毛穴の開き&テカリが気になる夏に!30代・40代から始める正しいスキンケア術

夏になると気になるのが「毛穴の開き」と「テカリ」。特に30代・40代は、皮脂分泌の増加や加齢によるハリ不足で、今まで以上に毛穴が目立ちやすくなります。「洗ってもすぐにテカる」「化粧が崩れる」「毛穴の黒ずみが気になる」──そんなお悩みを解決するには、正しい知識と年齢に合ったスキンケアが欠かせません。
この記事では、夏の毛穴トラブルの原因から、30代・40代におすすめのケア方法、生活習慣の見直しポイントまで徹底解説します。
夏の毛穴悩みはなぜ起きる?原因を知って正しく対策
気温と湿度が与える毛穴への影響
夏は気温の上昇と湿度の高さによって、皮脂分泌が活発になります。皮脂そのものは肌を守る大切なバリア機能ですが、過剰になると毛穴からあふれ出し、テカリやベタつきの原因に。さらに、汗と混ざることで毛穴詰まりを起こしやすくなり、黒ずみや角栓が目立ってしまいます。
対策のポイントは「洗顔で余分な皮脂を落とす」+「適切な保湿」でバランスを整えること。皮脂を完全に取り除こうとゴシゴシ洗いすぎると逆に乾燥を招き、皮脂分泌が増える悪循環になるため、低刺激の洗顔料とたっぷりの泡でやさしく洗うことが大切です。
皮脂分泌が増える30代・40代の肌事情
20代に比べて、30代・40代はホルモンバランスや生活習慣の影響を受けやすくなり、皮脂の分泌リズムが乱れがちです。特に夏は、皮脂腺が活発になって「Tゾーンのテカリ」と「頬の乾燥」が同時に起こる“混合肌”状態になりやすいのが特徴。
対策のポイントは「部位ごとのケアを分ける」こと。Tゾーンは皮脂コントロール効果のある化粧水や下地を、乾燥しやすいUゾーンは保湿重視のケアを心がけると、全体のバランスが整いやすくなります。
加齢による肌のハリ不足と毛穴の目立ち
30代以降になると、コラーゲンやエラスチンの減少によって肌のハリが低下し、毛穴が縦に広がって目立ちやすくなります。これが「たるみ毛穴」と呼ばれる状態。皮脂対策だけでは改善が難しく、エイジングケアが欠かせません。
対策のポイントは「ハリをサポートする成分」を取り入れること。ビタミンC誘導体、レチノール、ナイアシンアミドなどはコラーゲン生成を助け、毛穴の開きを目立ちにくくします。また、紫外線によるコラーゲン分解も進行を早めるため、夏は特に日焼け止めを徹底することが重要です。
毛穴の開き&テカリを防ぐ!夏のスキンケア基本ステップ

毛穴を詰まらせない「正しい洗顔法」
夏は皮脂や汗の分泌量が増え、毛穴が詰まりやすくなる季節。毛穴トラブルを防ぐには「落としすぎず、適度に皮脂をコントロールする洗顔」が重要です。
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朝はぬるま湯+低刺激洗顔料で軽く皮脂を落とす 
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夜はクレンジング+泡洗顔で日焼け止め・皮脂・汚れをしっかり除去 
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ゴシゴシ洗うのはNG。泡で転がすように洗うと毛穴の奥までやさしく洗えます 
 また、週1〜2回の酵素洗顔やクレイ洗顔を取り入れると、角栓や黒ずみの予防に効果的です。
潤いを逃さない「保湿ケア」のポイント
「夏はベタつくから保湿は軽めでいい」と思いがちですが、保湿不足は皮脂分泌をさらに促進し、毛穴の開きやテカリを悪化させます。
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化粧水はたっぷり使い、肌に水分を補給 
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美容液はビタミンC誘導体やナイアシンアミド配合で皮脂と毛穴にアプローチ 
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乳液やジェルで油分を薄く補うことで水分の蒸発を防ぐ 
 特に30代・40代は、エイジングサインが出始める時期。保湿と同時にハリをサポートする成分を選ぶと、たるみ毛穴の進行を抑えられます。
紫外線ダメージから守る日焼け止め対策
夏の毛穴トラブルを悪化させる最大の要因が「紫外線」。UVダメージは肌のハリを低下させ、毛穴の開き・黒ずみ・たるみを加速させます。
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毎日SPF30〜50、PA+++以上の日焼け止めを使用 
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屋外では2〜3時間おきに塗り直しが必須 
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ベタつきが気になる人は、ジェルタイプやウォーターベースを選ぶと快適 
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顔だけでなく首やデコルテまでしっかりケアすることも忘れずに 
 さらに、帽子や日傘など物理的な紫外線対策をプラスすれば、毛穴ダメージを大幅に軽減できます。
30代・40代におすすめの毛穴ケア成分&アイテム

毛穴をケアするには、単に「油を抑える」だけでなく、肌のハリ・弾力を支える成分や毛穴を引き締めるサポート成分を組み込むことが重要です。ここでは3つのテーマごとに成分的な背景と実践法、そして具体的なおすすめアイテムを紹介します。
ビタミンC誘導体で皮脂と毛穴を W ケア
解説・対策
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ビタミンC誘導体は「抗酸化作用」「コラーゲン合成促進」「皮脂抑制」「メラニン生成抑制」などの働きを持つものがあり、毛穴ケアには非常に有効な成分です。 
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特に夏場は皮脂が出やすいため、過剰な皮脂を抑えつつ、毛穴が目立つ原因となる肌内部のゆるみ(ハリ低下)を補う役割も期待できます。 
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選ぶポイントとしては「高浸透型」「安定性が高い誘導体」「濃度・処方のバランスがよいもの」が好ましいです。 
実践法
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洗顔・化粧水後に、美容液や化粧水でビタミンC誘導体製品を使う 
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朝用・夜用を使い分けてもよい(朝はさらっと型・夜はしっとり型) 
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刺激を感じやすい肌の人は低濃度から試す 
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ビタミンC誘導体使用時は、酸化対策(遮光容器、密閉保存など)にも気を配る 
おすすめアイテム例
以下は日本国内でも比較的手に入りやすい、ビタミンC誘導体配合アイテムの例です:
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KISO キソ ピュアエッセンス VC30:ビスグリセリルアスコルビン酸を配合した美容液。毛穴ケアと保湿効果のバランスを意識した処方。 
 リンク
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ドクターシーラボ VC100 エッセンスローション EX:高浸透型ビタミンC誘導体(APPSなど)を採用。毛穴やくすみ、ハリにアプローチするローションタイプ。 
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これらの中から、自分の肌質(乾燥〜混合肌、敏感肌など)に合うものを選び、まずは少量から使ってみると安心です。
レチノールやナイアシンアミドでハリをサポート
解説・対策
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レチノール(ビタミンA誘導体) は、皮膚のターンオーバーを促し、コラーゲン生成を助け、肌のハリを改善する働きがあります。これにより「たるみ毛穴」の改善が期待できます。 
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ナイアシンアミド(ビタミンB3) は、皮脂分泌のコントロール、バリア機能強化、メラニン抑制、赤みの軽減など、幅広い肌悩みに対応しやすい成分です。 
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30代・40代は、このような成分を取り入れて、単なる毛穴引き締めだけでなく、「肌全体の構造を底上げする」アプローチが重要になります。 
実践法
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夜のスキンケアステップで使う 
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レチノールは濃度を抑えて少量から開始、肌が慣れてから濃度を上げる 
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ナイアシンアミドは刺激が少ないことが多いので、ビタミンC誘導体と併用しやすい 
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使用初期は隔日使用 → 慣れてきたら毎晩使用に切り替える 
おすすめアイテム例
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無印良品 高濃度美容液 レチノール誘導体配合 30mL:無印良品のレチノール誘導体配合美容液。比較的入手しやすく、刺激が強くないタイプを探している人向き。 
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Anua ナノレチノール0.3 ナイアシンリニューイングセラム:韓国ブランドから、レチノールとナイアシンアミドを組み合わせたセラム。 
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これらを、ビタミンC誘導体製品と併用する際は順番(例:化粧水 → ビタミンC → ナイアシンアミド → レチノール → 保湿)や刺激感の出方に注意しましょう。
収れん化粧水・クレイパックで夏の毛穴を引き締め
解説・対策
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収れん化粧水(アストリンゼント、トナー的な引き締めローション) は、毛穴をキュッと引き締めるような爽快感を与えるタイプ。アルコール、ハーブエキス、収れん成分(ウィッチヘーゼル、ローズマリー、カオリンなど)を含むものがあります。 
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クレイ(粘土)パック は、カオリン、ベントナイト、モンモリロナイトなどの粘土鉱物が皮脂や毛穴の詰まりを吸着してくれる働きがあり、毛穴の凹凸や黒ずみ対策に有効です。ただし使いすぎると乾燥や刺激を招くため、頻度と処方の選び方が大切です。 
実践法
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週に 1〜2 回、クレイパックを使用 
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パック後には化粧水などで肌を整えて保湿を忘れずに 
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収れん化粧水は洗顔後すぐ、肌がまだ少し湿っているタイミングで使用するとなじみやすい 
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アルコール・清涼感が強いものは、敏感肌や乾燥肌には刺激になる可能性があるため慎重に選ぶ 
おすすめアイテム例
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イニスフリー スーパーヴォルカニック ポア クレイマスク:韓国ブランドですが、日本でも人気。火山灰クレイを使って毛穴汚れを吸着するマスク。 
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無印良品 薬用ブライトニングクレイパック:無印良品の薬用グレードのクレイパックで、比較的刺激が抑えられた処方。 
 リンク
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収れん化粧水の例としては、資生堂 ドルックス “マイルド アストリンゼント” や コーセー プレディア スパトーナー 収れん化粧水 などが市販されています。 
総括メモ
30代・40代は、ただ皮脂を抑えるだけでなく、肌の内部からのハリや弾力を支えるケアが肝心です。ビタミンC誘導体・レチノール・ナイアシンアミドなどを賢く取り入れ、さらに収れん化粧水やクレイパックで仕上げることで、夏の強い皮脂・汗ストレスにも対応できる「毛穴レス肌」に近づけます。
毛穴レス肌を目指す!生活習慣の見直しポイント

睡眠不足とストレスが毛穴を悪化させる理由
睡眠不足や慢性的なストレスは、肌のターンオーバーを乱し、皮脂分泌をコントロールするホルモンバランスにも悪影響を与えます。すると毛穴詰まりや炎症が起こりやすくなり、黒ずみや開きが目立つ原因に。さらにストレスは活性酸素を増やし、コラーゲン分解を進めて「たるみ毛穴」につながります。
対策のポイント
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1日7時間前後の質の高い睡眠を目標にする 
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就寝前はスマホを避け、入浴やストレッチで副交感神経を優位に 
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ストレスを感じたら、呼吸法や軽い運動でリセットする 
食生活で気をつけたい油分・糖分の摂りすぎ
揚げ物やファストフードなどの「質の悪い油」、ケーキや清涼飲料水などの「糖分過多」は皮脂分泌を活発にし、毛穴トラブルを悪化させます。特に30代・40代は代謝が落ち始めるため、過剰な油分・糖分は肌だけでなく体型や健康にも影響大。
対策のポイント
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揚げ物よりも蒸し料理・焼き料理を意識 
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甘いお菓子はフルーツやナッツに置き換える 
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青魚やアボカドに含まれる「良質な脂質」を積極的に摂る 
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食物繊維や発酵食品を取り入れて腸内環境を整える 
インナーケアで肌バランスを整える方法
外側のスキンケアと同じくらい大切なのが、体の内側からのケアです。ビタミンやミネラル、抗酸化成分を意識して摂ることで、毛穴レスな肌づくりをサポートできます。
おすすめの栄養素・習慣
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ビタミンC:皮脂抑制・コラーゲン生成をサポート(柑橘類、パプリカ、サプリ) 
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ビタミンB群:代謝を助けて肌荒れを予防(豚肉、大豆、玄米) 
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亜鉛:皮脂コントロールに必須(牡蠣、カシューナッツ) 
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水分補給:1日1.5〜2Lを目安に常温の水やお茶でこまめに摂る 
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必要に応じてサプリやコラーゲンドリンクを取り入れるのも効果的 
まとめ|夏の毛穴対策は「継続」と「正しい知識」がカギ!

一時的なケアより“日々の積み重ね”が大切
毛穴ケアは「すぐに目に見える効果」を期待しがちですが、実際は日々の積み重ねが結果を左右します。丁寧な洗顔・十分な保湿・紫外線対策といった基本を続けることで、毛穴の広がりや皮脂トラブルを少しずつ改善できます。一時的にスペシャルケアを取り入れるよりも、まずは毎日のスキンケアを正しく続けることが美肌への近道です。
自分の肌質に合ったケアを見つけよう
同じ「毛穴悩み」でも、原因や肌質は人それぞれ。皮脂が多いオイリー肌なら余分な油分を抑えるケア、乾燥が目立つインナードライ肌なら保湿重視のケアが必要です。さらに、年齢を重ねるとハリ不足による毛穴の目立ちも出てくるため、エイジングケア成分を取り入れるのも効果的。自分の肌の状態を見極めて、合ったアイテムや習慣を選ぶことが、毛穴レス肌を叶える第一歩です。
👉 夏の毛穴対策は「即効性」より「継続性」と「自分に合った方法」を意識することがポイント。小さな習慣の積み重ねが、秋以降の美肌を左右します。


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