【完全版】日焼け止めの選び方&塗り直しのコツ|紫外線から肌を守る正しい知識と実践法

日焼け止めの選び方&塗り直しのコツ【完全版】|肌を守る正しい知識と実践法

「朝しっかり日焼け止めを塗ったのに、気づけば肌がヒリヒリ…」そんな経験はありませんか?
実は、日焼け止めは選び方・塗り方・塗り直し方を間違えると、紫外線を十分に防げずシミやシワ、さらには肌老化の原因になってしまいます。

本記事では、日焼け止めが必要な理由から目的別の選び方、正しい塗り方や塗り直しのコツまでを徹底解説。さらに、よくある誤解やNG習慣も取り上げ、あなたの生活スタイルに合った紫外線対策の方法をわかりやすく紹介します。
これを読めば、1年中安心して使える「自分にぴったりの日焼け止め習慣」がきっと見つかります。

 

日焼け止めが必要な理由とは?

紫外線が肌に与える影響(シミ・シワ・老化・皮膚がん)

紫外線は、目に見える日焼けだけでなく、肌の深部までダメージを蓄積させる“光老化”の原因となります。

  • シミ・そばかす:メラニンが過剰に生成されて沈着

  • シワ・たるみ:肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが破壊される

  • 乾燥・くすみ:角質層の水分保持力が低下

  • 皮膚がんのリスク:紫外線によるDNA損傷が長期的に影響

👉 美容目的だけでなく、健康を守るためにも日焼け止めは必須です。

UV-AとUV-Bの違いを知ろう

紫外線には主に UV-AUV-B の2種類があり、影響の仕方が異なります。

  • UV-A(生活紫外線)
    ・波長が長く、雲やガラスも通り抜ける
    ・肌の奥(真皮)まで届き、シワ・たるみの原因に
    ・1年中降り注ぐため、日常生活でも防御が必要

  • UV-B(レジャー紫外線)
    ・波長が短く、肌の表面にダメージを与える
    ・赤くヒリヒリする炎症や黒い日焼けの主な原因
    ・強さは季節や時間帯で変化(特に夏の昼間が強い)

👉 「PA」表示はUV-A対策、「SPF」表示はUV-B対策 を示します。両方を意識して日焼け止めを選ぶのがポイントです。

日焼け止めは「夏だけ」じゃダメな理由

「夏の強い日差しのときだけ塗ればいい」と思いがちですが、紫外線は1年中降り注いでいます

  • 春:紫外線量はすでに夏に近く、3月から急増

  • 秋・冬:弱まってもゼロにはならず、肌にじわじわ蓄積

  • 曇り・雨の日:紫外線は約50〜80%も地上に届く

  • 室内:窓ガラスを通過するUV-Aが肌を老化させる

👉 「夏限定」ではなく 365日習慣化することが美肌と健康のカギ。天気や季節に関係なく、外出前や日中のルーティンに取り入れるのが正しい対策です。

 

日焼け止めの選び方【目的別ガイド】

日焼け止めの選び方【目的別ガイド】

日常生活用|通勤・買い物・室内向け

日常生活で外に出る時間が短い場合、強力すぎる日焼け止めを使うと 肌への負担が余計に増す ことがあります。
次の観点で選ぶと良いでしょう:

  • SPF/PAの目安:SPF20〜30、PA+〜PA++程度で十分対応可能

  • 軽めのテクスチャー:ジェル、ローション、ミルクタイプなど、べたつきにくく使いやすいもの

  • 無香料・低刺激処方:敏感肌の刺激を避けるために配合成分をチェック

  • ノンコメドジェニック・オイルフリー:毛穴詰まりを防ぐ処方

  • 石けんで落ちる処方(ノンケミカル・ノンコメド処方など):夜のクレンジングを軽くできるもの

通勤・買い物などのシーンでは、紫外線量が比較的穏やかなので、“毎日使いたくなる心地よさ” を重視すると読者の実用性が上がります。

レジャー・スポーツ用|アウトドアや海・山におすすめ

屋外での長時間活動や水・汗にさらされる環境では、強力かつ持続性のある日焼け止めを選ぶことが重要です:

  • SPF/PAの目安:SPF40〜50+、PA+++〜PA++++

  • 耐水性・UV耐水性表示:濡れても効果が落ちにくい処方

  • ウォータープルーフ/スウェットプルーフ:汗・水に強い仕様

  • リフィル可/詰め替え対応:頻繁に使うぶん環境配慮も加えると良い

  • 顔・体どちらにも使える全身タイプ:持ち歩きやすさを重視

  • スプレーやスティック併用:塗り直しを手早くできる補助タイプがあると便利

屋外レジャーでは、「こまめな塗り直し」が効果持続の鍵になるため、 持ち運びやすさと使いやすさも重要な選定基準 です。

子ども・敏感肌向け|肌に優しい処方を選ぶコツ

子どもや敏感肌の人向けには、肌への刺激をできるだけ抑えつつ、必要な紫外線防御性能を確保する製品を選ぶ必要があります:

  • 紫外線散乱剤(ミネラル/ノンケミカル)処方:酸化亜鉛、酸化チタンなどを主成分とするもの

  • ノンケミカル・無香料・無着色・アルコールフリー:刺激を少なくするための処方

  • 低刺激性テスト済み/アレルギーテスト済み 製品

  • 落としやすさ重視:石けんやお湯で落ちるタイプ

  • 保湿成分やバリア保護成分入り:セラミド、ヒアルロン酸などを配合

  • 顔・体両用・広範囲に使える設計:子どもにも使いやすい形状(ミルク、ローションなど)

敏感肌用製品は、 刺激が起きにくいこと・落としやすさ・使いやすさ が重視されるべきです。

SPF・PA表示の正しい意味と選び方

読者に理解してもらうために、SPF/PAの基礎と正しい選び方を丁寧に説明します。

SPF(Sun Protection Factor)

  • UV-B(紫外線B波)を防ぐ指標

  • 数字が大きいほど、炎症・赤みを引き起こす紫外線B波への防御時間が長い

  • 日本国内表示では最大「SPF50+」まで表示可能

  • ただし、塗りムラや汗・水で効果が落ちるため、表記通りの効果が出ないこともある

PA(Protection Grade of UVA)

  • UV-A(紫外線A波、肌の奥に影響を与える長波長)を防ぐ指標

  • 「+」「++」「+++」「++++」の4段階表示(+が多いほど防御力が高い)

  • UVAはガラスや雲を通過しやすく、日常生活での影響も大きい

正しい選び方のポイント

  • 「数値が高い=常にベスト」ではない:過剰な防御力は肌に負担をかける可能性あり

  • シーンに応じた使い分けが肝心(前述の「日常/レジャー」など)

  • 落ちにくさ・持続性、使用感も加味して選ぶ

  • 紫外線吸収剤 vs 散乱剤(ミネラル)という選択肢も理解しておく(敏感肌には散乱剤がおすすめ)

商品例

以下、日焼け止め製品の例を挙げます。用途や肌質に応じて使い分けの参考にどうぞ:

  • ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス:超軽量な使い心地で、日常使いにぴったりな一本。

  • 資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク:高SPF/高PA仕様でレジャーやアウトドア向け。

  • ロート製薬 スキンアクア:バランスのよい日焼け止めとして定番。

  • 麗白 ハトムギ UVミルキージェル:ハトムギ配合で、保湿性も意識したミルキージェル。

  • 紫外線予報 さらさらUVジェルF:さらっとした使用感で、肌にベタつきを残しにくいタイプ。

 

正しい日焼け止めの塗り方・量・タイミング

正しい日焼け止めの塗り方・量・タイミング

顔・体に必要な使用量の目安

日焼け止めは「適量を塗らないと表示通りの効果が出ない」ことが最大の注意点です。

  • 顔の場合
    ・液体やクリームタイプは パール粒2個分(約0.8〜1.0g) が目安
    ・リキッド状なら 1円玉硬貨大 を目安に2回に分けて重ねるとムラ防止に◎

  • 体の場合
    ・両腕…各1円玉大を2回
    ・両脚…各500円玉大を2回
    ・首・デコルテ・耳・手の甲…忘れやすい部分も必ず塗る
    ・全身で 大人1回あたりスプーン1杯(約30g) が理想量

👉 「思っているより多めに」がポイント。ケチる=紫外線を防ぎきれない と覚えましょう。

ムラなく塗るコツ(顔・首・耳・手の甲など)

日焼け止めは“均一に塗布”することで本来の力を発揮します。

  • 顔の塗り方

    1. 額・両頬・鼻・あごに5点置き

    2. 中心から外側へ、顔全体にやさしく広げる

    3. 小鼻の脇・まぶた・髪の生え際も忘れずに

  • 首・耳・デコルテ
    ・首は前だけでなく側面・うなじまで丁寧に
    ・耳の上や後ろは塗り残しが多いので注意

  • 手の甲・足の甲
    ・外出時に意外と焼けやすい部位
    ・ハンドクリーム感覚で塗り直しを

👉 ポイントは “点置き → 均一に伸ばす → 2度塗りで補強”

メイクとの順番と相性

日焼け止めは「ベースメイクの最初」に仕込むのが基本です。

  • 順番

    1. スキンケア(化粧水→乳液・クリーム)

    2. 日焼け止め

    3. 化粧下地

    4. ファンデーション・ポイントメイク

  • 相性のチェックポイント
    ・油分が多い日焼け止めは、下地やファンデとモロモロが出やすい
    ・ジェルや乳液タイプは比較的どのベースとも相性が良い
    ・敏感肌用のノンケミカルタイプは、若干白浮きする場合があるので、下地で調整すると自然に仕上がる

👉 朝のメイク時間を短縮するなら、「日焼け止め+下地一体型」や「UVカット効果のあるファンデ」 を組み合わせるのもおすすめです。


💡まとめると:

  • 顔はパール粒2個分、体は30gが目安

  • 点置きして2度塗りでムラ防止

  • スキンケア → 日焼け止め → メイクの順番を守る

 

日焼け止めの塗り直しのコツ【シーン別】

日焼け止めの塗り直しのコツ【シーン別】

メイクをしているときの塗り直し方法

「朝きちんと塗ったのに、午後になると効いているか不安…」という方は多いですが、メイクの上からでも工夫すれば塗り直せます。

  • UVカット効果のあるフェイスパウダーやミストを活用
    ・崩れにくく、サッと重ねられる
    ・メイク直し感覚で自然にUV防御力を復活

  • クッションファンデ・BBクリームで塗り直す
    ・日焼け止め+カバー力を同時にリセット
    ・持ち運びやすく、外出先でも手軽

  • 液体タイプを重ねたい場合

    1. ティッシュで余分な皮脂・汗を軽くオフ

    2. スポンジに日焼け止めをとり、トントンとスタンプ塗り

    3. 最後にフェイスパウダーで仕上げ

👉 ポイントは 「こすらない・軽く重ねる」。メイクを崩さずUV効果を回復させられます。

外出先・レジャー中の塗り直しテクニック

アウトドアや海・山では、紫外線が強烈かつ持続的に降り注ぐため、2〜3時間おきの塗り直しが鉄則です。

  • スプレータイプ
    ・髪や頭皮、背中など手が届きにくい場所に便利
    ・白浮きせずサッと使えるが、厚塗り不足になりやすい → 近距離からしっかり吹きかける

  • スティックタイプ
    ・手を汚さず塗り直し可能
    ・小回りが利くので、耳・手の甲・首など“焼けやすい部位”におすすめ

  • アウトドア専用ウォータープルーフ
    ・海やプールでは必須
    ・濡れた肌に使えるタイプなら、タオルで軽く水気を取ってすぐ重ね塗りできる

👉 外での塗り直しは 「持ちやすいアイテムを携帯する」 がコツ。用途別に複数のフォーマットを使い分けると◎。

汗・水に強いウォータープルーフの活用法

「落ちにくい=塗り直さなくてよい」ではありません。ウォータープルーフにも正しい使い方があります。

  • 汗・水に強いが摩擦には弱い
    ・タオルで拭いたり衣服でこすれると効果が薄れる
    ・水遊び後は必ず塗り直しが必要

  • 長時間外にいるときは必ず重ね塗り
    ・特に肩・背中・鼻・頬骨など、直射日光が当たりやすい部分を重点的に
    ・海・プールでは「入水30分前→上がったら塗り直し」が鉄則

  • 落とすときは専用クレンジングや石けんで丁寧に
    ・強力なウォータープルーフは肌負担も大きいため、夜はやさしくオフしてリセット

👉 ウォータープルーフは「便利な補助」ですが、万能ではないので定期的な塗り直しは必須です。


💡まとめると:

  • メイクの上からはパウダー・ミスト・クッションで簡単ケア

  • レジャー中はスプレー・スティックで手軽に塗り直す

  • ウォータープルーフも「落ちにくいだけ」で過信せず、汗・摩擦後は必ずリタッチ

 

よくある日焼け止めの誤解とNG習慣

よくある日焼け止めの誤解とNG習慣

「SPF50なら1日塗り直し不要」って本当?

多くの人が「SPF50だから朝塗れば1日安心」と思いがちですが、これは大きな誤解です。
SPF値はあくまで「紫外線防御の強さの目安」であり、汗・皮脂・摩擦によって日焼け止めは数時間で落ちてしまいます。たとえSPF50であっても、2~3時間おきに塗り直さなければ効果は十分に発揮されません。
正しい対策:外出中は定期的に塗り直し、メイクの上からはスプレーやパウダータイプを活用しましょう。

「曇りの日や冬は塗らなくていい」は大間違い

紫外線は晴れの日だけでなく、曇りの日でも約60%、冬でも50%以上地表に届いています。また、ガラスも通過するため、室内や車内でも紫外線を浴びてしまいます。
正しい対策:季節や天気に関係なく、毎日の日課として日焼け止めを塗ることが基本です。特に顔や手など常に露出する部分は欠かさずカバーしましょう。

量をケチると効果半減!

「ベタつくのが嫌だから薄く塗る」「ファンデーションの下地代わりに少しだけ」――これでは日焼け止め本来の効果を得られません。
SPFやPAは規定量を塗ったときに実現する数値であり、半分の量では効果も半減します。
正しい対策:顔だけで 1円玉大の量(約0.8g) が目安。首・腕・脚など体にも十分な量を使うよう心がけましょう。

古い日焼け止めの使用はNG

開封から長期間経った日焼け止めは、成分が酸化・分離しやすく、紫外線防御効果が落ちている可能性があります。また、変質した成分が肌トラブルを引き起こすリスクも。
正しい対策:未開封でも 製造から3年以内、開封後は 1シーズン(半年〜1年)以内を目安に使い切りましょう。ニオイやテクスチャーが変化していたら即廃棄を。


✅ ポイントまとめ

  • SPF50でも「塗り直し不要」は誤解

  • 曇り・冬・室内でも紫外線は届く

  • ケチらず規定量を塗ることが重要

  • 古い日焼け止めは効果なし&肌に悪影響

 

まとめ|あなたにぴったりの日焼け止め&塗り直しルーティンを見つけよう

まとめ|あなたにぴったりの日焼け止め&塗り直しルーティンを見つけよう

選び方・塗り方・塗り直しの3ステップが美肌のカギ

紫外線対策で大切なのは、「自分に合った日焼け止めを選ぶ」「適切な量を塗る」「定期的に塗り直す」 の3ステップです。
どれか一つでも欠けると、せっかくの日焼け止め効果が半減してしまいます。毎日の習慣に落とし込み、自然に続けられるようにすることが美肌を守る最大の近道です。

生活スタイルに合わせた日焼け止め習慣で紫外線対策を

通勤・買い物などの日常生活、スポーツやレジャー、子どもや敏感肌のケアまで――シーンによって最適な日焼け止めは異なります。
「今日はどんな予定か?」に合わせて使い分けるルーティンを持てば、ストレスなく紫外線から肌を守ることができます。

  • オフィスワーク中心 → 軽いテクスチャー&低刺激タイプ

  • 屋外レジャーや海 → 高SPF・PA+ウォータープルーフ

  • 敏感肌や子ども → ノンケミカル&低刺激処方

  • メイク時の塗り直し → スプレーやパウダータイプ

こうした工夫を取り入れることで、1年を通して「光老化」やシミ・シワを防ぐことが可能です。


✅ 最後に
紫外線対策は「難しいこと」ではなく、ちょっとした習慣づけで未来の肌を大きく変えます。あなたのライフスタイルに合った日焼け止めルーティンを見つけて、今日からさっそく実践してみましょう。

 

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美容・健康業界で10年以上の経験を持ち、男女問わずスキンケアやエイジングケアをサポート。肌質改善・脱毛・健康美容を専門とし、これまでに1000人以上をカウンセリング。美容商品の監修やメディアでの執筆・講演も行う。 「美しさは健康とライフスタイルのバランスから生まれる」を信念に、専門知識を活かした実践的な美容情報を発信中。

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