【医師監修】β-グルカンの効果とは?多く含む食品・おすすめサプリ&化粧品まで徹底解説!
免疫力を高める成分として近年注目を集めている「β-グルカン」。きのこや大麦などの食品に含まれるほか、サプリメントやスキンケア化粧品にも活用され、健康と美容の両面からサポートしてくれる万能成分として話題です。
本記事では、β-グルカンの基本と期待できる健康効果、含有食品一覧、目的別に選べるおすすめサプリ、さらに美容アイテムとして注目される化粧品まで徹底解説します。毎日の生活に取り入れるヒントを見つけて、体の内側からも外側からも健康美を目指しましょう。
β-グルカンとは?その正体と注目される理由
食物繊維の一種「β-グルカン」とは
β-グルカン(Beta-Glucan)とは、きのこや大麦・オーツ麦、酵母などに多く含まれる 水溶性食物繊維の一種 です。構造的には「多糖類」と呼ばれる成分で、糖が鎖のようにつながった形をしています。
特に「1,3-β-グルカン」「1,6-β-グルカン」など結合の種類によって機能性が異なり、きのこ由来のものは免疫力サポート、オーツ麦由来のものは血糖値やコレステロール対策に効果が期待される、といった特徴があります。
食物繊維として腸内環境を整えるだけでなく、体の防御機能を高める「免疫賦活作用」を持つ点が、一般的な食物繊維との大きな違いです。
なぜ健康・美容業界で注目されているのか
近年、β-グルカンが注目されている理由は、健康と美容の両面にメリットが期待できる成分 だからです。
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健康面での注目ポイント
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免疫細胞を活性化し、風邪や感染症に負けにくい体づくりをサポート
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血糖値やコレステロールを抑える働きから、生活習慣病対策に役立つ
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腸内環境の改善による便通サポート
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美容面での注目ポイント
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抗酸化作用によるエイジングケア効果
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肌の保湿力を高め、敏感肌や乾燥肌の改善に寄与
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スキンケア化粧品に配合され、外側からの美肌サポートも可能
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つまり、β-グルカンは「食べても良し・塗っても良し」という珍しい成分であり、サプリや食品だけでなく化粧品業界でも取り入れられるようになっています。
健康を意識する人から美容に敏感な人まで、幅広い層に支持されているのが現在のトレンドです。
β-グルカンの主な健康効果
免疫力を高める働き
β-グルカンは、体内の「マクロファージ」や「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」といった免疫細胞を活性化する働きがあることが研究で報告されています。
これにより、ウイルスや細菌など外敵に対する抵抗力を高め、風邪や感染症の予防に役立つとされています。特にきのこや酵母由来のβ-グルカンは、この免疫サポート作用が強いと注目されています。
血糖値・コレステロール改善への効果
オーツ麦や大麦など穀物に含まれるβ-グルカンは、水に溶けるとゲル状になり、消化・吸収のスピードを緩やかにします。
これにより、食後の急激な血糖値上昇を抑えたり、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らす作用が期待できます。
そのため、糖尿病予防や高コレステロール改善を目的に、世界各国で機能性食品や健康素材として利用されています。
腸内環境を整える作用
β-グルカンは食物繊維の一種であるため、腸内で「善玉菌のエサ」となり、腸内フローラを整える働きがあります。
腸内環境が改善されることで便通が良くなるだけでなく、腸と免疫は密接に関わっているため、結果として体全体の健康にもプラスに作用します。
便秘改善や腸活を意識する人にとって、β-グルカンは日常的に取り入れたい成分のひとつです。
抗酸化・アンチエイジング効果
β-グルカンには、体を酸化ストレスから守る「抗酸化作用」があるといわれています。酸化ストレスはシミやシワといった肌の老化、さらには生活習慣病のリスクにも関与するため、抗酸化ケアは非常に重要です。
内側から摂取すれば細胞の酸化ダメージを抑え、外側からスキンケア化粧品として取り入れれば保湿や肌バリア機能を高め、若々しい肌の維持に役立ちます。
β-グルカンを多く含む食品一覧
きのこ類(舞茸・椎茸・エリンギなど)
きのこ類は、β-グルカンの代表的な供給源です。特に 舞茸・椎茸・エリンギ・しめじ などに多く含まれています。
きのこ由来のβ-グルカンは「1,3-β-グルカン」「1,6-β-グルカン」と呼ばれ、免疫細胞を活性化する作用が強いとされています。
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舞茸:免疫力サポートで特に注目
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椎茸:香り成分エリタデニンとの相乗効果で健康に◎
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エリンギ・しめじ:食べやすく日常の料理に取り入れやすい
低カロリーで食物繊維も豊富なため、ダイエットや生活習慣病対策にもおすすめです。炒め物・汁物・鍋料理などに使えば、手軽に毎日の食事に取り入れられます。
大麦・オーツ麦などの穀物
大麦やオーツ麦に含まれるβ-グルカンは「水溶性食物繊維」として注目されています。
消化管内でゲル状になり、糖や脂質の吸収をゆるやかにするため、血糖値の急上昇抑制 や コレステロール低下 に効果が期待できます。
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大麦ごはん:白米に混ぜて炊くだけで簡単に摂取
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オートミール:朝食やダイエット食に人気
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大麦フレークやグラノーラ:手軽に取り入れられる食品として広がり中
近年では「機能性表示食品」としても認可されており、メタボ対策や腸活を意識する人に広く取り入れられています。
酵母由来のβ-グルカン
パンやビールの発酵に使われる酵母にも、β-グルカンが豊富に含まれています。特に「パン酵母由来のβ-グルカン」は、免疫サポートや抗アレルギー作用 に関する研究が進んでおり、サプリメントの原料としても活用されています。
酵母由来のβ-グルカンは、食品からの摂取はやや限定的ですが、サプリで効率的に取り入れる方法が一般的です。免疫ケアやアレルギー対策を意識する人に向いています。
おすすめのβ-グルカンサプリ5選【目的別】
免疫サポートに特化したサプリ
免疫力アップを最優先するなら、きのこや酵母由来の 1,3/1,6型β-グルカン を十分な量含む製品が狙い目です。抗原提示や免疫細胞活性化を狙った設計のものが多く見られます。
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NOW Foods β‑グルカン 250 mg ベジカプセル 60粒:堅実なベジタリアン仕様で、免疫補助用途として定番。
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Dr. Mercola 発酵ベータグルカン 60粒:発酵プロセスを用いた設計で、体内での吸収や作用を考慮しているタイプ。
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<選び方ポイント>
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1回あたりのβ-グルカン含有量
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補助的にビタミンC・セレンなど免疫系サポート成分が併用されているか
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信頼ある原料・製造体制(GMP、第三者試験など)
生活習慣病対策におすすめのサプリ
血糖値やコレステロール値の改善をサポートしたいなら、食後の吸収抑制や脂質代謝促進を意識した製品を選びたいです。β-グルカンに加えて他の機能性成分を併用しているものが狙い目です。
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Nutricost β‑グルカン 1,3/1,6 500 mg 60粒:1カプセルあたり高めの含有量で、代謝調整を意識した使い方に適するタイプ。
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California Gold Nutrition 藻類由来 β‑グルカン 1,3D 120粒:通常型と異なる1,3D型を採用し、差別化を図る設計。
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<選び方ポイント>
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血糖/コレステロール改善のエビデンスがあるβ-グルカン形態・量
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他の成分(イヌリン、オメガ3脂肪酸、植物ステロールなど)との相性
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継続しやすい価格設定
腸活やダイエット向けサプリ
腸内環境を整えつつ、満腹感や糖質吸収の緩和も狙いたいなら、β-グルカンとともに プレバイオティクス、食物繊維、難消化性デキストリン 等を併用している製品が向いています。
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Nutricost β‑グルカン プレーン 100 g パウダー:粉末タイプで飲料に混ぜやすく、腸活用途に柔軟に使える。
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<選び方ポイント>
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溶解性・ゲル化性(腸内での膨潤性)
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プレバイオティクス(オリゴ糖など)との併用
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飲みやすさ(味、溶けやすさ、服用形態)
海外で人気のβ-グルカンサプリ
海外ブランド品は独自技術や差別化された原料を使用していることが多く、ユーザー評価も参考になります。ただし輸入規制や関税も確認が必要です。
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Vital Beta Glucan Carbohydrate Chain Nano Premium 90パケット:ナノ技術を駆使して吸収性を高めたパケット形式の海外製品。
<選び方ポイント>
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原料の国・抽出法表示(1,3/1,6 や 1,3D など)
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輸入手続き・関税・配送の可否
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海外レビュー・品質保証(成分証明など)
コスパ重視で続けやすいサプリ
継続できなければ効果も出にくいため、1日あたりコストやパッケージ回数、含有量/価格比を重視した選択が重要です。
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NOW Foods β‑1,3/1,6‑D‑グルカン 100 mg 90粒:低価格帯で、1粒あたりの調整もしやすい定番モデル。
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<選び方ポイント>
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1日あたりの単価(価格 ÷ 総粒数 ÷ 摂取回数)
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無駄な添加物(人工甘味料・香料など)が少ないこと
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長期保存性(遮光・湿気対策など)
β-グルカン配合の話題の化粂品とは?
近年、β-グルカン(ベータグルカン)はサプリや食品だけでなく、化粧品原料としても注目を集めています。
その理由は、β-グルカンが持つ高い保水性・バリア機能サポート作用・抗炎症作用などが、肌の保湿・バリア改善・鎮静・回復促進に寄与する可能性があるからです。実際、化粧品成分データベースでも「β-グルカン」は「皮膚コンディショニング剤(未分類)」などとして登録されており、化粧品成分として広く認められています。
また、原料メーカーでも「Hydrasensyl® Glucan Green」のような発酵由来β-グルカン原料が、ヒアルロン酸を超える保湿力や抗炎症作用を持つ素材として訴求されており、化粧品開発用途で採用例が増えています。
以下では、用途別に注目すべきβ-グルカン配合化粧品を紹介しつつ、選ぶ際のポイントも解説します。
保湿効果が期待できるスキンケア
保湿を主目的にしたスキンケアでは、β-グルカンを「水分保持」「バリア強化」「肌のなじみをよくする」補助成分として配合している商品が多く出ています。
● スパトリートメント βエッセンス
スエヒロタケ由来のβ-グルカンを主成分とした保湿美容液で、とろみのあるテクスチャーながら肌へのなじみが良いという製品。顔だけでなく体にも使えるマルチユース仕様。
● iUNIK ベータグルカン出力湿気セラム
韓国ブランドで、保湿と鎮静を目的にβ-グルカンを配合したセラム。軽めの使用感で、日中のスキンケアや重ね塗りにも向く設計。
化粧品ブランドラグジュアリーレベルでも、β-グルカンを「次世代保湿成分」として前面に打ち出す例があり、ランコムの「ジェニフィック」シリーズもβ-グルカンを肌の回復力やバリア強化に働きかける成分として導入していることを紹介しています。
保湿系を選ぶ際のポイント:
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配合濃度・表記(“β-グルカン” または “Beta-Glucan” のみなら濃度不明なケースも多いので、原材料順や処方説明を確認)
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他の保湿成分(ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなど)との組み合わせ
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テクスチャー(重めか軽めか)や使用感
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肌なじみ・べたつき感
敏感肌・エイジングケア用アイテム
敏感肌対応やエイジングケア用途では、β-グルカンの「鎮静作用」「抗酸化作用」「回復促進作用」が特に期待されます。炎症状態の軽減や細胞修復支援として、配合価値が高まります。
たとえば、BASFの原料 “Hydrasensyl Glucan Green” は、抗炎症作用(刺激軽減効果)を持つことが確認されており、肌が揺らぎやすい時期にも使える設計の製品開発に使われています。
また、β-グルカンをスキンケアシリーズの基盤に据えた国内ブランド「β-グルカンビューティーシリーズ」では、黒酵母を培養したβ-グルカンをほとんどすべての製品に配合するシリーズ展開をしています。
敏感肌・エイジングケア向け製品を選ぶポイント:
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低刺激処方(香料・アルコール・界面活性剤などが少ないもの)
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抗酸化成分(ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなど)との併用
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肌のバリア機能を補う成分(セラミド、パンテノール、ナイアシンアミドなど)との併用
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効果と安全性が第三者試験等で確認されているか
韓国コスメや海外ブランドでの注目度
韓国コスメや海外ブランドでは、β-グルカンを前面に打ち出す製品や、トレンド成分としての採用例が増えています。口コミサイトでも「β-グルカン」タグでのランキングが存在するほど注目されています。
代表例:
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ベータグルカンセラム(韓国製)」:韓国ブランドの保湿・鎮静用セラム。トーンアップ・鎮静・保湿を訴求。
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iUNIK ベータグルカン デイリー モイスチャー クリーム:韓国製クリームで、日常使いの保湿に適したテクスチャー。
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ビューティーグルカンCu! ディープエッセンス:β-グルカンを銅イオン(Cu)と組み合わせた高機能エッセンス。
これら海外製品を使う際は、原材料表示(“Beta-Glucan” のみでなく、発酵源やグルカン構造など)や輸入規制・成分安全性もチェックしておくと良いでしょう。
また、日本国内の化粧品ブランドも、β-グルカンを「次世代保湿」や「敏感肌対応成分」としてマーケティングに取り入れ始めており、ランコムなどのラグジュアリーブランドで紹介されています。
総合的な選び方・注意点(化粧品編)
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配合形式・濃度:β-グルカンがどのステージで配合されているか(化粧水/美容液/クリームなど)
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浸透性 vs 層保持性のバランス:あまり重すぎると使い心地が悪くなる
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併用成分との相性:例えばビタミンC誘導体、AHA/BHA、レチノイドなどを併用する際の刺激リスク
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安全性・品質保証:GMP、成分証明、アレルギー試験、刺激試験などが明記されているか
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口コミ評価 + 自分の肌状態で試すこと:初めて使うときは小さいサイズ・パッチテスト推奨
β-グルカンの効果的な摂り方と注意点
β-グルカンは、免疫サポート・生活習慣病予防・腸内環境改善・美肌サポートなど、幅広い効果が期待される成分です。
ただし「どう摂ればいいのか」「どれくらいが適量なのか」を理解していないと、効果が感じにくかったり、体質に合わない場合もあります。ここでは、食品・サプリ・化粧品の活用法を含めた効果的な取り入れ方を解説します。
食品から摂取するメリット
食品からの摂取は、自然に・無理なく・栄養バランスを整えながら取り入れられるのが最大の利点です。
β-グルカンは主に次のような食品に含まれます。
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きのこ類(しいたけ・まいたけ・エノキタケ・ブナシメジなど)
→ 免疫サポート成分のレンチナンやグリフォランを含む。 -
オーツ麦・大麦
→ 水溶性食物繊維の一種として血糖値やコレステロール対策に有効。 -
酵母(パン酵母・ビール酵母)
→ β-1,3/1,6 グルカンを多く含み、免疫系への働きが期待される。
食品由来のメリット:
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栄養素を“丸ごと”取り入れられる(ビタミン、ミネラル、食物繊維も同時に摂取可能)
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吸収が穏やかで、継続的に体に働きかけやすい
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加工食品やサプリに比べ副作用リスクが低い
日常の工夫例:
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朝食にオートミールを取り入れる
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夕食の汁物にきのこを2種類以上加える
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全粒麦パンや麦ごはんで主食をアレンジ
サプリ・化粧品の併用方法
サプリや化粧品は「目的に応じて効率よく補う」のがポイントです。
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サプリメント
→ 忙しくて食生活が偏りがちな人、免疫・生活習慣病予防を重点的にしたい人におすすめ。
→ β-1,3/1,6グルカン配合タイプは免疫系サポート向け、オーツ由来は血糖・コレステロール対策に有効。 -
化粧品
→ 肌に直接届けられるので、保湿・バリア機能強化・炎症抑制に役立つ。
→ β-グルカンはヒアルロン酸の数倍の保水力を持つとされ、美容液やクリームでの利用価値が高い。
併用の工夫例:
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「食品+サプリ」で内側から免疫と生活習慣病対策
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「食品+化粧品」で腸活+美肌ケアを同時に実現
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季節(風邪の流行期や乾燥シーズン)に合わせて組み合わせを変える
摂取量の目安と注意点
β-グルカンには厳密な摂取基準はありませんが、研究や商品設計では以下が目安とされています。
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免疫サポート目的:1日 200〜500mg程度(酵母由来 β-1,3/1,6 グルカン)
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コレステロール対策:1日 3g程度(オーツ麦由来 β-グルカン)
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便通・腸活目的:食品として 1日3〜5g(食物繊維としてカウント)
注意点:
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サプリは過剰摂取を避ける(一度に大量に摂っても効果は高まらない)
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医薬品との飲み合わせに注意(免疫抑制剤、糖尿病薬、降コレステロール薬を服用中の方は必ず医師に相談)
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きのこや酵母にアレルギーがある人は注意
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化粧品は必ずパッチテストをしてから使用
✅ まとめ
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食品は“毎日コツコツ”で栄養バランスを整えながら摂取
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サプリや化粧品は“目的特化”で効率的に活用
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摂取量の目安を守り、体質や薬との相性には注意
まとめ|β-グルカンで内側からも外側からも健康美をサポート!
β-グルカンは、免疫力アップ・生活習慣病対策・腸内環境改善・美肌サポート まで、幅広い健康効果が期待される万能成分です。
食品から自然に取り入れれば毎日の栄養バランスが整い、サプリメントを活用すれば効率的に必要量を補えます。さらに化粧品として肌に直接届ければ、保湿やバリア機能の強化に役立ち、内外からのトータルケアが可能です。
大切なのは、自分の目的に合わせて「食品+サプリ+スキンケア」をバランスよく取り入れること。
無理なく続けられる方法を選べば、体の内側からも外側からも健康と美しさをサポートできます。
👉 今日から、食事や美容習慣にβ-グルカンをプラスして、より健やかで輝く毎日 を手に入れましょう!


最新記事 by 鈴木一輝(美容専門家) |ご支援はこちら (全て見る)
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