朝だけ髪がベタつくのはなぜ?原因と夜のケアで変わる習慣を徹底解説
朝起きた瞬間、「あれ? 前髪だけベタベタ…」「夜にちゃんと洗ったはずなのに」と感じたことはありませんか?
実は、朝だけ髪がベタつく原因の多くは“夜の習慣”に隠れていることが少なくありません。皮脂の分泌、シャンプーの仕方、ドライヤーの使い方…ちょっとした見直しで、翌朝の“ベタ髪”は驚くほど軽減できます。
本記事では、そんな朝ベタ髪の主な原因と、夜から始められる具体的な対策、そして忙しい朝に役立つアイテムまで、わかりやすくご紹介。
がんばりすぎなくても、“サラッと軽い髪”はつくれます。
朝だけ髪がベタつく…その原因は「夜」にあった?
朝起きたときに前髪や頭頂部がベタついていると、1日がちょっと憂うつに感じてしまうことも。実はこの「朝だけベタつく髪」は、寝ている間の環境や、夜のヘアケア習慣が大きく関係しています。原因を知れば、改善への第一歩に。ここでは、ありがちな原因とその対策を詳しく見ていきましょう。
朝洗ってないのにベタつくのはなぜ?
夜にきちんとシャンプーしたはずなのに、翌朝には髪がベタつく…。この現象の主な原因は「皮脂の過剰分泌」です。睡眠中、私たちの頭皮は体温上昇やホルモンバランスの影響で皮脂を多く分泌しやすくなります。さらに、寝ている間に皮脂が髪に移り、朝にはベタベタになってしまうのです。
また、洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていたり、ゴシゴシ洗いすぎて頭皮が乾燥していると、それを補おうとして皮脂が余計に分泌される「過剰防衛」も原因に。**“洗いすぎも皮脂の出すぎに繋がる”**ことを、ぜひ覚えておきましょう。
対策ポイント:
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頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーを選ぶ
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夜の洗髪後はしっかりと乾かす
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生活リズムを整え、ホルモンバランスを安定させる
前髪・頭頂部だけベタつくのは皮脂の偏りが原因?
髪全体は気にならないのに、「前髪だけ」「頭頂部だけ」がベタつく場合、皮脂腺の分布や触れる頻度の違いが原因のことも。特に前髪や頭頂部は、皮脂腺が集中しやすく、さらに手で触れたり、スマホや手の油分がついた手で無意識に髪をいじることも多い部位。これが皮脂の偏りとなって現れます。
さらに、前髪は額に触れているため、顔の皮脂が移りやすいのもベタつく一因です。
対策ポイント:
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日中、無意識に髪を触る癖を見直す
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寝る前に顔の皮脂ケアを丁寧に(拭き取り化粧水なども◎)
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前髪にはスタイリング剤をつけすぎないよう注意
実は見落としがち?枕カバーや寝汗も関係あり
「ちゃんとケアしてるのに朝だけベタつく…」そんなときは、寝具の衛生状態に注目を。特に枕カバーは、皮脂・汗・スタイリング剤・ホコリなどがたまりやすい場所です。何日も同じ枕カバーを使っていると、寝ている間に汚れが髪につき、朝にはベタついた状態になってしまいます。
また、寝汗によって頭皮や髪が湿ると、皮脂が広がりやすくなり、結果的にベタつきにつながることも。
対策ポイント:
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枕カバーは最低でも週2回は洗濯を(できれば毎日が理想)
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暑がりな人は吸湿性・通気性のいい寝具を選ぶ
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寝室の湿度や温度を整え、寝汗をかきにくい環境に
ベタつきを悪化させるNG習慣、やっていませんか?
「朝だけ髪がベタつく…」そんな悩みがある方ほど、夜のケアで“逆に”悪化させているケースも少なくありません。良かれと思ってやっていることが、実はベタつきの原因になっていることも。まずは、無意識にやってしまいがちなNG習慣を見直してみましょう。
夜のシャンプー、適当に済ませていない?
疲れている夜、ササッと済ませたくなるシャンプー。でもその「なんとなく洗い」は、ベタつきの元に。頭皮や髪に汚れや皮脂が残ったままだと、寝ている間に酸化して臭いやベタつきの原因になります。
さらに、しっかりすすげていないと、シャンプーやトリートメントの成分が頭皮に残って、毛穴詰まりや皮脂の過剰分泌を招くことも。
改善ポイント:
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シャンプー前に、**お湯で1分以上の“予洗い”**を
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指の腹でやさしくマッサージするように洗う
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すすぎはシャンプー時間の2倍が目安(特に耳の裏・襟足)
ドライヤー前に髪を“自然乾燥”していない?
「ドライヤー熱で傷むから…」と自然乾燥派の人もいますが、自然乾燥はベタつき・雑菌繁殖のもと。特に寝る直前に髪が湿ったままだと、枕との摩擦や湿度で雑菌が増え、頭皮環境が乱れてしまいます。
髪が乾くまでに時間がかかればかかるほど、皮脂と汗が混ざって、ベタつきの温床に。朝起きたときに「なんかベタついてる…」と感じるのは、この“生乾き状態”が一因かもしれません。
改善ポイント:
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タオルで根元からしっかり水分を取ってからドライヤーを
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頭皮→中間→毛先の順番で乾かすのが鉄則
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ドライヤーは15〜20cm離して風を動かしながら当てるのが◎
髪の保湿ケア、やりすぎが逆効果になることも
ヘアオイルや洗い流さないトリートメント。パサつき対策に取り入れている方も多いと思いますが、量が多すぎると髪に残った油分がベタつきの原因になります。特に根元付近にオイルがつくと、頭皮の皮脂と混ざって、翌朝には髪全体がぺたんこ&ベタつき状態に。
また、「しっとりタイプ」のケア用品を使いすぎると、髪の表面に油膜が残り、汗や皮脂と混ざって朝には重たく見えることも…。
改善ポイント:
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オイル・トリートメントは毛先中心に、少量をなじませるだけでOK
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手に余った分は前髪や根元にはつけない
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仕上げのブラッシングで、全体に均等に伸ばすのがおすすめ
朝のベタつきを予防する「夜のケア習慣」5つ
「朝だけ髪がベタつく…」という悩みは、夜の習慣を見直すことで、意外とあっさり改善することも。特別なアイテムがなくても、毎日の“ちょっとした意識”で頭皮環境は大きく変わります。ここでは、ベタつきを予防する夜のケア習慣を5つご紹介します。
① シャンプーは皮脂を落としすぎず、丁寧に
夜のシャンプーで「しっかり洗わなきゃ!」と意気込みすぎていませんか? 強くこすったり、洗浄力の高すぎるシャンプーを使うと、頭皮が乾燥し、かえって皮脂を過剰に分泌する原因になります。
大切なのは、「必要な皮脂は残しつつ、汚れを落とす」こと。ゴシゴシではなく、指の腹で“なでるように”洗うのが正解です。
ポイント:
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アミノ酸系など、頭皮にやさしいシャンプーを選ぶ
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ぬるま湯での予洗いを1分以上しっかり行う
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洗った後はぬめりが残らないよう丁寧にすすぐ
② トリートメントは頭皮につけないのが鉄則
「毛先までツルツルにしたい」と思って、トリートメントを頭皮付近からベッタリつけていませんか? これはNG。頭皮に油分が残ると毛穴詰まりや皮脂の酸化が起こり、朝のベタつきにつながります。
トリートメントはあくまでも“髪のケア”用。耳下〜毛先だけにつけるのが正しい使い方です。
ポイント:
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トリートメントは地肌から3cm以上離して塗布
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つけたら粗めのコームでなじませるとムラがなくなる
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使用後は、しっかりすすいで成分を残さない
③ ドライヤーで根元からしっかり乾かす
ドライヤーを適当に済ませて、髪の根元が湿ったまま寝ていませんか? これも朝のベタつきのもと。湿気は雑菌の繁殖を招き、皮脂バランスを崩します。
さらに、髪が完全に乾いていないと、寝ている間に枕との摩擦でダメージやベタつきが発生することも。
ポイント:
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髪を乾かすときは**「根元→中間→毛先」の順に**
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頭皮に風をあてるように、ドライヤーを小刻みに動かす
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仕上げに冷風でキューティクルを引き締めるのも◎
④ 清潔な枕カバー・ナイトキャップの活用も◎
夜の頭皮環境を左右するのは、髪のケアだけではありません。毎日使う枕カバーや寝具の衛生状態も重要なポイントです。皮脂・汗・整髪料などが枕に残っていると、髪に再付着して朝にはベタつき状態に…。
ナイトキャップを使うのも効果的。摩擦を防ぎつつ、頭皮の温度上昇もある程度コントロールできます。
ポイント:
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枕カバーは週2〜3回以上の頻度で洗濯を(夏は毎日が理想)
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**吸湿性・通気性のよい素材(綿、ガーゼなど)**を選ぶ
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ナイトキャップはシルク素材が摩擦軽減におすすめ
⑤ 寝る前の皮脂分泌を抑える食習慣もポイント
「夜しっかりケアしても、朝ベタつく」場合、内側のケア=食生活にも目を向けてみましょう。特に寝る直前の糖分・脂質の多い食事やアルコールは、皮脂分泌を活発にしてしまいます。
また、ビタミンB群や亜鉛が不足すると、皮脂コントロールがうまくできなくなることも。
ポイント:
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夕食は就寝2〜3時間前までに済ませる
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脂っこい食事や甘いお菓子は控えめに
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レバー・卵・大豆・海藻類など、皮脂バランスを整える栄養素を意識
朝だけ髪がベタつく人におすすめのアイテム
夜のケアを丁寧にしても、朝起きて「なんだか前髪がぺたん…」という日はあるもの。そんなときに役立つのが、“朝専用”のリセットアイテム。ベタつきを抑えつつ、サラッとした髪を取り戻せるアイテムを常備しておけば、忙しい朝でも安心です。
朝用ドライシャンプーやリフレッシュミスト
「朝からシャンプーは無理…でもベタつきはどうにかしたい!」というときに活躍するのが、ドライシャンプーやリフレッシュミストです。頭皮や髪にシュッと吹きかけるだけで、余分な皮脂や臭いをリセットし、サラッとした質感と清涼感を取り戻せます。
スプレータイプ・ミストタイプ・パウダータイプなど種類も豊富で、使い心地や仕上がりの好みに合わせて選べるのも魅力。
こんな人におすすめ:
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前髪だけベタつきやすい
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頭皮のにおいが気になる
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朝のスタイリングを手早く仕上げたい
使い方のポイント:
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前髪や頭頂部にスプレーし、指で軽くもみ込んでなじませる
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使用後はブラッシングで自然な仕上がりに
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寝癖直しと併用できる多機能ミストも便利
皮脂吸着パウダーや頭皮ケアブラシも活躍
肌だけでなく、髪にも“お直しアイテム”があるのをご存じですか? 特に皮脂吸着パウダーは、前髪や分け目のベタつきを自然に抑えてくれる優れもの。ファンデーションのような見た目で使いやすく、ふわっとした立体感も復活します。
また、頭皮ケアブラシは、皮脂や汚れをやさしく除去しつつ、血行促進効果も。朝のブラッシングタイムに取り入れるだけで、根元からふんわり立ち上がりやすくなります。
おすすめの使い方:
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吸着パウダーは前髪の根元にポンポンと軽く乗せるだけ
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ケアブラシは頭皮に沿ってやさしくマッサージするように
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外出前にサッと使えて、お直しコスメ感覚で持ち歩きOK
まとめ|「朝ベタ髪」は夜の習慣で変えられる
朝起きたときの髪のベタつきやぺたんこ感。それは「体質」や「頭皮のせい」ではなく、多くの場合は夜の過ごし方やケアのちょっとした積み重ねで変えていけるものです。
完璧なケアを目指すよりも、まずは今の習慣を少しずつ見直していくことが大切。自分の髪と頭皮に合ったリズムをつかめば、ベタつき知らずの朝もすぐに手に入ります。
毎日の小さな積み重ねが、サラサラ髪をつくる
「夜にちゃんと洗ってるのに…」と思っていても、見直してみると意外と気づかない落とし穴があるもの。
洗い方・乾かし方・寝具の清潔さ・食習慣など、どれも**“少し気をつけるだけ”で髪は確実に変わっていきます。**
日々のケアは地味でも、続けるほどにサラッとした指通りや、軽やかな朝を感じられるようになるはずです。
がんばりすぎず、できることから始めよう
いきなり完璧なケアを目指す必要はありません。
「ドライヤーを最後まで丁寧に使ってみる」「枕カバーの洗濯頻度を増やす」など、今日からできることをひとつずつ始めてみるだけで十分です。
髪の悩みは、自分をいたわるきっかけにもなります。焦らず、自分のペースでベタつきと向き合っていけば、きっと変化が感じられるはずです。


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