文化の日って何する日?由来・意味・おすすめの過ごし方をわかりやすく解説!
11月3日は「文化の日」。
名前は聞いたことがあっても、「結局何をする日?」「どんな由来があるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、文化の日の意味や成り立ちはもちろん、家族・カップル・一人でのおすすめの過ごし方、全国で開催される文化イベントや無料開放される施設情報までをわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「文化の日をちょっと特別な1日にしてみよう」と思えるヒントが見つかるはず。
ぜひ最後までご覧ください。
✅ 文化の日ってどんな日?
◆ 文化の日の基本情報
文化の日(ぶんかのひ)は、日本の国民の祝日のひとつで、毎年11月3日に定められています。
この祝日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としており、日本の文化や芸術、学問などの発展に光を当てる大切な日です。
学校や地域では文化祭が行われたり、美術館や博物館が無料開放されたりと、さまざまな「文化」に触れられるイベントが各地で実施されます。また、文化勲章の授与式が行われる日でもあり、日本の学術や芸術に貢献した人々を称える日としても知られています。
つまり文化の日は、単なる祝日ではなく、**「日本文化の価値を再認識し、広く深く楽しむための日」**なのです。
◆ 2025年の文化の日はいつ?
2025年の文化の日は、11月3日(月・祝)です。
この年の11月3日は月曜日にあたるため、3連休になります(土日と合わせて)。旅行やイベント参加、家族でのお出かけのチャンスとしても注目されるタイミングです。
また、11月3日は「晴れの特異日」としても有名で、統計的に晴れる確率が高い日とされています。そのため、屋外イベントや散策にもぴったり。文化施設を訪れたり、紅葉を楽しんだりと、さまざまな楽しみ方ができます。
✅ 文化の日の由来と意味とは?
◆ もともとは「明治天皇の誕生日」だった?
文化の日のルーツは、明治天皇の誕生日にあります。明治天皇は、1852年11月3日に生まれ、日本の近代化に大きく貢献した天皇として知られています。
そのため、戦前の日本では、11月3日は「明治節(めいじせつ)」という祝日として制定されており、明治天皇を讃える日とされていました。
しかし、戦後の日本では、天皇中心の祝日制度から、より国民全体が価値を共有できる祝日へと見直される流れが生まれました。
この流れの中で、1948年(昭和23年)に「文化の日」が正式に制定され、明治節から名前と趣旨が変わった形で現在に受け継がれているのです。
つまり文化の日は、「明治天皇の誕生日」という歴史的背景を持ちながら、現代ではより普遍的な「文化」や「平和」を称える日として位置づけられています。
◆ 「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」の背景
文化の日の正式な趣旨は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことです。
これは単なる理想論ではなく、実は日本国憲法の公布日と深い関係があります。
日本国憲法が公布されたのは、1946年11月3日。ちょうど明治天皇の誕生日にあたるこの日が選ばれたのは、近代国家の礎を築いた明治と、戦後民主主義を象徴する新憲法との間に連続性を持たせる意図があったといわれています。
そして、その翌年1947年5月3日に憲法が施行された後、公布日である11月3日を祝日「文化の日」として制定。
新しい憲法が掲げる「基本的人権の尊重」「平和主義」「国民主権」といった理念にふさわしい祝日として、文化の日は誕生したのです。
このように文化の日には、「戦後日本の理想」を象徴する意味も込められており、単に文化を楽しむ日というだけでなく、自由や平和の大切さをかみしめる機会でもあるのです。
✅ 文化の日に何をするの?定番の過ごし方
◆ 美術館・博物館など文化施設を訪れる
文化の日は、「文化に触れる祝日」という趣旨から、美術館や博物館などの文化施設を訪れるのに最適な日です。
実はこの日、多くの公共文化施設が入館無料や特別イベントを実施しており、ふだんよりも気軽に楽しむことができます。
たとえば、国立西洋美術館や東京国立博物館などでは、文化の日限定の企画展やガイドツアーが開催されることも。地元の郷土資料館や歴史館などでも、家族連れやカップルに人気の特別展示が行われることがあります。
美術や歴史にあまり詳しくなくても大丈夫。「文化を楽しむきっかけ」として、気軽に足を運ぶのがおすすめです。
◆ 読書や芸術鑑賞で「文化」に触れる
外出が難しいときや、静かに過ごしたい人には、自宅での読書や芸術鑑賞も立派な文化の日の過ごし方です。
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長編小説やエッセイをじっくり読む
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名画やクラシック音楽に触れてみる
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映画やドキュメンタリーで世界の文化に触れる
など、「文化」にまつわる体験はさまざま。
また、読書週間(10月27日~11月9日)の期間中でもあるため、図書館や書店では文化の日に合わせた特設コーナーが展開されていることもあります。
普段は忙しくてできない知的な時間を持つことで、心が豊かになる祝日を過ごせるでしょう。
◆ 地域の文化イベント・お祭りに参加する
文化の日には、全国各地で文化祭・芸術祭・伝統行事などの地域イベントが開催されます。
自治体や公民館、地元の大学などが主催する文化祭では、手作りの展示や演奏会、体験コーナーなどが用意され、地元ならではの文化に触れるチャンスとなります。
また、伝統芸能の舞台や地域のお祭りでは、神楽や和太鼓、郷土料理などに出会えることも。人との交流も楽しめるため、地域コミュニティとのつながりを感じられる日でもあります。
イベント情報は、自治体の公式サイトや観光協会の情報ページを事前にチェックしておくと安心です。
◆ 子どもと一緒に文化体験を楽しむ方法
小さな子どもがいる家庭にとっても、文化の日は親子で文化体験をする絶好の機会です。
たとえば:
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子ども向けの工作ワークショップや絵画体験
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科学館での実験ショーや体験型展示
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伝統的な遊び(折り紙・けん玉・かるた)を一緒にやってみる
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家で「日本の昔ばなし」を読み聞かせる
といった、楽しく学べる体験を通じて、子どもに文化の大切さを自然と伝えることができます。
また、子どもは「特別な体験」をよく覚えているもの。年に一度の文化の日を、親子の思い出づくりの場として活用してみてはいかがでしょうか。
✅ 文化の日にまつわる行事・イベント情報
◆ 文化勲章の授与式について
文化の日(11月3日)には、日本の学術や芸術、文化の発展に顕著な功績を残した人物に対して「文化勲章」が授与されます。この授与式は、皇居で天皇陛下が親授する形式で行われ、日本の文化的功労者を讃える重要な国家行事です。
また、文化勲章の授与に先立ち、「文化功労者」として選ばれた方々の顕彰も行われます。これらの行事は、文化の日の意義を象徴するものであり、日本の文化的価値を再認識する機会となっています。
◆ 無料で楽しめる文化施設の例(※最新情報は要確認)
文化の日には、全国各地の美術館や博物館などの文化施設が、特別に入館無料や無料公開を実施することがあります。以下は、過去の文化の日に無料開放された主な施設の例です。
東京エリア
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東京国立博物館(上野)
常設展「総合文化展」が無料公開され、国宝「古今和歌集(元永本)」などが展示されました。 -
国立科学博物館(上野)
日本館・地球館の常設展が無料開放され、恐竜の化石や動物の剥製などが展示されました。 -
国立西洋美術館(上野)
常設展が無料公開され、ピカソやモネなどの作品が展示されました。 -
東京国立近代美術館(北の丸公園)
「MOMATコレクション展」が無料公開され、日本の近現代美術の流れを紹介する作品が展示されました。
関東近郊
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千葉県立美術館(千葉市)
全館無料観覧が実施され、開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く」が開催されました。 -
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館(鎌倉市)
新収蔵品を紹介する展示が無料公開されました。 -
横須賀美術館(横須賀市)
企画展「瑛九 ―まなざしのその先に―」などが無料で観覧できました。
その他の地域
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国立工芸館(金沢市)
企画展「心象工芸展」が無料公開され、現代工芸作家の作品が展示されました。 -
京都国立近代美術館(京都市)
コレクション展が無料公開され、シュルレアリスムやファッションに関する展示が行われました。 -
国立国際美術館(大阪市)
「コレクション1 彼女の肖像」展が無料公開され、女性をテーマにした作品が展示されました。 -
兵庫県立美術館(神戸市)
コレクション展が無料公開され、女性作家の作品や重要文化財が展示されました。 -
広島市現代美術館(広島市)
全館無料となり、特別展「ティンティン・ウリア:共通するものごと」が開催されました。
これらの無料公開は、文化の日に合わせた特別な取り組みであり、多くの人々に文化や芸術に触れる機会を提供しています。ただし、施設によっては事前予約が必要な場合や、展示内容が変更されることがありますので、最新の情報は各施設の公式ウェブサイトでご確認ください。
✅ 文化の日におすすめの過ごし方【シーン別】
◆ 家族で過ごすなら?
文化の日は、子どもと一緒に「文化に触れる体験」ができる絶好のチャンスです。
祝日の意味合いに合わせて、家族で楽しめる過ごし方を選ぶと、親子の思い出づくりにもつながります。
おすすめの過ごし方例:
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博物館や科学館で遊びながら学ぶ
→体験型展示や実験ショーが開催されることも多く、学びと遊びを両立できます。 -
図書館で絵本や読み聞かせイベントに参加
→文化の日は読書週間の真っ只中。親子で読書習慣をつけるきっかけにも。 -
折り紙や和菓子作りなどの日本文化体験
→自宅でもできる手軽な文化体験で、日本の伝統に触れる機会になります。
文化の日は、単なるお出かけではなく、「学び」や「体験」を意識した時間の使い方が親子におすすめです。
◆ カップル・夫婦で楽しむ文化の日
文化の日は、知的で落ち着いたデートを楽しみたいカップルや夫婦にぴったりの祝日です。
文化施設やアートイベントを活用すれば、ふだんとは違う特別な時間を共有できます。
おすすめの過ごし方例:
-
美術館・博物館巡りデート
→文化の日は入館無料の施設が多く、費用を抑えてゆったり楽しめます。 -
伝統工芸の体験教室に参加
→陶芸・染色・書道など、共同作業が距離を近づけてくれます。 -
夜は文化系イベントやクラシックコンサートへ
→静かな音楽に耳を傾けながら、感性を共有する大人の時間に。
「文化」というテーマを活かしたデートは、話題の広がりや関係性の深まりにもつながるため、特におすすめです。
◆ 一人時間を充実させるアイデア
「文化の日に一人で何をしよう?」と考えている方には、自分の世界を深める時間の使い方がおすすめです。
「文化」「自由」「平和」を意識した過ごし方で、心をリフレッシュさせてみましょう。
おすすめの過ごし方例:
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読書・映画・音楽鑑賞で知的時間を満喫
→文学作品やドキュメンタリーなど、普段触れないジャンルにも挑戦を。 -
カフェや図書館で「自分だけの勉強時間」
→語学や資格の勉強など、自分磨きに集中するのもおすすめ。 -
一人旅で地域の文化に触れる
→日帰りで行ける美術館や歴史スポットをめぐるプチ旅も人気。
自宅でも外出先でも、「心を豊かにする過ごし方」こそが文化の日の醍醐味です。
✅ まとめ|文化の日をきっかけに“文化”に触れる1日を
文化の日は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを目的とした、日本ならではの意味深い祝日です。
もともとは明治天皇の誕生日に由来し、戦後の日本においても“文化の力”を大切にしようという願いが込められています。
この日には、全国の美術館・博物館などが無料公開されたり、文化勲章の授与式が行われたりと、日本の文化の豊かさを実感できる行事が各地で展開されます。
過ごし方は人それぞれ。
家族で文化体験を楽しむのも良し、カップルでアートに触れるデートをするのも素敵ですし、一人で読書や芸術鑑賞を楽しむ静かな時間も立派な「文化的な過ごし方」です。
毎年やってくる祝日だからこそ、ただの休日として終わらせるのではなく、“文化に触れるきっかけ”として活用してみてはいかがでしょうか?
きっと、いつもとはひと味違う、心が豊かになる1日になるはずです。


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