【これって失礼!?】若者言葉・ネット語のビジネスマナー的NG集|社会人なら知っておきたい使い分け術

【これって失礼!?】若者言葉・ネット語のビジネスマナー的NG集|社会人なら知っておきたい使い分け術

SNSや友人との会話では自然に使っている若者言葉やネット語。
でも、そのままビジネスシーンで使っていませんか?

「了解です」「ワンチャン」「それな」——気軽なつもりの一言が、相手に“軽んじられている”と感じさせてしまうことも…。
言葉づかいは、あなたの印象や信頼感を左右する大切なビジネスマナーです。

本記事では、職場でうっかり使うとNGとされる若者言葉・ネット語と、その適切な言い換え例をまとめてご紹介。
「失礼にならない言葉選び」と「敬意を伝えるコツ」を知って、大人の言葉づかいを身につけましょう。

 

若者言葉・ネット語が“危ない”理由とは?

カジュアルすぎる表現が“軽んじている”印象に

若者言葉やネット語の多くは、親しみやすさやノリのよさを重視した表現です。しかし、ビジネスシーンでは「言葉の軽さ」がそのまま“相手への軽視”と受け取られてしまうこともあります。

たとえば、「了解っす」「ワンチャンいけます!」などは、フレンドリーではあっても、目上の人や取引先に使うと「礼儀を欠いている」「ビジネスを真剣に考えていない」と見なされかねません。

言葉には、その人の印象や仕事への姿勢が表れます。カジュアルな言い回しが悪目立ちしてしまうと、信頼関係を築くどころか、逆に壁をつくってしまうリスクもあるのです。

オンライン文化の常識=リアル社会の非常識?

SNSやチャット文化の中で自然に身についた若者言葉やネットスラングは、同世代間では共通言語のように使われています。しかし、オフラインのビジネス現場では、その言葉が「意味不明」「軽薄」「配慮がない」と受け取られるケースも少なくありません。

たとえば、「草(=笑)」「それな」「案件」「秒で」などは、ネットでは当たり前の表現ですが、リアル社会では通じないこともあり、相手に「伝える」ではなく「伝わらない」という結果を招きます。

「通じるだろう」「伝わるはず」という前提は捨て、リアルな場面では“伝えるための言葉”を慎重に選ぶことが大切です。ネットとリアルの言葉づかいを切り替える意識が、社会人としての信頼感を高めます。

 

ビジネスシーンで注意!NGな若者言葉・ネット語10選

ビジネスシーンで注意!NGな若者言葉・ネット語10選

「了解です」→ビジネスでは「承知しました」が正解

一見丁寧に思える「了解です」も、ビジネスマナー的には注意が必要な表現です。
目上の人や取引先には、「承知しました」「かしこまりました」といった、より丁重な言い回しが求められます。
フランクさが好印象になる場面もありますが、「軽く受け止められている」と感じる人もいるため、相手に合わせた使い分けを意識しましょう。

「ワンチャン」「ガチで」→冗談でも避けたい若者語

「ワンチャン(=ワンチャンス)」「ガチで(=本気で)」は、若者間では普通に通じる表現ですが、ビジネスの場では唐突に聞こえたり、意味が伝わらなかったりすることがあります。
特に「ガチで〇〇した方がいいです」といった発言は、軽さが際立ち、説得力を欠く印象に。
真剣な提案や相談こそ、誠実な言葉選びが信頼につながります。

「草」「それな」→共感表現でも“子どもっぽい”印象に

SNSやチャットでよく使われる「草(=笑)」「それな(=共感)」は、気軽な会話では便利でも、ビジネスでは“子どもっぽさ”や“学生ノリ”が透けて見えてしまう表現です。
たとえば、上司の発言に「それなです」と返すと、不適切なフレーズとして驚かれることも。
共感や笑いを伝えるなら、「おっしゃる通りですね」「思わず笑ってしまいました」といった、丁寧で伝わる表現に置き換えましょう。

「〜っす」「〇〇じゃね?」→馴れ馴れしさが逆効果に

語尾の「っす」や、口語調の「〜じゃね?」は親しみやすい反面、ビジネスシーンでは「なれなれしい」「雑に感じる」といったマイナス印象を与えがちです。
たとえば「今行くっす」「それ、よくなくね?」といった言い方は、丁寧さに欠け、信頼感を損ねる恐れがあります。
目上や同僚に対しても、基本は丁寧語で話すのが社会人のマナーです。

「おつ」「りょ」→略語は失礼に見られがち

「お疲れさま→おつ」「了解→りょ」といった略語は、気軽なやり取りの中で使いがちですが、ビジネス上のやりとりでは不適切。
たとえば、メールやチャットで「おつです」「りょかいです」と送ると、軽視されたと感じる人もいます。
略さず、「お疲れさまです」「了解いたしました」など、きちんと伝えることが相手への敬意になります。

「神対応」「メンブレ」→独特すぎて意味不明に?

「神対応(=非常に素晴らしい対応)」「メンブレ(=メンタルブレイク=精神的に辛い状態)」などのネット語は、意味が伝わりづらく、相手に混乱を与えることがあります。
とくに世代や業界が異なる相手には「何のこと?」と感じさせてしまうリスクが大きいです。
評価や感情を表現する際は、「ご丁寧なご対応ありがとうございます」「少し気持ちが落ち込んでしまいまして」など、共通語で伝えるのが安心です。

「逆にあり」「○○案件」→ビジネス文脈では不明瞭

「逆にあり(=意外と良い)」「○○案件(=事象・事例)」は曖昧な表現であり、ビジネス上では意味が広すぎて具体性に欠けます。
会議やプレゼンの場で「これは逆にありですね」などと言っても、説得力や論理性が弱く、軽く受け取られてしまうことも。
伝えたいことがあるなら、「意外でしたが、有効だと思います」など、意図を具体的に伝える工夫が必要です。

「エモい」「沼る」→情緒的すぎて意図が伝わらない

感情を共有するための言葉「エモい(=感情が動く)」「沼る(=深くハマる)」は、説明を要する表現であり、ビジネス文脈では混乱を招きやすいです。
たとえば、「この商品、めっちゃエモいです」と言っても、具体的な魅力が伝わらず、説得力に欠けます。
ビジネスでは「心に響くデザインでした」「非常に魅力的で、継続的に興味を持っています」といった具体的な表現が効果的です。

「あざす」「サーセン」→軽すぎる謝意・感謝表現

「ありがとうございます→あざす」「すみません→サーセン」といった言葉は、仲間内のノリとしては通じても、ビジネスでは極めて失礼に映ります。
上司や取引先への返答でこうした表現を使えば、感謝や謝罪の気持ちが伝わらず、関係を悪化させる原因にもなります。
感謝やお詫びの言葉こそ、丁寧かつ真摯に伝える姿勢が大切です。

「秒で」「鬼〜」→強調しすぎて信頼感を損なう

「秒で終わります」「鬼速いです」といった強調表現は、インパクトはあっても、ビジネスの場では信頼性を欠く印象を与えます。
「ほんの数分で対応可能です」「非常に迅速に対応できました」といった、落ち着いた表現の方が相手の安心感につながります。
誇張や過剰な表現は避け、正確で信頼ある伝え方を心がけましょう。

 

“うっかり”を防ぐ!若者言葉を避けるコツ

“うっかり”を防ぐ!若者言葉を避けるコツ

「親しいからOK」は通用しない場面もある

社内であっても、「いつもの同僚だから」「仲がいいから大丈夫」と油断して若者言葉を使ってしまうと、意外なところで評価を下げてしまう可能性があります。
特に、他の社員がその会話を聞いている場面では、「馴れ合い」「公私混同」と見られてしまうことも。

また、目上の人に対してフレンドリーに接しすぎると、本人は親しみのつもりでも「礼儀がなっていない」と受け止められがちです。
人間関係が築けていても、あえて言葉づかいは丁寧に保つ。それが社会人としての信頼を積み重ねるコツです。

メール・チャットは特に丁寧語に要注意

対面では表情や声のトーンでカバーできることも、文字だけのコミュニケーションでは「ぶっきらぼう」「馴れ馴れしい」と受け取られることがあります。
ビジネスチャットやメールでの「りょ」「おつ」「了解です」などは、“うっかり”失礼になってしまう典型例です。

メールやチャットは、そのまま記録に残るという点でも注意が必要。
常に「相手が読み返しても不快に感じないか?」という視点を持ち、「お疲れさまです」「承知いたしました」「ありがとうございます」などの丁寧な言い回しを意識しましょう。

「言い換え力」を鍛えよう|置き換え例つき

若者言葉やネット語を“ただ避ける”だけではなく、「どう言い換えれば自然で丁寧になるか?」を日頃から意識することが大切です。
言い換えの引き出しを持っておくことで、とっさの場面でもスムーズに対応できます。

NGワード ビジネスでの置き換え例
りょ 承知しました / かしこまりました
おつ お疲れさまです
了解です 承知いたしました
ガチで 本気で / 真剣に
思わず笑ってしまいました
それな おっしゃる通りです
沼る 非常に魅力を感じております
秒で すぐに / できるだけ早く

このように置き換えのパターンを覚えておくだけで、場にふさわしい言葉づかいが自然と身についていきます。
言葉はマナーの一部。丁寧な表現は、信頼や安心感を与える第一歩です。

 

TPOをわきまえるのが大人のマナー

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使い方を完全否定する必要はない

若者言葉やネット語は、現代の文化や価値観を反映した言葉でもあります。だからこそ、「全部ダメ」「絶対使うな」と決めつけるのではなく、場面に応じて“選べる力”を身につけることが大切です。

たとえば、同世代の仲間との雑談や、リラックスした雰囲気の社内コミュニケーションなど、距離を縮める目的であえてカジュアルな言葉を選ぶのは有効な手段です。
重要なのは「いつ、どこで、誰に使うか」。使う・使わないではなく、「使いこなす」ことが大人のマナーなのです。

オフとオンで“言葉のスイッチ”を持とう

「仕事モード」と「プライベートモード」では、自然に声のトーンや態度が変わるように、言葉づかいにも“切り替えスイッチ”を持つことが大切です。
職場では丁寧で誠実な言葉づかい、友人との会話では自分らしい言葉。このスイッチがあるだけで、相手からの印象が大きく変わります。

特にチャット文化が浸透した今、オン・オフの境目が曖昧になりがちですが、「今は仕事の時間」「これはビジネスの場面」と意識するだけで、言葉選びの質が自然と整っていきます。

相手との関係性・場面を見極めて調整を

同じ言葉でも、「誰に対して使うか」で伝わり方は大きく変わります。
たとえば、フランクな上司には少し柔らかめでも通じる一方で、初対面の取引先には、礼儀正しさがより強く求められます。

また、雑談中・社内報告・クライアントへの連絡など、場面によってもふさわしい言葉は異なります。
「相手との関係性」「場の空気」「目的」を意識して言葉を調整することが、信頼される社会人の基本スキルです。

 

まとめ|その言葉、敬意を持って伝えられていますか?

まとめ|その言葉、敬意を持って伝えられていますか?

大切なのは「言葉づかい」より「気づかい」

若者言葉やネット語がNGとされる場面でも、本質的に問われているのは「使っている言葉」そのものではなく、「相手への配慮があるかどうか」です。
どんなに正しい敬語でも、機械的で思いやりが感じられなければ、それは本当の意味での“マナー”とは言えません。

逆に、多少くだけた表現でも、相手の状況や気持ちを汲んだ言葉なら、心に届くこともあります。
つまり、大切なのは「正しさ」よりも「優しさ」や「思いやり」。言葉の背景にある“気づかい”こそが、信頼されるコミュニケーションの鍵なのです。

相手の立場で考えるクセが、信頼につながる

言葉づかいを整える第一歩は、「相手の立場だったらどう感じるだろう?」と想像することです。
たとえば、初対面の人から「りょ」「あざす」などと軽く返されたとしたら、自分はどう思うか。
その一瞬の視点切り替えが、自然と言葉選びに反映されていきます。

仕事では、立場も世代も価値観も違う人と関わるからこそ、「伝わる言葉」と「敬意ある伝え方」が求められます。
“自分中心”から“相手目線”へのシフト。それだけで、あなたの言葉はぐっと信頼感のあるものになります。

 

 

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言葉の力と健康の大切さを伝えることを使命に、10年以上にわたり記事執筆や講演活動を行っています。健康情報サイトや医療系メディアでの執筆経験が豊富で、専門家監修のもと正確で信頼性の高い情報を発信しています。心理学・健康科学の知識と、カウンセリング・健康支援活動の経験を活かし、「わかりやすく実践できる情報」をモットーに執筆しています。

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