【話し方トレーナー監修】「あのー」が口癖の人必見!スムーズに話せる7つの練習法
「話したいことはあるのに、つい『あのー』と言ってしまう…」そんな悩みを抱えていませんか?
実はこの口癖、緊張や思考の整理不足など“誰にでも起こる自然な反応”なんです。ですが、少し意識を変えるだけで、話し方はぐっとスムーズに、印象も大きく変わります。
この記事では、話し方トレーナー監修のもと、「あのー」を減らして自然に話せるようになる7つの練習法を紹介します。ビジネスの場でも日常会話でも、“伝わる人”に変わる第一歩を踏み出しましょう。
なぜ「あのー」が口癖になってしまうのか?
人と話しているとき、気づけばつい出てしまう「あのー」や「えっと」。
自分では気にしていなくても、相手からは「言葉が詰まっている」「自信がなさそう」と見えてしまうこともあります。
では、なぜこの言葉が口癖のように出てしまうのでしょうか?
「あのー」は“間”を埋めるための無意識の言葉
多くの人が「あのー」を使う理由の一つが、“沈黙が怖い”という心理です。
会話の途中で一瞬でも言葉が止まると、「気まずい」「間が空いたら変に思われるかも」と感じ、
つい“つなぎ言葉”として「あのー」を入れてしまいます。
実はこれは、人間のコミュニケーション本能による自然な反応。
脳が次の言葉を探している間に、“間を埋める音”として「あのー」と発しているのです。
しかし、聞き手にとってはその「間」こそが理解の時間。
話し手が焦って埋めるより、少しの沈黙を受け入れる勇気を持つことで、
むしろ「落ち着いて話す人」という印象に変わります。
緊張・不安・自信のなさが原因になっていることも
「あのー」が頻発するもう一つの原因は、心理的な緊張や不安です。
「間違ったらどうしよう」「うまく伝わらなかったら…」という気持ちが強いほど、
言葉を選ぶ時間が長くなり、“つなぎ”として「あのー」が出やすくなります。
この場合は、話し方のテクニックよりも、
まず「失敗しても大丈夫」という安心感を作ることが大切。
具体的には、
-
話す前に深呼吸をしてリラックスする
-
相手を“評価する人”ではなく“対話の相手”として見る
-
完璧に話そうとせず、「伝わればOK」と意識を変える
など、心の緊張をやわらげる習慣を持つことで自然と減っていきます。
話の構成を整理できていないと出やすい
また、「あのー」が出る背景には、頭の中の整理不足もあります。
伝えたい内容があいまいなまま話し始めると、
途中で考えながら言葉を探すことになり、「あのー」「えっと」が増えてしまうのです。
対策としては、話す前にほんの数秒でもいいので、
-
結論(何を伝えたいのか)
-
理由(なぜそう思うのか)
-
補足(具体例・エピソード)
この3ステップを軽く頭の中で整理してから話すこと。
これだけで、話の流れが自然になり、“あのー”を挟む余地がなくなります。
さらに、話す練習を録音して聞いてみると、
自分の話し方の「クセ」や「言葉の詰まりポイント」が客観的に分かるのでおすすめです。
「あのー」を減らすとどんなメリットがある?
「あのー」や「えっと」が減ると、話のテンポや印象が見違えるほど変わります。
会話力を高めたい人にとって、“言葉の余白を整える”ことは、
話し方を磨くうえで最も効果的なトレーニングの一つです。
ここでは、「あのー」を減らすことで得られる3つの大きなメリットを見ていきましょう。
話がスムーズで聞きやすくなる
「あのー」を減らす最大のメリットは、話がスッと耳に入るようになることです。
つなぎ言葉が多いと、聞き手は「何を言いたいのか」がつかみにくく、
内容よりも“話の詰まり”が印象に残ってしまいます。
反対に、不要な「あのー」がなくなると、話の流れが自然に整い、
テンポの良い、聞きやすい会話になります。
たとえばプレゼンや面接の場では、同じ内容でも話し方がスムーズなだけで、
「頭の回転が速そう」「話がわかりやすい人」という評価につながることも。
つまり、「話の流れを整えること」自体が、
あなたのコミュニケーション力を一段引き上げるのです。
説得力・信頼感がアップする
「あのー」を減らすことで、自信と落ち着きを感じさせる話し方に変わります。
人は言葉の内容だけでなく、“話し方”からも印象を判断するため、
迷いや詰まりが少ない話し方は、それだけで信頼感や説得力を高めます。
ビジネスシーンでは特に、
・落ち着いて話す人=信頼できる人
・言葉に無駄がない人=頭が整理されている人
という印象を与えます。
つまり、「あのー」を減らすことは、
単なる言葉遣いの改善ではなく、印象戦略の一部でもあるのです。
話すテンポや間を意識しながら、ゆっくりと言葉を選ぶことで、
相手に「この人の話は聞く価値がある」と思わせることができます。
自分の考えを整理して話せるようになる
「あのー」を減らす練習を続けると、
自然と頭の中で“話の地図”を描く力がついていきます。
つなぎ言葉を使わずに話すには、
「何を言いたいのか」「どんな順番で伝えるのか」を明確にする必要があります。
そのため、練習を重ねるうちに、思考整理力・言語化力が一緒に鍛えられるのです。
この力は、日常会話だけでなく、プレゼン・面接・営業トークなど、
あらゆるコミュニケーション場面で大きな武器になります。
さらに、自分の考えが整理できると、
会話中に焦ることが減り、結果的に「あのー」を言わなくても
落ち着いて話せるようになります。
つまり、「あのー」を減らす練習は、
単に話し方を整えるだけでなく、“思考力を磨くトレーニング”にもなるのです。
「あのー」を言わないようにする7つの話し方改善コツ
「あのー」を減らすために大切なのは、“無理に言わないようにする”ことではなく、
自然と出なくなる話し方の習慣を身につけることです。
ここでは、今日から実践できる7つのコツを紹介します。
① 話す前に一呼吸おく
話し始める直前に「1秒の間」をつくるだけで、驚くほど落ち着いて話せます。
「あのー」は、焦って言葉を探してしまうときに出やすいもの。
深呼吸をして呼吸を整えることで、脳に酸素が行き渡り、思考がクリアになります。
話す前に軽く息を吸って、心の中で「よし」と区切る習慣をつけると、
自然と“間を取る”余裕が生まれます。
② 「沈黙=悪いこと」と思わない
多くの人が「あのー」を言ってしまうのは、沈黙に耐えられないからです。
しかし実際は、少しの沈黙こそが「落ち着いて考えている」印象を与えます。
プロのアナウンサーや講師も、意識的に“間”を使っています。
聞き手はその間に内容を理解し、次の言葉を待つ準備をしているのです。
つまり、「沈黙=気まずさ」ではなく、「間=信頼と余裕」。
沈黙を怖がらずに、言葉を整える時間として受け入れましょう。
③ 話の構成を事前にイメージする
「あのー」が多い人ほど、話しながら考えていることが多いです。
話す前に、「何を」「どんな順で」「どこまで」話すかをざっくり決めておくことで、
言葉の詰まりを防ぎ、流れるように話せます。
おすすめは「PREP法(結論→理由→具体例→まとめ)」を意識すること。
短い会話でもこの順番で整理するだけで、頭の中が整い、“あのー”を挟む余裕がなくなるでしょう。
④ あいづち・つなぎ言葉を意識的に変える
どうしても言葉の間を埋めたいときは、
「あのー」ではなく、ポジティブなつなぎ言葉を選びましょう。
たとえば――
-
「そうですね」
-
「たとえば」
-
「もう少し具体的に言うと」
-
「つまり」
などに置き換えると、自然で知的な印象を与えられます。
無意識で出る「あのー」を、意識的な“つなぎワード”に置き換えるだけでも、印象がガラッと変わります。
⑤ ゆっくり話す練習をする
早口の人ほど、「あのー」「えっと」を入れやすい傾向があります。
話すスピードを普段の7割くらいに落とすだけで、
頭の中で次の言葉を整理する時間ができ、結果的に“間”が整います。
スマホのボイスメモを使って、自分の話すスピードを確認してみましょう。
「思っているより速い」と感じる人がほとんどです。
ゆっくり話す練習は、落ち着き+説得力+聞きやすさを同時に高めます。
⑥ 録音して自分の話し方を客観的に聞く
自分では気づかない「口癖」は、録音するとすぐ分かります。
会話や練習の音声を録って聞くことで、
「あのー」が出るタイミングや場面が“見える化”されるのです。
客観的に気づくことが改善の第一歩。
最初は抵抗があるかもしれませんが、
1〜2回聞くだけで「ここで止まってる」「このとき焦ってる」と自覚でき、
自然と修正できるようになります。
⑦ 自信を持って“話の主導権”を取る
最後に大切なのは、自分の言葉に自信を持つこと。
「あのー」が多い人は、無意識に“相手にどう思われるか”を気にしすぎています。
しかし、話しているときはあなたが主導権を持つ時間。
相手に伝えたい内容を信じ、堂々と話すだけで、
不思議と「あのー」は減っていきます。
自信は練習から生まれます。
「うまく話そう」よりも「自分の言葉で伝えよう」と意識することが、
“自然で説得力のある話し方”への最短ルートです。
実際に効果があった人の体験談
「あのー」を減らすことは、単に“言葉を直す”だけではなく、
自信・印象・話す楽しさまでも変えてくれます。
ここでは、実際に改善を意識して効果を実感した人たちのリアルな声を紹介します。
「“あのー”が減って面接で印象が良くなった」
就活のとき、面接で緊張して「あのー」「えっと」が止まらなくなるのが悩みでした。
録音して自分の話し方を確認したら、想像以上に「あのー」を言っていてびっくり。
それから、話す前に深呼吸して“1秒待つ”練習を始めたんです。
最初は意識しないとできませんでしたが、何度か面接練習を繰り返すうちに、
自然と言葉を選ぶ余裕が生まれ、テンポも落ち着いてきました。
結果、面接官から「話がわかりやすい」「落ち着いてますね」と言われ、
自信を持って話せるように。
「あのー」を減らしたことで、“印象の良さ”と“伝わる力”が確実にアップしました。
「会議で落ち着いて話せるようになった」
社内会議で発言するたびに「あのー」「そのー」と言ってしまい、
自分でも“頼りない印象を与えているかも…”と気になっていました。
そこで実践したのが、
-
発言前に話の構成を軽く整理する(結論→理由→補足)
-
あえてゆっくり話すことを意識する
の2つ。
最初は沈黙が怖かったけれど、「沈黙も会話の一部」と考えるようにしてから、
焦ることが減り、言葉が自然に出てくるようになりました。
上司から「最近、話が落ち着いていて説得力があるね」と言われたとき、
自分の変化を実感。
「あのー」を減らしたら、“発言の質”が上がったのを感じています。
「人前で話すのが怖くなくなった」
プレゼンが大の苦手で、話し始めから「あのー」を連発。
聞いている人の表情が気になって、ますます焦っていました。
そんなときに意識したのが、「完璧に話さなくても大丈夫」という考え方。
あとは練習のときにスマホで録音し、自分の話し方を聞き返しました。
すると、言葉よりも「焦り」が原因だと気づいたんです。
そこからは、“沈黙を受け入れる練習”を重ねて、
ゆっくり・丁寧に話すことに集中。
今ではプレゼンでも落ち着いて話せるようになり、
「あのー」を気にするよりも“伝えること”に意識を向けられるようになりました。
「話すことって、こんなに楽しいんだ」と思えるようになったのは、
まさに“あのー”を手放したおかげです。
まとめ|「あのー」を卒業すれば会話がもっと伝わる!
「あのー」を言わないようにすることは、単に“口癖を直す”だけではありません。
それは、自分の言葉と向き合う姿勢を整えるトレーニングでもあります。
話すテンポ、呼吸、間の取り方を意識するだけで、
あなたの会話は格段に伝わりやすく、そして印象深いものになります。
「言葉に“間”を作ること”が、聞き手への思いやり」
多くの人が沈黙を怖がりますが、“間”は会話の余白であり、聞き手への優しさです。
聞く側は、その一瞬で内容を理解したり、共感したりしています。
つまり、話の合間の“静けさ”こそが、
聞き手があなたの言葉を受け取るための時間なのです。
「あのー」を減らして、丁寧に“間”を置くことで、
あなたの話はより穏やかに、そして真剣に伝わるようになります。
それはつまり、「自分のための会話」から「相手のための会話」への変化でもあります。
「あのー」を減らすほど、自分の言葉に力が宿る
言葉を選ぶ余裕ができると、一つひとつの言葉がより意図的で、力のあるものになります。
無意識に出ていた「あのー」を減らすほど、
自分が何を伝えたいのか、どんな思いで話しているのかが明確になるからです。
話し方が整うと、自信がつき、自然と表情や声のトーンにも変化が生まれます。
それは単なる「話し上手」ではなく、
“伝わる人”へと成長している証です。
「あのー」を手放した先にあるのは、“話すことが楽しくなる自分”。
焦らず、ゆっくりと、今日から一歩ずつ意識していきましょう。
💡まとめポイント
-
「あのー」は無意識に“間”を埋めるために出る言葉
-
“沈黙”を受け入れることで落ち着いた印象に
-
自分の話し方を録音して客観的に見るのが効果的
-
「あのー」を減らす=伝える力を磨く第一歩
1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる🔻


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