鼻の下だけテカる原因とは?皮脂を抑えるスキンケア術と生活習慣のコツ
鏡を見るたび、なぜか鼻の下だけがテカってる――そんな違和感、ありませんか?
顔全体はそこまで脂っぽくないのに、鼻の下だけメイクが浮く、テカリが目立つ…その悩みには、ちゃんと理由があります。
本記事では、「鼻の下だけテカる」原因を徹底解説。
さらに、朝夜のスキンケア・ベースメイク・生活習慣の見直しなど、皮脂を抑えてテカリにくい肌を育てる対策法を紹介します。
原因がわかれば、対処はもっとシンプルに。
もう部分的なテカリに悩まない、快適な肌づくりをはじめましょう。
「鼻の下だけテカる」のはなぜ?まずは原因を知ろう
顔の中でも“鼻の下”は皮脂分泌が多いって本当?
意外と知られていませんが、鼻の下(人中〜口上)は皮脂腺が密集しているゾーンのひとつ。Tゾーンほどではなくても、鼻筋や口まわりは皮脂分泌が活発で、毛穴の影響も受けやすい場所です。
特に、気温が高くなったり、ホルモンの影響で皮脂分泌が増えると、**顔全体ではなく「鼻の下だけテカる」**ように感じやすくなります。
また、顔の中央は自然光や照明の反射で余計にテカリが目立つ部位。他の部位と同じケアではバランスがとれず、鼻の下だけが浮いて見えてしまうこともあります。
テカリの原因は皮脂だけじゃない?摩擦・乾燥も関係
テカリといえば「皮脂の出すぎ」をイメージしがちですが、実は肌の乾燥や摩擦による刺激が原因のこともあります。
乾燥すると、肌はうるおいを補おうとして皮脂を過剰に分泌しやすくなります。とくに洗顔後の保湿が不十分だったり、油分ばかりを控えて水分不足になっている肌では、この「インナードライ」の状態が起こりやすいのです。
また、鼻をかむ・口元をよく触る・マスクの摩擦など、日常の何気ない動作が刺激になって皮脂分泌が増えるケースも。刺激を感じやすい肌は、守ろうとして皮脂を出すという防御反応を起こします。
生活習慣・ホルモンバランスが影響していることも
肌の状態は、スキンケアだけでなく体の内側のバランスにも左右されます。
特に皮脂分泌をコントロールしているのは「男性ホルモン(アンドロゲン)」。睡眠不足・ストレス・生理前などのタイミングでホルモンバランスが乱れると、部分的に皮脂が増えやすくなります。鼻の下などの限られた部位がテカりやすいのは、この影響を受けやすい部位だからです。
さらに、脂質や糖質中心の食生活や、水分不足、便秘など腸内環境の乱れも皮脂トラブルを招きやすくします。
つまり、「鼻の下だけテカる」という悩みは単なる外側の問題ではなく、スキンケア×生活習慣の両面から整えることが根本改善につながります。
テカリを抑えるスキンケア術|朝・夜のケアがカギ
洗顔は「落としすぎ」NG!適度な洗浄力が大事
鼻の下のテカリが気になると、「皮脂をしっかり落としたい」と思いがちですが、洗いすぎは逆効果。強力な洗顔料やゴシゴシこする洗い方は、必要なうるおいまで奪ってしまい、肌が乾燥してさらに皮脂を出そうとする悪循環を招きます。
おすすめは、朝晩ともにやさしい洗浄力の洗顔料を使うこと。泡立てネットなどでしっかり泡を立て、肌に触れる手の力を極力抑えて洗うのがコツです。朝はぬるま湯だけの洗顔でもOKな場合もあります。
とくに鼻の下はデリケートなので、摩擦レス&やさしい泡洗顔を心がけましょう。
保湿を怠ると、逆に皮脂が増える!?
「皮脂が多い=保湿は控えめに」と思っている人も少なくありませんが、実はその逆。保湿をきちんとしないと、肌は乾燥を感知して余計に皮脂を分泌してしまいます。これが、インナードライ肌(内側が乾燥し、表面がベタつく状態)の原因です。
特に朝のスキンケアでは、「軽めの化粧水だけで済ませている」という方は要注意。化粧水の後に**乳液やジェルなど油分を含むアイテムで“うるおいを閉じ込める”**ことが必要です。
夜のケアでは、たっぷりの保湿で肌を整えることが皮脂の抑制につながります。鼻の下のような皮脂が出やすい部分には、部分用ジェルや毛穴ケア美容液を重ね塗りするのも効果的です。
皮脂対策におすすめの成分・アイテムとは?
皮脂分泌を抑えたいなら、成分選びもポイントです。以下のような皮脂ケアに特化した成分を含むスキンケアアイテムを選ぶと効果的です。
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グリチルリチン酸2K:肌の炎症を抑え、過剰な皮脂分泌を防ぐ
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ナイアシンアミド:皮脂のコントロールと保湿を両立できる成分
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ビタミンC誘導体:毛穴の引き締め・皮脂の抑制に◎
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ライスパワーNo.6(医薬部外品):皮脂の分泌を“根本から抑える”唯一の成分
また、部分用皮脂ケア美容液やTゾーン専用クリームなども活用すると、テカリやすい鼻の下だけをピンポイントでケアできます。
季節や肌質によっても効果は変わるので、自分の肌に合ったアイテムを数週間かけて試しながら調整していくのがコツです。
メイク中のテカリ対策|日中も快適に過ごすコツ
崩れにくいベースメイクのつくり方
テカリやすい鼻の下をキレイに保つには、ベースメイクの“仕込み”が最重要ポイントです。まず、スキンケア後はしっかり保湿をしてから、余分な油分をティッシュで軽くオフ。このひと手間でファンデの密着度が変わります。
そのうえで、以下のステップを意識してみましょう:
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皮脂崩れ防止系の下地を鼻下などテカリやすい部位に薄く塗る
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リキッドよりもパウダーファンデを選ぶと、密着度が高く崩れにくい
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厚塗りはNG。薄く均一に重ねることでヨレにくくなる
また、**鼻の下だけ崩れる人は「部分的にベースを変える」**のも効果的。たとえば鼻下はマット系、他はツヤ系にするとバランスも取りやすくなります。
皮脂崩れ防止パウダーの正しい使い方
皮脂を吸着するタイプのパウダーは、テカリやすい人の必需品。ただし、使い方を間違えると粉っぽく見えたり、余計に乾燥して逆効果になることも。
正しい使い方は以下の通りです:
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パフよりもブラシで薄くのせる方が自然な仕上がりに
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テカリやすい鼻の下だけ、最後に重ね塗りしておく
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ファンデがヨレていない状態で使うこと(油分が残っているとムラになりやすい)
また、最近は**「皮脂吸着+保湿」のW効果を持つルースパウダー**も登場しています。肌にやさしく、乾燥しやすい人でも使いやすいのでおすすめです。
外出先でもできる“ひと手間”対策術
どれだけ完璧に仕込んでも、長時間の外出中にはテカリが気になってくるもの。そんなときは、「とりあえずあぶらとり紙」ではなく、丁寧なリセット&リカバーが大切です。
おすすめの外出先ケアは以下のステップ:
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テカってきたら、まずティッシュでやさしく押さえて余分な皮脂をオフ
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そのあと、あぶらとり紙や部分用シートで軽く皮脂を吸着
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必要に応じて、皮脂崩れ防止パウダーを小さなブラシや綿棒でちょんと補う
最近では、部分用のスティック美容液や皮脂コントロールスプレーも登場しており、外出時の「ピンポイントケア」にぴったりです。
鼻の下は目立ちやすく、会話中にも視線が集まりやすい部位。だからこそ、こまめで負担のないケアを“仕組み化”しておくことが、日中も快適に過ごすカギになります。
生活習慣の見直しもカギ|内側からテカリを改善
脂っこい食事・糖質過多が皮脂を増やす?
食生活は、皮脂分泌に大きく関わります。特に、脂質の多い揚げ物やファストフード、糖質たっぷりのスイーツ類は、皮脂腺を刺激して皮脂の過剰分泌を招く原因に。
さらに、インスリンの急上昇(血糖値スパイク)が男性ホルモンの分泌に影響し、結果的に部分的な皮脂増加=鼻の下のテカリにつながることもあります。
とはいえ、すべてを制限する必要はありません。以下のような食生活に少しずつシフトしてみましょう。
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野菜や海藻類、きのこ類でビタミン・ミネラル・食物繊維をしっかりとる
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良質な油(オメガ3脂肪酸:青魚やアマニ油など)を意識的に取り入れる
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白米・パン・お菓子などを減らして低GI食品を選ぶ
「食べすぎた日の翌日は調整する」など、バランスを意識するだけでも肌への負担は大きく減らせます。
ストレスと睡眠不足が肌に与える影響
忙しさやストレスで心が疲れているとき、肌も不安定になりがちです。これは、ストレスがホルモンバランスを乱し、皮脂分泌を活性化させてしまうため。とくに鼻の下のような皮脂腺が多い部位は、反応が出やすくなります。
また、睡眠不足も肌の代謝(ターンオーバー)を乱す要因。肌の回復が追いつかず、皮脂と水分のバランスが崩れてテカリやすくなります。
対策としては以下のような習慣を意識してみましょう。
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夜はスマホやPCから離れ、リラックス時間を確保する
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寝る前のカフェインやアルコールを控える
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最低でも6〜7時間は睡眠時間を確保する(理想は22時〜2時の間に睡眠)
心身を整えることで、自然と肌も落ち着いていきます。
水分不足も意外な落とし穴に
「テカリが気になる=水分は控えめに」と思っていませんか? 実は逆で、水分不足は肌の乾燥を招き、皮脂の過剰分泌を引き起こす原因になります。つまり、隠れ乾燥がテカリを加速させているケースも多いのです。
とくに、コーヒーやお茶ばかり飲んでいる方は要注意。カフェインの利尿作用により、体から水分が失われやすくなるため、意識して“水”を摂ることが重要です。
おすすめの習慣は以下の通り:
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朝起きてすぐ、常温の水をコップ1杯
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食事の前後に少しずつ分けて水分補給
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外出先でも500mlのボトルを持ち歩き、こまめに飲む
肌がうるおっていると、皮脂の過剰な防御反応が抑えられ、テカリにくくなるという好循環が生まれます。
鼻の下のテカリ対策は、スキンケアだけでなく「食・睡眠・ストレス・水分」など生活の質全体を整えることが本質的なケアにつながります。
まとめ|「鼻の下のテカリ」は正しいケアで防げる!
原因を知れば、対策もラクになる
「なぜ鼻の下だけテカるの?」という疑問の答えは、人それぞれに異なります。
皮脂の分泌が活発な部位だから、乾燥や摩擦の刺激があるから、ホルモンや生活習慣の影響を受けやすいから——。
でも、その**“原因”を理解するだけで、対策は一気に取り組みやすくなる**ものです。やみくもに「テカるから洗う」「とにかく化粧で隠す」のではなく、肌のサインを読み取って寄り添うことが、いちばんの近道です。
毎日のスキンケアと習慣の見直しが効果的
鼻の下のテカリを根本から改善したいなら、特別なアイテムよりも**“日々の積み重ね”が鍵**になります。
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やさしい洗顔と丁寧な保湿
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肌に合った皮脂ケア成分の取り入れ
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崩れにくいベースメイクの工夫
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食事・睡眠・ストレス・水分のコントロール
これらを無理なく習慣化することで、肌のバランスは少しずつ安定し、テカリに悩まない肌へと近づいていきます。
焦らずコツコツ、自分の肌と向き合おう
肌の変化はすぐには現れません。特に「部分的なテカリ」は、気にすればするほど気になってしまう厄介な存在です。
でも、焦らなくて大丈夫。大切なのは、「今日もケアできた」と思える自分を認めること。完璧じゃなくてもOK。
季節や体調、気分に合わせて、自分の肌と対話するような感覚でケアを続けていきましょう。
あなたの肌は、ちゃんと応えてくれます。テカリに悩む毎日から、自分の肌に少しずつ自信が持てる日々へ――今日から、はじめてみませんか?


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