医師もすすめる!風邪・インフル予防に効果的な生活習慣7選
冬になると毎年流行する風邪やインフルエンザ。「気をつけていたのにうつってしまった…」という経験はありませんか?
実は、感染症予防のカギは“特別な対策”ではなく、日々の生活習慣の見直しにあります。
本記事では、風邪・インフルエンザの基本知識から、効果的な予防習慣、家庭で取り入れやすいアイデア、そしてやってはいけないNG行動までをわかりやすく解説。
今日からできる対策で、ウイルスに負けない体をつくりましょう!
なぜ予防が重要?風邪・インフルの基礎知識
風邪やインフルエンザは、毎年多くの人がかかる身近な感染症ですが、重症化リスクや日常生活への影響を考えると、「かからないこと」=予防が最も重要です。特に高齢者や子ども、持病を持つ方にとっては命に関わることもあります。また、仕事や家庭生活にも支障をきたすため、「予防」は自分の健康を守るだけでなく、周囲への思いやりの一環でもあるのです。
風邪とインフルエンザの違い
風邪とインフルエンザは、似たような症状を起こすため混同されがちですが、実際には原因となるウイルスも症状の現れ方も異なります。
比較項目 | 風邪 | インフルエンザ |
---|---|---|
主な原因ウイルス | ライノウイルス、コロナウイルスなど | インフルエンザウイルス(A型・B型など) |
発症のスピード | ゆるやか | 突然高熱が出る |
主な症状 | のどの痛み、鼻水、くしゃみ、微熱 | 高熱、筋肉痛、倦怠感、頭痛、咳 |
重症化の可能性 | 比較的低い | 高齢者や子どもでは重症化の危険あり |
ワクチンの有無 | なし | あり(毎年接種が推奨) |
つまり、「ちょっと風邪っぽいかも」と軽視していると、実はインフルエンザだったということも。症状が急激で全身に及ぶ場合は、インフルエンザを疑う必要があります。
感染経路と流行時期の特徴
風邪もインフルエンザも、**感染経路は主に「飛沫感染」と「接触感染」**です。
-
飛沫感染:咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを口や鼻から吸い込むことで感染
-
接触感染:ウイルスのついた手で口や鼻、目を触ることで感染
特に冬場は、空気が乾燥してウイルスが長時間空気中に漂いやすくなります。また、室内にこもる時間が増えることで、人との距離も近くなり感染リスクが高まります。
▶ 風邪とインフルエンザの流行時期の違い
感染症 | 主な流行時期 |
---|---|
風邪 | 年間を通して発生(特に秋~冬に増加) |
インフルエンザ | 毎年12月〜3月がピーク(例年1月が最多) |
そのため、予防は「寒くなってから」では遅く、秋のうちから対策を始めることが理想的です。特にインフルエンザは流行が始まる前にワクチン接種を済ませておくことで、重症化のリスクを大きく下げることができます。
このように、風邪とインフルエンザの違いや感染の特徴を理解した上で予防策を取ることが、賢く健康を守る第一歩です。
風邪・インフル予防に欠かせない生活習慣7選
風邪やインフルエンザは、正しい生活習慣を意識することでリスクを大きく下げることができます。ここでは、特に意識すべき7つの生活習慣をご紹介します。
1. 質の高い睡眠をとる
睡眠は免疫機能の回復・強化に直結する最も重要な習慣の一つです。睡眠中に分泌される「成長ホルモン」や「メラトニン」には、体内の炎症を抑えたり、ウイルスへの抵抗力を高める働きがあります。
✅ 予防につながるポイント:
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1日7〜8時間を目安に、同じ時間に寝起きするリズムを保つ
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就寝前のスマホやカフェインは控え、リラックス時間を確保
-
湯船に浸かって体温を一度上げてから寝ると、深い眠りに入りやすい
2. バランスの良い食事で免疫力アップ
偏った食生活は、免疫細胞の働きを弱める原因に。風邪・インフルの予防には、ビタミンやミネラル、たんぱく質をしっかりとることが不可欠です。
✅ 免疫強化に効果的な栄養素:
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ビタミンC(ブロッコリー、みかん、キウイなど)
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ビタミンA・βカロテン(にんじん、かぼちゃ)
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たんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)
-
発酵食品(納豆、ヨーグルト)で腸内環境を整える
3. 適度な運動で代謝を高める
体温が1度下がると免疫力は約30%落ちるともいわれます。適度な運動は体温・代謝を上げ、免疫力を高める鍵となります。
✅ 毎日の生活に取り入れたい運動:
-
1日20〜30分のウォーキングやストレッチを習慣に
-
家事をしながら「ながら運動」もOK
-
血行を良くし、自律神経のバランスも整う
「汗ばむ程度の軽い運動」が理想。無理なく継続することが大切です。
4. 手洗い・うがいを習慣にする
基本中の基本ですが、正しい手洗い・うがいが最も有効な感染予防法の一つです。
✅ 手洗いのポイント:
-
石けんを使って20秒以上しっかり洗う
-
指の間、爪の間、手首も忘れずに
-
外出後、トイレ後、食事前は必ず実施
✅ うがいのポイント:
-
帰宅後すぐに行う
-
水だけでもOKだが、緑茶やうがい薬を使うとさらに効果的
5. 加湿でウイルスの活動を抑える
空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜が乾きウイルスが侵入しやすくなります。湿度は50~60%を保つのが理想的です。
✅ 効果的な加湿方法:
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加湿器を使用し、湿度計で管理
-
洗濯物や濡れタオルを室内に干すのも有効
-
こまめな水分補給も、体内の乾燥対策に
乾燥が気になる季節は、「のどを守る」ことを意識してください。
6. マスクの正しい使い方を知る
マスクは飛沫感染の予防に有効ですが、正しく使わなければ逆効果になることもあります。
✅ マスク使用時のポイント:
-
鼻・あごまでしっかり覆う
-
外したマスクは使い回さず1日1枚が基本
-
表面には触らない、外したらすぐ手洗い
また、人ごみや電車内では不織布マスクが最も効果的とされています。
7. 人混みを避ける・外出時の対策を徹底する
ウイルスが広がりやすいのは、**密閉・密集・密接=「三密」**の環境です。外出先での意識的な行動が予防につながります。
✅ 外出時の予防行動:
-
なるべく人混みを避ける時間帯や場所を選ぶ
-
外出時はマスク・手指消毒を徹底
-
体調が悪いときは無理に外出しない
とくに電車やオフィス、ショッピングモールなどは感染リスクが高いため、予防意識が必須です。
日常に取り入れやすい!おすすめの予防習慣アイデア
風邪やインフルエンザの予防は、「特別なことを頑張る」のではなく、毎日の生活の中に自然に組み込むことがポイントです。ここでは、誰でも取り入れやすく、無理なく続けられる予防習慣のアイデアをご紹介します。
朝晩のルーティンに加えるべきポイント
1日のスタートと終わりに決まった予防習慣をルーティン化することで、自然と感染リスクを下げる行動が身につきます。
✅ 朝のおすすめルーティン
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コップ1杯の白湯や水で、のどと体内の乾燥を防ぐ
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窓を開けて部屋の換気+深呼吸で自律神経を整える
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ビタミン豊富なフルーツやヨーグルトで腸内環境をサポート
✅ 夜のおすすめルーティン
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外出から帰ったら手洗い・うがい・洗顔までセットに
-
湯船に浸かって体をしっかり温める(免疫力アップ)
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寝室に加湿器or濡れタオルを置いて乾燥対策
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スマホは早めに手放し、眠りやすい環境づくりを意識
このように「生活動作の一部」として組み込むことで、無理なく継続できます。
子どもや高齢者と一緒にできる工夫
家族の中でも、子どもや高齢者は感染リスクが高い存在。予防対策を「押しつけ」ではなく、楽しく・一緒に取り組むことで効果が倍増します。
✅ 子どもと一緒に
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「うがい・手洗いのうた」や動画で楽しみながら覚える
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「今日もウイルスバイバイできたかな?」などゲーム感覚で習慣化
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朝ごはんに「ビタミンチャレンジ」として色とりどりの食材を楽しむ
✅ 高齢者と一緒に
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一緒に軽い体操やラジオ体操で体を温める
-
食事に発酵食品や季節の野菜を取り入れながら会話を楽しむ
-
外出時には**「マスク・ハンカチ・消毒セット」**を一緒に準備する
さらに、「ありがとう」「今日も元気だね」といったポジティブな声かけは、ストレス軽減にもつながり、間接的に免疫力を高める効果もあります。
このように、生活の中に自然に溶け込む予防習慣こそが、長く続けられて効果的な風邪・インフル対策になります。
注意すべき生活習慣・やってはいけないNG行動
どれだけ予防に取り組んでいても、日常の悪習慣が足を引っ張ってしまっては意味がありません。
ここでは、風邪やインフルエンザの予防を妨げる、やってはいけないNG行動や避けるべき生活習慣について解説します。
睡眠不足や過労は免疫力を下げる
睡眠不足や過労状態が続くと、身体の免疫機能が低下し、ウイルスや細菌に対する防御力が大きく損なわれます。
✅ 睡眠不足が与える影響
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**ナチュラルキラー細胞(NK細胞)**の働きが弱まり、ウイルスを排除できなくなる
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自律神経が乱れ、体温調整や消化吸収の働きも低下
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疲労が抜けず、体全体の回復力がダウン
また、過労によって慢性的なストレスや栄養不足が起きると、風邪を「こじらせやすい体質」へとつながってしまいます。
✅ 対策のポイント
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週に1日は完全オフの日を設け、心身をしっかり休ませる
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睡眠の質を上げるため、寝る90分前の入浴・スマホの使用制限
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忙しくても「疲れを溜めない工夫」を意識する(昼寝・ストレッチなど)
過度なストレス・偏った食生活も危険
ストレスと食事の乱れは、見えにくいながらも免疫低下の2大要因です。
✅ ストレスによる悪影響
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交感神経の過緊張で、血流や消化機能が低下
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コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌増加で、免疫細胞の働きを抑制
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睡眠の質にも悪影響し、回復力の悪循環を生む
✅ 偏食によるリスク
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ビタミン・ミネラル不足で、免疫細胞の働きが鈍る
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炭水化物中心・甘い物の摂りすぎは、血糖バランスの乱れや腸内環境悪化の原因に
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忙しいからとコンビニ食やカップ麺ばかりでは、風邪をひきやすい体をつくってしまう
✅ 対策のポイント
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ストレス発散法を「意識的に持つ」(散歩・音楽・笑い・深呼吸など)
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食事は「3色+汁物+発酵食品」を基本に、少しずつでOKなので整えていく
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週1回だけでも「栄養満点ごはんデー」を設けて、食習慣をリセット
小さな悪習慣が重なると、それだけで免疫力はぐっと低下します。
「ちょっと無理してるかも」「最近コンビニ続きだな」と思ったら、それが体のサインかもしれません。予防は、まずそこに気づくことから始まります。
まとめ|風邪・インフル予防は日々の積み重ねがカギ!
風邪やインフルエンザをしっかり予防するためには、特別な対策よりも、日々の小さな積み重ねが何より大切です。
質の高い睡眠、バランスの良い食事、適度な運動といった基本的な生活習慣に加えて、手洗いやマスク、加湿などの日常の予防行動を「当たり前」にすることが、ウイルスに負けない体づくりにつながります。
また、睡眠不足や過労、ストレス、偏った食生活といった**“気づかぬうちに免疫力を下げてしまうNG習慣”にも要注意。**
体と心に無理をさせすぎないことも、立派な予防行動の一つです。
ほんの少しの意識と工夫で、家族みんなが健康に冬を乗り越えることができます。
「今日からできること」を、無理なく・楽しく取り入れて、風邪やインフルエンザに負けない毎日を過ごしていきましょう!


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