|---|---|---|---|
| 一時的な赤み | 温度差・入浴・運動・刺激などによる血行反応 | 数分~数時間でおさまる | 放置してOK、保湿で落ち着く |
| 慢性的な赤み | 炎症・乾燥・バリア機能の低下 | 数日〜数週間続く | 生活・スキンケアの見直しが必要 |
▶ 見分けのコツ
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「洗顔後や風呂上がりだけ赤い」→一時的な血行反応
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「常に赤い・ヒリヒリする・化粧がしみる」→慢性的炎症の可能性
慢性的な場合は、セルフケアだけで改善しにくいこともあるため、皮膚科での診察(酒さ・脂漏性皮膚炎のチェック)を受けておくと安心です。
実はやってるかも…赤みを悪化させる生活習慣

小鼻の赤みは、スキンケアだけではなく日常の習慣が大きく関係しています。
「肌のために頑張っているのに治らない…」という人ほど、知らず知らずのうちに赤みを悪化させる行動をしていることも。
ここでは、特に見落とされがちな3つの生活習慣をチェックしていきましょう。
睡眠不足やストレスは肌の血管を拡張させる
睡眠不足やストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位な状態に。
その結果、血管が拡張し、鼻まわりの赤みが目立ちやすくなることがあります。
また、ストレスによって分泌されるホルモン(コルチゾール)は皮脂量を増やし、肌の炎症を悪化させる原因にも。
つまり、「ストレス → 皮脂増加 → 炎症 → 赤み」の悪循環が起きやすいのです。
▶ 対策ポイント
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まずは「睡眠の質」を整える(7時間前後を目安)
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夜のスマホ時間を減らして、就寝1時間前は画面オフ
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深呼吸・軽いストレッチ・アロマなどで副交感神経を整える
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「頑張らない日」を週1でつくるのも立派なケア
辛い食べ物・アルコール・カフェインの摂りすぎにも注意
食生活も、小鼻の赤みに大きく関係します。
特に唐辛子・アルコール・カフェインは、血管を一時的に拡張させ、肌表面の赤みを強める作用があります。
たとえば、
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辛い料理を食べたあとに鼻先が赤くなる
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お酒を飲んだ翌日に赤みが残る
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コーヒーを1日何杯も飲んでいる
といった人は、肌が敏感になっているサインかもしれません。
▶ 対策ポイント
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「刺激の強い食べ物」は連日続けない
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アルコールは週2〜3日“休肝日”を設ける
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カフェインの摂取は1日2杯までを目安に
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水・白湯・ハーブティーで代謝をサポート
💡ポイント:ビタミンC・E・B群を多く含む食材(ブロッコリー、アーモンド、納豆など)を意識して摂ると、炎症を抑える助けになります。
洗顔やマスクの摩擦で“炎症の悪循環”が起きることも
肌に直接触れる「物理的な刺激」も、赤みを長引かせる原因の一つです。
特に小鼻はマスクやティッシュが当たりやすく、摩擦によってバリア機能が壊れやすい部位です。
摩擦が続くと、角質が乱れ、外からの刺激に弱くなり、炎症→乾燥→皮脂過剰→赤み…という悪循環に陥ってしまいます。
▶ 対策ポイント
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洗顔は“こすらず泡を転がす”のが鉄則
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フェイスタオルは押さえるように水分を取る
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マスクは「肌にやさしい素材(シルク・コットン)」を選ぶ
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外出先では保湿ミストで肌の水分バランスを保つ
💡豆知識:肌の摩擦ダメージは「1日数回の積み重ね」で炎症を起こします。
マスク生活が続く時期こそ、“触れないケア”を意識してあげましょう。
見直したいスキンケア|赤み肌にやさしい習慣とは?

小鼻の赤みを改善するには、「刺激をできるだけ減らすケア」と「バリア機能をサポートするケア」の両輪が大事です。
以下は具体的な見直しポイントと、そのために使えるアイテム例を交えた対策です。
「ゴシゴシ洗い」はNG!泡でやさしく洗うのが基本
解説・注意点
皮膚の角層は非常にデリケートで、摩擦を受けると赤み・炎症を誘発しやすくなります。特に小鼻まわりは凹凸が多いため、タオルや指で強くこすって洗うと刺激になりやすい部位です。
対策案
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まず、洗顔料をしっかり泡立てて「泡でなでる」ように洗う
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洗顔時間は30秒〜長くても60秒以内に抑える
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洗顔後はすぐに化粧水などで水分を補給する
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タオルで拭くときは押さえるように水分をとる
アイテム例
低刺激で泡立ちがよい洗顔料やフォームタイプが望ましいですが、今回は保湿・バリアケア寄りのアイテムを中心に紹介しますので、「お手持ちの優しい洗顔料」をこの方式で使うのを前提に進めてください。
アルコール・香料入りコスメは一度お休みしてみる
解説・注意点
アルコール・合成香料・着色料などは、赤み肌には刺激となることが多い成分です。特に赤みが目立っているときは、こうした“刺激性成分”が少ない処方を選ぶことが改善への近道になります。
対策案
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化粧水・美容液・クリームすべてで「無香料・無着色・アルコールフリー」を選ぶ
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成分表示で「denatured alcohol」「アルコール(エタノール)」などが先頭付近に来ていないかチェック
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まずは1週間〜10日間、刺激成分入りコスメを使わない期間を設けてみる
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切り替えは1品ずつ行って様子を見ながら進める
アイテム例
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センシティブ スキン モイスチャライザー(低刺激・敏感肌向け保湿)
リンク -
無印良品 高濃度美容液 セラミド配合(セラミド配合・できるだけシンプルな処方)
リンク
これらは「刺激が少なめ」として使いやすさを意識した例です。赤みが強い時期にはこうした優しめ処方に振ることで、肌が落ち着きやすくなります。
赤みが気になる時は“保湿重視+バリア機能ケア”を徹底
解説・注意点
赤みが出ている状態はバリア機能が損なわれている証拠でもあります。保湿で水分を与えることに加え、肌内部・角層間脂質の組織を整え、“刺激から守る膜”を補強することが重要です。
対策案
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化粧水 → 美容液 → クリームの順に重ねて「保水 → 保護」の流れをつくる
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角層内にセラミドなどを補う成分を含むアイテムを取り入れる
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最後はワセリン・ミネラルオイルなどで“フタをする”ケアを少しだけ加える
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夜は特に丁寧にケアし、乾燥を防ぐ
アイテム例
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ビタプル リペア アクアリー ジェルクリーム(セラミド+ビタミンを含むクリーム)
リンク -
メラノCC 薬用しみ集中対策プレミアム美容液(ビタミンC誘導体を含む美容液)
リンク -
他、敏感肌用セラミド化粧水・美容液が多数紹介されており、無添加・アルコールフリー処方のものが選ばれています。
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特に「ヒト型セラミド」を用いた製品は、肌へのなじみがよく、バリアサポート力が期待されています。
ビタミンC誘導体やセラミド配合アイテムが◎
解説・注意点
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セラミド は角層の細胞間脂質の主成分で、保湿・バリア機能維持に欠かせません。化粧品では「ヒト型セラミド(セラミドNP、セラミドAP、セラミドNG など)」が肌なじみが良いとされます。
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ビタミンC誘導体 は「抗酸化・炎症抑制・メラニン生成抑制」などの作用が期待されますが、敏感肌の場合は刺激になりやすいため、低濃度・安定型の誘導体を選ぶのがポイントです。
対策案
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初めて使うときは週1〜2回から始め、肌に刺激がないか様子を見る
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ビタミンC誘導体を使ったあとは必ず保湿+バリアケア(セラミド/保護性クリーム)を重ねる
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成分表示で「3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸」「APPS」「VCIP」など、比較的刺激が抑えられている誘導体を選ぶ
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セラミド配合製品と組み合わせて使うことで、赤み肌へのダメージリスクを軽減できる
アイテム例
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先ほど挙げた メラノCC 薬用しみ集中対策プレミアム美容液(ビタミンC誘導体配合)
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また、ビタミンC誘導体配合の敏感肌向け製品が多数、ランキングで紹介されています。
これらの対策を組み合わせて、「摩擦を抑えるケア」「刺激成分を避けるコスメ選び」「保湿+バリア補強」「適切な抗酸化・炎症ケア(ビタミンC誘導体など)」を意識することで、小鼻の赤みが少しずつ鎮まりやすくなります。
生活習慣から整える|体の中から“赤みレス肌”を目指す

肌の赤みは、スキンケアだけでなく「体の内側の乱れ」が原因になっていることも多いです。
血行不良や栄養不足、腸内環境の乱れ、ストレスなどが重なると、肌の炎症が長引きやすくなります。
ここでは、生活習慣から赤みを抑えるためのポイントを紹介します。
血行を整える「温め&冷やしケア」を意識する
冷えや血行不良は、肌の赤みを悪化させる原因のひとつ。
特に顔の毛細血管が拡張したままだと、赤みが引きにくくなります。
体を「温める」と「冷やす」を上手に使い分けるのがコツ。
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首や肩を温めて全身の血流を促す(ホットタオルや入浴)
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赤み部分は冷たいタオルで一時的に鎮静
この“温冷リズム”で、肌の血行バランスを整えましょう。
ビタミンB群・C・Eを意識して摂取しよう
栄養面でも赤みケアは可能です。特に、次の3つのビタミンが重要。
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ビタミンB群:皮脂バランスを整え、肌荒れを防ぐ
→ 豚肉、納豆、卵、まぐろ など -
ビタミンC:毛細血管を強化し、炎症を抑える
→ ブロッコリー、キウイ、いちご など -
ビタミンE:血行促進と抗酸化作用で肌の回復をサポート
→ アーモンド、アボカド、かぼちゃ など
不足しがちな場合は、マルチビタミンサプリで補うのも◎。
腸内環境を整えると肌の炎症も落ち着きやすい
腸内環境の乱れは、免疫バランスを崩して肌の炎症を悪化させる要因になります。
赤み肌を改善したいなら、“美腸ケア”も欠かせません。
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発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌など)を毎日摂る
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食物繊維(野菜・きのこ・海藻類)で腸の動きをサポート
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水分をしっかりとる(1日1.5〜2L目安)
腸が整うと、自然と肌のトーンや赤みも落ち着きやすくなります。
ストレスを溜めない「休む習慣」も大切
ストレスによって自律神経が乱れると、血管の収縮・拡張がコントロールしづらくなり、顔の赤みが悪化しやすくなります。
「頑張りすぎ」を感じたら、意識的に休息をとりましょう。
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睡眠時間を6〜7時間確保する
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深呼吸や瞑想、軽いストレッチでリラックス
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スマホやPCを長時間見続けない
“肌を休ませる=心を休ませる”こと。
この意識が、赤みの出にくい安定した肌づくりにつながります。
まとめ|“小鼻の赤み”は肌からのサイン

小鼻まわりの赤みは、単なる一時的な肌トラブルではなく、「肌バリアの弱り」や「体の不調」を知らせるサインでもあります。
スキンケアで隠すことに集中するのではなく、その“サイン”を見逃さず、原因から整えることが大切です。
外側ケアと内側ケアの両方を見直すことが改善の近道
赤みの改善には、「外側(スキンケア)」と「内側(生活習慣)」の両輪ケアが欠かせません。
外側からは、
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刺激を与えない洗顔&保湿ケア
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バリア機能をサポートする成分(セラミド・ナイアシンアミドなど)の導入
内側からは、
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栄養バランス(ビタミンB群・C・E)の補給
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血行促進・腸内環境の改善
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ストレスコントロール・十分な睡眠
この両方を意識して続けることで、肌の赤みが落ち着き、メイクなしでも健康的に見える“自然な肌色”に近づけます。
「隠す」より「整える」スキンケアで自信を取り戻そう
赤みをメイクで隠すことも一時的な方法としては有効ですが、根本ケアの積み重ねが自信のある素肌をつくります。
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朝は低刺激な洗顔としっかり保湿
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日中はUVケア+摩擦レスメイク
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夜は肌を休ませるクレンジング&保湿
こうした“肌を守るリズム”を整えることで、小鼻の赤みだけでなく、肌全体の透明感もアップ。
毎日鏡を見るのが少し楽しみになるような、「整った肌」への第一歩を今日から始めましょう。


