大人ニキビじゃない?おでこのぶつぶつの正体と対処法|間違ったスキンケアが悪化の原因かも
「おでこにぶつぶつができる…これって大人ニキビ?」
鏡を見るたびに気になるおでこのプツプツ。ついニキビ用の薬を使ってみたり、洗顔を強化してみたり…でも、なかなか改善しない。
実はそのぶつぶつ、ニキビとは別の原因でできている可能性があるのです。
この記事では、「大人ニキビ」と見分けがつきにくいおでこのぶつぶつの正体・原因・対処法を徹底解説。
毎日のスキンケアや生活習慣の中で見直したいポイントを、わかりやすく紹介します。
やみくもにケアをする前に、「肌のSOS」に気づいてあげることから始めてみませんか?
その“ぶつぶつ”、本当に大人ニキビ?
「おでこにできるぶつぶつ=大人ニキビ」と思い込んでいませんか?
実は、似て非なる皮膚トラブルが多く存在します。間違ったケアを続けると、かえって悪化してしまうことも。まずは“正体”を見極めることが、適切な対処の第一歩です。
見分け方①:大人ニキビと毛穴の詰まりの違い
大人ニキビは、毛穴の奥で炎症が起きて赤く腫れるのが特徴です。一方、毛穴の詰まり(コメド)は白っぽくポツポツしており、痛みや赤みがないのが一般的。
もし「触っても痛くない」「皮膚の色と同じぶつぶつが広がっている」なら、それは皮脂や角質が詰まっただけの“非炎症性コメド”かもしれません。ニキビ用の刺激が強い薬ではなく、優しい角質ケアが有効です。
見分け方②:ぶつぶつの場所・色・大きさで判断できる
おでこのぶつぶつが“均一に細かい”場合は、**皮脂分泌や汗による「マラセチア毛包炎(カビ性毛包炎)」**の可能性もあります。
また、眉間や生え際、髪の毛が当たる部分だけに集中しているなら、整髪料や前髪の刺激が原因のことも。ぶつぶつの「広がり方」「色(赤い?白い?同色?)」「サイズ(小さい?膨らんでる?)」を観察することで、見極めやすくなります。
ぶつぶつの正体は「ニキビ」じゃない可能性も
実際には「ニキビだと思っていたけれど、別の肌トラブルだった」というケースが多くあります。
例えば――
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マラセチア毛包炎(カビによる炎症)
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接触性皮膚炎(前髪やメイク用品によるかぶれ)
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汗疹(あせも)
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角質肥厚(ターンオーバーの乱れ)
これらはニキビ用のケアでは改善しないばかりか、肌に負担をかけるリスクも。
「なかなか治らない」「ニキビ薬が効かない」と感じたら、皮膚科で診断を受けるのもひとつの手段です。
おでこにぶつぶつができる主な原因
おでこに現れるぶつぶつの原因はひとつではありません。生活習慣・スキンケア・外部環境など、いくつもの要因が複雑に絡み合っています。
「なんとなく肌荒れしてる…」と放置せず、原因に心当たりがあるものから見直していくことが改善への近道です。
前髪・整髪料・帽子などの“外的刺激”
おでこにぶつぶつができる代表的な外的要因が、前髪や整髪料、帽子などによる刺激や汚れの付着です。
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前髪が常におでこに触れている
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整髪料やワックスがおでこに流れ込んでいる
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帽子やヘルメットの内側が汚れている
これらは、毛穴の詰まりや炎症を引き起こす原因になります。
【対策ポイント】
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前髪はおでこにかからないようなヘアスタイルに工夫する
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整髪料はおでこ周りは薄め・控えめに使用
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帽子やタオルはこまめに洗濯し、清潔に保つ
特に汗をかきやすい季節は、肌と触れるものの衛生状態に注意しましょう。
スキンケアや洗顔料の“成分残り”
毎日のスキンケアや洗顔が、実はぶつぶつの原因になっていることもあります。
とくに洗い流し不足・成分の肌残りが毛穴をふさぎ、炎症を起こすケースが少なくありません。
【こんなケースに注意】
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髪の生え際のクレンジングや洗顔のすすぎが不十分
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乳液・クリームが重たすぎて毛穴をふさいでいる
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「敏感肌用」でも自分には合わない成分が含まれている
【対策ポイント】
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鏡を見ながら生え際・フェイスラインまで丁寧にすすぐ
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肌の状態に合わせて、ノンコメドジェニック処方の製品を選ぶ
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クレンジングは肌に残りにくく、優しく落とせるミルクタイプやバームを検討
「優しいから大丈夫」と思っていたアイテムでも、ぶつぶつの原因になっている可能性があることを忘れずに。
ホルモンバランスの乱れとストレス
大人の肌トラブルにおいて、ホルモンバランスの影響は非常に大きな要素です。
特におでこ周辺は、皮脂分泌が活発になりやすい部位。ストレスや生活リズムの乱れが原因で、皮脂が過剰になり、毛穴が詰まってぶつぶつが発生します。
【ホルモンバランスが乱れる要因】
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睡眠不足・夜更かし
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生理前後の周期変化
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精神的なストレスや不安感
【対策ポイント】
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毎日7時間以上の睡眠を確保
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カフェインや糖分の摂取を見直し、自律神経を整える
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リラックスできる時間を意識的に作る(深呼吸・ストレッチ・湯船につかるなど)
ストレスは肌だけでなく心にも影響を与えるため、**「自分に優しい生活習慣」**を意識することが、肌状態の安定にもつながります。
糖質・脂質の多い食生活も要注意
「最近甘いものがやめられない」「揚げ物が多いかも…」という日が続いていませんか?
糖質や脂質の過剰摂取は皮脂分泌を活性化させ、毛穴の詰まりや炎症のリスクを高めてしまいます。
【食生活でありがちなNG例】
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菓子パンやスナック菓子を毎日のように食べる
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外食中心で、油分・糖分が多くなりがち
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野菜や発酵食品の摂取量が少ない
【対策ポイント】
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ビタミンB群(B2・B6)や亜鉛、食物繊維を意識的に摂る
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甘いものや揚げ物は“週に◯回まで”とルールを決める
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水分をしっかり取り、老廃物を溜め込まない体づくりを心がける
「肌荒れは食べたものから作られる」と言われるように、体の内側からのケアも必須です。
ぶつぶつ対策の基本|毎日の習慣を見直そう
おでこのぶつぶつは、特別な治療よりも「日々のちょっとした習慣の見直し」で改善に向かうことが多くあります。
皮膚は毎日の積み重ねで変化するからこそ、“肌にやさしい生活”を意識してみましょう。
洗顔は「泡立ち」と「すすぎ残し」に注目
洗顔は、スキンケアの基本でありながら、意外と見落とされがちなポイントです。
特に泡立ちが不十分だったり、生え際のすすぎ残しがあると、毛穴詰まりの原因になります。
【見直したいポイント】
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洗顔料はしっかり泡立て、肌に直接こすりつけない
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泡で包むように洗い、摩擦を避ける
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生え際・こめかみ・フェイスラインまでしっかりすすぐ
ぬるま湯で20回以上のすすぎを目安にすると、洗顔料の残留によるぶつぶつを予防できます。
前髪は肌に触れにくく、整髪料は控えめに
前髪が長かったり、スタイリング剤が多かったりすると、おでこの皮膚に刺激や油分がたまりやすくなります。
これが原因で毛穴が詰まり、ぶつぶつの発生に繋がるケースも少なくありません。
【取り入れたい習慣】
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日中はピンやカチューシャでおでこから髪を離す
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スタイリング剤はおでこ付近は避けて使用
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洗顔前に手を洗い、整髪料が手に残ったまま触らないよう注意
ちょっとした工夫で、髪からの刺激を軽減できます。
食生活は“ビタミンB群・食物繊維”を意識
外からのケアだけでなく、体の内側から肌を整えることも大切です。
特に皮脂分泌のバランスを整える栄養素として、ビタミンB群や食物繊維が効果的です。
【おすすめの食材】
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ビタミンB2・B6:レバー、卵、納豆、鮭、バナナなど
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食物繊維:玄米、きのこ類、海藻、豆類、野菜全般
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炎症を抑える:緑茶、ブルーベリー、トマトなど
甘いものや脂っこい食事が続いている場合は、1日1品からでもバランスを意識した食事にシフトしていきましょう。
枕カバー・タオルのこまめな洗濯も大事
肌に直接触れる「布類」も、知らないうちにぶつぶつの原因になっています。
枕カバーやフェイスタオルには、皮脂や雑菌が残りやすく、ニキビ菌の温床になりやすいため、定期的な洗濯が必要です。
【肌トラブルを防ぐポイント】
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枕カバーは最低でも週2〜3回は洗う(できれば毎日)
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フェイスタオルは毎回清潔なものを使用
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柔軟剤が肌に合わない場合は、無香料・低刺激の洗剤を使用
清潔な寝具とタオルは、肌の回復をサポートする大事な環境づくりです。
市販薬・皮膚科…ぶつぶつに効く具体的な対処法
おでこのぶつぶつは、毎日のケアだけではなかなか改善しないこともあります。そんなときは、市販のスキンケアアイテムや医師の力を借りて、「今の肌に合った対処」を選ぶことが大切です。
状態に応じて、段階的なアプローチを取り入れていきましょう。
軽度なら「ノンコメドジェニック」コスメへ切り替え
もしぶつぶつが軽度で、炎症や赤みがあまりないなら、まずは日々のスキンケアを“肌にやさしい仕様”に変えるのが第一歩です。
特に注目したいのが「ノンコメドジェニック処方」。
これは毛穴をふさぎにくい=ニキビのもとになりにくい処方であり、ぶつぶつ予防に有効です。
【取り入れやすい対策】
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洗顔料・乳液・ファンデーションをノンコメド処方のものに見直す
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スキンケアはシンプル&低刺激を基本に
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使用中の化粧品が合っていないと感じたら、一度お休みして肌をリセットする
肌が荒れているときほど、「効かせる」より「負担をかけない」ケアが効果的です。
繰り返すなら皮膚科での相談を
何度もぶつぶつができる、あるいは改善の兆しが見えない場合は、自己判断をやめて皮膚科で診断を受けるのがベストです。
市販のケアで改善しない場合、下記のような原因が考えられます。
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マラセチア毛包炎(カビの一種による炎症)
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ホルモンの乱れによる皮脂分泌異常
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慢性的な炎症によるニキビ跡や赤みの残存
【皮膚科で受けられる主な治療例】
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抗真菌薬(カビによるぶつぶつ用)
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外用薬(アダパレン、過酸化ベンゾイルなど)
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内服薬(ビタミン剤、ホルモン治療、抗生物質など)
自分の肌トラブルの「正体」を知ることで、遠回りせず適切な治療が受けられるようになります。
“角栓除去アイテム”の使い方には要注意
ぶつぶつが気になると、毛穴パックやスクラブなどで一気に取り除きたくなる気持ちが出てくるかもしれません。
ですが、こうした「角栓除去アイテム」は使い方を間違えると逆効果になることも。
【注意点】
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強くこすったり、毎日のように使うと肌のバリアが崩れる
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毛穴を広げたり、炎症の原因になるリスクも
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一時的にキレイに見えても、数日後にぶり返すケースが多い
【使う場合のポイント】
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週1回程度、肌の状態を見ながら使用
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スクラブより酵素洗顔・ジェルタイプの毛穴ケアが比較的やさしい
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使用後は必ず保湿と紫外線対策を忘れずに
「取るケア」よりも「詰まらせないケア」へシフトすることで、ぶつぶつの根本改善につながります。
ぶつぶつを悪化させないためのNG習慣とは?
おでこのぶつぶつがなかなか治らない…そんなとき、もしかすると無意識のうちに“逆効果な習慣”を続けているかもしれません。
一見良かれと思ってやっている行動が、肌の回復を妨げてしまうことも。ここではぶつぶつを悪化させないために避けたいNG習慣を紹介します。
触る・潰す・つい鏡を見すぎる行為は逆効果
ぶつぶつが気になると、無意識に触ったり、潰したりしてしまうことがあります。しかしこれは、炎症を悪化させたり、跡を残す原因になります。
【NG習慣の具体例】
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手で頻繁におでこを触る
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鏡でじっくり見ては、いじってしまう
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爪で潰して「白い芯」を出そうとする
こうした行為は肌を傷つけるだけでなく、雑菌が入って炎症や色素沈着の原因にも。
【対策ポイント】
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意識的に「手を顔に近づけない」ようにする
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鏡を見すぎないよう、チェック回数を1日2回程度に制限
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どうしても気になるときは、冷たいタオルで軽く冷やす程度にとどめる
肌は触らないほど早く落ち着くと覚えておきましょう。
「とにかく乾かす」ケアは肌のバリアを壊す
皮脂が多い=とにかく乾かせばいい、と思い込んでいませんか?
実際には、過剰な皮脂対策(収れん化粧水、アルコール強めの化粧品など)は肌のバリア機能を壊し、ぶつぶつを悪化させてしまう原因になります。
【やりがちなNG】
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オイルフリー・さっぱり系の化粧水だけで済ませる
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洗顔の回数を増やして皮脂を“取りすぎる”
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保湿を控えることで「乾燥性皮脂過多」になる
皮脂は悪者ではなく、肌を守るうるおいの一部でもあります。
【対策ポイント】
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洗顔は1日2回、優しい泡とぬるま湯で行う
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保湿は「油分少なめ・水分多め」のジェルタイプなどを選び、肌の水分バランスを整える
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アルコールの強い化粧水や拭き取り系アイテムは、使用頻度に注意
“乾かす”より“整える”ケアが、肌を根本から健やかに保ちます。
メイクで隠すより、“肌を休ませる日”を作ろう
外出時にはどうしてもぶつぶつを隠したくなり、コンシーラーやファンデーションを重ねがち。しかし、過度なメイクは毛穴をふさぎ、肌の負担になります。
【ありがちなNG習慣】
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厚塗りでぶつぶつを完全に隠そうとする
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崩れた部分を何度も塗り直す
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夜までメイクを落とさず放置する
ぶつぶつを隠すことばかり意識していると、肌の回復を妨げるループに陥る可能性も。
【対策ポイント】
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オフの日は思い切って**“ノーメイクDAY”**に
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肌を休ませたい日は、ミネラルファンデや色付き日焼け止め程度にとどめる
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メイクをする日も、メイクオフは必ず丁寧&早めに行う
「隠すより、育てる」視点に切り替えることで、肌は少しずつ落ち着いていきます。
まとめ|おでこのぶつぶつ対策は「原因特定」と「やさしいケア」から
おでこにできるぶつぶつは、一見「大人ニキビ」と思いがちですが、原因は実にさまざま。
自己判断でケアを続けるよりも、“まずは正体を見極めること”が改善への近道です。
ニキビと決めつけず、まずは“見直し”を
「これはニキビだろう」と思って使っているケアアイテムや生活習慣が、実は逆効果になっているケースも少なくありません。
赤く腫れている?白くて小さい?かゆみがある?――こうした観察から、原因が見えてくることもあります。
まずは以下を“見直す”ことから始めてみましょう。
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前髪・整髪料など肌に触れるものの影響
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洗顔・スキンケアのやり方
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食生活や睡眠習慣
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ストレスやホルモンバランスの乱れ
「自分の肌は今、どんな状態?」と向き合うことが何より大切です。
肌は日々の積み重ねで変わっていく
ぶつぶつ対策は、即効性を求めるよりも**“地道な習慣改善”が結果を左右します**。
今日のスキンケア、今日の食事、今日の睡眠…その1日1日が、未来の肌をつくっていきます。
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焦らず、こすらず、やさしく向き合う
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肌に合わないものは勇気をもって「使わない」選択をする
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無理せず続けられる“肌想いのルーティン”を見つける
肌は生きています。変化には時間がかかって当然。
だからこそ、あきらめず、やさしく寄り添いながら、肌との付き合い方を見直していきましょう。
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