「なぜかずっと不安…」常に不安を感じやすい人の特徴と、心をラクにする7つの方法
「ずっと不安…」その感覚には理由がある
「特に理由があるわけじゃないけど、心がずっと落ち着かない」
「楽しいことをしていても、どこか不安がつきまとう」
そんなふうに、慢性的な不安を抱えている人は少なくありません。
それは、あなたの心が“ちゃんと働いている証拠”でもあります。
不安を感じるのは、「何かを大切にしている」「失いたくないものがある」から。
だからこそ、ただの“気の持ちよう”では片づけられないのです。
「不安を感じやすい人」には共通点がある
不安を感じやすい人には、思考や行動のパターンにいくつかの特徴があります。
たとえば、完璧を求めすぎていたり、人の目を気にしすぎていたり…。
「いつも何かに追われているような感覚」がある方は、その傾向が強いかもしれません。
まずは、自分がどんなときに不安を感じやすいかに気づくこと。
それが、心を整える第一歩になります。
不安は「消す」のではなく「整える」もの
不安を完全になくすことは、実は現実的ではありません。
大切なのは、不安に飲み込まれずに、“上手につき合う”こと。
不安に気づいたとき、
「今、自分は何が心配なんだろう?」と優しく問いかけてみてください。
そして、深呼吸をして、少しだけ体の力を抜いてみましょう。
小さなアクションが、不安に支配されない心の土台をつくっていきます。
あなたの心が軽くなるきっかけを、このあと一緒に見つけていきましょう
この記事では、「常に不安を感じやすい人の特徴」と「不安を和らげるための具体的な方法」を紹介します。
読むだけでも「自分だけじゃなかった」と安心できるかもしれません。
焦らなくて大丈夫。
一歩ずつ、あなたのペースで心を整えるヒントを見つけていきましょう。
常に不安を感じる人に共通する“7つの特徴”
①「失敗したくない」気持ちが強すぎる
→完璧主義が裏目に出て、自分にプレッシャーをかけすぎてしまう
あなたが不安を感じるのは、きっと「真面目に頑張っている証拠」。
でも、“一度も失敗しない”というゴールは、誰にも達成できません。
完璧よりも、「7割くらいできたらOK」という“やさしい基準”を持つこと。
そして時には「失敗しても大丈夫」と、自分を許せる柔らかさを身につけていきましょう。
②他人の目や評価を過剰に気にする
→“嫌われたくない”が口グセになっている
人からどう思われるかが気になって、言いたいことが言えない。
そんなふうに、自分よりも他人を優先しすぎていませんか?
大切なのは、「誰からも好かれる必要はない」と自分に言い聞かせること。
本音を出せる相手がひとりでもいれば、それで十分です。
③「~すべき思考」にとらわれている
→柔軟に考えられず、常に“正解”を探して疲れてしまう
「○○すべき」「○○しなきゃ」が口グセになっていると、心はどんどん窮屈になります。
“正しさ”ばかりを求めると、少しのズレにも大きな不安を感じてしまうのです。
そんなときは、「本当に、それしか選べない?」と自分に問い直してみて。
“絶対”に見えたものの中にも、意外な抜け道があるかもしれません。
④ネガティブな記憶がよみがえりやすい
→過去の失敗や傷ついた経験をくり返し思い出してしまう
人は危険を回避するために、つらい記憶を強く残す傾向があります。
でも、もう過ぎた出来事を何度も思い返してしまうのは、自分を苦しめるだけ。
「今の自分には、その時より経験も成長もある」と、心の中で言葉をかけてあげましょう。
記憶よりも、“今”に意識を向けていく習慣を育てることが大切です。
⑤未来を「悪い想像」で埋めてしまうクセがある
→“まだ起きていない不安”に飲み込まれる
不安の多くは、「まだ起きていないこと」への過剰なシミュレーションから生まれます。
先のことを考えるのは悪いことではありません。でも、それに飲み込まれてしまっては本末転倒。
「今、何も起きていない」という事実に立ち返ること。
そして「もしものときに備える」よりも、「今できること」に目を向けてみましょう。
⑥一人で抱え込みやすい
→相談できずに、頭の中で不安がループする
「こんなこと言っても仕方ない」「迷惑かけたくない」──そう思って、悩みをしまい込んでいませんか?
でも、不安は“頭の中だけで処理しようとすると増える”性質があります。
紙に書く、声に出す、人に話す。どんな形でもいいから、「外に出す」ことが大事。
吐き出すだけで、思考の整理が始まり、心にスペースができます。
⑦心も体も「休めていない」
→常に緊張モードで、自律神経が乱れやすい
不安を感じやすいとき、体も無意識にこわばっています。
睡眠の質が下がっていたり、呼吸が浅くなっていたり…。そんな小さな“疲労の蓄積”が、不安の土台になることも。
まずは「深呼吸」「ストレッチ」「ぬるめのお風呂」などで、体の緊張をゆるめること。
体が整えば、心も自然とやわらかくなっていきます。
【まとめ】
不安を感じるあなたは、繊細で、頑張り屋で、周りを大切にしすぎるくらいの人。
でも、もう少しだけ「自分の気持ち」にも目を向けてあげてください。
このあと紹介する「不安を和らげる方法」で、心の荷物を少しずつおろしていきましょう。
不安を和らげるための7つの具体的な方法
①「今、何を不安に感じているか」を言語化する
→漠然とした不安は“言葉にする”ことで輪郭がはっきりする
なんとなくザワザワしているとき、その「なんとなく」が一番やっかいです。
モヤモヤの正体がわからないまま抱えていると、不安はどんどんふくらんでしまいます。
まずは、紙でもスマホのメモでもOK。
「いま自分は、○○が不安なのかもしれない」と、感じていることを言葉にしてみましょう。
書き出すことで頭の中が整理され、思っていたよりも小さな不安だったと気づくこともあります。
②「最悪のケース」をあえて書き出す
→現実的な対処法に気づけて、不安が軽くなる
不安は、心の中で“最悪の未来”を無限にふくらませてしまう性質があります。
でも、あえてその最悪のケースを「書いてみる」と、不安の正体が具体的になり、現実的な視点で向き合えるようになります。
たとえば「失敗したらどうしよう」と思ったとき、
「失敗したら→謝る/やり直す/次に活かす」と行動に置き換えるだけでも、心が整理されていきます。
不安は“見えないから怖い”。だからこそ、あえて“見える形”にしましょう。
③「深呼吸+体をゆるめる」を意識する
→不安は思考だけでなく“体”からもやってくる
不安を感じているとき、体は無意識に緊張しています。
肩が上がっていたり、呼吸が浅くなっていたり、胃がぎゅっと縮んでいたり…。
まずは意識して、大きく深呼吸を3回。
次に、肩や首をぐるぐる回したり、ストレッチをしたりして、体のこわばりをゆるめてあげましょう。
心が緊張しているときほど、「体からゆるめる」ことが、不安のリセットにつながります。
④「安心できるルーティン」を作る
→心が落ち着く習慣は、“不安の波”に飲まれにくくなる土台
毎朝飲むハーブティー、夜寝る前のストレッチ、週末の散歩…。
そんな“安心できるルーティン”がある人は、不安に飲まれにくい傾向があります。
習慣には、「自分を取り戻す力」があります。
大切なのは、続けることよりも「それをすることでホッとできる」こと。
不安が来たときの“避難所”のような習慣を、ひとつずつ見つけてみてください。
⑤誰かに話す・吐き出す場を持つ
→不安を外に出すだけでも、心の負荷はぐっと軽くなる
悩みや不安は、心の中に閉じ込めておくほど重くなります。
誰かに話すだけで、「それ、わかるよ」と共感されるだけで、驚くほど気持ちが軽くなることも。
身近な友人でも、カウンセラーでも、SNSでもかまいません。
「話す場所がある」という安心感そのものが、不安に効いてきます。
大事なのは、“聞いてもらえる”という経験です。
⑥スマホやSNSから少し離れる
→外からの刺激が不安を増幅させている可能性も
SNSを見ていると、他人の成功や楽しそうな投稿が目に入り、「自分はダメかも」と感じてしまうことがあります。
気づかないうちに、心にノイズが溜まってしまうのです。
そんなときは、スマホを机に置いて、10分だけでも「静かな時間」を持ってみましょう。
“今、目の前のこと”だけに意識を向ける時間が、心を落ち着かせてくれます。
スマホを見ない時間は、心のバッテリーを充電する時間です。
⑦「不安な自分を否定しない」
→不安は悪ではなく、“あなたを守ろうとするサイン”
不安な気持ちに気づいたとき、「こんなこと思ってちゃダメだ」「弱い自分が嫌だ」と責めてしまうことはありませんか?
でも不安は、本来あなたを守ろうとする“防衛本能”の一つ。
危険を察知して、身を守るための“センサー”のようなものです。
だからこそ、不安を感じたときはこう言ってあげてください。
「気づいてくれてありがとう。今はちょっと休もうね」と。
不安を否定せず、味方につけることで、あなたはもっと穏やかに過ごせるようになります。
【結び】
不安はなくすものではなく、整えていくもの。
この7つの方法の中で「ちょっとできそう」と思ったものを、今日からひとつだけ試してみてください。
それが、小さな“安心の習慣”の始まりになります。
まとめ|不安を感じやすいあなたへ、ひとこと伝えたいこと
“不安を感じること”は弱さじゃない。感受性の豊かさの証
いつも心がざわついてしまう。
ちょっとした出来事で不安になりすぎる自分が嫌になる。
──そんなふうに、自分を責めていませんか?
でも、不安を感じやすいあなたは「物事を深く考えられる人」であり、「周りを思いやれる人」です。
不安とは、ただの“ネガティブな感情”ではなく、感受性の豊かさからくる自然な反応。
そしてそれは、人の気持ちに寄り添える、あたたかい力の源でもあります。
どうか、“不安を感じる自分”を否定しないであげてください。
それは弱さではなく、あなたのやさしさの証拠です。
少しずつ、自分の心にやさしくなっていこう
不安を感じる日があっても大丈夫。
「すぐに変わらなきゃ」と焦らなくていいし、「何もできなかった日」があってもかまいません。
大切なのは、「そんな自分も受け入れてあげる」こと。
少しずつでいいから、自分の心にやさしくなる練習をしていきましょう。
あなたのペースで、一歩ずつ。
心が穏やかに整っていく日々は、きっとちゃんと、あなたの未来につながっていきます。


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