
「耳の中でカサカサ音がする…」そんな経験はありませんか?
耳垢の性質や乾燥などによって自然に起こることもありますが、耳掃除のやりすぎや耳のトラブルが原因の場合もあります。実は、耳は本来“自浄作用”を持っているため、頻繁な耳掃除は不要どころか危険なことも。
この記事では、医師の知見をもとに 耳のカサカサ音の原因・やりすぎ耳掃除のリスク・正しい耳のケア方法 をわかりやすく解説します。
耳の中がカサカサ音がするのはなぜ?
耳の中で「カサカサ」「ゴソゴソ」といった音がすると、不快に感じる方も多いのではないでしょうか。実はこの現象にはいくつかの原因があり、耳垢の性質や耳の状態、さらには病気が関係している場合もあります。ここでは主な原因と注意すべきポイントを解説します。
耳垢の性質によるカサカサ音
耳の中でカサカサと音がする最も一般的な理由は「耳垢の性質」によるものです。
耳垢には大きく分けて 乾性耳垢(カサカサタイプ) と 湿性耳垢(ベタベタタイプ) があり、日本人の約7割は乾性耳垢を持っています。
乾性耳垢は固まりやすく、耳の中で動くことで音が鳴ることがあります。特に顎を動かしたとき(食事中や会話中)に「カサカサ」と音が響きやすいのです。これは自然な現象で、必ずしも異常ではありません。
乾燥や肌トラブルが原因の場合
耳の中の皮膚はとてもデリケートで、顔や体と同じように乾燥や肌荒れを起こすことがあります。
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冬場の乾燥
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皮膚炎やアトピー体質
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洗浄のしすぎや耳掃除のやりすぎ
これらが原因で耳の中が乾燥すると、角質が剥がれてカサカサ音がすることがあります。かゆみやヒリつきを伴う場合は、無理に耳掃除をせず、耳鼻科での診察が安心です。
耳の病気が隠れている可能性も
まれに「耳の中のカサカサ音」が、病気のサインであることもあります。
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外耳道湿疹:かゆみや赤み、じゅくじゅく感を伴う
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真菌性外耳炎(耳のカビ):かゆみや白いカサカサした耳垢が増える
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耳垢栓塞:耳垢が詰まってゴソゴソ音がする、聞こえにくい
こうしたケースでは、市販薬や自己流ケアで悪化させる可能性があるため、早めに耳鼻科を受診することが大切です。
👉 ポイントは、「耳のカサカサ音=すぐに異常」ではなく、多くは耳垢の性質による自然な現象。でも 乾燥やかゆみ、痛み、聞こえづらさを伴う場合は医師に相談 がベストです。
耳掃除のやりすぎが危険な理由

「耳の中がカサカサ音するから」とつい耳掃除を頻繁にしていませんか?
実は耳掃除のやりすぎは、耳にとって大きなリスクになります。耳の中は非常にデリケートで、必要以上に触ることで炎症や聴力トラブルにつながることもあるのです。ここでは代表的な3つの危険性を紹介します。
耳の中を傷つけて炎症の原因になる
耳の中の皮膚(外耳道)はとても薄く、わずかな刺激でも簡単に傷がついてしまいます。
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綿棒で強くこする
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爪や硬い耳かきで奥までいじる
こうした行為によって細かい傷ができると、細菌が入り込み 外耳炎 を起こすことがあります。外耳炎になると、痛みやかゆみ、分泌液が出るなどの症状に悩まされ、ひどい場合は聞こえに影響することも。
👉 耳掃除は「気持ちいい」からといってやりすぎないのが鉄則です。
耳垢を奥に押し込んで「耳垢栓塞」になる
耳垢はもともと、耳の外に自然と排出される仕組みを持っています。しかし、綿棒や耳かきで何度も掃除をすると、逆に耳垢を奥へ押し込んでしまうことがあります。
その結果できるのが 耳垢栓塞(じこうせんそく) です。耳の穴が耳垢でふさがれることで、
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詰まった感じがする
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ゴソゴソ音や耳鳴りがする
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聞こえにくくなる
といった症状が出ます。耳垢栓塞は自分で取り除くのが難しく、無理に取ろうとすると悪化させる危険があるため、耳鼻科で処置してもらうのが安全です。
耳の自然な自浄作用を妨げる
実は耳には「自浄作用」と呼ばれる仕組みがあり、耳垢や汚れは自然に外へ排出されるようにできています。
耳掃除をしすぎると、この自浄作用をかえって妨げてしまいます。
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耳の皮膚を傷つけてターンオーバーが乱れる
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耳垢のバリア機能を壊して乾燥や炎症を招く
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余計に耳垢がたまりやすくなる
その結果、「掃除すればするほど不快感が強まる」という悪循環に陥ることも少なくありません。
👉 耳掃除はあくまで「たまに」「入り口だけ」を意識するのが正解です。
✅ まとめると、耳掃除のやりすぎは 炎症・耳垢栓塞・自浄作用の低下 という3重のリスクを招きます。
「耳の中を触りすぎない」ことこそ、耳の健康を守る一番のケアといえます。
耳の中がカサカサ音するときの対処法

耳の中でカサカサ音がすると気になるものですが、すぐに耳掃除をしたり、市販薬で自己流の対策をするのはおすすめできません。原因によっては自然に治まることもあれば、耳鼻科での治療が必要なケースもあります。ここでは対処のポイントを紹介します。
様子を見るべきケースと病院に行くべきケース
まずは「放っておいてよい場合」と「受診が必要な場合」を見極めましょう。
様子を見てもよいケース
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耳の中が少しカサカサするだけ
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顎を動かしたときだけ音がする
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痛みやかゆみがなく、生活に支障がない
このような場合は、耳垢の性質による自然な現象の可能性が高く、無理に掃除せず様子を見ても問題ありません。
病院に行くべきケース
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強いかゆみや痛みを伴う
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聞こえにくさや耳が詰まった感じがある
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分泌物や膿が出ている
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カサカサ音が長期間続く
これらの症状がある場合、外耳炎や耳垢栓塞、真菌感染などの可能性もあるため、耳鼻科を受診するのが安心です。
耳の乾燥を和らげるセルフケア
耳の中の乾燥が原因の場合は、生活習慣を少し見直すだけで改善することもあります。
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加湿器を使って室内の乾燥を防ぐ
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入浴後に耳の中をゴシゴシ拭かず、タオルで軽く押さえる程度にする
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耳の中をアルコール入り綿棒やウェットティッシュで拭かない
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スキンケアと同じように、保湿を心がける
ただし、耳の中に直接保湿剤やオイルを入れるのは危険です。あくまで「外耳の入り口付近」にとどめ、症状が強ければ耳鼻科に相談しましょう。
無理に耳掃除をしないことが大切
カサカサ音が気になると、つい「耳掃除で取ればスッキリするのでは?」と考えがちです。
しかし、音の原因が乾性耳垢や乾燥なら、掃除すればするほど悪化することもあります。
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耳掃除は月1回、入り口付近を軽く整える程度でOK
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綿棒や耳かきで奥まで入れない
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耳垢が詰まった感覚があるときは耳鼻科で処置してもらう
👉 「耳を触らないこと」自体が一番のケアになることを意識しましょう。
✅ ポイントは、 「自然な現象か」「病気のサインか」を見極めること。
軽い場合は乾燥対策や生活習慣の工夫で改善できますが、痛み・かゆみ・聞こえの異常を伴うときは早めの受診が安心です。
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正しい耳掃除の方法とポイント

耳掃除は「毎日しないといけない」と思っている方も多いですが、実は耳は本来自浄作用があり、過度なお手入れは不要です。むしろやりすぎることで炎症や耳垢栓塞を招くリスクの方が高くなります。ここでは医師も推奨する安全な耳掃除のポイントを解説します。
耳掃除は「月1回」で十分
耳垢は少しずつ自然に耳の外へ押し出されるため、頻繁な掃除は不要です。
理想的な耳掃除の頻度は 月1回程度。それ以上は耳を傷つけるリスクが高まります。
特に乾性耳垢(カサカサタイプ)の方は「たまりやすい」と思いがちですが、基本的に放っておいても大丈夫です。
綿棒の正しい使い方
綿棒を使う場合は「奥まで入れない」が鉄則です。
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入れるのは耳の入り口から1cm以内まで
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強くこすらず、軽く回すように耳垢をからめ取る
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お風呂上がりに水分を拭き取る程度でも十分
※耳の奥に入れると耳垢を押し込んでしまい、耳垢栓塞や外耳炎の原因になります。
耳鼻科での安全な耳掃除も選択肢に
「耳垢がたまって聞こえにくい」「子どもや高齢者の耳掃除が難しい」といった場合は、無理に自宅で行わず 耳鼻科での耳掃除 を利用するのも安心です。
医師が専用の器具で安全に耳垢を取り除いてくれるため、耳を傷つける心配がありません。
✅ まとめると、正しい耳掃除の基本は 「月1回」「浅く」「優しく」。
それ以上は無理に行わず、気になる症状があるときは専門医に相談しましょう。
まとめ|耳の中のカサカサ音は「耳掃除のサイン」かも

耳の中の「カサカサ音」は、多くの場合は耳垢の性質や乾燥による自然な現象です。ですが、気になるからといって頻繁に耳掃除をすると、かえって耳の健康を損ねる原因になることもあります。耳の中で音がしたときは、耳が「触りすぎないで」と教えてくれているサインかもしれません。
やりすぎ耳掃除はトラブルのもと
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炎症やかゆみを引き起こす
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耳垢を奥に押し込み「耳垢栓塞」になる
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耳の自浄作用を妨げる
こうしたトラブルを防ぐためには、耳掃除は「月1回」「耳の入り口だけ」を意識するのが安心です。気持ちよさを優先して毎日行うのは逆効果になるので注意しましょう。
不快な症状が続くときは早めに受診を
耳のカサカサ音が長く続いたり、次のような症状を伴う場合は自己判断せず耳鼻科を受診してください。
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強いかゆみや痛みがある
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聞こえにくさ、耳の詰まり感がある
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膿や分泌液が出る
耳のトラブルは放置すると悪化することもあるため、早めの診察が安心です。
✅ 耳のカサカサ音は必ずしも異常ではありませんが、「耳掃除のしすぎへの警告」と考えて、適度なケアを心がけることが大切です。
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