【医師解説】まつげが目に入ったのに取れない!安全な取り出し方とNG行動まとめ

まつげが目に入ったのに取れない!痛みを悪化させない安全な取り出し方と注意点

まつげが目に入ると、チクチクした痛みや異物感でとても不快ですよね。つい指でこすったり、まばたきで押し出そうとしたくなりますが、自己流の対処はかえって目を傷つける原因になります。

本記事では、眼科医の解説をもとにした安全なまつげの取り出し方や、絶対に避けるべきNG行動、受診の目安について詳しくまとめました。正しいセルフケアで、目を守りながらトラブルを解消しましょう。

 

目次

まつげが目に入ったときの症状とは?

まつげが目の中に入ると、小さな毛でも角膜や結膜に刺激を与えるため、違和感や痛みを引き起こします。多くの場合は一時的な症状ですが、無理に取ろうとしたり放置したりすると、症状が悪化することもあるため注意が必要です。ここでは主な症状とリスクについて解説します。

異物感・チクチクした痛み

まつげが角膜や結膜に触れると、「ゴロゴロする」「チクチクする」といった異物感が現れます。まばたきをするたびにまつげが目の表面を擦るため、違和感が強まることがあります。特にコンタクトレンズを装用している人は、レンズとまつげが一緒に角膜を刺激することで痛みが強く出る場合があります。

涙や充血が出ることもある

目に異物が入ると、防御反応として涙の分泌が増えます。これは異物を自然に洗い流そうとする正常な働きです。また、刺激によって目の血管が拡張し、充血して赤く見えることもあります。軽度であれば一時的ですが、まつげが取れない状態が続くと症状が長引くこともあります。

放置すると炎症や角膜傷のリスク

まつげを放置してしまうと、角膜の表面が傷ついたり、細菌感染を起こす恐れがあります。角膜に傷ができると強い痛みやまぶしさ、視力低下につながる可能性もあるため注意が必要です。「そのうち取れるだろう」と放置するのではなく、症状が続くときは早めに安全な方法で取り除く、もしくは眼科を受診することが大切です。

 

まつげが目に入ったまま取れないときのNG行動

まつげが目に入ったまま取れないときのNG行動

まつげが目に入ると不快感や痛みから「早く取りたい」という思いで焦ってしまいがちですが、誤った対処はかえって目を傷つける原因になります。ここでは、やってはいけない代表的な行動とそのリスクを解説します。

指や爪で直接こすらない

指や爪で目をこすると、まつげが角膜や結膜にさらに押し付けられ、傷を作る危険があります。特に爪先が角膜を引っかいてしまうと「角膜びらん」や「角膜潰瘍」といった深刻なトラブルにつながることも。また、手には細菌が付着しているため、感染を引き起こすリスクも高まります。どうしても自分で取る必要がある場合は、必ず手を洗ってから清潔な方法で対処するようにしましょう。

目薬を乱用して無理に流そうとしない

「目薬をさせば流れて出るのでは?」と思いがちですが、むやみに何度も点眼しても、まつげは必ずしも自然に流れ出るとは限りません。過剰な点眼はかえって涙の成分バランスを崩し、ドライアイや角膜への刺激を招くこともあります。人工涙液タイプの目薬を1〜2回使用して改善しない場合は、無理に繰り返さず別の方法を試すのが安全です。

強くまばたきをして押し込まない

「瞬きをたくさんすれば取れる」と考えて強くまばたきを繰り返すのもNGです。まつげが目の奥(結膜嚢)に押し込まれてしまい、自力で取り出すのが難しくなることがあります。特にソフトコンタクトレンズを装用している場合は、レンズの裏側に入り込んでしまうケースもあり、眼科での処置が必要になることがあります。

 

安全にまつげを取り出す方法【自宅でできる対処法】

安全にまつげを取り出す方法【自宅でできる対処法】

まつげが目に入ったときは、焦らずに落ち着いて正しい方法で取り除くことが大切です。無理に触ったりこすったりせず、清潔な状態で慎重に対応すれば、自宅でも安全に取り出すことができます。以下の手順を参考にしてください。

手を清潔にして鏡の前で確認する

まずは石けんでしっかりと手を洗い、清潔な状態に整えましょう。雑菌のついた手で目を触ると感染症の原因になります。次に、明るい場所で鏡を使い、まつげがどこに入っているのかを確認します。下まぶたを軽く下げたり、上まぶたを持ち上げたりして、白目や黒目の表面にまつげが付着していないかチェックしましょう。

人工涙液や洗眼液でやさしく流す

まつげが表面に見えていない場合は、人工涙液(コンタクトレンズ用も可)や市販の洗眼液を使ってやさしく流します。顔をやや後ろに傾けて目薬を1〜2滴たらし、まばたきを繰り返すと自然に流れ出てくることがあります。洗眼カップを使用する場合も、無理に力を入れず、短時間で軽くすすぐのがポイントです。

まぶたをめくって綿棒や清潔なティッシュで取り出す方法

まつげの位置が見えている場合は、清潔な綿棒やティッシュの角を使って、そっと取り除きます。

  • 上まぶたにある場合は、下まぶたを少し下げて上を向き、そっとまつげをずらす

  • 下まぶたにある場合は、下を向いて上まぶたを軽く持ち上げ、鏡を見ながら取り出す

このとき、力を入れすぎると角膜を傷つける危険があるため、「触れるだけでまつげがくっつく」イメージで優しく行いましょう。どうしても取れない場合は、無理をせず眼科に相談することが安全です。

 

どうしても取れないときは眼科へ!受診の目安

どうしても取れないときは眼科へ!受診の目安

自宅でできる対処法を試してもまつげが取れないときや、症状が長引く場合は、無理をせず眼科を受診することが大切です。目はとてもデリケートな器官であり、誤った自己処置で傷や感染を悪化させるリスクがあります。以下のようなケースでは、早めに専門医の診察を受けましょう。

痛みや充血が続く場合

まつげが取れたはずなのにゴロゴロ感や痛みが続いたり、赤みが引かない場合は注意が必要です。角膜や結膜が傷ついている可能性があり、そのまま放置すると炎症や感染に進行することもあります。特に強い痛みや涙が止まらない場合は、すぐに眼科を受診するのが安心です。

自分で異物を確認できない場合

鏡で見てもまつげが見つからないのに異物感がある場合は、まつげがまぶたの裏側や結膜の奥に入り込んでいる可能性があります。この位置は自分では取り出すのが難しく、無理に触ると角膜を傷つけてしまいます。眼科では専用の器具と技術で安全に取り除いてもらえるため、早めの受診が推奨されます。

角膜にキズがついた可能性がある場合

まつげが角膜をこすり続けていたり、誤って爪やティッシュで強く触ってしまった場合、角膜に傷(角膜びらん)ができることがあります。症状としては「強い痛み」「光がまぶしい」「視界がかすむ」などが現れます。これを放置すると感染症や視力障害につながる恐れがあるため、できるだけ早く眼科で治療を受けることが重要です。

 

まつげが目に入りにくくなる予防法

まつげが目に入りにくくなる予防法

まつげが目に入りやすい原因には、まつげの生え方・クセ、アイメイクの残り、コンタクト装用などが関係します。以下のような予防策を日常に取り入れることで、リスクを下げることが可能です。

アイメイクやマスカラの落とし残しを防ぐ

  • 丁寧なクレンジング を行う:アイメイクは最後まできちんと落とすことが大前提です。ウォータープルーフタイプのマスカラやアイライナーを使っている場合、専用のオイルクレンジングやアイメイク落としを使うと効果的です。

  • ポイントメイク専用リムーバーを使う:目元専用のリムーバーを使うと、まつげ根本やまぶたの隙間のメイク残りも落ちやすくなります。

  • 洗顔後にコットン+ぬるま湯で軽く拭き取り:クレンジング後、ぬるま湯で湿らせたコットンで目元をそっと拭くと、微細な残留物も減らせます。

  • マスカラ・アイライナーの質に注意:繊維入りマスカラやダマになりやすいものは、まつげの先端に微細な繊維が残って目に入りやすくなることもあるため、なるべく落としやすくて繊維の少ないタイプを選ぶと安心です。

まつげが目に入るクセ毛はまつげ美容液や矯正で対策

  • まつげ美容液で毛質改善を図る:まつげのカールが乱れていたり細い毛がピンと跳ねたりする人は、毛質を強化して整える美容液を定期的に使うことで「飛び出しにくいまつげ」に育てることが期待できます。

  • まつげ矯正やまつ毛パーマ(ソフトカール):極端な反り返りやクセ毛が原因で目に入りやすい場合は、まつげ矯正やパーマでカーブを整える施術を検討することも有効です。ただし、施術の際は信頼できるサロンで、目に負担をかけない方法で行ってもらいましょう。

  • 定期的なメンテナンス:美容液や矯正は継続が大事です。毛周期を考慮して、1〜2ヶ月ごとにチェック・ケアを行うと効果が持続しやすくなります。

コンタクトレンズ装用時は特に注意

  • 装用・取り外し時の注意:コンタクトを目に入れたり外したりする操作の際には、まつげをあまり触らないように注意しましょう。不用意にまつげがレンズと角膜の間に入り込むことがあります。

  • 清潔な手とレンズケア:手洗いやレンズの洗浄を徹底して、微細な異物が混入しない状態を保つ。

  • 定期的な目の休憩:長時間の装用を避け、適宜目を休める時間を作ることで、まばたきが十分な洗浄動作をするようにする。

  • レンズの種類選び:個人差がありますが、柔らかいレンズや薄型設計のものを使うと、まつげが引っかかりにくいこともあります。装用感や目にやさしい材質のものを選ぶのも一つの工夫です。

商品例

以下は、日本で比較的馴染みがあるまつげ美容液・ケア製品の例です(※あくまで紹介目的であり、効果や安全性は各自調べてください)。

  • 資生堂 アデノバイタル アイラッシュセラム:資生堂の定番まつげ美容液。毛根ケア成分などを配合。

  • DHC アイラッシュトニック:比較的手に入りやすく、初心者向けのトニック型。

  • 資生堂 マジョリカ マジョルカ ラッシュジェリードロップ EX:ジェル状のテクスチャーで、まつげに密着しやすいタイプ。

  • アヴァンセ ラッシュセラムEX:アイケアに特化した成分を使ったエッセンス型。

  • 美粧AKARI MATSUGE OMOI アイラッシュセラム:ロングタイプで、内容量が多めの製品。

 

まとめ|無理せず安全に取り除こう

まとめ|無理せず安全に取り除こう

まずは落ち着いてセルフケアを

まつげが目に入ったときは、焦らず落ち着くことが大切です。手を清潔にした上で鏡を使い、人工涙液や洗眼液でやさしく流す、まぶたをめくって確認するなど、安全な方法でセルフケアを試しましょう。指や爪でこすったり、強くまばたきをして押し込むのは逆効果なので避けてください。

取れないときは早めに眼科を受診

異物感や痛み、充血が長引く場合や、自分でまつげを確認できない場合は、無理せず眼科を受診することが最善の対策です。放置すると角膜に傷がつき、視力に影響を及ぼす恐れもあります。セルフケアで解決しないときは早めに専門医に相談し、目の健康を守りましょう。

 

 

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元美容師としての現場経験と、恋愛や美容に関する取材・執筆活動を活かし、「見た目と内面の両方から自信を持てる情報」を発信しています。美容サロンでの施術経験に基づくリアルなアドバイスや、恋愛の専門家やカウンセラーへの取材記事を多数執筆。 美容・恋愛に関する確かな情報を、読者の気持ちに寄り添いながら、正確かつ信頼できる形でお届けしています。 「魅力は外見と内面のバランスで生まれる」を信念に、あなたらしさを最大限に引き出すコンサルティングを実施中。
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