
市販のコスメに含まれる添加物や香料が気になる方におすすめなのが、手作りナチュラルコスメ。天然素材だけを使って自分で作れば、肌にやさしく安心して毎日のケアに取り入れられます。しかも、材料を選んで好みの香りやテクスチャーに調整できるので、“世界にひとつだけのコスメ”が完成。
リップバームや化粧水など、初心者でも簡単に作れるレシピから、肌悩みに合わせたアレンジまで幅広くご紹介します。手作りコスメで、もっと楽しくナチュラルな美肌ケアを始めてみませんか?
① 手作りナチュラルコスメとは?
近年、スキンケアやメイクに「安心・安全」を求める人が増え、注目を集めているのが手作りナチュラルコスメです。化学成分をできるだけ排除し、植物オイルや精油、ハーブウォーターなどの天然素材を使って自分で作るコスメのことを指します。材料や香りを自由に選べるため、肌にやさしいだけでなく、自分だけのオリジナルコスメを楽しめるのが大きな魅力です。
市販コスメとの違い
市販のコスメは、使用感や保存性を高めるために防腐剤や合成香料、界面活性剤などが配合されています。安定性や利便性の面では優れていますが、敏感肌の人にとっては刺激になる場合もあります。
一方、手作りコスメは
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必要な成分だけをシンプルに配合できる
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香りやテクスチャーを自分好みに調整できる
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余計な添加物を避けられる
といったメリットがあります。
つまり、「大量生産の安心感」か「パーソナルなやさしさ」かが大きな違いと言えるでしょう。
天然素材を使うメリット
手作りコスメでは、自然由来のオイル・バター・ハーブ・精油などを使います。これには次のようなメリットがあります。
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肌にやさしい:植物由来の成分が多く、敏感肌や乾燥肌の人にも比較的使いやすい
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栄養が豊富:ビタミンや抗酸化成分をそのまま肌に届けやすい
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環境に配慮できる:合成成分が少なく、自然派ライフスタイルに合う
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香りのリラックス効果:アロマ精油を加えれば、スキンケアしながら心も癒される
素材そのものがもつ力を活かせるのが、ナチュラルコスメの大きな魅力です。
手作りコスメの注意点
ただし、手作りだからこそ気をつけたいポイントもあります。
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保存期間が短い:防腐剤を使わないため、冷蔵保存や少量ずつ作る工夫が必要
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アレルギーリスク:天然素材でも肌に合わない場合があるため、必ずパッチテストを行う
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衛生管理が必須:器具や容器を清潔にしないと雑菌が繁殖しやすい
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効果の即効性は市販品に劣る場合も:安定性や強力な効果より、「やさしさ・楽しさ」を重視することが大切
つまり、**「安全・安心に使うための工夫」**を理解したうえで取り入れることが大事です。
👉 まとめると、手作りナチュラルコスメは「自分の肌に合った素材を選べる」「余計な添加物を避けられる」というメリットがありつつ、保存や衛生面に注意する必要があるコスメです。
② 手作りナチュラルコスメを作る前の準備




手作りコスメは、ただ材料を混ぜるだけではありません。適切な材料と道具の準備、衛生管理、そして正しい心構えがあってこそ、安全に使えるナチュラルコスメが完成します。ここでは、作り始める前に必ず押さえておきたいポイントを解説します。
必要な材料と道具
手作りコスメに使う材料は、肌に直接触れるものだからこそ、品質の良いものを選ぶことが大切です。
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基本の材料例
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植物オイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、オリーブオイルなど)
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植物バター(シアバター、ココアバター)
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精油(ラベンダー、ティーツリー、ローズなど)
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ハーブウォーター(ローズウォーター、カモミールウォーターなど)
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ビーズワックス(ミツロウ)
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用意しておくと便利な道具
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計量スプーン・ビーカー・電子スケール
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耐熱容器(ガラスやステンレス製がおすすめ)
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スパチュラや泡立て器(混ぜるため)
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保存容器(ガラス瓶、アルミ缶、遮光ボトルなど)
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👉 まずは「リップバーム」や「化粧水」など、シンプルなレシピから始めると無理なく揃えられます。
衛生管理と保存のポイント
手作りコスメは保存料をほとんど使わないため、衛生管理がとても重要です。
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道具や容器は必ず消毒
熱湯消毒またはエタノールで拭き取り、清潔な状態で使用しましょう。 -
手は清潔に
作業前はしっかり手を洗い、必要に応じて手袋を使用するのもおすすめです。 -
保存は少量ずつ
防腐剤を入れない場合、化粧水は1〜2週間程度、クリームやバームは1〜2か月が目安。 -
冷蔵保存が安心
温度が安定しやすい冷蔵庫で保存すると品質が長持ちします。
👉 長期間使うことを前提にせず、**「少量を作って早めに使い切る」**ことが成功の秘訣です。
初めて作るときの心構え
手作りコスメは「プロの化粧品」とは違い、楽しみながら自分に合ったものを見つけるプロセスです。
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いきなり完璧を目指さない
最初は分離したり、思った質感にならないこともあります。それも経験のひとつ。 -
自分の肌に合うか必ず確認
天然素材でもアレルギー反応が出ることがあるので、必ず腕の内側でパッチテストを行いましょう。 -
シンプルなレシピから始める
材料が少ない方が失敗も少なく、達成感も得やすいです。
👉 「肌と心が喜ぶ時間を楽しむ」ことを大切にすれば、自然と続けられます。
💡 まとめると、
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良質な材料と道具を揃える
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清潔第一で保存は少量ずつ
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楽しみながらシンプルに始める
この3つを意識することで、安心してナチュラルコスメ作りをスタートできます。
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③ 初心者向け!簡単な手作りナチュラルコスメのレシピ




「作るのは難しそう…」と思われがちな手作りコスメですが、リップバーム・保湿クリーム・化粧水は少ない材料で簡単に作れる定番アイテムです。ここでは、初心者でも失敗しにくい基本レシピをご紹介します。
基本のリップバーム
唇は乾燥や刺激に敏感なパーツ。シンプルな材料で作るリップバームは、ナチュラルコスメ初心者にぴったりです。
材料(約10ml容器1個分)
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ミツロウ(ビーズワックス)…5g
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ホホバオイル(またはスイートアーモンドオイル)…10ml
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お好みで精油(ラベンダーやオレンジスイートなど)…1滴
作り方
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耐熱容器にミツロウとオイルを入れ、湯せんで溶かす。
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全体が溶けたら火を止め、精油を加えてよく混ぜる。
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容器に流し込み、冷めて固まったら完成。
💡 ポイント
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精油は必ず少量に(入れすぎると刺激になるため)。
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無香料で作れば赤ちゃんや敏感肌の人でも安心。
しっとり保湿クリーム
顔にも体にも使える万能な保湿クリーム。乾燥が気になる季節におすすめです。
材料(約30ml分)
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シアバター…10g
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スイートアーモンドオイル…10ml
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ミツロウ…3g
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精油(ゼラニウムやラベンダーなど)…1〜2滴
作り方
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耐熱容器にシアバター・オイル・ミツロウを入れ、湯せんで溶かす。
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粗熱が取れたら精油を加え、よく混ぜる。
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清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保管。
💡 ポイント
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乾燥肌にはローズやゼラニウムの精油がおすすめ。
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夏はオイルの量を少なめに、冬は多めに調整すると使いやすい。
自然派化粧水(ハーブウォーター・アロマウォーター)
防腐剤を使わない分、シンプル&フレッシュに仕上げるのがコツです。
材料(100mlスプレーボトル1本分)
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ハーブウォーター(ローズウォーター、カモミールウォーターなど)…90ml
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グリセリン(保湿用)…5ml
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精油(お好みでラベンダーやティーツリーなど)…1〜2滴
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精製水…5ml
作り方
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容器にすべての材料を入れ、よく振って混ぜる。
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冷蔵庫で保存し、1〜2週間以内に使い切る。
💡 ポイント
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敏感肌の人は精油を入れずにハーブウォーター+グリセリンだけでもOK。
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夏はミント系、冬はローズやラベンダーなど保湿系の香りがおすすめ。
👉 まとめると、
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リップバームは「溶かして固めるだけ」
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保湿クリームは「シアバターで濃厚しっとり」
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化粧水は「ハーブウォーターでシンプルに」
この3つをマスターすれば、手作りナチュラルコスメの基本はバッチリです。
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④ 肌悩み別!おすすめナチュラルコスメレシピ




肌の悩みは人それぞれ。乾燥肌・敏感肌・オイリー肌・エイジングケア、それぞれに合った材料を使うことで、**より効果的に手作りナチュラルコスメを楽しむことができます。**ここでは、代表的な肌悩みに合わせたレシピをご紹介します。
乾燥肌向け|はちみつ&シアバター保湿クリーム
乾燥でカサつく肌には、保湿力の高いシアバターとはちみつの組み合わせがおすすめです。
材料(約30ml分)
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シアバター…10g
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ホホバオイル…10ml
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はちみつ(無添加)…小さじ1/2
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ミツロウ…3g
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精油(ラベンダーやローズなど)…1滴
作り方
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耐熱容器にシアバター・ホホバオイル・ミツロウを入れ、湯せんで溶かす。
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粗熱が取れたらはちみつと精油を加え、よく混ぜる。
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清潔な容器に入れて冷やし固めれば完成。
💡 ポイント
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はちみつは保湿・抗菌作用があり、乾燥肌や荒れやすい肌に◎
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少量から試して、ベタつきが気になる場合ははちみつを控えめに。
敏感肌向け|カモミール入り化粧水
刺激に弱い敏感肌には、カモミールウォーターをベースにしたやさしい化粧水が最適です。
材料(100ml分)
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カモミールウォーター…90ml
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グリセリン…5ml
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精製水…5ml
作り方
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容器にすべての材料を入れ、よく振って混ぜる。
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冷蔵保存し、2週間以内に使い切る。
💡 ポイント
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精油はあえて入れず、シンプルにすることで肌への負担を軽減。
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グリセリンは保湿のために少量だけ。入れすぎるとベタつきや刺激になることも。
オイリー肌向け|ティーツリーのさっぱりジェル
皮脂が気になるオイリー肌には、殺菌・抗炎症作用のあるティーツリー精油を使ったジェルタイプの保湿がおすすめ。
材料(約50ml分)
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アロエベラジェル(無添加)…45ml
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ティーツリー精油…2滴
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ラベンダー精油…1滴
作り方
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清潔な容器にアロエベラジェルを入れる。
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精油を加えてよく混ぜるだけで完成。
💡 ポイント
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ティーツリーはニキビ予防にも◎
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ジェルはさっぱりした使用感で、ベタつきやすい夏にも使いやすい。
エイジングケア向け|ローズヒップオイル美容液
エイジングケアには、ビタミンCが豊富なローズヒップオイルを使った美容液が人気です。
材料(約20ml分)
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ローズヒップオイル…15ml
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ホホバオイル…5ml
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精油(ローズ、フランキンセンスなど)…1〜2滴
作り方
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遮光瓶にローズヒップオイルとホホバオイルを入れる。
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精油を加えてよく振れば完成。
💡 ポイント
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ローズヒップオイルは酸化しやすいので、冷蔵保存し1か月以内に使い切る。
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夜のスキンケアで化粧水の後に数滴なじませるのがおすすめ。
👉 まとめると、
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乾燥肌 → 保湿力重視のシアバター&はちみつ
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敏感肌 → シンプル&低刺激なカモミール化粧水
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オイリー肌 → さっぱり&抗菌作用のティーツリージェル
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エイジングケア → 栄養たっぷりローズヒップオイル美容液
肌悩みに合わせてレシピを変えることで、手作りナチュラルコスメがさらに楽しく、効果的に取り入れられます。
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⑤ 手作りナチュラルコスメをもっと楽しむアレンジ術




基本のレシピを覚えたら、次はアレンジで**「自分だけのオリジナルコスメ」**に進化させましょう。香りを加えたり、季節に合わせて配合を変えたり、ラッピングしてプレゼントにするのもおすすめです。
アロマオイルで香りをプラス
手作りコスメの大きな魅力は、自分の好きな香りを自由に選べること。アロマオイル(精油)を加えるだけで、リラックスやリフレッシュの効果がプラスされます。
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リラックス系:ラベンダー、カモミール、ゼラニウム
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リフレッシュ系:レモン、オレンジスイート、ペパーミント
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エイジングケア系:フランキンセンス、ローズ、ネロリ
💡 ポイント
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精油は1アイテムにつき1〜2滴程度にとどめる(入れすぎは刺激の原因に)。
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妊娠中や小さなお子様には使用を避けた方がよい精油もあるため注意。
季節ごとのレシピアレンジ
季節に合わせてレシピを調整すると、より快適に使えます。
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春:花粉や肌荒れが気になる → カモミールウォーターやアロエジェルを活用
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夏:皮脂やベタつきが気になる → ティーツリー精油、さっぱり系のアロエジェル化粧水
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秋:乾燥が始まる季節 → シアバター入りのクリームを増量
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冬:強い乾燥対策 → ホホバオイルやはちみつを配合したリッチな保湿ケア
💡 ポイント
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季節ごとに「オイルの比率」を変えると使用感が大きく変わる。
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冷蔵保存のアイテムは夏場特に重宝。
プレゼント用におしゃれにラッピング
手作りナチュラルコスメは、心のこもったギフトとしても喜ばれます。
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容器を工夫:アルミ缶や遮光ガラス瓶に入れると高級感がアップ
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ラベルを手作り:材料や作成日を書いたラベルを貼ると安心感もプラス
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ラッピングアイデア:クラフト紙や麻ひも、ドライフラワーを使うとナチュラルな雰囲気に
💡 注意点
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プレゼントする際は「保存期間が短い」ことを必ず伝える。
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相手の肌質やアレルギーに配慮して、精油の種類は控えめに。
👉 まとめると、
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香りで楽しみを広げる
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季節ごとにレシピを調整する
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ギフトにしてシェアする
これらを取り入れることで、手作りナチュラルコスメは「ただのスキンケア」から「ライフスタイルの楽しみ」へと広がっていきます。
⑥ 手作りナチュラルコスメのよくある質問Q&A




どれくらい保存できるの?
手作りナチュラルコスメは、防腐剤や保存料を使用していないため、市販品より保存期間が短めです。一般的には 冷蔵庫保存で1〜2週間程度 が目安。ただし、オイルやバターを主成分とするリップバームや保湿クリームは、比較的長持ちして 1〜2か月程度 保存できることもあります。
保存期間を延ばすには、
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使用する容器や道具をしっかり煮沸消毒する
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清潔な手やスパチュラで使用する
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作った日をラベルに記入する
などの工夫が大切です。
アレルギーが心配なときはどうする?
自然素材であっても、肌に合わない場合やアレルギーを引き起こす可能性があります。特にアロマオイルやはちみつ、ナッツ由来のオイルは注意が必要です。
安全に使用するためには、
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パッチテストを行う(腕の内側に少量を塗り、24時間様子を見る)
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少量から試して肌の反応を確認する
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赤み・かゆみ・ヒリつきが出た場合はすぐに使用を中止する
敏感肌やアレルギー体質の方は、なるべく低刺激な素材(ホホバオイル、カモミール、ラベンダーなど)を選ぶと安心です。
失敗しないためのコツは?
初めて手作りコスメに挑戦すると「固まらない」「分離してしまった」などの失敗もありがち。以下のコツを意識すると、安定した仕上がりになります。
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正確に計量する:特にオイルやバターの割合はレシピ通りに。
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しっかり混ぜる:分離を防ぐため、材料がなじむまでよくかき混ぜる。
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シンプルなレシピから始める:材料が少ないもの(リップバーム・化粧水)がおすすめ。
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清潔第一:雑菌混入は変質の原因に。容器・道具をきちんと消毒する。
失敗しても少しずつ慣れていくことで、自分好みの配合を見つけられるのも手作りの楽しさです。
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