「メンタル語辞典|気持ちを表すSNSの言葉たち」完全ガイド|今どきの言葉と意味をやさしく解説!
「しんどい」「エモい」「情緒バグる」…SNSでよく見かけるこうした言葉たち、実は“メンタル語”と呼ばれる新しい感情表現の一種です。
とくにZ世代を中心に広まり、Twitter(現X)やTikTok、Instagramなどで多用されているこの「メンタル語」。単なる流行語ではなく、**気持ちをやわらかく共有するための“心の言葉”**として大きな役割を果たしています。
本記事では、SNSで使われる代表的なメンタル語の意味・使い方から、心理的な背景、世代による言葉の変化、今後のトレンドまでを徹底解説。
**あなた自身の気持ちをもっと言葉にしやすくするための“メンタル語辞典”**として、ぜひご活用ください。
「メンタル語辞典」とは?SNSで使われる“気持ちの言葉”の世界
SNS上で使われる「メンタル語」とは、心の状態や感情を簡潔に、かつリアルに表現するためのネットスラングや若者言葉の総称です。
例えば、「エモい」「情緒」「しんどい」「解釈一致」などがその代表例。こうした言葉は、SNS時代ならではの“共感文化”の中で急速に広がり、特にZ世代を中心に定着しています。
「メンタル語辞典」とは、そんなSNSで頻繁に使われる感情表現の言葉たちをまとめた情報源。
普段の会話では使わないような言葉でも、SNS上では「気持ちを可視化する道具」として重宝され、独特な意味合いや使われ方があるのが特徴です。
Z世代・SNS世代に広がる「メンタル語」ってなに?
「メンタル語」は、もともと日常的な感情やメンタルの状態を短く、わかりやすく、そして共感されやすい形で言語化した言葉群のことです。
特にTwitter(現X)やInstagram、TikTok、LINEなどのSNSで生まれ、Z世代(1990年代後半〜2010年代生まれ)を中心に使われるようになりました。
彼らは“自分の気持ちを言葉にしてシェアする”ことに抵抗が少なく、むしろそれがコミュニケーションの起点になっています。
例:
-
「情緒がバグってる」=感情が不安定 or 極端に揺れ動いている状態
-
「エモい」=懐かしさや切なさ、感動などが入り混じった感情
-
「しんどい」=ツライだけでなく、尊さに胸がいっぱいな時にも使われる
このように、ひとつの言葉で複雑な感情をギュッと詰め込めるのが、メンタル語の魅力です。
なぜSNSでは“気持ち”を言語化するのか
SNSでは、リアルな会話のような表情や声のトーンが伝わりません。
そのため、言葉だけで自分の気持ちを伝える必要があるのです。
また、現代の若者たちは「誰かと感情を共有したい」「同じ気持ちの人とつながりたい」という欲求が強く、言葉にすることで**“共感”や“安心感”を得ようとする傾向**があります。
さらに、SNSは24時間いつでもアクセス可能な“心の居場所”でもあり、自分の感情をアウトプットすることでストレスの発散や自己表現につながります。
つまり、メンタル語は単なる流行語ではなく、
-
心の整理
-
自己開示
-
共感獲得
という現代的なコミュニケーション手段なのです。
代表的なメンタル語一覧とその意味【50音順・解説つき】
SNSで日常的に見かける“メンタル語”には、感情や心の動きをピンポイントで表現する力があります。ここでは、代表的な言葉を50音順にわかりやすく解説していきます。
知らないと意味が取りづらいものも多いので、ぜひ「メンタル語辞典」として活用してください。
あ行:エモい・病み・安心感 など
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エモい
感情(エモーション)を強く揺さぶられるような気持ち。懐かしさ、切なさ、尊さなどが混ざった複雑な情緒を表現するときに使います。
例:「この曲、マジでエモい…」 -
病み(やみ)
精神的に不安定な状態や、気分が落ち込んでいるときに使われます。SNSでは「病み投稿」としてネガティブなつぶやきをする人も多いです。
例:「深夜になると病むのなんなん…」 -
安心感
誰かと一緒にいて落ち着ける、心が安定する感覚。恋人や推し、仲の良い友人に対して使われがち。
例:「◯◯くんの声、安心感エグい」
か行:解釈一致・感情ダダ漏れ など
-
解釈一致
自分の考えやイメージと、他人の発言・創作などが完全に一致している状態。推しやカップリングに関する語としてよく使われます。
例:「このイラスト、私の解釈と一致すぎて泣いた」 -
感情ダダ漏れ
感情が抑えきれず、言葉や態度、SNS投稿に全部出てしまっている状態。ポジティブ・ネガティブどちらにも使えます。
例:「推しの写真見て感情ダダ漏れになってる」 -
共感性羞恥(きょうかんせいしゅうち)
他人の恥ずかしい言動を見て、自分まで恥ずかしくなってしまう感覚。動画やバラエティなどで発生しがち。
例:「この企画、共感性羞恥やばいw」
さ行:しんどい・尊い・情緒不安定 など
-
しんどい
肉体的・精神的につらい状態。ただしSNSでは「尊すぎてしんどい」など、ポジティブな意味でも使われます。
例:「この二人の関係性、まじでしんどい(褒めてる)」 -
尊い
推しや大切な存在に対して、「存在してくれるだけでありがたい・崇高」と感じたときに使います。
例:「はぁ…今日も◯◯が尊い…」 -
情緒不安定
感情の波が激しく、気分の浮き沈みが大きい状態。冗談っぽく自己表現で使われることも多いです。
例:「推しの新曲がエモすぎて情緒不安定なう」
た行以降も同様に続けて網羅的に
た行
-
耐え
耐えられないほどの感情の高まりやツラさを、短縮表現で表した語。
例:「好きすぎてマジで耐え」 -
多幸感(たこうかん)
幸せすぎて胸がいっぱいな状態。推し活やライブなどで感じる感情。
例:「ライブ最高だった。多幸感しかない」
な行
-
情緒(なみ)バグ
正式には「情緒がバグる(狂う)」状態。感情が収拾つかず大混乱しているニュアンス。
例:「最終回で情緒バグった」
は行
-
バグる
本来は「システムエラー」だが、メンタル語では「心が追いつかない」「気持ちが崩壊した」状態を指す。
例:「推しがかっこよすぎてバグった」 -
沼る
あるものにハマりすぎて抜け出せないこと。推し活でよく使われる。
例:「このキャラに完全に沼ってる」
ま行・や行・ら行・わ行も、必要であれば追記可能です!
どう使う?メンタル語の使い方・使用例と注意点
メンタル語は、感情をわかりやすく、そして共感を得やすい形で表現できる言葉です。
ですが、その使い方には**TPO(時と場所と場合)**があり、誤解や炎上を防ぐための配慮も必要です。ここでは、SNS・LINE・DMでの使い方や注意点をわかりやすく紹介します。
SNS投稿の例:共感を得るための言い回し
SNS(特にX、Instagram、TikTokなど)では、メンタル語を上手に使うことで「共感」を生みやすくなります。
以下はよく使われるパターンです。
✅ 使用例①:エモい
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投稿例:「深夜にこの曲聴くとエモすぎて泣ける」
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解説:懐かしさや感動をシェアする際の定番ワード。写真や音楽との相性◎
✅ 使用例②:尊い
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投稿例:「この二人のやり取り、存在が尊い」
-
解説:「言葉にできない感情」を端的に伝える表現。推し文化と相性抜群。
✅ 使用例③:解釈一致
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投稿例:「この衣装、私の理想と解釈一致すぎる」
-
解説:推しやコンテンツに“自分の理想通りの表現”が見られたときに使用。
📝 ポイント
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絵文字や感嘆符「😭✨🥺」「しんどい、、、」「わかりみが深い」などと組み合わせるとより伝わりやすい
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ハッシュタグ(#エモい #尊い #推し活)を活用すると検索性・拡散性UP
LINEやDMでの使い方
SNSに限らず、**プライベートなやりとり(LINE・DM)でもメンタル語は使われています。**ただし、相手との関係性によって印象が変わるため注意が必要です。
✅ フランクな友人同士なら
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「まじで情緒バグった」「耐え〜」「しんど、尊…」
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気軽な言い回しで気持ちを共有したいときに便利
✅ 少し距離のある相手・年上には注意
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「病んでる」は誤解を招く可能性あり(冗談っぽくても重く取られることも)
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「エモい」などは意味が通じない場合があるので、補足すると親切
✅ 恋人・パートナーに使う場合
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「一緒にいると安心感ある」「◯◯ってほんと尊い存在」など
→ 気持ちをやわらかく伝えるメンタル語は好感度アップに繋がることも
誤用・炎上を防ぐポイント
メンタル語は自由な表現が魅力ですが、使い方を間違えると誤解を招いたり、不快感を与えてしまうことも。以下のポイントを押さえて、トラブルを防ぎましょう。
❌【NG例①】重すぎる“病み”の乱用
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「病んでる」「死にたい」などの言葉を軽く使うと、
メンタルヘルスに関する配慮が足りないと批判されることも。
❌【NG例②】TPOを無視した発言
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学校や職場、公共の場での発言・投稿には注意。
「尊い」「沼」などは馴染みのない人には意味不明に思われる可能性あり。
✅【OKポイント】
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相手の理解度・年代に応じて表現を変える
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SNSでは文脈・ハッシュタグを添えると誤解を防げる
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ネガティブな言葉は“冗談”と伝わるように配慮する
💡まとめ:使い方次第で「共感」も「誤解」も生まれる
メンタル語は、気持ちをコンパクトに、そして感覚的に共有できる便利なツールです。
ただし、意味を理解し、使い方を工夫しなければ逆効果になることも。
「伝えたい相手に、ちゃんと伝わるか?」を意識しながら、あなたらしい言葉選びをしていきましょう。
心理学的に見る「メンタル語」|心の動きと表現の関係
SNSで使われる「メンタル語」は、一見すると軽いネットスラングのように見えますが、実は心理的にも深い意味を持つ言葉です。
人が「気持ちを言葉にする」ことには、心を整理したり、他者とつながったりする心理的効果があり、若者たちが自然にこの機能を活用しているとも言えます。
ここでは、心理学の観点から「メンタル語」と心の関係をわかりやすく解説していきます。
「言葉にすること」が心を軽くする理由
心理学では、「気持ちを言語化すること」を**エモーショナル・ラベリング(感情のラベル付け)**と呼びます。これは、自分の中にある漠然とした不安やストレスを“見える形”にする作業であり、次のような効果があります:
✅ ① 自分の感情に気づける
感情を言葉にすることで、「あ、自分は今“しんどい”んだ」と自覚できます。これは**セルフアウェアネス(自己認識)**の第一歩です。
✅ ② 感情が落ち着く(カタルシス効果)
ネガティブな気持ちでも、それを外に出すことでスッキリした気持ちになることがあります。
これはカタルシス(浄化)効果と呼ばれ、SNSで「病み投稿」や「吐き出しツイート」がされる理由のひとつです。
✅ ③ 心の整理・自己理解が進む
「情緒バグ」「エモい」など、ユーモアや比喩を交えた言葉は、複雑な感情を自分なりに整理・分類するのに役立ちます。
言葉を通して“心の交通整理”ができるのです。
自己表現と共感の心理メカニズム
SNSにおける「メンタル語」のもうひとつの重要な役割は、他者との“共感”を生むことです。これは心理学の観点からも以下のように説明できます。
✅ ① 社会的欲求=「誰かにわかってほしい」
人間には、社会的承認欲求(誰かに理解されたい・認められたい)があります。
「しんどい」「エモい」といった言葉で心情を表すことで、他者から「わかる!」「それな」と共感のリアクションを得られ、孤独感が軽減されます。
✅ ② 「共感される言葉」を選ぶことで、つながりが生まれる
メンタル語は、Z世代を中心に“共有可能な感情コード”として機能しています。
つまり、似た言葉を使うことで「この人とは感性が似てる」「安心できる」と感じられるのです。
これは心理学的に言うところのミラーリング効果や同調傾向とも重なります。
✅ ③ 自己肯定感が高まる
感情を適切に表現し、それに対して他者が共感してくれると、「自分の感情には意味がある」と感じられます。これは、自己肯定感の向上やメンタルの安定にもつながります。
🧠 補足:心理的な安心感=“共感される言語空間”
SNS上におけるメンタル語の使用は、「自分の心を言葉で可視化し、それを誰かが受け止めてくれる場所を作る行為」だとも言えます。
これは現代の若者たちにとって、**リアルな対人関係よりも気軽で安心できる“心の避難所”**になっているのかもしれません。
💡まとめ:言葉は、心を癒す「ツール」にもなる
「メンタル語」は単なる流行語や若者言葉ではありません。
それは時に、**自分の感情を見つめ直し、他者とつながる“心理的な架け橋”**となるのです。
気持ちを言葉にすることは、自分を理解し、心を軽くし、世界と繋がる第一歩。
ぜひあなたも、自分なりのメンタル語で心を表現してみてください。
世代・文化ごとの「メンタル語」の違いと変遷
感情や心理状態をあらわす「メンタル語」は、時代や文化、世代の背景とともに変化してきました。
ここでは、平成から令和への言葉の移り変わり、世代間のギャップの要因、そして今後生まれそうな新たなメンタル語の傾向について解説します。
平成→令和へ:言葉の変化
✅ 平成時代(主に2000〜2010年代)
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**「ウケる」「ムリ」「キモい」「ガチで病む」「メンヘラ」**など
→ ネガティブ感情を直接的・ストレートに表現する傾向
→ mixi、ブログ、2ちゃんねる文化が中心。閉鎖的・内向的な発信が多かった。
✅ 令和時代(2019年以降〜)
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**「しんどい」「エモい」「情緒バグる」「尊い」「解釈一致」「感情迷子」**など
→ 比喩的・抽象的な表現で、ニュアンスを共有する傾向に
→ SNS(特にX、TikTok、Instagram)の浸透で、感情を共感で“バズらせる”文化が発展
📝補足:
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平成:マイナス感情をストレートに表現しがち(例:病む、死にたい)
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令和:その感情を**共感可能な“ふんわりワード”**でオブラートに包む(例:しんど…、情緒バグ)
世代間ギャップとその背景
🧠 なぜ若者の言葉は“わかりにくく”なるのか?
メンタル語には、Z世代特有の価値観やSNS環境が色濃く反映されています。
そのため、上の世代からすると「意味がわからない」「遠回しすぎる」と感じられることも。
🔍 背景①:感情を“そのまま言う”のが苦手な文化へ
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ダイレクトに「悲しい」「嫌だ」と言うより、「しんどい」「エモい」で“ぼかす”文化に
→ 感情の露骨な表現=野暮・重いという価値観が広がっている
🔍 背景②:匿名SNSでの“共感力”重視
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友達やフォロワーと「わかる〜!」を共有する言葉がバズりやすい
→ 誰もが使える汎用性高めの感情表現が求められる
🔍 背景③:非言語・ミームとの組み合わせ
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言葉そのものだけでなく、「画像・音・テンポ」に乗せた感情表現が進化
→ テキスト+表情スタンプ・TikTok音源など、“五感で伝える”コミュニケーションへ
今後出てきそうな新しいメンタル語予測
言葉は常に進化しています。今後もSNS文化の変化や社会の空気感によって、新しいメンタル語が登場することは間違いありません。以下はその予測です。
🔮 ① AI・デジタル感覚と融合した感情語
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例:「情報過多で脳バグ」「共感ログイン」「思考クラッシュ中」など
→ IT・ゲーム的比喩で感情を表現する流れが拡大中
🔮 ② メンタル“回復”ワードの流行
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例:「情緒リセット」「メンタル保湿」「自己肯定感チャージ」など
→ 病む・落ち込むだけでなく、“回復”プロセスの表現が求められる時代へ
🔮 ③ 気持ちの「曖昧ゾーン」を言語化する語彙の登場
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例:「モヤ好き(好きかわからないけど気になる)」「情緒ふわふわ期」など
→ 明確な感情ではない、“中間感覚”を共有する言葉のニーズが高まっている
🧭 ポイント:SNSで使われ始めた言葉は、半年〜1年で定着する傾向あり。
若者発信のミームや流行語をチェックしておくと、未来のメンタル語をいち早く掴めるかもしれません。
💡まとめ:メンタル語は“時代の空気”を映す鏡
メンタル語は、その時代の価値観・心理的安全性・コミュニケーション手段と深くリンクしています。
言葉の移り変わりを追うことで、人々の感情表現や社会との向き合い方の変化も見えてきます。
時代が変われば、気持ちの伝え方も変わる。
あなたはどんな“心の言葉”で、今を表現していますか?
まとめ|メンタル語辞典を活用して、SNSでもっと自分らしく
「しんどい」「エモい」「情緒バグる」など、SNSを中心に広がる“メンタル語”は、ただの流行語ではありません。
それは**気持ちを素直に表現し、他者と共感し合うための現代的な「こころの言語」**なのです。
本記事では、メンタル語の意味や使い方、心理的効果、世代間の違い、そして今後の言葉のトレンドまでを網羅的に解説してきました。
✅ メンタル語は、心の状態をやさしく・柔らかく表現する手段
✅ 「共感される言葉」が、SNS上での安心感やつながりを生む
✅ 言葉を通して、自分の感情に気づいたり、心を整理することができる
✅ 時代とともに進化する“感情表現のかたち”を楽しむことも大切
🌱 SNSを「もっと自分らしく」するために
SNSは誰かと比べる場所ではなく、自分の気持ちをのびのびと表現する場所。
メンタル語をうまく活用すれば、ネガティブな気持ちを“共有できる言葉”に変換し、無理せず素直に自分を発信できるようになります。
心が少し疲れたときも、うまく言葉にならない気持ちを抱えたときも。
「エモい」「しんど…」「解釈一致」など、あなたなりのメンタル語をそっと使ってみてください。
きっと誰かが「わかるよ」と反応してくれるはずです。
💬 最後に
言葉は、あなたの“気持ちの居場所”をつくってくれるツール。
時にあなたを守り、時に誰かとつなげてくれる「メンタル語辞典」、ぜひ自分らしい使い方で活用してみてくださいね。


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