日本語の面白い言葉一覧|意味・由来を知るともっと好きになる!知的好奇心くすぐる35選
「とんちんかん」「ぬか喜び」「へっぽこ」——なぜそんな言い方をするのか、気になったことはありませんか?
日本語には、思わず笑ってしまうようなユニークな言葉や、奥深い意味を持つ表現がたくさんあります。語感が面白いもの、文化や歴史が感じられるもの、ちょっとした会話を彩る方言まで…。
この記事では、意味や由来をたどることで、日本語の魅力を再発見できる“面白い言葉”を厳選してご紹介します。
読んだらきっと、あなたも「誰かに話したくなる言葉」に出会えるはず!
ユニークな響きがクセになる!面白い日本語の言葉たち
日本語には、思わず「なんでそんな表現を!?」と笑ってしまうような、ユニークな言葉がたくさんあります。ここでは、響きや語感が面白いものや、由来がユニークな言葉をジャンル別にご紹介。言葉そのものの楽しさを味わってみましょう!
言葉遊びのような「ダジャレ系」日本語
日本語には、意味よりも「言葉のリズムや語呂」で楽しませる表現が数多くあります。いわば日本語ならではの“ことばの遊園地”。たとえば:
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魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
→「相手に好意があれば、自分も好意を返す」という意味。音のバランスがユニークで、使いたくなる一言。 -
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
→「何を言っても無駄」という意味ながら、少し笑えてしまう表現です。
語呂合わせ・ダジャレに近い言葉は、江戸時代の洒落文化にもルーツがあり、笑いと風刺のエッセンスを感じられます。
なんでそうなるの!? 由来が不思議な言葉
意味は何となく知っているけれど、「その言い方、どうして!?」と思うような言葉もたくさんあります。
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とんちんかん
→ 筋の通らないやりとりを指す言葉。語源は、鳶職(とびしょく)が使っていた「トン・チン・カン」という金づち音。テンポの悪さが転じてこの意味に。 -
ちんぷんかんぷん
→ 意味不明なことを指す言葉。元は中国語「陳・分・漢・文」などの当て字を意味もわからず聞いたことから、とも言われています。
このような言葉には、歴史や職業文化が隠れていることもあり、深掘りするほど面白くなります。
擬音語・擬態語の世界は面白すぎる
日本語の最大の特徴ともいえるのが、「擬音語」や「擬態語」の多さ。五感に直結した表現が豊富で、音の響きだけで情景が浮かぶのが魅力です。
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わくわく:期待で心が高鳴る様子
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どきどき:緊張や不安で心臓が高鳴る様子
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しとしと:静かに降る雨の様子
感情・天気・動きなど、目に見えないものを音で表すセンスは、日本語ならではの美しさ。外国語では訳しにくい、まさに“日本的感性”の結晶です。
ちょっと笑える!言葉の“たとえ力”に注目
日本語には、日常の出来事をユニークにたとえる表現がたくさんあります。ときには笑いを誘い、ときには皮肉を込めて、思わず「なるほど」と納得してしまうものも。
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猫の手も借りたい:とにかく忙しくて、人手が足りないことの例え
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尻に火がつく:切羽詰まって慌てることの例え。まさに“お尻に火”がついたら焦りますよね。
こうした比喩的表現は、風景や動物、身体の一部などを使って、誰もがイメージしやすく伝わるのが特徴です。笑いの中に、生活の知恵が光ります。
意味を知ると深い…日本語の奥深さを感じる言葉
一見、軽やかに使われている言葉や表現にも、実は長い歴史や深い意味が隠されていることがあります。日本語には、短いながらも哲学的だったり、情景や感情を的確に表したりする“言葉の妙”が詰まっています。ここでは、そんな奥深さを感じられる言葉の数々をジャンルごとにご紹介します。
短いのに哲学的!ことわざや故事成語の面白さ
日本語の中でも、ことわざや故事成語は、たった数文字で人生の真理を突いてくる知恵の結晶のような存在です。思わず「うまいこと言うなあ」と感心してしまう一方で、使いどころやニュアンスに味があります。
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花より団子
→「見た目の美しさよりも、実用的な方がいい」というたとえ。現代でも「映えより中身が大事」と言いたいときに使える表現です。 -
覆水盆に返らず
→「一度してしまったことは、元には戻せない」という戒めの言葉。短いけれど、後悔と教訓がずっしり詰まっています。 -
井の中の蛙大海を知らず
→ 狭い世界しか知らないことのたとえ。視野を広げたいときの自戒にも。
こうした表現を使いこなせると、会話に深みとユーモアが生まれます。
漢字に隠された意外な意味とは?
日頃なにげなく使っている漢字にも、よく見ると「そんな意味だったの!?」という意外性が詰まっています。漢字一文字・熟語一語の背後には、古代中国や日本の価値観、自然観、人生観が隠れていることも。
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浮世(うきよ)
→ 現代では「今の世の中」や「現実社会」という意味で使われますが、元は「憂き世=つらい世、はかない世」という意味でした。
時代が進むにつれ、歌舞伎や浮世絵のように「刹那的な楽しみの世界」を指すようになったのです。 -
木枯らし(こがらし)
→ ただの「冬の風」ではなく、「木を枯らすほどの冷たい風」が語源。その情景がひと文字に込められています。 -
切ない
→ 英語では訳しにくい独特な感情。「苦しく、胸が締めつけられるような気持ち」の意味で、語源は「せつ(急)」+「ない(〜できない)」=「どうしようもない想い」という説も。
日本語を漢字から読み解くと、言葉の景色が広がっていきます。
方言の中にもユーモアがいっぱい
日本語の面白さを語る上で欠かせないのが“方言”。地域ごとに異なる言い回しには、その土地の文化や気質が表れていて、思わずクスッと笑ってしまうような表現も少なくありません。
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なんぼなんでも(関西弁)
→「いくら何でもそれは…」というニュアンス。柔らかい語感でツッコミの一部としても使われがち。関西の人情味が伝わる一言。 -
しょっぺえ(関東・東北)
→ 「しょっぱい」の強調形。「しょっぺえ顔してんな」なんて使われ方もして、言葉にちょっとした皮肉や可笑しさが乗るのが魅力です。 -
だんだん(島根・鳥取など)
→ 「ありがとう」の意味。言われると温かい気持ちになる、方言ならではの優しさが詰まった言葉です。
方言は「もう一つの日本語」。使い方や響きを知ると、その土地の空気まで感じられるようになります。
✍️ ちょこっとコラム:
「普通の言葉」ほど、深掘りすると面白い。
漢字や方言、ことわざの背景にあるものは、文化や自然との関わり、時代の空気。
だからこそ、日本語には“感じる”余白がたっぷりあるのです。
知って話したくなる!豆知識付き“面白言葉”35選
「意味は知ってるけど、語源までは知らなかった!」
そんな日本語の“面白い言葉”を、意味と由来つきでピックアップしました。
耳に残る響き、ちょっと笑える表現、意外な背景を持つ語たち——知れば知るほど、日本語の面白さに引き込まれるはずです。
ここでは、思わず誰かに話したくなる35語を一覧形式でご紹介します!
意味と由来も一緒に紹介(一覧形式で)
言葉 | 意味 | 語源・由来 |
---|---|---|
とんちんかん | かみ合わない、的外れ | 鳶職人が金づちを打つ音「トン・チン・カン」から |
へっぽこ | 未熟・頼りない | 火薬が不発の時の音「ぽこ」から |
のらりくらり | 曖昧に態度をはぐらかす様子 | 擬態語。語源は不明 |
ぬか喜び | 無駄な喜び・早合点の喜び | 「ぬか(糠)」=中身のないもの |
ちんぷんかんぷん | 意味不明、何を言ってるか分からない | 中国語の音を真似た語源説が有力 |
あたふた | 慌てふためく様子 | 擬態語 |
すったもんだ | 混乱、もめごと | 歌舞伎のセリフや擬音が語源とされる |
けちょんけちょん | 完全にけなす、ボロクソに言う | 強調語「けちょん」は意味不明な音の繰り返し |
こける | 転ぶ | 古語「転く(こく)」から転じた |
ちゃっかり | 抜け目なく得をする | 擬態語+副詞「かり」で強調 |
びびる | おびえる、怖がる | 昭和期の俗語「びくびくする」から |
ぽかん | 口を開けて間の抜けた様子 | 擬態語。「口がポカンと開く」から |
がっくり | 期待外れで落ち込む様子 | 擬音語「がくっ」に副詞形 |
いちゃもん | 無理な文句や難癖 | 関西弁由来。江戸後期には全国に広まる |
しゃしゃり出る | 出しゃばる、余計なことをする | 「しゃ」が強調音。「せっせと出る」が変化 |
どんくさい | 動きが鈍い、不器用 | 「どん(鈍)」+「くさい(〜っぽい)」 |
だらしない | きちんとしていない | 古語「しだらなし」=だらしない |
おたおた | 動揺して慌てる様子 | 擬態語 |
ごちゃまぜ | いろいろ混ざっている | 「ごちゃ」=混乱、「まぜ」=混ぜる |
ぽんこつ | 使い物にならない物・人 | 車のジャンク品を指す工業用語が語源 |
ぺこぺこ | お腹がすいた様子 or お辞儀の様子 | 擬態語。「ぺこ」は腹がへこむ音や頭を下げる様子 |
ぞろぞろ | 人や物が列になって続く様子 | 擬音語。集団が動くときの音を表現 |
ばたんきゅう | 倒れるように寝る・疲れ切る | 擬音「ばたん」+疲労の末の「きゅう」 |
もぐもぐ | 口を動かして食べる様子 | 擬態語 |
がみがみ | うるさく叱る様子 | 擬音語 |
ぱくぱく | 食べる様子 | 口を開け閉めする音 |
しぶちん | ケチな人 | 「しぶい」+「ちん(人を軽く見る語)」 |
すかんぴん | すっからかん・無一文 | 江戸時代の俗語。すっからかん+品(ピン) |
いそいそ | 嬉しそうに行動する様子 | 擬態語 |
へらへら | 軽々しく笑う様子 | 擬態語 |
びしょびしょ | びっしょり濡れている様子 | 擬態語 |
ほっこり | あたたかく和む様子 | 関西弁の「蒸したての芋があたたかい」が語源 |
ぞっとする | 恐怖や寒気を感じる様子 | 「そ(寒い)」+動作の表現 |
ぎょっとする | 驚いて身がすくむ様子 | 「ぎょ」は驚きを表す音 |
おどおど | 自信なさげな態度 | 擬態語 |
🟢 ことばの面白さは“背景”にある
音の楽しさ・リズムの面白さだけでなく、「どんな状況から生まれたのか?」を知ると、ぐっと愛着がわいてくるのが日本語の魅力です。普段何気なく使っていた言葉も、こうして意味やルーツを知ると、ちょっと特別なものに思えてきませんか?
✨ こんな活用法も!
-
雑談のネタに「語源クイズ」
-
親子や友人と一緒に「言葉の起源しりとり」
-
SNSで使って「意味、知ってる?」投稿
日本語の面白さをもっと楽しむためのヒント
日本語には、知れば知るほどクセになる“面白さ”がたくさん詰まっています。
ただ知識として覚えるだけでなく、日常会話に取り入れたり、遊び感覚で触れたりすることで、もっと身近に、もっと楽しく味わうことができます。
ここでは、日本語をもっと好きになるためのヒントをご紹介します。
言葉の「語源」を知ると、世界が広がる
何気なく使っている言葉の語源を知ることで、単語に対する見方がガラリと変わることがあります。
たとえば…
-
**「ありがとう」**は、もともと「有り難し(ありえないほど貴重)」という仏教用語が語源。
-
**「おかげさま」**は、神仏や他者の“おかげ”=影のような支えに感謝する言葉。
-
**「めでたい」**は、「愛でる(美しさや価値を称える)」が元になっている。
こうした語源を知ると、言葉の背景にある文化や感情、価値観が見えてきます。「日本語を学ぶ=日本の心を知ること」と言えるかもしれません。
日常会話でも使える“笑える日本語”を探してみよう
お堅い言葉ばかりが「語彙力」ではありません。むしろ、ちょっとユーモアのある日本語表現は、会話を和ませたり、相手との距離を縮めるきっかけになります。
たとえば…
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「お茶を濁す」(その場しのぎをする)
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「へそを曲げる」(不機嫌になる)
-
「猫をかぶる」(本性を隠す)
こうした言葉は、表現がユニークで、情景が浮かぶのが魅力。言い換えれば、“伝える+笑わせる”ができる日本語とも言えます。
ちょっとした雑談に忍ばせて、相手の反応を楽しむのもおすすめです。
子どもと楽しむ「言葉あそび」アイデア
日本語の魅力は、大人だけでなく子どもと一緒に楽しむこともできます。遊びながら自然に語彙や表現力が身につく「言葉あそび」は、親子コミュニケーションにも最適です。
おすすめはこんな遊び:
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しりとり:テーマを決めて(動物しりとり・色しりとりなど)アレンジすると飽きずに楽しめます。
-
ダジャレゲーム:「ごはんを食べたらご“はんせい”しよう」など、親子で交互にダジャレを作っていく。
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擬音あてゲーム:「ドンドン」「ふわふわ」などの音をヒントに、何の場面か当てるゲーム。
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語源クイズ:「“ぬか喜び”のぬかって何?」といった豆知識系で語彙力+知識を強化。
遊びの中で使う言葉には、教科書には出てこない“生きた日本語”があふれています。
「ことばって面白い!」という感覚を育むには、日常の“ちょっとした言葉”のやりとりが一番の教材です。
✍️ ワンポイントまとめ:
知っている言葉も、
**「どこから来たのか」「どう使うと面白いか」**を意識するだけで、
日常の“日本語力”がぐっと深まります。
まとめ|意味と由来を知れば、日本語がもっと好きになる!
「知っていたつもりの言葉が、実はもっと面白かった」
そんな驚きや発見が、日本語の魅力には詰まっています。
ひとつひとつの言葉には、長い年月をかけて育まれてきた“物語”があり、そこに日本人の暮らしや感性が映し出されています。
面白い言葉の裏には、文化と歴史が隠れている
言葉は、ただの音の連なりではありません。
私たちが何気なく使う「ことわざ」や「方言」、「擬音語」にも、その時代の生活、風習、考え方がぎゅっと凝縮されています。
たとえば――
-
「ぬか喜び」には、米作り文化と「糠」という“価値の低い副産物”の感覚が、
-
「浮世」には、無常観とともに現代社会への諦観と希望が、
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「おたおた」「のらりくらり」には、曖昧さも美徳とする日本人の感性が宿っています。
つまり、面白い言葉を知ることは、日本という国の“心のかたち”を知ることにもつながっているのです。
日常の何気ない一言にも、奥深いストーリーがある
使い慣れた一言にも、「なぜそう言うのか?」を意識してみると、言葉の奥行きに気づかされることがあります。
それは、まるで暮らしのなかに隠れた宝物を見つけるような感覚です。
たとえば、
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「しゃきっとする」には、野菜の“シャキシャキ感”から来る生命力のイメージが、
-
「ぴんとくる」には、琴線に触れるという“音”の記憶が、
-
「こだわり」には、本来「執着=悪い意味」だったものが、現代では「良い意味」に転じた価値観の変化が。
日常の何気ない言葉の背景に目を向けると、日本語がますます愛おしく感じられるはずです。
🌿 言葉は、過去と今をつなぐ“橋”のようなもの。
あなたの口から何気なく発せられるその一言も、
きっとどこかで誰かの心を動かす「面白い日本語」になるかもしれません。


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