右肩だけがこる…左右差の原因とは?病気の可能性・姿勢・対処法まで解説!
「なぜか右肩だけがずっとこる…」そんな違和感に悩んでいませんか?
両肩がこるならまだしも、一方だけが慢性的に重い・だるい・痛いという症状は、単なる疲れではなく、体の使い方や内臓の不調、姿勢のクセなど、隠れた原因が潜んでいるかもしれません。
本記事では、右肩にだけこりが集中する理由やセルフチェック法、ストレッチや姿勢改善などの具体的な対処法を徹底解説。
「ただの肩こり」で済ませず、根本から解消して快適な体を取り戻すヒントをお届けします。
右肩だけがこるのはなぜ?左右差が出る主な原因とは
肩こりといえば両肩に起こるイメージですが、「右肩だけ」に症状が出る人も少なくありません。このような左右差のある肩こりには、いくつかの明確な原因があります。日常生活のクセや体の使い方に原因が潜んでいることが多く、根本からの見直しと対策が大切です。
ここでは、右肩にだけこりが出やすくなる主な原因を紹介し、具体的な対策も合わせて解説します。
姿勢のゆがみ・猫背が原因になることも
日常的に前かがみの姿勢をとっていたり、肩が内側に巻き込んだ「巻き肩」になっていると、首や肩の筋肉がアンバランスに緊張します。特に猫背気味の人は、片側の筋肉にだけ負荷が集中しやすくなります。
対策ポイント:
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壁に背中をつけて、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとが自然に壁につく姿勢を意識する
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デスクワーク中は、モニターを目線の高さに。前傾姿勢を避ける
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猫背を改善する肩甲骨はがしストレッチや胸を開くエクササイズを日常に取り入れる
利き手の使いすぎによる筋肉の偏り
多くの人は右利きで、書く・持つ・操作するといった動作が右側に集中します。これにより右肩〜腕の筋肉が常に緊張状態となり、左右非対称の負荷がかかるのです。
対策ポイント:
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バッグを左右交互に持つ習慣をつける
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パソコンのマウス操作時は、肘を体に近づけて安定させる
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左右均等に筋肉を使うトレーニングやストレッチを取り入れる
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例:ダンベルを両手で同じ回数上げ下げする
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デスクワークやスマホ操作による片側負担
長時間のパソコン作業やスマートフォン操作は、首が前に出て肩が丸まる姿勢を引き起こします。さらに、スマホを右手だけで使うクセがあると、右肩まわりの筋肉が凝り固まりやすくなります。
対策ポイント:
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1時間に1回は立ち上がって肩を回す
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スマホは両手で持って操作するよう意識する
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画面を見るときは、目線と同じ高さにスマホを持ち上げることで肩の負担を軽減
枕や寝姿勢が原因になることも
寝ている間に右肩だけに体重がかかっていたり、枕の高さが合っていないと、首〜肩にかけての筋肉が夜通し緊張状態に。結果、起床時や午前中に右肩だけこる…といった症状が現れやすくなります。
対策ポイント:
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仰向け寝で、首の自然なカーブを支える枕を使う(高すぎる枕はNG)
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横向き寝をする場合は、肩と頭の高さが揃うようタオルで調整
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寝返りが打ちやすい柔らかすぎない寝具を選ぶ
右肩こりが続くときに考えられる病気や異常
「ただの肩こり」と思っていても、慢性的に右肩だけが痛む・張る・だるいといった症状が続く場合は、体の内側に異常が潜んでいる可能性もあります。
特に以下のような症状がある場合は、病気のサインかもしれません。
頚椎症や神経圧迫の可能性
首の骨(頚椎)が加齢や姿勢不良により変形し、**神経を圧迫する「頚椎症」**を引き起こすと、右肩〜腕にかけてのしびれ・痛み・重だるさが現れやすくなります。肩こりに似た症状ですが、神経性の症状が絡むため通常のマッサージでは改善しません。
注意すべきサイン:
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右肩から腕・手にかけてしびれる
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動かすと電気が走るような痛みがある
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握力の低下、細かい作業がしづらくなる
対策・受診の目安:
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整形外科や脳神経外科でのMRI・レントゲン検査を検討
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早期の診断と**保存療法(リハビリ・牽引など)**で症状悪化を防ぐ
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自己判断でのストレッチや整体は悪化の恐れがあるため避ける
内臓の不調(肝臓や肺)の関連
あまり知られていませんが、肝臓や肺、胆のうといった内臓の異常が右肩こりとして現れることがあります。これは「関連痛(かんれんつう)」と呼ばれ、痛みの原因が肩ではなく内臓にあるパターンです。
関連が疑われる症状:
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食後の胃もたれ、右わき腹の不快感
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息苦しさや咳が続いている
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疲労感、黄疸、発熱など全身症状がある
代表的な疾患:
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肝臓疾患(脂肪肝・肝炎など)
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胆石・胆のう炎
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肺炎・胸膜炎
対策・受診の目安:
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内科や消化器内科で血液検査・エコー検査を受ける
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肝臓に負担をかけるアルコール・脂質の摂取を控える
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痛みとともに倦怠感や発熱がある場合は早急な受診を
ストレスや自律神経の乱れも影響
精神的なストレスが続くと、交感神経が過剰に働き、筋肉が常に緊張状態になります。これが特定の部位(例:右肩)に現れることで、原因が不明な慢性的な肩こりとなってあらわれます。
また、不安・緊張・疲労感などの自律神経症状が重なると、より強く痛みを感じやすくなります。
こんな人は要注意:
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心配ごとが多く、呼吸が浅くなっている
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睡眠の質が悪い(途中で起きる、寝つけない)
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肩だけでなく首・背中・胃腸も不調を感じる
対策ポイント:
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深呼吸やマインドフルネスを取り入れて緊張を緩和
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寝る前にスマホ・カフェインを避け、睡眠の質改善を意識
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自律神経を整えるための軽い有酸素運動や入浴を習慣に
✅早期の受診が安心への第一歩
右肩だけがこる場合、原因が筋肉の使い方の偏りとは限りません。もし以下のような状態があるなら、単なるこりとは区別して医師の診断を受けることが大切です。
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こりに加えてしびれ・痛みが広がる
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だるさや倦怠感、体の異常が続いている
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長期間、セルフケアをしても改善しない
セルフチェック!自分でできる原因の見極め方
右肩だけがこる原因を探るには、まず自分の体の状態を客観的にチェックすることが大切です。
簡単なセルフチェックでも、姿勢のゆがみや可動域の差、日常のクセを知る手がかりになります。
以下の3つのステップで、自分の体を見直してみましょう。
左右の肩の高さをチェック
肩の左右差は、筋肉の緊張や骨格のゆがみを表すサインです。
鏡の前で正面に立ってみて、左右の肩の高さが違っていないかを確認しましょう。
チェック方法:
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鏡の前でまっすぐ立つ(足は肩幅、自然な姿勢)
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両肩の高さを比較する
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左右の肩の位置がずれていないか確認
よくあるパターン:
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右肩が上がっている:右側の筋肉が緊張している可能性
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右肩が下がっている:左側で無意識に荷重を支えている可能性
対策:
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肩の高さに左右差がある場合は、骨盤や背骨のゆがみにも注目
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日常生活で片側だけに偏った動作(荷物の持ち方など)を見直す
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寝具やイスの高さ、使い方も左右差に影響することがあるためチェックを
腕の可動域を確認する
肩周りのこりは、**腕の動かしやすさ(可動域)**にも影響します。
可動域のチェックをすることで、筋肉の緊張や関節の硬さ、神経の通り方を確認できます。
チェック方法(両腕で比較):
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バンザイチェック:両腕を真上に挙げて、耳の横まで上がるか
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後ろ手チェック:背中で両手をつなげるか(片手ずつ上から・下から回す)
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水平回旋:腕を肩の高さで前に出し、左右にひねってみる
異常がある場合の傾向:
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右腕だけ動きにくい・つっぱる・痛む → 筋肉の拘縮、神経の圧迫の可能性
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左右差が明らかにある → 姿勢や使い方の偏りが考えられる
対策:
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可動域の差があるときは、痛みのない範囲でストレッチを習慣化
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肩甲骨まわりのほぐし運動(肩回し、肩甲骨はがしなど)を取り入れる
1日の姿勢や動作を振り返るコツ
右肩だけがこる人の多くは、日常の動作パターンに偏りがあります。
姿勢やクセは無意識で行われるため、自覚することが改善の第一歩です。
振り返るべきポイント例:
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スマホやPCの操作時の姿勢(右手操作・前のめりになっていないか)
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カバンや荷物を持つ手がいつも同じになっていないか
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デスク環境の左右バランス(マウス位置・画面の角度)
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横向き寝の向きが毎晩同じではないか
振り返りのコツ:
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1日を時間帯ごとに区切って行動をざっくり書き出す
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「右手を使っている時間が長くないか」「片側に体重をかけていないか」を意識する
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写真や動画で自分の姿勢をチェックするのも効果的
対策:
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動作に偏りが見つかったら、左右をバランスよく使う習慣を意識
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使わない側の筋肉をあえて使うトレーニングを取り入れる
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オフィスチェアやデスクの見直しも効果的
🔍 まとめ:セルフチェックが早期改善への第一歩
右肩だけがこる症状は、普段の生活の中に原因が潜んでいることが多いです。
まずは自分の体の使い方や姿勢をチェックし、偏りに気づくことが改善のカギになります。
定期的なセルフチェックを習慣化し、必要に応じて医療機関の受診も視野に入れましょう。
右肩こりの対処法・改善方法まとめ
右肩だけがこる状態は、放っておくと慢性化や他の部位への負担につながることもあります。
早めの対処と、日常生活の中で無理なく続けられるケアが大切です。
ここでは、自宅でできるケアから、専門機関の受診タイミングまでをまとめました。
ストレッチと軽い運動でバランスを整える
肩こり解消には、筋肉の緊張をほぐし、血流を促すことが重要です。
特に、肩甲骨まわりを動かすことで、肩全体のバランスが整いやすくなります。
おすすめのストレッチ例:
-
【肩甲骨寄せ運動】
背筋を伸ばし、両肘を後ろに引いて肩甲骨を寄せる動きを10回繰り返す
→ 肩まわりの血流改善&猫背対策 -
【首~肩の側面ストレッチ】
頭を左に傾けて右側の首筋をじっくり伸ばす(左右30秒ずつ)
→ 肩上部の緊張をやわらげる -
【肩回し運動】
両肩を後ろに大きく5回、前に5回回す
→ 肩関節の可動域アップ、肩甲骨はがし効果も
ポイント:
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呼吸を止めず、リラックスしながら行う
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毎日2〜3分でも継続することで、筋肉の偏りが整っていく
正しい姿勢を意識する習慣をつける
姿勢の乱れは、肩こりの根本原因の一つ。
猫背・前かがみ・首が前に出る姿勢は、肩の負担を大きくします。
普段の姿勢を少し意識するだけでも、肩への負担は減らせます。
姿勢改善のコツ:
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デスクワーク時は、モニターの高さを目線と水平に
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背もたれのあるイスを使い、背筋を伸ばして腰を深く座る
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スマホを見るときは、顔を下げずスマホを持ち上げる
日常で意識したいこと:
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「お腹に軽く力を入れて立つ・座る」ことで軸が安定する
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10〜15分おきに肩を回す・立ち上がる習慣をつける
温める・血行促進マッサージを取り入れる
肩の筋肉が冷えると血行が悪くなり、こりが慢性化しやすくなります。
温めて筋肉をゆるめるケアは、自宅でも簡単に取り入れられる有効な方法です。
効果的な温め方:
-
蒸しタオルを肩に当てて5〜10分
→ 血流アップ、リラックス効果も◎ -
入浴は38〜40℃の湯船に10〜15分浸かる
→ 全身の筋肉がゆるみ、神経の興奮も鎮まる
マッサージのポイント:
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指先や手のひらで肩や首筋を軽くもむ・押す
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肩甲骨の内側から外側へ流すようにマッサージ
-
アロマオイルやバームを使うとリラックス効果もUP
※強く揉みすぎると逆効果になることがあるため、心地よい強さを心がけましょう。
改善しない場合は整形外科・整体院の受診も
セルフケアを継続しても症状が変わらない、または痛み・しびれ・腕のだるさなどがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
整形外科に相談すべき症状:
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右肩だけがずっと重い・しびれる
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腕が上がらない・動かすと強い痛みがある
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夜間や安静時でも痛みがある
整体・接骨院を活用する場合:
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姿勢や骨格のゆがみから来る肩こりの改善に適している
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肩甲骨はがしや筋膜リリースなど、筋肉・関節への専門的アプローチが可能
✅ 「原因がわからないまま我慢する」のが一番よくありません。
我慢せず、専門家の力を借りることも改善への近道です。
✅ まとめ:今日から始める、肩こり改善習慣
右肩のこりを軽視せず、日常生活の見直しと早めの対処を意識することで、症状は確実に軽減します。
ストレッチ・姿勢改善・温め・受診のタイミング——自分に合ったケアを取り入れて、肩が軽くなる日常を取り戻しましょう。
まとめ|右肩だけがこるときは「偏り」に注目しよう
右肩だけにこりを感じる場合、**身体の使い方や生活習慣の「偏り」**が根本原因になっていることが多くあります。
日々の姿勢・動作・荷物の持ち方、さらにはストレスや内臓の不調まで、左右バランスの崩れはさまざまな形で現れます。
肩こりの原因は一つではありませんが、まずは**「なぜ右側だけに症状が出るのか?」**という視点で、
自分の体と行動を丁寧に見直してみることが、改善への第一歩です。
放置せず、早めの対策を意識して快適な体に
「たかが肩こり」と侮らず、小さな違和感のうちに対策をすることが大切です。
特に右肩だけに症状が偏る場合、それは体が発している**“SOSサイン”**かもしれません。
今日からできるアクション:
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肩の高さや腕の動きに左右差がないか、鏡でセルフチェック
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スマホやPCの使用姿勢を見直し、正しいフォームを意識
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肩甲骨まわりを動かすストレッチや軽い運動を習慣に
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入浴や蒸しタオルで肩を温めて血流を促す
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違和感が続く場合は、整形外科や整体に早めの相談を
放置すれば慢性化し、首・背中・腕・自律神経のトラブルにまで広がる可能性もあります。
だからこそ、自分の体と向き合い、“偏り”に気づき、整えていく生活を意識しましょう。
あなたの肩が軽くなり、心地よく過ごせる毎日が戻ってくることを願っています。


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