唇の皮がむける原因は?乾燥だけじゃない“意外な理由”と今すぐできる対策法
唇の皮がポロポロとむけて痛い、リップを塗ってもすぐ荒れる…。
そんなお悩み、意外と多くの人が経験しています。つい「乾燥のせい」と思いがちですが、実はそれだけが原因ではありません。
体の内側の不調や、日常の小さな習慣、使っているケアアイテムの影響など、見落としやすい“意外な原因”が潜んでいることも。
この記事では、唇の皮むけに関わるあらゆる原因と、今日からできるやさしい対策をわかりやすくまとめました。
繰り返す唇トラブルに悩んでいる方は、まずは“正しい原因”に気づくことから始めてみませんか?
よくある思い込み|「リップクリームを塗ればOK」は本当?
唇が乾燥すると、とりあえずリップクリームを塗る。これは多くの人が無意識にやっている“定番ケア”かもしれません。
でも、何度も塗っているのに唇の皮がむける・荒れる…そんな場合は、「乾燥以外の原因」や「間違ったケア習慣」が隠れていることも。
唇は皮膚が薄く、刺激を受けやすいパーツ。間違ったお手入れは、かえって症状を悪化させてしまう可能性があります。
まずは、“ただ塗るだけ”では改善しない理由と、やりがちなNGケアを見直してみましょう。
何度塗っても治らないのはなぜ?
唇の皮がむけると、「保湿が足りない」と考えがちですが、それだけが原因とは限りません。
実は、以下のような“見落としがちな原因”があるのです。
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唇をなめる・かむクセが治りにくく、リップを塗っても意味がない状態に
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リップクリームの成分が肌に合っておらず、刺激になっている
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**ビタミン不足(特にB群)**が慢性的な粘膜トラブルを引き起こしている
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クレンジングや洗顔時の刺激で、知らず知らず唇が荒れている
つまり、いくらリップを塗っても「原因」にアプローチできていなければ、根本改善にはつながらないのです。
“治らない”と思ったら、まずは日常の行動・食生活・使用アイテムまで、一度まるごと見直してみることが大切です。
逆効果になるリップケア、していませんか?
唇にやさしいつもりでやっていたケアが、実は逆効果になっていることも。たとえば…
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ゴシゴシと擦って角質を取る
→皮がむけている時は“治そうとする力”が働いている最中。無理に剥がすのはNGです。 -
メントール系・香料入りリップの多用
→スーッとする使用感が好きでも、敏感な唇には刺激になりやすいことも。 -
リップクリームの“塗りすぎ”
→成分によっては皮膚の自ら潤う力を妨げるものも。ベタ塗りしすぎには注意が必要です。 -
使いまわしのチューブリップ・古い製品の継続使用
→雑菌や酸化した成分が、むしろ炎症の原因になることも。
唇ケアの基本は「やさしさ」と「清潔さ」。
“塗ること”が目的になってしまうと、本来の「守る・整える」というケアの意味を見失いがちです。
一度、ご自身のケア習慣を見直して、「今の唇に合った優しい対策」に切り替えていきましょう。
乾燥以外に考えられる「唇の皮むけ」の原因とは?
唇がむける=乾燥、と思い込みがちですが、実はその裏に“意外な原因”が隠れていることも少なくありません。
何度ケアしても改善しない場合は、外側の保湿だけでなく、内側や生活環境に目を向けてみましょう。ここでは、乾燥以外に考えられる主な原因と、それぞれの対策を解説します。
意外と多い!ビタミン不足(特にB2・B6)
唇の皮が頻繁にむけたり、口角が切れたりする場合、ビタミンB群の不足が関係していることがあります。
ビタミンB2やB6は、肌や粘膜の健康を保つために欠かせない栄養素。これが不足すると、唇の修復力が低下し、荒れやすくなるのです。
対策ポイント:
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卵・レバー・納豆・牛乳・バナナ・まぐろなど、B2・B6を多く含む食品を意識して取り入れる
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食生活が偏りがちな場合は、サプリメントで補うのもOK(過剰摂取には注意)
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極端なダイエット・糖質中心の食事は要注意!ビタミン吸収を妨げることも
「外からの保湿」に限界を感じたら、「中からの栄養補給」もケアのひとつと捉えましょう。
唇を無意識になめる・かむクセ
乾燥を感じたとき、唇をペロッとなめる…そんなクセがある人は要注意です。
一瞬潤ったように感じますが、唾液の蒸発とともに水分が奪われて逆に乾燥が進みます。さらに、なめすぎ・かみすぎは摩擦のダメージで炎症を引き起こすことも。
対策ポイント:
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唇が乾く前に保湿する習慣をつける(“乾いてから塗る”ではなく“乾く前に予防”)
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意識してクセを止める努力を。どうしてもやめられない人は、ガムやマスクで代替行動を
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子どもだけでなく大人でも「口呼吸」が原因のことも。呼吸のクセも見直してみて
無意識なクセだからこそ、「気づく」ことが第一歩。日々の中で少しずつ整えていきましょう。
歯磨き粉やマスクなど、日常の「刺激物」
唇は皮膚が薄くてデリケート。日常にある“当たり前のもの”が刺激になっているケースもあります。
たとえば、発泡剤入りの歯磨き粉やアルコール配合のうがい薬、マスクの摩擦や湿気などが原因で、唇が荒れてしまうことがあります。
対策ポイント:
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歯磨き後は口の周りをしっかり洗い、リップクリームを塗り直す
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刺激の少ない「低刺激・無添加」の歯磨き粉やリップケア商品に切り替える
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マスクは肌あたりのやさしい素材を選び、乾燥する季節はリップバーム+マスクで保湿効果アップ
見落としがちな“身近な刺激”を取り除くだけで、驚くほど改善することもあります。
ホルモンバランスやストレスによる影響も
体調や心の状態は、意外と唇にも現れます。
特に女性は、生理前後や更年期などでホルモンバランスが乱れると、粘膜や肌のトラブルが起こりやすくなります。
また、強いストレスや疲労も皮膚の回復力を低下させる要因に。
対策ポイント:
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睡眠不足やストレス過多を放置しない。まずは“休息”を優先
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リラックスできる時間を毎日少しでも確保(ハーブティーや深呼吸なども効果的)
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生理周期に合わせてスキンケアを調整するなど、「自分の変化に合わせたケア」を意識する
唇の不調は、心と体のSOSサイン。
「何かがおかしいな」と感じたら、丁寧に自分を見つめ直すきっかけにしてみてください。
今日からできる!唇の皮むけ対策&ケア法
「また皮がむけた」「リップを塗ってもすぐに荒れる」──そんな状態から抜け出すには、“丁寧な見直し”が効果的。
今すぐ始められる日常のケアや習慣の工夫で、唇は少しずつ整っていきます。ここでは、皮むけを繰り返さないための実践的な対策をご紹介します。
“摩擦レス”がカギ!優しいリップケアの基本
唇はとても薄く、乾燥や刺激に弱いパーツ。だからこそ、“やさしく触れる”を意識したケアが必要です。
対策ポイント:
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皮がむけていても、無理にはがさない
→自然にはがれるのを待つのが基本。無理に取ると炎症の原因に。 -
塗り方も丁寧に
→リップクリームは“横方向にゴシゴシ”ではなく、“縦ジワに沿ってトントンとやさしく”がベスト。 -
スクラブやピーリングは使いすぎない
→週1回以下が目安。刺激が強すぎると逆効果に。 -
寝る前の“厚め保湿”が効果的
→ワセリンやリップバームをたっぷり塗って、唇をラップで覆う「ナイトパック」もおすすめ。
「ちゃんと塗ってるのに荒れる…」という人は、まず“やり方”を見直してみましょう。
食事からも改善!摂りたい栄養素と食材
荒れた唇は、栄養バランスの乱れからきている場合も。とくに皮膚や粘膜の再生を助ける栄養素を意識して摂ることで、内側から回復をサポートできます。
摂りたい栄養素と主な食材:
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ビタミンB2・B6:粘膜の修復に重要
→レバー、納豆、卵、バナナ、まぐろ、さつまいも -
ビタミンC:コラーゲンの生成をサポート
→ブロッコリー、パプリカ、いちご、キウイ -
鉄分・亜鉛:血行促進と皮膚の新陳代謝に
→赤身の肉、あさり、豆腐、かぼちゃの種
ポイント:
食生活に偏りがある人は、サプリメントを活用するのも◎。ただし「過剰摂取は逆効果」なので、あくまで補助的に使いましょう。
やめたい!クセ・習慣・アイテム選びのポイント
実は、日常のなにげない行動や選んでいるアイテムが、唇の皮むけを招いていることも。肌に合ったケアができているか、今一度チェックしてみてください。
見直したいポイント:
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唇をなめる・かむクセをやめる
→乾きや違和感を感じたら、なめる代わりにリップを塗る習慣を。 -
刺激の強いリップアイテムを避ける
→メントールや香料入り、着色の強いものは敏感肌には不向き。成分表示を確認するクセを。 -
古いリップクリームは処分を
→酸化・雑菌が繁殖している可能性あり。半年〜1年での買い替えがおすすめ。 -
マスクの素材や摩擦にも注意
→肌あたりのやさしい不織布マスクやガーゼを選び、リップの上にワセリンを塗って“バリア”を作るのも◎
日々の「なんとなく」が積み重なって、トラブルにつながることも。
唇を“いたわる視点”で選び、使い、癖を見直すことが、皮むけ改善の第一歩になります。
まとめ|唇の異変は体からのサイン。やさしく整えることから始めよう
唇の皮がむけるのは、単なる乾燥ではなく「体の内側や生活の乱れ」が現れているサインかもしれません。
なかなか治らない唇のトラブルに悩まされているなら、「保湿すればいい」と思い込むのではなく、
心・体・生活のバランスを見直して、“やさしく整える”ことから始めてみましょう。
小さな異変に気づけることは、あなたの感覚が繊細である証拠。
気づいた今こそ、自分をいたわるチャンスです。
気になるなら皮膚科の受診も選択肢に
「いつまでも治らない」「ヒリヒリして痛む」「市販のリップでも改善しない」
そんな状態が続いているなら、皮膚科の受診をためらわないことも大切です。
唇のトラブルには、アレルギー性口唇炎やカンジダ感染症、アトピー性皮膚炎などが隠れているケースもあります。
自己判断でケアを続けて悪化させる前に、専門の診断で原因を特定し、適切な治療を受けることが早期回復への近道です。
“病院に行くほどじゃないかも…”と我慢せず、
「自分を大事にする選択」として、プロの力を借りるのも前向きな対策のひとつです。
「むけたから保湿」ではなく、「むけない唇」を育てる意識を
唇のケアは、トラブルが起きてからあわてて対処する“その場しのぎ”ではなく、
「むけにくい唇の状態を育てる」日々の習慣づくりが大切です。
そのためには…
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食生活や睡眠など、体の内側から整える
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刺激を減らし、唇に合ったアイテムを選ぶ
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なめる・かむなどの悪いクセを意識して減らす
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季節や体調に合わせて、ケアを柔軟に変える
こうした小さな積み重ねが、唇のバリア機能を高め、“むけにくい健康的な唇”へと育てていきます。
「リップを塗ればいい」ではなく、「日々の暮らしが唇を作っている」という意識を持って、
自分の唇ともっとやさしく付き合っていきましょう。
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