笑ってるけどしんどい人へ|「平気なふり」をやめてもいいと思える方法

笑ってるけどしんどい人へ|「平気なふり」をやめてもいいと思える方法

「いつも笑ってるね」と言われるけど、本当はしんどい。
そんな気持ちを、誰にも見せられないまま抱えていませんか?

まわりに気を遣って、強がって、優しくあろうとして——気づけば自分の本音は、どこかへ置き去りに。
でも、大丈夫。あなたの中にある「しんどさ」も「弱音」も、大切な感情です。

この記事では、笑顔の裏に隠した苦しさと向き合う方法や、本音を大事にするためのヒントをお届けします。
少しずつ、ありのままの自分を取り戻すために。今日から、心の声に耳を傾けてみませんか?

 

「笑ってるけどしんどい」は、誰にでも起こりうること

周りに心配かけたくない。そのやさしさがあなたを追い詰めていない?

「大丈夫」と笑っていても、心の奥ではつらさを抱えている——そんな状態は決して珍しいことではありません。
特に、優しくて責任感が強い人ほど、「周りに心配かけたくない」「迷惑をかけたくない」という気持ちから、自分の感情を抑えがちです。

でも、気づかないうちに“平気なふり”が習慣になって、どんどん本音を閉じ込めてしまうことも。
そのやさしさは素敵な強さですが、「無理を続けている自分」にも目を向けてみてください。
心配をかけたっていい。弱音を吐いても、ちゃんと人は離れません。
本当の意味で自分を大切にする第一歩は、“強がらない選択”かもしれません。

“なんとなく”つらい…は立派なSOS

「理由ははっきりしないけど、なんとなくしんどい」「元気なはずなのに、心が重い」——そんな状態に心当たりはありませんか?

私たちは、目に見える“原因”がないとつらさを認めにくいものです。
でも、感情は理屈ではありません。明確な理由がなくても、心が出しているSOSは“本物”です。

無理にポジティブになろうとしたり、「こんなの甘えかも」と打ち消したりせず、
「今の私はなんとなくつらいんだな」と、まずは認めてあげることが大切です。
その感覚に気づけるあなたは、すでに自分にやさしくなろうとしています。

笑顔の裏にある「本当の気持ち」を見逃さないで

誰かに見せる笑顔は、「守りたい関係」のために使われることがあります。
それ自体はとても思いやりのある行動ですが、続けていると、自分の気持ちがわからなくなることもあります。

「今日はなぜこんなに疲れてるんだろう?」
「なんで、こんなにイライラしてるんだろう?」
そうやって自分の気持ちに意識を向けてみる時間を、少しでも持ってみてください。

本音をキャッチするコツは、小さな違和感を見逃さないこと。
疲れているのに無理して出かけていない? 本当は断りたかったのに、笑って引き受けていない?
そんなときこそ、自分の内側で感じた「イヤだな」という声を、そっと拾い上げてあげましょう。

 

しんどさを隠すクセがついてしまう理由

しんどさを隠すクセがついてしまう理由

「弱音は甘え」と思い込んでいない?

「つらい」と言うことは、負けること。
「助けて」と言うのは、迷惑になる。
そんなふうに、知らず知らずのうちに“弱音=甘え”と刷り込まれてきた人は少なくありません。

でも、本当にそうでしょうか?
本当の意味で強い人は、自分の限界を知り、必要なときには人に頼れる人です。
苦しい気持ちを抱えたまま笑っているより、つらさを認めて一歩引く勇気のほうが、よっぽど大きな強さ。

自分の気持ちを吐き出すことは、甘えではなく「自分を大事にする行動」です。
「弱音は悪いこと」という思い込みに気づけたとき、自分へのまなざしがやさしく変わり始めます。

“がんばり屋”な人ほど、苦しさに気づきにくい

「これくらい、みんな頑張ってる」
「自分だけが弱音を吐いちゃダメ」
そう言い聞かせて、今日も気づかれないようにがんばっているあなたへ。

がんばり屋さんほど、限界を越えても気づかずに走り続けてしまうものです。
気づいたときには心がポキッと折れていたり、「もう何も感じたくない」と無気力になっていたりします。

大切なのは、“がんばらない日”を意識的につくること。
人は、休みながらでないと長くは走れません。
「今日の私はもう十分がんばった」と、自分に言ってあげられる習慣を身につけましょう。

無意識のうちに「自分らしさ」を押し殺しているかも

周りに合わせることが当たり前になっていくと、
いつのまにか「自分がどうしたいのか」がわからなくなることがあります。

本当はイヤなのに「大丈夫」と言ってしまう。
休みたいのに「私がやるよ」と引き受けてしまう。
そんな日々が積み重なると、「自分らしさ」はどこかへ置き去りになってしまいます。

まずは、日常の中で小さな「本音」に気づくことから始めてみましょう。
・今日は何を食べたい?
・本当は、今何をしたくない?
そんな小さな選択の中に、あなたらしさが必ずあります。

自分の本音を取り戻すことは、しんどさから解放される第一歩です。
気づいた今日から、少しずつ“自分の気持ち”を尊重する練習を始めてみてください。

 

本音を大事にするためにできること

まずは「自分との会話」を始めよう

本音を大切にする第一歩は、他人に話すことよりも「自分の気持ちを、自分でちゃんと受け止めること」です。
忙しさや気づかぬ我慢の中で、自分の本音に気づかないまま過ごしていませんか?

ふとしたときに、「今、どんな気分?」と自分に問いかけてみてください。
日記を書く、気持ちをメモに書き出す、静かな時間を少しだけつくって“心の声”を聴いてみる——
それだけでも、あなたの中の本音が少しずつ浮かび上がってきます。

「気づく」ことが、すべてのはじまりです。
答えが出なくてもかまいません。会話の相手は、あなた自身でいいのです。

「疲れた」「助けて」と言える場を持つ

どんなに心が強くても、ひとりで抱え込めることには限界があります。
「つらい」「しんどい」「ちょっと聞いてほしい」——そう言える場所や人がいることは、心の安全地帯になります。

大切なのは、「弱音を吐いても大丈夫」と思える安心感。
それは、誰かに頼ることを許す“自分への許可”でもあります。

SNSでも、信頼できる友人でも、相談窓口でも構いません。
どんなかたちでも、自分の気持ちを受け止めてもらえる経験は、「本音を伝えても大丈夫なんだ」と心をほぐしてくれます。

安心できる相手に、少しずつ気持ちを出していく

いきなり全部をさらけ出す必要はありません。
本音を話すのは、勇気がいることです。だからこそ、自分が「安心できる」と思える相手に、少しずつでいいんです。

たとえば、「最近ちょっと疲れててさ」そんな一言からでも、本音は伝わり始めます。
相手がちゃんと聞いてくれる人なら、それだけで心がスッと軽くなるはずです。

もし受け止めてもらえなかったとしても、あなたの本音が間違っていたわけではありません。
相手の受け取り方と、自分の大切さは、別のものとして分けて考えていいんです。

“話せない日”があってもいい。本音は逃げない

本音を出すことに慣れていないと、「うまく言えない」「言うのがこわい」と感じる日もあるでしょう。
でもそれは自然なこと。話せない日があるからといって、あなたの本音がなくなるわけではありません。

大事なのは、「話せない=だめ」ではなく、「話せない日も、自分を否定しない」こと。
気持ちは、無理に押し出すものではありません。ちゃんと向き合えるタイミングで、あなたの本音はまた顔を出してくれます。

焦らず、自分のペースで。
“言えない自分”も、あなたの大事な一部として受け止めてあげてください。

 

心のしんどさに気づいたときに試してほしいこと

心のしんどさに気づいたときに試してほしいこと

感情を書き出すだけでも、少しラクになる

心がしんどいとき、自分の中に渦巻く感情をうまく整理できないことがあります。
そんなときは、頭の中でぐるぐるしている思いを「書く」という方法で外に出してみてください。

・イライラする
・なんだか泣きたい
・意味もなく不安になる
——どんな言葉でも、正直な気持ちをノートやスマホのメモに書き出すことで、心の中の“もや”が少しずつ晴れていきます。

書いた内容に正解や意味を求める必要はありません。
誰にも見せる必要もありません。
大切なのは、「自分の気持ちに気づくこと」。
それだけで、心は少し軽くなります。

「何もしない日」を意識的につくってみる

頑張ることが習慣になっている人ほど、「何もしない自分」に罪悪感を抱きがちです。
でも、心が疲れているときほど、意識的に“何もしない時間”が必要です。

布団の中でスマホを見ながらだらだらしてもいいし、好きな飲み物を飲みながらぼーっとするだけでもいい。
「これをやらなきゃ」という義務を一旦手放す日を、自分にプレゼントしてみましょう。

“何もしない”という選択肢は、心の回復には欠かせないセルフケア。
がんばらない時間も、自分を整える大切な時間なのです。

自分に合ったリラックス法を見つけよう

心がしんどいとき、すぐに元気になるのは難しくても、「少し落ち着く方法」を知っているだけでずいぶん違います。

・お気に入りの音楽を流す
・あたたかい飲み物をゆっくり味わう
・深呼吸をして、身体の力を抜いてみる
・やさしい香りを嗅いでみる
・自然の中を少しだけ歩いてみる

リラックスの仕方は人それぞれ。「こうするべき」はありません。
“これをすると、少しホッとする”という感覚を、自分の中で探してみてください。

心地よさを知ることは、しんどさに気づいた自分への最高のごほうびになります。
その積み重ねが、「本音を大切にする力」へとつながっていきます。

 

まとめ|「笑ってるけどしんどい」あなたへ伝えたいこと

無理して笑わなくていい。あなたの感情は全部、大切

周りに迷惑をかけたくなくて、空気を壊したくなくて、無理に笑顔をつくってしまう日もあると思います。
でも、心の奥では泣いているのに、表情だけ笑っていると、心と体のバランスが崩れてしまいます。

あなたが感じている「つらい」「しんどい」「もう無理かも」という気持ちも、全部あなたの大切な感情です。
喜びだけが“良い感情”じゃありません。悲しみも怒りも不安も、ちゃんと存在していいものです。

無理して笑わなくても大丈夫。
本当の気持ちにふたをせず、素直に感じていいんです。
その感情に気づいてあげることが、あなた自身への思いやりです。

本音を大事にすることは、わがままじゃない

「疲れた」「つらい」「しんどい」って言ってもいい。
「無理したくない」「今日は休みたい」って言ってもいい。
そんなふうに、自分の本音を大切にすることは、決してわがままなんかじゃありません。

むしろ、自分の本音を押し殺してばかりいる方が、心には負担がかかります。
我慢が積み重なっていくと、ある日突然、心が動けなくなってしまうこともあります。

だからこそ、自分の本音に気づき、それをちゃんと認めてあげることは、とても健やかで健全なこと。
あなたの気持ちは、他人の都合よりも、何よりも大切にしていいものなんです。

少しずつ、自分を取り戻していけば大丈夫

心がしんどいとき、すぐに元気を取り戻すのは難しいかもしれません。
でも大丈夫。少しずつ、自分のペースで、自分を取り戻していけばいいんです。

今日は休めた。それだけでもう十分です。
誰かに気持ちを打ち明けられた。それはすごく大きな一歩です。
一歩進んで、二歩下がってもいい。それでも、あなたはちゃんと前を向いています。

大切なのは、比べないこと。
そして、「今の自分」を否定せずに、少しずつやさしく関わっていくこと。
あなたには、ちゃんと立ち直る力があります。焦らなくて大丈夫。心のペースに合わせて、また歩き出せばいいんです。

 

 

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国家資格キャリアコンサルタント・メンタルヘルス・マネジメント®検定II種取得。企業での人材育成や新入社員研修の経験を経て、現在は心理カウンセラーとして個人・法人向けにカウンセリングや研修を行っています。 働く人の「こころの健康」を守ることをミッションとし、職場のストレス、自己肯定感の低下、人間関係の悩みに寄り添いながら、年間300件以上の相談に対応。信頼される「話し方」や「聴き方」のプロとして、多くのメディアにも情報提供を行っています。 「ひとりで抱え込まないで。一緒に考えることで、こころは軽くなる。」

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