唇の皮が剥ける原因と治す方法|乾燥・荒れを根本から改善する完全ガイド
「リップを塗ってもすぐ皮がむける」「乾燥がひどくて口紅がのらない」――そんな唇トラブルに悩んでいませんか?
唇の皮が剥けるのは、単なる乾燥だけが原因ではありません。摩擦・舐め癖・栄養不足・紫外線・アレルギーなど、日常の中に“見落としがちな落とし穴”が潜んでいることも。
本記事では、唇の皮むけの原因を徹底解説するとともに、今すぐできる対処法・おすすめのケアアイテム・NG習慣・病院に行くべきサインまで、完全ガイドとしてお届けします。
毎日のリップケアを見直して、しっとりふっくらとした唇を取り戻しましょう。
唇の皮が剥けるのはなぜ?|主な原因とメカニズム
唇の皮が頻繁に剥けてしまうのは、単なる乾燥だけが原因ではありません。私たちが普段見落としがちな生活習慣や環境、体の内側の不調がサインとして表れていることもあります。ここでは主な5つの原因を詳しく解説します。
乾燥・水分不足による角質のめくれ
唇は皮膚の中でも特に角質層が薄く、皮脂腺もないため、自ら潤いを保つ機能がとても弱い部位です。そのため、気温や湿度の低下、空調による乾燥、マスクとの摩擦などの影響を強く受けます。唇の表面が乾燥して水分が蒸発すると、角質がめくれやすくなり、皮むけの原因に。
対策ポイント:
・こまめにリップクリームで保湿し、乾燥を予防する
・就寝前にワセリンなどで“唇パック”を習慣にする
・室内の湿度管理や、適度な水分補給も忘れずに
摩擦や舐め癖などの物理的刺激
唇を無意識に舐めたり、こすったり、指で触れる癖があると、物理的な刺激によって表皮がダメージを受け、皮がめくれる原因になります。舐めることで一時的に潤ったように感じますが、唾液に含まれる酵素が皮膚を分解し、逆に荒れを悪化させてしまうのです。
対策ポイント:
・舐め癖や唇を触る癖に気づいたら、保湿リップで予防する
・刺激の強いスクラブ入りリップやリップブラシは避ける
・乾燥による「つっぱり感」は、早めのケアで悪化を防ぐ
栄養不足(ビタミンB群・鉄分)のサイン
ビタミンB2・B6や鉄分が不足すると、口角炎や唇の荒れ、皮むけといった症状が出やすくなります。とくに女性に多い鉄分不足や、偏った食事、ストレスによる吸収不良などが原因で、唇にトラブルが現れることも。
対策ポイント:
・バランスの良い食事で、ビタミンやミネラルをしっかり摂る
・レバー、卵、納豆、ほうれん草などを意識的に取り入れる
・サプリメントを活用する場合は、過剰摂取に注意
アレルギー・口紅や歯磨き粉が原因のことも
意外と多いのが、日常で使っている口紅・リップクリーム・歯磨き粉などに含まれる成分による接触性アレルギー。防腐剤、香料、メントールなどに反応して唇が赤くなったり、皮がむけたりするケースがあります。
対策ポイント:
・荒れやすい時期は、低刺激・無添加のアイテムに切り替える
・リップメイクの前後には保湿ケアを忘れずに
・歯磨き粉の成分もチェックし、刺激が強いものは避ける
体調やホルモンバランスの影響
風邪や疲労、睡眠不足、月経前後など、体調が不安定なときに唇が荒れやすくなるのは、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れが関係しています。また、ストレスも皮膚のバリア機能を低下させ、皮むけを引き起こす要因に。
対策ポイント:
・十分な睡眠と休養で、体の内側から回復をサポート
・ストレスを溜めない生活リズムを心がける
・肌だけでなく、唇も「体調のバロメーター」と意識する
今すぐできる!唇の皮むけを治す5つの方法
唇の皮がむけると見た目にも痛々しく、話すたび・笑うたびに気になってしまいますよね。ですが、日々のケアや意識を少し変えるだけで、荒れた唇はやわらかく整っていきます。ここでは、今すぐ始められる「実践的な5つの対策」をご紹介します。
たっぷり保湿!ワセリンや高保湿リップを活用
唇の荒れ対策でまず大切なのは「徹底的な保湿」。特におすすめなのは、水分の蒸発を防ぐワセリンや、高保湿成分(ヒアルロン酸・シアバター・セラミドなど)が配合されたリップバームです。乾燥を感じる前からこまめに塗ることが、皮むけ予防にもつながります。
実践ポイント:
・リップは“1日5回以上”を目安にこまめに塗る
・リップクリームの上からワセリンでふたをすると保湿力アップ
・メントールやアルコール入りの刺激系リップは避ける
皮は無理に剥がさず、優しくケア
剥けかけの皮が気になって、つい指や歯で取ってしまう…という方も多いはず。でもこれは悪化の原因に。無理に剥がすと、まだ再生途中の皮膚まで傷つけてしまい、出血や炎症、色素沈着を招くリスクもあります。
実践ポイント:
・剥けかけの皮は“自然に取れるまで待つ”のが正解
・お風呂上がりにリップをたっぷり塗って、やわらかくしてから軽く拭う程度に
・ティッシュで押さえるような優しいふき取りを心がける
リップパックやナイトケアで集中補修
皮むけがひどいときには、“夜の集中ケア”で回復力を高めるのが効果的。寝ている間に潤いがぐんぐん浸透するリップパックや、ナイトリップマスクなどを使えば、翌朝にはしっとり感を実感できることも。
実践ポイント:
・ワセリン+ラップで3〜5分程度の“簡易リップパック”もおすすめ
・ナイト用リップクリームやリップマスクを毎晩の習慣に
・唇の周囲までしっかり塗ることで、乾燥の広がりを防ぐ
食生活を見直して内側から潤いを
外側からのケアだけでなく、体の中からの潤い補給も忘れてはいけません。ビタミンB2・B6・E、鉄分、たんぱく質などの栄養素は、粘膜の健康維持に欠かせない存在。偏った食事や栄養不足は、唇のトラブルを長引かせる原因になります。
実践ポイント:
・「卵・納豆・ナッツ・緑黄色野菜・赤身肉」を意識して摂取
・脱水を防ぐため、1日1.5~2Lの水分補給を心がける
・甘いものやインスタント食品の摂りすぎには注意
日中の紫外線・乾燥対策も忘れずに
唇も肌と同様に、紫外線や乾燥のダメージを受けます。とくに春夏の紫外線、秋冬の乾いた空気は、無防備な唇には大きなストレスに。日中のケアを意識することで、予防と回復の両方が叶います。
実践ポイント:
・UVカット機能のあるリップクリームを活用
・冷暖房の効いた室内ではこまめな塗り直しを
・マスク内でも乾燥は進むので、リップを塗ってから着用を
やってはいけないNG習慣
唇の皮むけを改善するには、「正しいケア」と同じくらい「やってはいけないこと」を知ることも大切です。実は、無意識のうちに荒れを悪化させているNG習慣が潜んでいるかもしれません。ここでは、代表的な4つの行動と、その対策をご紹介します。
唇を舐める・こする癖
乾燥している唇をうるおそうとして、つい舐めてしまう…。そんな行動は一見無害に思えますが、実は唇にとっては大きなダメージ。唾液には消化酵素が含まれており、皮膚のたんぱく質を分解し、余計に荒れやすくしてしまいます。また、手やマスクで何度も唇を触る・こするのもNG。摩擦による炎症や、バリア機能の低下を引き起こします。
対策ポイント:
・乾燥を感じたら、すぐにリップクリームを塗って対応
・舐め癖をやめたいときは、無香料・無味タイプのリップを使用
・マスク内でも唇が乾燥するので、塗布後にマスク着用を習慣に
スクラブや刺激の強いリップの使用
唇のざらつきや皮むけをなんとかしたくて、リップスクラブやピーリング系リップを使っていませんか? でも、皮が剥けているときの唇は、非常にデリケートな状態。そこにスクラブやメントール系など刺激の強いリップを使うと、かえって炎症やひりつきを引き起こす可能性があります。
対策ポイント:
・唇が荒れているときは、低刺激&保護効果のあるリップ一択
・ピーリングは唇が完全に回復してから、週1以下にとどめる
・成分表示で「アルコール」「メントール」「香料」などが含まれていないかチェックを
皮を無理に剥がす
剥けかけの皮をつい剥いてしまいたくなる気持ちは分かりますが、これは絶対にNG行動。見た目が悪いからと無理に剥がすと、まだ再生しきれていない皮膚まで傷つけてしまい、出血や炎症のリスクが高まります。
対策ポイント:
・どうしても気になるときは、入浴後やスチーム後にワセリンをたっぷり塗ってふやかし、柔らかくしてから優しくオフ
・ティッシュや綿棒でそっと押さえるだけにとどめる
・“見た目より回復優先”の意識を持つことが大切
何も塗らずに外出する
紫外線・風・冷気といった外的刺激にさらされることで、唇の水分はどんどん奪われていきます。肌には日焼け止めを塗るのに、唇は無防備のまま外出する方も多いのでは? 実は、唇もUV対策・保湿対策が必要です。
対策ポイント:
・外出時には必ず「UVカット効果付き」のリップクリームを塗布
・乾燥しやすい冬場や、日差しの強い春夏は特に注意
・カバンやポーチに保湿リップを常備して、こまめに塗る習慣を
おすすめリップケアアイテムと成分
唇の皮むけを本格的に改善したいなら、“どんなリップを選ぶか”が重要です。ただ保湿すればいいわけではなく、「成分」と「処方」の選び方が、改善のスピードや肌トラブルの予防に直結します。ここでは、荒れやすい唇にぴったりのアイテム選びのポイントをご紹介します。
保湿力の高い成分(セラミド・ヒアルロン酸など)
まずチェックしたいのは、“保湿成分”の種類と濃度です。特におすすめなのが、セラミド・ヒアルロン酸・シアバター・グリセリン・スクワランなど。これらは唇の内側からの水分蒸発を防ぎ、バリア機能を補う働きをしてくれます。皮むけやひび割れがあるときは、油分だけでなく、水分保持力のある成分を選ぶのがポイントです。
おすすめ成分一覧:
・セラミド:皮膚バリアを強化し、乾燥から守る
・ヒアルロン酸:高い保水力で、ふっくら唇に導く
・シアバター/ホホバオイル:肌なじみがよく、保護膜を作る
・グリセリン:水分を引き寄せてキープする働きあり
選び方のコツ:
・「保湿成分〇〇配合」と書かれたものより、全成分表示の上位にあるかどうかをチェック
・できれば無香料・無着色のものがベター
刺激が少ない低刺激処方のリップバーム
皮むけ中の唇は非常に敏感。保湿力が高くても、メントール・アルコール・香料・着色料が入っていると、かえってピリピリしたり赤みが出ることがあります。特に肌がゆらぎやすい方は、「低刺激処方」と明記されたリップバームがおすすめです。
こんなアイテムを選ぼう:
・「敏感肌用」「赤ちゃんも使える」などの記載がある
・無香料・無着色・アルコールフリー
・ワセリンベースで、ラップ効果のあるものも◎
プチプラでも優秀な低刺激リップ例:
・ヴァセリン リップオリジナル
・キュレル リップケアバーム
・モアリップ(第一三共)
敏感肌向け・医薬部外品リップクリームの選び方
「どんなケアをしても治らない」「何度も皮が剥ける」という場合は、医薬部外品(薬用)のリップクリームを試す価値があります。医薬部外品には抗炎症成分や血行促進成分が含まれており、唇の回復を助けてくれます。
注目の有効成分:
・アラントイン:荒れた皮膚の修復を促す
・ビタミンE(酢酸トコフェロール):血行促進で新陳代謝を高める
・グリチルレチン酸:炎症を抑えて、赤みやかゆみに対応
選び方のポイント:
・「医薬部外品」または「第3類医薬品」と書かれているもの
・香料・着色料不使用で、敏感肌向けに作られているか確認
・日常使いにはやや重たく感じるものもあるので、夜の集中ケア用として使うのがおすすめ
おすすめの医薬部外品リップ:
・ユースキン リップケア(ビタミン系)
・メンソレータム メディカルリップ(敏感肌用あり)
「何をしても治らない」場合はどうする?
どんなに保湿しても、優しくケアしても、唇の皮むけが一向に良くならない…。そんなときは、自己判断に頼りすぎず、専門的な視点での対処が必要かもしれません。ここでは、セルフケアの限界を感じたときの“次の一手”を解説します。
慢性的な皮むけは皮膚科に相談を
1週間以上たっても改善の兆しが見えない場合や、皮むけに加えて赤み・かゆみ・出血などの症状がある場合は、皮膚科の受診がベストな選択です。特に、繰り返す唇の荒れは「慢性炎症」になっていることもあり、放置すると色素沈着や痕になることもあります。
相談の目安:
・保湿を続けても改善が見られない(1週間以上)
・唇がヒリヒリし、赤くただれる
・痛み・かゆみ・出血などが日常生活に支障をきたす
・リップを変えてもすぐに再発する
診察で得られること:
・皮膚炎・口唇炎の診断と、適切な薬(ステロイド外用薬など)の処方
・接触性アレルギーの可能性がある場合のパッチテスト
・生活習慣や食事に関するアドバイス
口唇炎・アレルギーの可能性も
「ただの乾燥」だと思っていても、実は**口唇炎(こうしんえん)や接触性皮膚炎(アレルギー反応)**だった、というケースも少なくありません。リップや口紅、歯磨き粉、食べ物の添加物など、日常的に使っているものが刺激になっていることも考えられます。
考えられる症状の例:
・唇の縁が赤くなり、ピリピリする
・下唇だけ、または口角だけが繰り返し荒れる
・何を塗っても悪化する or かゆみが出る
・季節や環境が変わると突然症状が出る
対策ポイント:
・自己判断でリップをあれこれ変えすぎず、刺激物の使用を一時中止
・疑わしい成分(香料・防腐剤・メントールなど)を避ける
・一度すべてをリセットし、完全無添加の保湿剤(ワセリンなど)だけで様子を見るのも有効
治らないときのセルフチェックリスト
「何が原因か分からない」「何を見直せばいいの?」という方は、以下のセルフチェックで心当たりがないか確認してみましょう。意外なところに、荒れの“隠れ原因”があることも。
✅唇の皮むけ セルフチェックリスト
-
□ 唇を舐める・触る癖がある
-
□ UVケアをせずに外出している
-
□ リップを一日に数回しか塗らない
-
□ 睡眠不足・ストレスが続いている
-
□ 食事が偏りがち(ビタミン・鉄分不足)
-
□ 同じリップを長期間使っていて劣化している
-
□ 新しい化粧品や歯磨き粉を使い始めた
-
□ 口紅やリップでかぶれた経験がある
-
□ 唇だけでなく、肌や手も荒れやすい
1つでも当てはまる場合は、ケアの見直しや、必要に応じた専門医の相談を検討してみましょう。唇は顔の中でもとても敏感なパーツ。だからこそ、適切なケアで、安心できる状態に整えてあげることが大切です。
まとめ|唇の皮むけは正しいケアで改善できる
唇の皮むけは、つらく不快なだけでなく、見た目にも気になりやすい悩みのひとつ。ですが、原因を知って、正しい対策を続ければ、唇は必ず応えてくれます。特別なテクニックや高級なアイテムに頼らなくても、日常の小さな習慣の積み重ねが、すこやかな唇への近道です。
唇は「顔の一部」。日常的なケアが鍵
つい忘れがちですが、唇も立派な「肌の一部」。スキンケアの延長として、毎日のお手入れに“唇ケア”を組み込むことが大切です。肌に化粧水やクリームを塗るように、唇にも保湿、UVケア、就寝前のリップバームなど、ルーティンとして“当たり前”にしていきましょう。
日常ケアのポイント:
・朝:UVカットリップで外的刺激から守る
・日中:こまめなリップクリームの塗り直しで乾燥予防
・夜:ナイト用リップやワセリンで集中保湿ケア
外側+内側のWケアが改善の近道
唇の皮むけは、外側だけをケアしても根本的な解決にはつながりません。栄養不足・体調・ストレスといった“内側の不調”が原因であることも多いため、内側と外側、両方からのアプローチが必要不可欠です。
内側ケアのポイント:
・鉄分やビタミンB群を意識した食生活
・しっかり水分を摂ることで全身の潤いをサポート
・睡眠・休息を十分にとり、免疫力を高める
唇はとても正直なパーツ。だからこそ、あなた自身の生活が表れやすい場所でもあります。「最近、唇が荒れてるな…」と気づいたら、それは体や心からのサインかもしれません。丁寧に、やさしく向き合ってあげることで、唇も、心もきっとほぐれていきます。


最新記事 by 高橋いつき |言葉と健康の知識を届ける専門ライター (全て見る)
- 首のイボを自宅でケアする方法|原因・対処法・やってはいけないことまで解説! - 2025年7月25日
- 朝の顔パンパンを治す方法|むくみ解消ストレッチ&習慣を紹介 - 2025年7月25日
電話番号 052-265-6488