【2025年】外国人が驚いた!日本の若者言葉&ネットスラング30選|英語での意味・使い方も解説
はじめに|なぜ今「若者言葉&スラング」に注目すべき?
近年、日本の若者たちが使う言葉やネットスラングが、SNSや日常会話の中で急速に広がり、外国人からも注目される存在となっています。とくに2025年は、Z世代を中心に生まれた「今っぽさ」と「共感」を軸にした新しい表現が次々と登場。そのユニークさや言葉のセンスに、海外の人たちが驚いたり、面白がったりするケースも少なくありません。
本記事では、外国人が思わず「なんでそうなるの!?」と驚くような日本の若者言葉をピックアップし、英語での意味やニュアンスも合わせてご紹介します。「日本語学習者」や「日本文化に興味がある人」にとっても、言葉の背景にある価値観や感性を知ることができる貴重な入り口になるはずです。
外国人もビックリ!?SNSや日常会話で急増中
日本の若者スラングは、TikTokやX(旧Twitter)、InstagramといったSNSの拡散力を通じて、かつてないスピードで広まりを見せています。特定のインフルエンサーの発言や、1つのバズ投稿がきっかけで「謎ワード」が一気に全国区に…ということも珍しくありません。
また、口語でも使われるケースが増え、「ワンチャン」「それな」「エモい」といったワードが中高生から大学生、さらには社会人の会話にも浸透しています。
こうした言葉を知らないと、「若者の会話についていけない」と感じる場面もあるでしょう。
特に外国人にとっては、直訳できない表現や、文脈依存の意味合いが多く、「なんでそういう意味になるの?」「どこが面白いの?」と驚きや疑問が生まれるポイントになっています。
それこそが、日本語という言語の奥深さと文化的な背景の面白さを感じられるところなのです。
若者言葉は「文化の鏡」!日本語学習者にもおすすめ
若者言葉は、単なる「流行語」ではありません。
その多くが、今の価値観・感性・社会の空気感を映し出す“文化の鏡”としての役割を持っています。
たとえば、「エモい」は感情の複雑さや、説明しづらい“グッとくる感じ”を共有するための言葉であり、「尊い」はオタク文化から派生した深い愛情表現です。
こうした言葉を理解することで、日本のZ世代が何を大切にし、どう感じ、どんなふうに共感し合っているのかが見えてきます。
日本語学習者にとっても、若者スラングを知ることは「教科書には載っていない生きた日本語」を学ぶチャンスです。実際、日本語教師の間でも、「スラングを通じて学習者のモチベーションが上がった」という報告は少なくありません。
2025年のトレンド|注目される若者スラングTOP10
2025年の若者言葉は、“共感・ノリ・感情の共有”を軸にしたスラングが中心。
その多くがSNSや動画配信アプリから生まれ、テンポよく使える一言系が人気です。
以下、外国人にも紹介しやすいスラングTOP10と英語での意味・雰囲気をまとめました。
1. それな(Sore na)= That’s so true
意味:「それ、ほんとそう」「まさにその通り!」という共感の一言。
使い方: 誰かの発言に強く同意したいときに、単独で「それな」と返すだけ。
英語訳: “Facts!” / “Totally agree.” / “That’s so true.”
例:
A「休み明けってほんとにやる気出ないよね」
B「それな〜!」
2. ワンチャン(Wanchan)= There’s a slim chance
意味:「もしかしたら」「可能性ゼロじゃない」など、望みがわずかにある状態。
使い方:「ワンチャンあるかも」「ワンチャン〇〇できる」などで使用。
英語訳: “There’s a chance.” / “Maybe, just maybe.” / “Lowkey possible.”
例:
「今日、ワンチャン雨降らないんじゃない?」
3. ガチ(Gachi)= Seriously / For real
意味: 本気で、マジで、冗談抜きで。強い真剣さを表す時に使用。
使い方:「ガチ〇〇」「ガチでやばい」などと使う。
英語訳: “Seriously” / “For real” / “Dead serious”
例:
「このラーメン、ガチでうまい!」
4. エモい(Emoi)= Emotional / Feels
意味: 感情が揺さぶられるような、懐かしさ・切なさ・共感を含む表現。
使い方: 写真・音楽・思い出などに対して「エモい!」と使う。
英語訳: “So emotional” / “This hits me in the feels” / “Touching”
例:
「この卒業式の動画、めっちゃエモい…」
5. バズる(Bazuru)= Go viral
意味: SNSで一気に拡散されて話題になること。
使い方: 「この投稿バズった」「バズりたい」など。
英語訳: “To go viral” / “Blow up online”
例:
「TikTokにあげた動画がバズった!」
6. 尊い(Toutoi)= So precious
意味: 推し(アイドル・キャラなど)に対して、感情があふれるほどの愛を表現。
使い方:「尊い…」「〇〇が尊すぎて無理」など。
英語訳: “So precious” / “Too pure” / “Adorable in a sacred way”
例:
「推しが笑ってるだけで尊い」
7. リアコ(Riako)= Real-life crush on a celebrity
意味: アイドルや俳優などに、本気で恋してしまっている状態。
使い方:「リアコこじらせた」「もうリアコなんよ…」など。
英語訳: “Celebrity crush” / “I’m really in love (with them)!”
例:
「この仕草…もうリアコ確定だわ」
8. あざまる(Azamaru)= Thanks (cute version)
意味: 「ありがとう」をゆるく・かわいく言い換えた表現。
使い方: 「あざまるすいさん」「あざまる〜」などの派生あり。
英語訳: “Thx!” / “Much appreciated (in a cute way)” / “Arigatou with a twist”
例:
「飲み物買ってきてくれてあざまる!」
9. 詰んだ(Tsumnda)= I’m done / I messed up
意味: もうどうにもできない、失敗した、完全に詰んだ状態。
使い方:「今日テスト勉強してない…詰んだ」など。
英語訳: “I’m screwed” / “Game over” / “Totally messed up”
例:
「課題の提出忘れた。詰んだ。」
10. はにゃ?(Hanya?)= Huh? / What?
意味: 驚きや疑問のニュアンス。「え?何言ってるの?」的なトーン。
使い方: 軽くツッコミを入れるときや、理解不能な発言に対して。
英語訳: “Huh?” / “What did you just say?” / “Excuse me?”
例:
A「今日から週7出勤だって」
B「はにゃ????」
実は元ネタが英語!?逆輸入スラングも注目
若者スラングの中には、もともと英語をベースにした“逆輸入型”の言葉も多く存在します。
日本語風にアレンジされているため、日本人にとっては身近に感じられますが、外国人からすると「もとの意味とちょっと違う⁉」と驚かれるケースも多数。
2025年のトレンドでは、Z世代の間で特に以下の4つが“使いやすくて盛れる”言葉として定着しています。
エグい(Egui)= Crazy / Intense
意味: 「ヤバい」「すごい」「ありえない」など、極端な驚き・衝撃を表現する言葉。
もとは関西弁で「えげつない(=残酷・容赦ない)」が語源ですが、現代ではポジティブにもネガティブにも使える万能スラングに。
使い方:「エグい美味しさ」「エグい展開」などで使用。
英語訳:
-
Good: “Insane!” / “So good it’s crazy!”
-
Bad: “That’s messed up.” / “Brutal.”
例:
「この映画のラスト、マジでエグいから見て!」
“You’ve got to watch this movie. The ending is crazy!”
メンブレ(Menbure)= Mental breakdown
意味:「メンタルブレイク」の略。精神的に落ち込んだり、心が崩れた状態。
日常の些細なトラブルから深刻な失恋まで、**“軽ノリで使える心のSOS”**として広まっています。
使い方:「今日メンブレした」「〇〇でメンブレ不可避」など。
英語訳:
-
“Mental breakdown”
-
“I’m emotionally wrecked.”
-
“I’m falling apart.”
例:
「推しの卒業発表で完全にメンブレ」
“I had a total breakdown when my fave announced their graduation.”
パリピ(Paripi)= Party people
意味:「パーティーピープル」の略で、陽キャ・ノリが良い人・ウェイ系を指す言葉。
クラブや飲み会が好きな人だけでなく、テンションが高い人・リア充っぽい人にも広く使われます。
使い方:「あの人パリピすぎw」「パリピって苦手かも」など。
英語訳:
-
“Party people”
-
“Life of the party”
-
(sometimes sarcastic) “Too extra”
例:
「文化祭、完全にパリピの祭典だった」
“The school festival was basically a party people parade.”
イキる(Ikiru)= Acting tough / Showing off
意味: 調子に乗って威張る、強がる、マウントを取る…といった、ちょっと痛い自己主張を表す言葉。
スラングとしてはやや皮肉・ネガティブ寄りで、他人の言動を軽く茶化すときに便利な一言です。
使い方:「あの新人、ちょっとイキってない?」「イキるなw」など。
英語訳:
-
“Showing off”
-
“Trying too hard”
-
“Acting tough”
-
(sarcastic) “Look who’s all high and mighty”
例:
「初対面でタメ口とか、イキってんな〜」
“Talking so casually on first meeting? Someone’s trying too hard.”
▼コラム:スラングは「軽く使って、深く理解する」
これらの逆輸入スラングは、もとの英語と似ているようで、日本独自のニュアンスや感情の幅を含んでいます。
「え、英語ではそんな意味じゃないよ!」というギャップを楽しむのも、言葉の面白さのひとつ。
外国人にとっては、日本語学習を楽しくするスパイスに。
日本人にとっても、「自分たちの言葉のセンス」を再発見するチャンスになります。
Z世代&SNSでしか見かけない「激レア用語」
Z世代(1990年代後半~2010年代前半生まれ)の間で生まれた言葉は、SNS・推し活・共感文化の影響を色濃く反映しています。
教科書には載っていないけれど、タイムラインでは頻出の“通じる人にしか通じない”スラングも多数。
ここでは、その中でも特に“ネイティブZ世代”しか使いこなせない激レア用語を厳選してご紹介。
英語圏の人にとっては、「その発想どこから来たの!?」と驚かれること間違いなしの表現です。
○○み(〜mi)= Adding emotional flavor (e.g., “尊み” = feeling precious)
意味: 形容詞や名詞に「〜み」をつけて、その状態に“感情をこめる”語尾変化。
例:「尊い」→「尊み」「しんどい」→「しんどみ」
使い方: 感情を強調したい時や、共感のリアクションとして「〇〇みが深い」「〇〇み感じる」など。
英語訳:
-
“So much [emotion]”
-
“[Feeling] on another level”
-
(近い感覚) “All the feels”
例:
「このシーン、エモみが深すぎる…」
“This scene hits me right in the feels.”
無理ゲー(Murigee)= Impossible game / Too hard
意味:「無理なゲーム」=達成不可能・難しすぎて無理なことの比喩。
ゲーム用語由来だが、現実での困難にも使える日常スラングとして定着。
使い方: テスト、恋愛、仕事など「やってられん!」と思う事象に対して使用。
英語訳:
-
“Impossible game”
-
“No way I can do this”
-
“That’s a losing battle”
例:
「朝8時から試験3連発とか、無理ゲーすぎ」
“Three exams starting at 8 a.m.? That’s a total no-go.”
てぇてぇ(Teetee)= Too pure / wholesome (often for fan relationships)
意味:「尊い」→「てぇてぇ」に変形。感情があふれすぎて言葉が崩壊した“尊さの最上級”。
オタク・推し文化で、2人の尊い関係性(カップル・仲間・親子など)を讃えるときによく使う。
使い方: 2人のやりとり、視線、表情などに感動したときに「てぇてぇ…(尊い)」とつぶやく。
英語訳:
-
“Too pure”
-
“Wholesome”
-
“Their bond is everything”
例:
「この2人の共演、てぇてぇすぎて泣く」
“This moment between them is just… too wholesome.”
量産型(Ryousangata)= Cookie-cutter fashion / Generic
意味: 「ファッション・メイク・言動が“量産されたように”似通っている人」を指す言葉。
とくに、ガーリー系・地雷系・量産女子など、一定のテンプレートに当てはまるスタイルをやや皮肉交じりに表現する場合に使われる。
使い方: 「量産型メイク」「量産型オタク」など、ファッションや文化トレンドに対して用いる。
英語訳:
-
“Cookie-cutter look”
-
“Samey style”
-
“Everyone looks the same”
例:
「最近、駅前は量産型の子ばっかりだよね」
“Everyone at the station looks like a carbon copy lately.”
▽用語の裏にあるZ世代の“文化感覚”
これらの言葉には、「共感したい」「でもテンプレはダサい」「でもかわいく盛りたい」といった、Z世代特有のゆるい矛盾とバランス感覚が表れています。
SNS時代ならではの“可視化される共感”や、“匿名だけどつながりたい欲求”が、こうした言葉の背景にあるのです。
英語圏に紹介したらウケた!おもしろ表現&リアクション
日本の若者言葉やネットスラングは、英語圏の人々にとってはまさに“新鮮なカルチャーショック”。
直訳が難しいのに、どこか感覚で伝わるノリやテンションの高さがウケて、SNSやYouTubeでもたびたび話題になります。
ここでは、そんなスラングに対する英語ネイティブのリアルな反応や、バズった動画・投稿事例を紹介していきます。
「なんでウケるの?」「どの言葉が人気?」を知ることで、海外発信のヒントにもなります。
「これってどういう意味!?」外国人のリアクション実例
Z世代スラングを英語圏の友人に紹介すると、よく返ってくるのがこんなリアクション:
-
“Why does emoi sound like emoji?”
→「エモい」が“emoji”に聞こえて混乱。でも意味はぜんぜん違うので爆笑。 -
“What do you mean by wanchan? Like… dog?”
→「ワンチャン」が“one chance”なのに、音が犬(わんちゃん)っぽくてかわいいと話題に。 -
“Tsumnda? You’re… done? Game over?”
→「詰んだ」はゲーム用語っぽくて共感されやすく、ゲーマー層に刺さる! -
“Wait, totoi means ‘precious’… but like, in a sacred way?”
→「尊い」のニュアンスは英語にしづらいが、オタク文化と結びつけて理解されるとウケる。
💡こうしたスラングは、意味だけでなく、発音のかわいさ・テンションの面白さも人気の理由のひとつです。
SNSでバズった!若者言葉に英語字幕をつけた動画例
TikTokやYouTube Shortsでは、日本の若者スラングを英語字幕で紹介するスタイルが海外で大ヒット中!
▼バズった動画パターン例
-
「Z世代日本人に聞いた“意味不明な日本語10選”」シリーズ
→ スラングを読み上げて、外国人がリアクションを返すだけでも爆笑必至。 -
「That moment when Japanese say それな instead of agreeing」
→ 海外視聴者が「言葉少なすぎるのに伝わるのがすごい」と感動。 -
“POV: Your Japanese friend says ‘ムリゲー’ after hearing your weekend plan”
→ “Impossible weekend!”と字幕がつくことで、笑いと文化解説のバランスが◎ -
「日本語の“てぇてぇ”ってなんなの!?アニメオタクが説明する動画」
→ てぇてぇ=”Too wholesome I might cry” に訳され、海外オタクに大ウケ。
▼注目ポイント
-
意味より「ニュアンスとノリ」が重要
-
字幕は直訳ではなく意訳&トーンで魅せるのが鉄則
-
日本語の響き自体が可愛い・面白いという感想も多数
▽まとめ|ウケるポイントは「説明しきれない共感」
Z世代スラングの最大の魅力は、「感情」や「関係性」への鋭い言語化にあります。
その曖昧さや独特のテンションが、逆に英語話者の心をくすぐるのです。
外国人に紹介するときは、「意味を正確に訳す」よりも、“どんな時にどういうテンションで使うか”を伝えることがカギ。
そうすれば、言葉の壁を越えて、きっと「それな」と返してくれるはずです。
海外でも使える?若者スラングを英語で置き換えると…
日本のZ世代スラングは、感情の揺らぎや空気感の共有に特化しているため、英語にするのが難しい言葉も多数あります。
一方で、その感覚さえ伝われば、海外でも十分ウケる&共感される言葉も多いのが事実です。
ここでは、**「直訳は危険!だけどちゃんと伝えたい」**という方のために、英語での伝え方・言い換えのコツをご紹介します。
直訳NG!ニュアンスで伝える言い回し
日本語の若者スラングは、一語だけで文脈や感情を表す力が強いのが特徴です。
しかしそのまま英訳すると、意味が通じなかったり、ニュアンスが誤解されたりすることも…。
▼直訳が危ない代表例
日本語スラング | 直訳 | 英語圏の反応 | 伝わる言い回し |
---|---|---|---|
それな | “That one.” | 意味不明になる | “So true.” / “Facts!” |
エモい | “Emotional.” | 重すぎる印象 | “Hits me in the feels.” / “So nostalgic.” |
ガチ | “Serious.” | 文脈が弱い | “Dead serious.” / “For real.” |
尊い | “Precious.” | 物理的?宗教的? | “Too pure.” / “Too cute I can’t handle it.” |
無理ゲー | “Impossible game.” | ゲーマー以外には通じない | “No way I can do this.” / “That’s brutal.” |
💡 ポイントは「翻訳」ではなく「感覚を置き換える」こと。
とくにZ世代らしい「テンション」「共感ノリ」「ちょっとした誇張」は、言葉の選び方とトーンで補うことが大切です。
英語での自然な言い換え例&注意点
ここでは、人気の若者スラングを英語でどう言い換えると自然か?という例と、それにまつわる注意点をまとめました。
▷ 1. ワンチャン(Wanchan)
-
✔️ 自然な言い換え:
→ “Maybe if I’m lucky.” / “There’s a slim chance.” -
⚠️ 注意点:
“one chance”と直訳すると「1回だけのチャンス」に取られがち。
▷ 2. あざまる(Azamaru)
-
✔️ 自然な言い換え:
→ “Thanks a ton!” / “Thanksies!”(あえてかわいく言う) -
⚠️ 注意点:
日本語の「語感のかわいさ」に相当する英語は限られるため、トーンで調整を。
▷ 3. 詰んだ(Tsumnda)
-
✔️ 自然な言い換え:
→ “I’m screwed.” / “It’s over for me.” / “I totally messed up.” -
⚠️ 注意点:
“stacked up”などの直訳は意味が通じない。
▷ 4. リアコ(Riako)
-
✔️ 自然な言い換え:
→ “I have a real crush on them.” / “I’m in love with my fave (for real).” -
⚠️ 注意点:
”Real love for celebrity”だとやや重たく聞こえるため、「light crush」のニュアンスが◎。
▷ 5. はにゃ?(Hanya?)
-
✔️ 自然な言い換え:
→ “Huh?” / “What did you say?” / “Excuse me?!” -
⚠️ 注意点:
語感の可愛さをどう表現するかは難しいが、トーンを上げたり顔文字を添えることでニュアンスが近づく。
▽まとめ|翻訳ではなく「ノリと言い回しの再現」が鍵
Z世代スラングを英語で伝える際は、「言葉そのもの」よりも、“どんなときに・どんな気持ちで使うか”を説明することが重要です。
そのうえで、シチュエーションや感情に合わせたネイティブっぽいフレーズを選べば、文化の壁を越えてしっかり伝わります。
まとめ|若者言葉は“文化を知る入り口”。違いを楽しもう
日本の若者スラングやネット用語は、ただの流行語ではなく、その時代を生きる若者の価値観・感性・空気感を反映した“生きた文化表現”です。
意味だけを知るのではなく、**「なぜこの言葉が流行るのか」「どんな場面で使われるのか」**という背景まで知ることで、言葉への理解はぐっと深まります。
そしてそれは、日本文化やZ世代の世界観を知る入り口にもなり、海外の人とのコミュニケーションの「共通話題」にもなり得ます。
言葉の背景には、若者文化・SNS文化あり
若者スラングの多くは、SNSという“感情を共有する場”で生まれ、広がっていきます。
たとえば──
-
「エモい」や「尊い」は、言葉では表しきれない感情を一言で伝える便利なワード
-
「てぇてぇ」「○○み」などは、言葉の響きやノリを重視した“空気の共有”
-
「無理ゲー」「詰んだ」は、共感を呼ぶためのネガティブユーモア
どれも、自分の気持ちを短く・的確に・軽やかに伝えることが目的であり、
「わかる人には伝わる」共感型のコミュニケーションツールとして機能しています。
つまり、若者言葉を知ることは、**今どきの人間関係・価値観・流行の“温度感”**を知ることにもつながるのです。
外国人との会話のネタにもぴったり!
「若者スラング」は、日本語学習者や外国人にとっても興味深いテーマです。
ネイティブでも戸惑うような言葉が多いため、英語で説明すると必ずリアクションが返ってくる=会話のきっかけになりやすいのも魅力のひとつ。
実際に、「てぇてぇって何!?」「尊いってpreciousなのにオタクっぽいの面白い!」など、
日本語ならではの感覚や発音のユニークさがウケる場面も多数。
言葉の意味だけでなく、その背景を話すことで、“ただの語学交流”を超えたカルチャートークに発展させることもできます。
💬 使える一言例:
-
“In Japan, we say ‘それな’ when we agree with someone. It’s like ‘facts!’”
-
“‘エモい’ is a trendy word for something emotional and nostalgic—kind of like ‘feels’ in English.”
-
“‘尊い’ is how Japanese fans express deep admiration for their ‘oshi.’ It means more than just ‘cute.’”
▽最後に|違いを笑い合えるって、最高の共感力
言葉の違いは、時に誤解を生むこともあります。
でも、「わからないけど、なんか面白い」「その感じ、なんかわかるかも」という曖昧さを楽しむ余裕こそ、今の時代のコミュニケーション力ではないでしょうか。
若者言葉は、“間違えたって笑える文化”。
だからこそ、言葉を通じて違いを面白がる姿勢を忘れずにいたいですね。


最新記事 by 高橋いつき |言葉と健康の知識を届ける専門ライター (全て見る)
- 脈が飛ぶような感覚…放置して大丈夫?受診の目安とセルフチェックまとめ - 2025年6月30日
- 水分は足りてるのに便秘…なぜ?原因と意外な改善策を徹底解説! - 2025年6月30日
電話番号 052-265-6488