【歯科衛生士監修】歯茎マッサージの正しいやり方|血行促進で健康&若々しい口元に!

「最近、歯茎の色がくすんできた」「歯磨きのときに出血がある」——そんなサインは、歯茎の血行が滞っている証拠かもしれません。
実は、歯茎マッサージを習慣にすることで、歯周トラブルの予防はもちろん、顔全体の印象まで若々しく見せる効果が期待できるんです。
本記事では、歯科衛生士監修のもと、初心者でも安心してできる正しい歯茎マッサージのやり方を徹底解説。
さらに、セルフケアに取り入れやすいアイテムや注意点も紹介します。
毎日の1分ケアで、健康的で明るい笑顔を手に入れましょう。
歯茎マッサージで得られる効果とは?
歯茎マッサージは、歯と口の健康を守るうえで意外と知られていないセルフケアです。
やさしく歯茎を刺激することで血流を促進し、健康的で引き締まった歯茎を保つことができます。
また、口臭や歯周病の予防、さらには顔全体のリフトアップやリラックス効果まで期待できるのが魅力です。
ここでは、歯茎マッサージがもたらす主な3つの効果を詳しく見ていきましょう。
血行促進で“引き締まった健康な歯茎”に
歯茎には細い血管が多く通っており、マッサージで刺激を与えることで血行が良くなり、栄養や酸素が届きやすくなります。
その結果、歯茎が引き締まり、ピンク色の健康な状態をキープしやすくなるのです。
一方で、血流が滞ると歯茎が腫れたり、暗い赤や紫色に変色したりすることもあります。
毎日の歯磨き後に1〜2分マッサージを取り入れるだけで、歯茎の新陳代謝をサポートし、若々しい口元へ導くことができます。
口臭予防・歯周病予防にもつながる
歯茎マッサージを行うと、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に溜まった汚れを排出しやすくする効果もあります。
これにより、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑えることができ、口内環境の改善にもつながります。
また、血流が良くなることで免疫細胞の働きが活発になり、歯周病菌への抵抗力が高まるともいわれています。
歯茎マッサージは、歯周病予防と口臭対策を同時に叶える“二重ケア”として非常に効果的です。
リラックス&アンチエイジング効果も期待できる
歯茎マッサージには、口の中だけでなく全身のリラックス効果もあります。
歯茎を優しく刺激することで、顔や顎まわりの筋肉がほぐれ、緊張がやわらぐことで副交感神経が優位に。
その結果、ストレスの軽減や睡眠の質向上も期待できます。
さらに、口周りの筋肉を動かすことで表情筋が刺激され、ほうれい線やフェイスラインのたるみ対策にも◎。
まさに歯茎マッサージは、「オーラルケア×美容×リラックス」を同時に叶える、手軽で続けやすいセルフケアなのです。
歯茎マッサージの正しいやり方|初心者でも安心の基本ステップ

歯茎マッサージは“やみくもに押す”のではなく、正しい方法とタイミングを守ることが大切です。
力加減を間違えると、かえって歯茎を傷つけてしまうこともあります。
ここでは、初心者でも安心して取り入れられる基本のステップをわかりやすく解説します。
マッサージ前の準備(清潔な手・鏡・タイミング)
マッサージを始める前に、まずは清潔な状態を整えることが基本です。
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手を石けんでしっかり洗う
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鏡の前で行い、歯茎全体を確認する
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食後や就寝前、歯磨き後の清潔な口内で行う
特におすすめのタイミングは夜の歯磨き後。
口内が清潔な状態で行うことで、汚れや細菌の侵入を防ぎながら、マッサージ効果を最大化できます。
💡ポイント:
唇を軽く開きながら行うと、見落としがちな奥歯の歯茎も丁寧にケアできます。
基本の指マッサージの手順
最も手軽で安全なのが指を使った歯茎マッサージです。
以下の流れで行うのが基本です👇
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清潔な人差し指の腹を使う
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歯と歯茎の境目に沿って、やさしく円を描くようにマッサージ
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前歯から奥歯へ、外側→内側の順に動かす
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強く押さず、“軽く押して離す”リズムを意識する
この動きを1か所あたり5〜10秒ずつ行い、口全体をマッサージします。
痛みを感じるほどの力加減はNG。軽く温かく感じる程度がちょうどいい刺激です。
歯ブラシや専用器具を使う方法
慣れてきたら、指だけでなく歯ブラシや専用マッサージャーを使うのもおすすめです。
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歯ブラシの場合:
・やわらかめの毛先を選び、歯茎をなでるように円を描く
・歯の表面ではなく、歯と歯茎の境目を意識して動かす
・歯ブラシの先で軽くトントンと叩くと血行促進効果UP -
専用器具の場合:
・シリコン製のマッサージャーや電動タイプを使う
・力を入れすぎず、メーカーの推奨時間を守る
💡注意: 歯ブラシを使う際は“ゴシゴシ”動かすと歯茎下がりの原因になるため、やさしいタッチを心がけましょう。
1回の目安時間・おすすめ頻度
歯茎マッサージは、1日1〜2回・1回あたり約1〜2分が目安です。
朝晩の歯磨きのついでに取り入れると無理なく続けられます。
・朝: 血行を促してスッキリ目覚めたいときに
・夜: リラックスしながら就寝前のケアとして
続けていくうちに、歯茎の色が明るくなり、ハリが出てくるのを実感できるでしょう。
大切なのは“長く続けること”。毎日の小さな積み重ねが、健康で美しい歯茎を育てます。
毎日のセルフケアに取り入れるコツ

歯茎マッサージは、1回だけで劇的な変化が起こるケアではありません。
“続けること”が最大の効果を生むポイントです。
ここでは、日常生活の中でムリなく続けられる歯茎マッサージの習慣化のコツを紹介します。
「歯磨き後の1分」で習慣化しやすく
歯茎マッサージを習慣にするコツは、歯磨きの後に「+1分」だけ時間をとることです。
新しい習慣を身につけるときは、すでに毎日行っている行動(歯磨き)とセットにするのが効果的。
歯磨きの後に鏡の前で、
-
指先でやさしく歯茎をなでる
-
奥から前へ、外側→内側へと軽くマッサージする
たった1分でも、血行促進や口臭予防の効果が期待できます。
歯磨きの“仕上げ”として取り入れることで、無理なく続けやすくなります。
💡ポイント:「歯磨きの後にマッサージする」と決めておくと、自然にルーティン化できます。
強く押さず“やさしく刺激する”のがコツ
歯茎マッサージの効果を最大限に引き出すには、力加減がとても重要です。
強く押しすぎると、歯茎の組織を傷つけてしまい、炎症や出血の原因になることもあります。
理想の力加減は、“軽く触れて少し温かく感じる程度”。
指の腹や柔らかい歯ブラシの毛先を使って、
-
ゆっくり円を描くように動かす
-
一定のリズムでやさしくマッサージする
これだけで十分な刺激になります。
「痛気持ちいい」よりも「心地よい」くらいの刺激が、歯茎を健やかに保つ秘訣です。
口内環境と生活習慣をセットで整える
歯茎マッサージの効果を持続させるには、マッサージ+生活習慣の見直しがポイントです。
血流や免疫力を高めることで、歯茎の回復力も上がります。
意識したい生活習慣:
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栄養バランスの取れた食事(特にビタミンC・E・たんぱく質)
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十分な睡眠で免疫力を維持
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ストレスを溜めない(歯ぎしり・食いしばりも歯茎に悪影響)
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禁煙を意識(タバコは血行を悪化させ、歯茎下がりの原因に)
また、定期的な歯科検診も欠かせません。
セルフケアとプロのケアを併用することで、歯茎の健康をより確実に守ることができます。
✨まとめポイント
-
歯磨き後の「+1分」で続けやすく
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やさしい刺激で血行促進&ダメージ防止
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生活習慣も整えて“根本から健康な歯茎”に
毎日のちょっとした積み重ねが、歯茎の色・ハリ・引き締まりを変えていきます。
「続けるケア」があなたの笑顔を支えるいちばんの近道です。
歯茎マッサージに役立つおすすめアイテム

歯茎マッサージは“手だけ”でも十分効果がありますが、適切なアイテムを併用するとやさしい刺激・持続性・ケアの幅を広げられます。
以下に、指・歯ブラシ系ツールからジェル・オイルまで、実際に使えるおすすめアイテムと使い方のコツを紹介します。
マッサージに使える歯ブラシ・指マッサージャー
指(手の指)は最も手軽で感覚もコントロールしやすいツールですが、専用のマッサージャーを併用すると、さらにケアがラクになります。
・指マッサージャー・ラバーブラシ類
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ガムテック 歯ぐきマッサージブラシ:柔らかいシリコン/ラバー素材で、歯茎表面をやさしく撫でるように刺激できるタイプ。
リンク -
三宝製薬 歯ぐきマッサージブラシ ガムテック:同じブランドのバリエーション。細かい部分も届きやすい設計。
リンク
これらは過度に押し込まず、軽く動かすことが前提で使うと効果的です。
先端の形状や材質(シリコン・ラバー・柔らかいプラスチックなど)をチェックして、自分の歯茎に合う硬さ・フィーリングのものを選びましょう。
歯茎ケアに効果的なジェル・オイル
マッサージ中に保湿・抗菌・鎮静成分を届けるためのジェルやオイルを併用すると、ケア効果が高まります。
・おすすめジェル・オイル例
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薬用口腔ケアジェルプラス 50g(医薬部外品):有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合し、歯周病・歯肉炎予防に対応。ノンアルコール・無着色で刺激が少ない。
リンク -
ライオン システマ 薬用 歯間用ジェル(18mL):歯間部に留まりやすい粘性設計。歯周ポケット内部にも浸透しやすい処方。
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これらのジェルを、歯ブラシや指マッサージャーの先に薄くつけてから歯茎をマッサージするのが使い方のコツです。
オイル系(ホホバ油・スクワランなどをベースにしたオーラル用オイル)を使う場合は、刺激性や香料の有無を確認して、敏感な歯茎には無添加・低刺激タイプを選ぶと安心です。
ドラッグストアで買える人気アイテム紹介
手軽に手に入るアイテムもぜひ紹介しておきます。ドラッグストアで見かける製品は、入手性と知名度で読者のハードルが下がります。
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サンスター バトラー デンタルリキッドジェル(80 ml):フッ素とCPC(殺菌成分)を配合。発泡剤不使用で長時間使いやすい液状ジェル。
リンク -
コンクールシリーズ(ジェルコートF / ジェルコートIP等):元は歯科専売品だったが、最近は一般のバラエティショップ・ドラッグストアでも扱われるように。
リンク -
デントヘルス / アセス / 歯槽膿漏・歯肉炎対応薬用歯磨き:薬用成分を配合して、マッサージ併用でケア力を補強する目的で使われやすい。
これらは“通常の歯磨き材”として売られていますが、指やマッサージャーにつけてマッサージ併用することで、歯茎への栄養補給・刺激補助としての使い道が広がります。
✅ 使用上の注意・選び方ポイント
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強すぎる刺激や硬すぎる素材は避ける
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無香料・無刺激のものを選ぶ
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ジェル・オイルはマッサージ直前につけて“滑りをよくする”用途に
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持続性・粘着性も大事(ジェルがすぐ流れるものはマッサージ効率が下がる)
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アレルギー・歯茎の状態(炎症・出血など)がある場合は使用を中止し、専門家に相談
注意点とNG行動|逆効果にならないために

歯茎マッサージは、正しく行えば血行促進や歯周病予防に役立ちますが、やり方を誤ると逆効果になることもあります。ここでは、注意すべきポイントやNG行動を詳しく解説します。
強く押しすぎ・頻度のやりすぎはNG
歯茎はとてもデリケートな粘膜組織です。
「しっかりマッサージしたほうが効果が出る」と思って、強い力で押したり長時間続けたりするのは逆効果。炎症や出血、歯茎下がり(歯肉退縮)を引き起こす恐れがあります。
✅ ポイント:
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指の腹で“やさしく円を描くように”刺激する
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1日1〜2回、1回あたり1〜2分で十分
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力を入れず、痛みを感じたらすぐにやめる
「気持ちいい」くらいの強さがベスト。マッサージ後に歯茎が少し温かく感じる程度を目安にしましょう。
痛み・腫れ・出血があるときは中止を
マッサージ中に「痛い」「ズキズキする」「出血した」と感じた場合は、すぐに中止してください。
その状態で無理に刺激を続けると、炎症が悪化したり細菌が広がったりする危険があります。
特に以下のような症状がある場合は注意が必要です。
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歯茎が赤く腫れている
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押すと血や膿が出る
-
歯がぐらつく感じがする
これらは歯周病や歯肉炎のサインかもしれません。セルフケアではなく、歯科医院での診察を受けるようにしましょう。
歯医者に相談すべきサインとは?
以下のような症状が続く場合は、自己判断せず歯科医師の診断を受けることが大切です。
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1週間以上、歯茎の痛みや腫れが続く
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出血が止まらない、または繰り返す
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マッサージしても効果が感じられない
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歯茎が下がって歯が長く見える
これらは、歯周病の進行や歯肉退縮などの可能性があるため、プロのケアが必要です。
歯医者では、専用器具を使った歯石除去や歯肉マッサージ、適切なケア法の指導を受けられるので、早めの相談が◎。
💡 まとめポイント:
歯茎マッサージは「やりすぎず・無理せず・清潔に」が鉄則。
少しでも違和感を感じたら中止し、歯科医に相談することで、健康な歯茎を長く保てます。
まとめ|歯茎マッサージで“見た目年齢”も若く!

歯茎は、歯を支えるだけでなく顔の印象や若々しさにも深く関わる大切なパーツです。
毎日のちょっとしたケアで血行を促し、ハリのある健康な歯茎を保つことが、結果的に“見た目年齢”を大きく変えます。
毎日の1分ケアで健康な口元をキープ
歯茎マッサージは、歯磨きのついでに“1日1分”取り入れるだけでOK。
特別な道具がなくても、清潔な指ややわらかめの歯ブラシがあれば始められます。
この短い時間で、
-
血行が良くなり歯茎が引き締まる
-
唾液分泌が促され、口臭や虫歯予防にも効果的
-
顔全体の印象が明るくなる
といったメリットが得られます。
“続けやすさ”こそが歯茎ケア成功のカギです。
無理せず続けることが美しい笑顔への近道
歯茎マッサージは、短期間で劇的な変化が出るものではありません。
しかし、1日1分でもコツコツ続けることで、健康で美しい歯茎へと変化していきます。
強く押したり、痛みを我慢したりせず、“気持ちいい”と感じる程度でやさしくケアを続けるのがポイントです。
また、バランスの取れた食事・十分な睡眠・正しい歯磨きも合わせて行うことで、より高い効果を実感できます。
💡 歯茎マッサージは、美しい笑顔を支える“最強のアンチエイジングケア”。
今日から毎日の習慣に取り入れて、若々しく健康的な口元をキープしましょう。
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