CMで流行った言葉ランキング|懐かしの名キャッチコピー集【年代別まとめ】
「そうだ 京都、行こう」「おしりだって、洗ってほしい」——一度は耳にしたことのある、あの懐かしいCMキャッチコピー。
時代を象徴する名台詞は、ただの商品紹介にとどまらず、多くの人の記憶に深く刻まれています。
この記事では、CMで流行った言葉ランキングとして、昭和・平成・令和にわたる人気の名キャッチコピー集を一挙紹介。
懐かしのフレーズから近年話題になったセリフまで、年代別にまとめています。
当時の流行や社会背景も交えながら、日本の広告文化を楽しく振り返ってみましょう。
CMで流行った言葉が心に残る理由とは?
テレビCMのキャッチコピーは、わずか数秒で視聴者の心をつかむ必要があります。にもかかわらず、多くの人の記憶に何年も残る名言が生まれるのはなぜなのでしょうか?
ここでは、CMで流行った言葉が記憶に残る理由を、コピーの言葉選びと時代背景の視点から探っていきます。
短くても印象に残るコピーの力
「そうだ 京都、行こう」「おいしい生活」など、短い言葉ほど人の記憶に残りやすいといわれます。
CMキャッチコピーは、限られた秒数の中で商品の魅力やイメージを一言で伝える“超濃縮表現”。
インパクトのある語感、リズム、語尾の余韻など、コピーライターが何百通りも練り上げた結果、あの“刺さるひと言”が生まれるのです。
また、短いからこそ視聴者が無意識に口ずさみやすくなり、SNSや日常会話でも自然と広まりやすくなります。
言葉の「共感性」や「口に出したくなる心地よさ」が、ヒットの鍵を握っています。
時代背景とセットで記憶に残る言葉たち
CMで流行した言葉は、その時代の空気や社会の気分を映し出していることが多くあります。
たとえばバブル期には「24時間戦えますか?」のような“企業戦士”を象徴するコピーが生まれ、
平成のリラックス志向の時代には「チョコっとひと休み」など、癒しや休息を意識した言葉が支持されました。
言葉そのものだけでなく、「そのCMを見ていた頃の自分」「あの頃の風景」など、個人の記憶とも結びついているため、懐かしさや共感が倍増するのです。
CMキャッチコピーは、その時代を生きた証のような存在ともいえるでしょう。
CMで流行った言葉ランキングTOP10【昭和・平成・令和別】
時代ごとに世相が変われば、流行する言葉も変わります。
テレビCMのキャッチコピーは、ただの宣伝文句ではなく、「その時代の価値観」や「人々の感情」を反映したメッセージとも言えます。
ここでは、昭和・平成・令和の3つの時代に分けて、CMで流行った名キャッチコピーTOP10を年代別に紹介します。
懐かしさに浸りながら、日本人の心に残り続ける名言たちを見ていきましょう。
【昭和編】インパクト絶大な名キャッチコピー
昭和時代のCMキャッチコピーは、力強く覚えやすいフレーズが多く、いまでも語り継がれる名言がたくさんあります。
特に高度経済成長期やバブルの影響を受け、「がんばれ!ニッポン」といった前向きなメッセージが特徴です。
昭和の代表的なCM名セリフ例:
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「オレたち、ひょうきん族じゃないんだぞ。」(カップヌードル)
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「くうねるあそぶ」(日産自動車)
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「亭主元気で留守がいい」(ナショナル・今のパナソニック)
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「わたし脱いでもすごいんです」(ワコール)
どれも「当時の世相」「家族観」「男女の関係」などを反映した、インパクトある言葉ばかり。
時代を超えて語られる理由は、その時代の“空気”を閉じ込めているからこそです。
【平成編】誰もが口ずさんだあのフレーズ
平成になると、言葉のトーンは柔らかくなり、感性に訴えかけるようなコピーが増加しました。
また、CMの中で流行語が生まれることも多くなり、学校や職場などで口ずさまれるフレーズが一気に広がる時代です。
平成の代表的なCM名セリフ例:
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「そうだ 京都、行こう」(JR東海)
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「おしりだって、洗ってほしい。」(TOTO)
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「バザールでござーる」(NEC)
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「ファイトー!いっぱーつ!」(リポビタンD)
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「やめられない、とまらない」(かっぱえびせん)
どれも耳に残るリズムと、親しみやすさが絶妙に融合した名作コピーばかり。
この時代は、CMが流行の発信地として確立されたと言っても過言ではありません。
【令和編】SNSでも話題!新しい名セリフ
令和に入ってからは、SNSやYouTubeなど動画プラットフォームとの親和性も重要視されるようになり、バズることを意識したキャッチコピーが増加しました。
共感やツッコミたくなる“ちょっと変”なフレーズが人気となり、テレビだけでなくネットを通じて拡散される傾向があります。
令和の代表的なCM名セリフ例:
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「それ、早く言ってよ〜」(NTT東日本)
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「あたりまえを、あたらしく。」(サントリー天然水)
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「好きなことで、生きていく。」(YouTube Japan)
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「今日、誰のために生きてますか?」(サントリーBOSS)
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「この道を、行こう。」(スズキ・ハスラー)
言葉が短く、SNSで「共感・引用・シェア」されることを前提に設計されているのが令和時代の特徴。
インパクト+共感性が、令和キャッチコピーのヒット要因となっています。
今でも語り継がれる!懐かしの名キャッチコピー集
テレビCMの世界には、何十年経っても色あせない名キャッチコピーが数多く存在します。
それらの言葉は、商品や企業のイメージと強く結びつき、ひと言でブランドの印象を伝える力を持っています。
ここでは、今でも語り継がれているCMキャッチコピーの中から、特に印象的なフレーズを厳選。企業名とセットで記憶されているものや、逆に「コピーだけ」が有名になった例など、広告の奥深さを感じさせる事例をご紹介します。
企業名とセットで覚えている名言
CMキャッチコピーが企業の代名詞となり、ブランドそのもののイメージを形作っているケースは少なくありません。
それだけ強力な言葉は、視聴者の記憶に長く残り、企業の価値やビジョンをひとことで伝える“象徴”となります。
代表的な企業とキャッチコピーの例:
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「そうだ 京都、行こう」(JR東海)
-
「おしりだって、洗ってほしい。」(TOTO)
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「セブン-イレブン いい気分」(セブン-イレブン)
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「ファイトー!いっぱーつ!」(大正製薬)
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「安心、信頼、○○生命」(各種保険会社)
これらのコピーは、商品名や企業ロゴとセットで記憶されることが多く、認知度や信頼感の向上にもつながっています。
広告コピーが企業イメージを形づくる、最前線の「言葉の戦略」だとよくわかります。
商品よりコピーが有名になった例も?
時には、商品名以上にキャッチコピーだけが人々の記憶に残ってしまうケースもあります。
それほどまでに言葉の力が強かった、という意味でもあり、コピーライターの創造力の勝利とも言えるでしょう。
商品名よりコピーが印象に残った例:
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「亭主元気で留守がいい」(ナショナルの換気扇)
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「わたし脱いでもすごいんです」(ワコール)
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「バザールでござーる」(NEC)
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「やめられない、とまらない」(かっぱえびせん)
-
「ほっとけない。」(ユニクロ×難民支援CM)
これらは一度聞いただけで耳に残るうえに、インパクトが強すぎて「何のCMだったっけ?」とならないほど広く浸透しました。
商品以上にコピーが独り歩きする現象は、時にブランドにとって両刃の剣にもなりますが、文化的な“言葉遺産”として人々の記憶に残り続けています。
CMキャッチコピーが流行語になるまでの仕組み
テレビCMのキャッチコピーが、なぜここまで多くの人に浸透し、時には**「その年の流行語」**になるほどの影響力を持つのか?
それは、単なる言葉選びではなく、緻密に計算されたマーケティング戦略と、人の心を動かすクリエイティブな発想が組み合わさって生まれるからです。
この章では、CMキャッチコピーが誕生し、流行語として世に広まるまでのプロセスを、制作の裏側と心理的アプローチの両面から紐解いていきます。
制作現場の裏側と戦略
CMのキャッチコピーは、わずか数秒の映像に込める「最後の一撃」として、制作チームがもっとも時間をかけて練る部分のひとつです。
コピーライターだけでなく、マーケター・映像ディレクター・企業担当者など多くの関係者が関わり、「どんな言葉ならターゲットに刺さるか?」を徹底的に議論します。
制作のプロセスでは、以下のような要素が重要視されます:
-
ターゲット層の言語感覚や生活スタイルの調査
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他社との差別化(キャッチーさ・独自性)
-
覚えやすさ、口に出しやすさ
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商品や企業の“想い”を言葉に落とし込む技術
たとえば、「おしりだって、洗ってほしい。」というTOTOのコピーは、清潔感という機能性だけでなく、「人の気持ち」に訴えかけるユニークな視点が話題を呼びました。
つまり、「流行る言葉」=感情と論理を両立させた、緻密な戦略の成果なのです。
視聴者の心をつかむ“魔法の言葉”のつくり方
では、視聴者の心に刺さる“魔法の言葉”は、どのようにして生まれるのでしょうか?
その鍵は、「共感」と「違和感」の絶妙なバランスにあります。
例えば、「そうだ 京都、行こう。」のように、呼びかけ口調で一瞬で旅情をかきたてる言葉は、“自分ごと”として捉えやすいため、記憶に残ります。
また、「バザールでござーる」や「わたし脱いでもすごいんです」など、ユーモアや驚きを含むコピーは、思わず誰かに話したくなる“違和感の力”が魅力です。
流行語になるキャッチコピーには共通して以下のような特徴があります:
-
音のリズムが心地よい(五七調・語呂・繰り返し)
-
視覚と連動して印象に残る(映像や演出との相乗効果)
-
SNSや会話で使いやすい(転用しやすい構造)
言葉がヒットするには偶然の要素もありますが、根底には「人を動かす設計」がしっかりと組み込まれているのです。
**CMコピーは、言葉の力で感情を動かし、社会を動かす“設計された流行語”**とも言えるでしょう。
あなたはいくつ覚えてる?クイズで振り返るCM名セリフ
「このフレーズ、昔よく聞いたけど…なんのCMだっけ?」
そんな懐かしいテレビCMの名キャッチコピーを、クイズ形式で楽しく振り返ってみましょう!
キャッチコピーは短くても、その言葉に込められた企業の思いや商品コンセプトは奥深く、知れば知るほど「なるほど!」と納得するはずです。
ここでは三択クイズや意外な企業エピソードを通して、記憶の奥に眠っている名セリフを一緒に掘り起こしていきます!
このフレーズ、どのCM?三択クイズ
さっそくクイズスタート!下記のフレーズが、どの商品・企業のCMで使われていたか、三択から選んでみてください。
Q1.「亭主元気で留守がいい」
A. 日清食品
B. ナショナル(現パナソニック)
C. サントリー
正解:B. ナショナル(換気扇のCM)
当時の家庭像を象徴するコピーとして、話題に。ユーモアと皮肉が絶妙!
Q2.「わたし脱いでもすごいんです」
A. 資生堂
B. ワコール
C. ユニクロ
正解:B. ワコール(下着CM)
視覚とコピーが強くリンクした名作。挑発的ながら上品な印象が好評でした。
Q3.「そうだ 京都、行こう。」
A. JTB
B. JR東海
C. 阪急電鉄
正解:B. JR東海
名曲とともに流れる映像美が記憶に残る、日本を代表する旅CMの金字塔。
こうしたクイズ形式で見ることで、**「記憶の再生スイッチ」**が入り、思い出話にも花が咲きやすくなります。
友達や家族と一緒に挑戦しても盛り上がりますよ!
意外な企業が発信していた名言たち
キャッチコピーを聞いたことはあっても、「えっ、これって●●のCMだったの!?」と驚くことも少なくありません。
ここでは、意外な企業が発信していた名セリフをいくつかピックアップしてご紹介します。
-
「バザールでござーる」 → NEC(パソコンCM)
ユーモラスな忍者キャラが登場し、PCという硬いイメージを柔らかく印象づけました。 -
「やめられない、とまらない」 → かっぱえびせん(カルビー)
いまや誰でも口にするこの言葉。実はCM発の名セリフなんです。 -
「好きなことで、生きていく。」 → YouTube Japan(プロモーションCM)
フリーランスや動画投稿時代の幕開けを感じさせた、新時代のキャッチコピー。 -
「この道を、行こう。」 → スズキ・ハスラー(軽自動車CM)
車の広告とは思えないほど詩的な言葉で、若年層にも共感を集めました。
意外性があるからこそ、「へぇ〜!」と驚きながら印象にも残ります。
企業イメージとコピーのギャップが、より強く言葉の力を引き立てていると言えるでしょう。
まとめ|心に残る言葉は時代を越える
昭和・平成・令和と時代が移り変わっても、テレビCMで生まれた名キャッチコピーは、今なお多くの人の心に残り続けています。
それは単なる広告の一文ではなく、**時代の空気を映した“言葉の記録”**であり、共感や感情を動かす力を持った文化の一部だからです。
心に響くコピーは、商品やサービスの枠を超え、私たちの記憶に残り、会話の中やSNSでも再び息を吹き返します。
それこそが、流行語となるCMキャッチコピーの真価なのではないでしょうか。
今後のCMに期待したいこと
近年、動画広告やSNSとの連動が進み、テレビCMのスタイルも大きく変化しています。
ですが、どんなに媒体が変わっても、「心を動かす言葉」はこれからも変わらず求められ続けるでしょう。
今後は次のようなCMコピーに期待が集まっています:
-
多様性や共感を意識したコピー
…時代背景に寄り添い、多くの人が自分ごととして捉えられる言葉 -
耳に残る“口ぐせ”になるような短さ・リズム感
…SNSで拡散されやすく、日常会話でも使いたくなる表現 -
社会との接点や課題を感じさせるメッセージ性
…環境・福祉・教育など、ただの宣伝にとどまらない意識づけ
今後のCMコピーが、売るための言葉以上の価値を持ち、時代の声を代弁する存在になることを期待したいですね。
あなたの“心に残るCMの一言”は?
最後に、ぜひ思い出してみてください。
あなたがこれまでに見たCMの中で、「なぜか忘れられない言葉」「ふと口ずさんでしまうフレーズ」はありますか?
-
子どもの頃に耳にした懐かしい一言
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人生の転機に背中を押してくれた言葉
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家族や友人との会話に出てきたあのセリフ
たった一行のコピーが、人生の記憶とリンクする瞬間は、誰にでもあるはずです。
CMのキャッチコピーは、私たちの“思い出”にも溶け込む、小さな人生の名言なのかもしれません。
ぜひこの機会に、あなたの心に残るCMの一言を振り返ってみてください。
きっとそこには、あなた自身のストーリーも一緒に刻まれているはずです。


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