
夜中に突然「足がつって激痛で目が覚めた…」という経験はありませんか?または運動中に急にふくらはぎが硬直して動けなくなった、という人も多いはず。足がつるのは一時的な筋肉のけいれんですが、背景にはミネラル不足・血流の低下・冷え・水分不足や筋肉疲労など、生活習慣に関わる原因があります。
本記事では、寝ている時と運動中でなぜ足がつりやすいのか、その違いをわかりやすく解説し、すぐに実践できる予防・対処法を紹介します。
そもそも「足がつる」とは?
医学的には「こむら返り」と呼ばれる
一般的に「足がつる」と表現される症状は、医学的には 「こむら返り」 と呼ばれます。特にふくらはぎ(こむら)の筋肉で起こりやすいため、この名前がついています。医学用語では「筋痙攣(きんけいれん)」といい、ふくらはぎだけでなく、足の裏や太ももなどでも発生することがあります。
こむら返りは多くの場合、命に関わるようなものではありませんが、痛みが強く、睡眠や運動を妨げるため、生活の質を下げてしまうことがあります。
突然の筋肉のけいれんで強い痛みを伴う
足がつるときは、筋肉が自分の意思とは関係なく 急激に収縮(けいれん) します。そのため、ふくらはぎや足の裏の筋肉が硬直し、数秒から数分間にわたって強い痛みを伴います。
特徴的なのは、
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予兆なく突然起こる
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強い張り感や引きつり感を感じる
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数分で自然におさまることが多い
という点です。
ただし、頻繁に起こる・長時間痛みが残る場合は、単なる疲労や水分不足だけでなく、 血流障害や内科的な疾患が背景にある可能性 もあるため注意が必要です。
足がつる主な原因とは?




足がつるのは一時的な筋肉のけいれんですが、その背景にはいくつかの原因が隠れています。特に多いのは ミネラル不足・血行不良や冷え・筋肉の疲労や水分不足 の3つです。
ミネラル不足(マグネシウム・カリウム・カルシウムなど)
筋肉の収縮や弛緩(ゆるむこと)には、ミネラルのバランスが大きく関わっています。
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マグネシウム:筋肉をリラックスさせる働き
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カルシウム:筋肉を収縮させる働き
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カリウム:神経伝達や水分バランスを保つ働き
これらのバランスが崩れると、筋肉がうまくコントロールできず、けいれんを起こして「足がつる」状態になってしまいます。
👉 対策のポイント
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バナナ、ほうれん草、ナッツ類、豆腐、魚介類などを日常的に取り入れる
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汗をかきやすい時期や運動後は、スポーツドリンクでミネラルも補給する
血行不良や冷え
血流が悪くなると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなり、けいれんが起こりやすくなります。特に就寝中や冬場に足がつる人は、冷えによる血流の低下が関係していることが多いです。
👉 対策のポイント
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就寝前にストレッチや軽いマッサージで血流を促す
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靴下やレッグウォーマーで足元を温める
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長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
筋肉の疲労や水分不足
激しい運動や長時間の立ち仕事で筋肉に疲労がたまると、神経と筋肉の連携が乱れ、足がつりやすくなります。また、水分不足は血液循環を悪くし、電解質のバランスも崩れるため、けいれんのリスクが高まります。
👉 対策のポイント
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運動前後のウォーミングアップ・クールダウンを習慣にする
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水だけでなく、ミネラルを含んだ飲み物で水分補給する
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疲労を感じたらストレッチや温浴で筋肉を緩める
これらの原因が複合的に関わって足がつるケースも多いため、日常生活の中で 「栄養・血流・筋肉のケア」 をバランスよく意識することが大切です。
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寝てる時に足がつる原因と対策




夜中に突然ふくらはぎがつって飛び起きた経験は、多くの人が一度はあるのではないでしょうか。特に寝ている時に足がつるのは、体の状態や寝室環境が大きく関係しています。
夜間に多い理由(血流の低下・姿勢・冷え)
足のつりは、日中よりも夜間や明け方に起こりやすいと言われています。その背景には次のような理由があります。
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血流の低下:睡眠中は活動量が減るため、下半身への血流が滞りやすくなります。
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姿勢の影響:仰向けやうつ伏せの姿勢で長時間いると、ふくらはぎの筋肉が収縮したまま固定され、けいれんを起こしやすくなります。
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冷え:体温は夜になると自然に下がるため、足元が冷えて血流が悪化し、筋肉がこわばる原因になります。
👉 このため、「血流を妨げない姿勢」 と 「冷え対策」 が夜間の足のつり防止に重要です。
寝る前にできる予防法(ストレッチ・温め・水分補給)
夜間の足のつりを防ぐには、寝る前のちょっとした習慣で大きな違いが出ます。
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ストレッチ
寝る前にふくらはぎや太ももの裏を軽く伸ばすことで、筋肉の緊張を和らげて発作を防ぎやすくなります。
例:壁に手をつき、かかとを床につけたままふくらはぎを伸ばすストレッチ。 -
温め
足湯やぬるめのお風呂、あるいは就寝時にレッグウォーマーを使うと血流が良くなり、冷えによる筋肉のこわばりを防げます。 -
水分補給
就寝中は汗や呼吸で意外と水分を失います。寝る前にコップ一杯の水を飲んでおくと、血液循環とミネラルバランスを保ちやすくなります。
👉 ポイントは「筋肉をほぐす・冷やさない・潤す」の3つ。これを習慣化すれば、夜中の突然の足のつりをぐっと減らすことができます。
運動中に足がつる原因と対策




運動中や運動後に突然ふくらはぎや太ももがつるのは、多くの人が経験する悩みです。特にスポーツや長時間のトレーニングでは、筋肉の状態や体内の水分・ミネラルバランスが大きく影響します。
運動時に多い理由(筋肉疲労・発汗によるミネラル不足)
運動中に足がつる主な原因は次の2つです。
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筋肉疲労
激しい運動で筋肉を酷使すると、神経から筋肉への信号が乱れやすくなります。その結果、筋肉が過剰に収縮して「けいれん(つる)」状態になってしまいます。特に、普段使っていない筋肉を急に動かすと起こりやすい傾向があります。 -
発汗によるミネラル不足
運動中は大量に汗をかくため、水分だけでなくナトリウムやカリウム、マグネシウムといった電解質も失われます。これが筋肉の働きを乱し、足のつりを誘発します。夏場や屋内スポーツでも注意が必要です。
👉 運動中は「疲労+水分・ミネラル不足」が重なりやすいため、予防とケアが欠かせません。
運動前後の予防法(ウォームアップ・水分と電解質補給)
運動中の足のつりを防ぐには、事前の準備と適切なケアが効果的です。
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ウォームアップ・クールダウン
運動前は軽くストレッチを行い、筋肉を温めて柔軟性を高めましょう。運動後はクールダウンで筋肉をほぐし、疲労をためないことが大切です。 -
水分と電解質補給
水だけでなく、ナトリウム・カリウム・マグネシウムを含む飲み物で補給することがポイント。スポーツドリンクや経口補水液が有効です。長時間の運動では、こまめに摂取する習慣をつけましょう。 -
無理のないペース配分
筋肉疲労が一気にたまるほどの急激な運動は避け、休憩を入れながら行うことも予防につながります。
👉 「準備 → 運動中の補給 → 終わった後のケア」を意識すれば、スポーツ中の足のつりを大幅に減らせます。
足がつりやすい人の特徴と生活習慣




足のつりは一時的な筋肉のけいれんですが、同じような生活習慣や体質を持つ人に繰り返し起こりやすい傾向があります。特に以下のような特徴がある人は注意が必要です。
冷え性・運動不足・同じ姿勢が多い人
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冷え性の人
血流が悪くなりやすいため、筋肉に酸素や栄養が届きにくく、けいれんが起こりやすくなります。特に冬場や就寝中に足がつる人は、冷え対策が重要です。 -
運動不足の人
筋肉量が少ないと血流を助けるポンプ機能が弱まり、疲れやすく回復もしにくくなります。その結果、軽い動きでも筋肉がつりやすくなります。 -
同じ姿勢で過ごす人
デスクワークや立ちっぱなしの仕事は下半身の血流を滞らせ、筋肉が固まりやすい状態をつくります。
👉 対策のポイント
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足首を回す、つま先立ちをするなど軽い運動を日常に取り入れる
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適度に歩いて血流を促す
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冷えやすい人はレッグウォーマーやブランケットで足元を温める
偏った食生活や水分不足も関係
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偏った食事
野菜や果物をあまり食べず、インスタント食品や外食が多いと、カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが不足しがちになります。これが筋肉の働きを乱し、足のつりを引き起こします。 -
水分不足
体内の水分が少ないと血流が悪化し、電解質バランスも崩れます。特に夏場や運動後は気づかないうちに脱水になっていることも。
👉 対策のポイント
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野菜、果物、豆類、魚などバランスよく食べる
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こまめに水分をとり、必要に応じてスポーツドリンクで電解質も補給する
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アルコールやカフェインの過剰摂取は利尿作用で水分不足を招くため注意
つまり、足がつりやすい人は 「血流が悪い」「筋肉が弱い」「栄養や水分が足りない」 という共通点があります。生活習慣を少し整えるだけでも、発生頻度は大きく減らすことができます。
足がつったときの対処法




足がつると、強い痛みと筋肉の硬直で身動きが取れなくなることがあります。そんなときに落ち着いてできる対処法を知っておくと、痛みを早く和らげることができます。
今すぐできる解消法(ストレッチ・マッサージ・温め)
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ストレッチで伸ばす
ふくらはぎがつった場合は、膝を伸ばしたまま足首を手前に引き、つま先を上に向けるようにします。これで縮んだ筋肉が伸び、けいれんが和らぎます。 -
マッサージでほぐす
筋肉の硬直が少し落ち着いてきたら、手でやさしくさすったり軽くもんだりして血流を促します。 -
温める
つった直後は冷やすよりも、蒸しタオルやカイロで温めるほうが有効です。血流が改善し、筋肉がリラックスして痛みの回復が早くなります。
👉 ポイントは「縮んで固まった筋肉をやさしく伸ばして、血流を戻す」ことです。
つった直後にやってはいけないこと
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無理に強く引っ張る
痛みに耐えきれず勢いよくストレッチすると、筋肉や腱を傷める恐れがあります。ゆっくりと少しずつ伸ばすことが大切です。 -
すぐに立ち上がって歩く
痛みが残ったまま立ち上がると、再びけいれんを起こしたり転倒のリスクがあります。まずは座ったまま落ち着いて対処しましょう。 -
冷やす
怪我や炎症ではないため、冷やすと血流がさらに悪化し、回復を遅らせることがあります。基本は「温める」ことを優先します。
👉 焦らず「伸ばす → ほぐす → 温める」の順番を意識することで、痛みを早く和らげられます。
病気が原因の可能性も?受診の目安




足のつりは多くの場合、一時的な筋肉のけいれんで心配はいりません。ですが、なかには 病気が背景にあるサイン のこともあります。頻繁に繰り返す場合や症状が強い場合は、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。
糖尿病・動脈硬化・神経や肝臓の疾患が関与することも
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糖尿病
血糖コントロールが悪いと、末梢神経の障害や血流不良を起こし、足のつりにつながることがあります。 -
動脈硬化や下肢の血流障害
血管の詰まりや狭窄があると、酸素や栄養が十分に筋肉に届かず、けいれんを引き起こしやすくなります。 -
神経の障害
脊椎疾患(腰椎ヘルニアなど)や末梢神経障害によって、足の筋肉を支配する神経がうまく働かず、つりやすくなることがあります。 -
肝臓や腎臓の疾患
ミネラルバランスや代謝異常が起き、筋肉の働きが乱れることがあります。
👉 単なる生活習慣の問題ではなく、 基礎疾患の一症状 として現れている可能性もあるため注意が必要です。
病院に相談すべき症状(頻度が多い/長時間続く/しびれを伴う)
以下のような場合は、自己ケアで様子を見るのではなく医療機関を受診しましょう。
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足のつりが 頻繁に起こる(週に何度も・毎晩など)
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けいれんが 長時間続く/痛みがなかなか治まらない
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しびれや感覚の異常 を伴っている
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歩行時に足がすぐに疲れる、冷える、色が変わるなど 血流障害を疑う症状 がある
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既往症(糖尿病・心臓病・肝疾患・腎疾患)がある
👉 これらのサインがある場合、内科や整形外科での検査を受けることで、病気の早期発見につながることがあります。
つまり、「足がつる=単なる疲れや冷え」とは限らず、病気の警告サイン の場合もあるため、繰り返すときは早めの受診が安心です。
まとめ|足がつる原因を知って正しく予防しよう




原因を知れば日常生活で防げる
足がつるのは一時的な筋肉のけいれんですが、その背景にはミネラル不足・血行不良・冷え・水分不足・筋肉疲労など、生活習慣に直結する要因が多く隠れています。原因を理解して、食事や運動習慣、日々の体のケアを少しずつ見直すことで、多くの場合は予防が可能です。
無理せず早めに専門医に相談することも大切
もし「頻繁につる」「痛みが長時間続く」「しびれや感覚異常を伴う」といった場合は、糖尿病や血管・神経の病気が関係している可能性もあります。無理に我慢せず、早めに医療機関に相談することが大切です。
👉 足のつりは「体からのサイン」。
日常の小さな工夫で予防しつつ、必要に応じて専門医の力を借りて、安心できる生活を送りましょう。
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