【2025年版】大人が知らない!? 子ども・ティーンが使う最新スラング辞典|意味・使い方・流行の背景を徹底解説
「ぴえん?」「草?」「しか勝たん?」——何気ない会話の中で耳にするけど、意味がわからない言葉たち。
実はそれ、いまの子どもやティーンが日常的に使う“最新スラング”かもしれません。
スラングは、ただの流行語ではなく、仲間とのつながり・感情の表現・時代の空気感をぎゅっと詰め込んだ“ことばの文化”。
本記事では、2025年現在の最新トレンドをもとに、ジャンル別スラング一覧や注目ワード、スラングを使う心理的背景まで徹底解説します。
親子の会話で気まずくならないためにも、大人世代こそ知っておきたい——
「わかる」と「寄り添える」は、ほんのひと言から。
2025年も進化中!子ども・ティーンのスラングとは?
大人が知らない言葉がどんどん増える理由
2025年現在、子どもやティーンの間で使われるスラングは、想像以上のスピードで入れ替わっています。その背景には、SNSや動画アプリの進化、リアルタイムでのトレンド共有が挙げられます。
たとえばTikTokやX(旧Twitter)では、一つの言葉が一夜で拡散し、翌週にはもう古いとされることも。大人の目が届かない「クローズドな界隈」でのやりとりや、限られたグループ内だけで意味が通じる“暗号的”な使い方も増えており、こうした環境が**「大人には伝わらない=通じ合える証」**として機能しているのです。
また、略語・造語・流用語のセンスも非常に柔軟で、従来の日本語や英語にとらわれない言葉遊び的発想が目立ちます。「なんとなくの語感」で共感しあえる感性も、スラングを支える大きな要素のひとつです。
スラングが生まれる主なきっかけ
ティーン文化の中でスラングが生まれるきっかけは、大きく分けて以下のようなパターンがあります。
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SNS・動画発信者の口癖やセリフがバズる
人気インフルエンサーが使う何気ない言葉が流行語になるのは、今や定番。短くてインパクトのあるワードが多いです。 -
ゲーム・配信界隈のノリがリアルに浸透
ゲーム実況や配信者のコメント文化から派生したスラングが、そのまま学校や日常会話にも使われるケースが急増。 -
あえて“意味不明”を楽しむ文化の広がり
「意味が通じなくても雰囲気で使う」「意味がないから面白い」といった、脱意味志向のスラングも増えてきました。 -
文字数・言いにくさ回避のための略語化
「長くてめんどう」から「単語の一部だけ取って会話する」というスタイルも、チャット・通話文化の影響を受けて定着しています。 -
仲間内だけで通じる“身内語”の延長線
一部のグループや界隈から自然発生的に生まれ、共通体験や価値観を共有するためのコードとしての役割を果たします。
このように、身近な“遊び”や“ノリ”から自然に生まれ、広がっていくのが現代スラングの特徴。まさに、子どもたちの「今この瞬間」の感性が、言葉として結晶化しているのです。
ジャンル別|最新スラング一覧と意味・使い方
SNS・チャットで生まれたスラング
SNS発のスラングは、テンポの良さ・短さ・インパクトが命。文字数制限のあるX(旧Twitter)や、ノリ重視のTikTok・インスタのストーリー文化が、スラングの誕生に拍車をかけています。
たとえば、「ぴえん超えてぱおん」「草しか生えん」「○○しか勝たん」など、もともとは一部の投稿からバズった表現がそのまま定着。近年ではさらに略されて「しか勝」や「○○ンゴ」など、語尾・語感の変化だけで感情や温度感を伝える表現が好まれる傾向にあります。
また、チャット文化の影響で生まれた「とりま(とりあえず、まぁ)」「り(了解)」「あり(ありがとう)」のような略語系も健在。とくにLINEやディスコードなどでのテンポ重視会話では、意思疎通を最速化するためのスラングが多用されます。
ゲーム・配信文化から派生したスラング
オンラインゲームや配信界隈からは、共通体験をもとにした用語がスラングとして日常に浸透しています。
たとえば「ナイスゥ〜」「それはガチ」「無理ゲー」「ワンチャン」などは、ゲーム実況者の口癖やコメント欄から広まった表現です。
さらに2025年では、eスポーツやVTuberの影響で、「沼る(失敗を繰り返す)」「詰んだ(どうしようもない状況)」など**“状態”や“状況”をゲーム用語で表現する言葉**が若者の会話でも多用されています。
特徴としては、**ポジティブ・ネガティブ両方の意味を持たせやすく、テンションの上下も含めて“盛り上がれる言葉”**が重宝される傾向にあります。
学校・リアルな友人関係で使われるスラング
学校や部活動、リアルな人間関係の中から自然に生まれるスラングは、内輪感・親しみやすさ・からかい要素がポイントです。
たとえば、「それな」「まじリスペクト」「ガチで草」「○○案件」などは、軽いノリで共感を示したり、冗談を強調したりするときに使われます。
また、教師・親・他のクラスなど外部の存在を“名指しせずに表現する”隠語的スラングも多く、
「黒板おじ」「自習神」「陰キャ・陽キャ」など、ユーモアを交えた言い換え表現が日常会話に溶け込んでいます。
こうした言葉は、口頭での“つっこみ”や“相づち”に最適化された言語文化とも言え、距離感の調整ツールとしても機能しているのが特徴です。
短縮語・当て字系のスラング
もっともスラングらしい進化を遂げているのがこのジャンル。
既存の言葉やフレーズを“略す・変える・読ませる”ことでオリジナル感を出すのが特徴です。
たとえば:
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「了解」→「り」「りょ」
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「お疲れ様」→「おつ」「乙」「オツカレサマンサ」
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「ありがと」→「あざ」「あり」「ありよりのあり」
さらに当て字や語感遊びの例では、
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「尊い」→「トートイ」「🫶」
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「笑う」→「草」「w」「ワロタ」
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「今きた」→「イマキタ産業(3行で説明して)」
このジャンルは、スマホでの入力効率や、絵文字・スタンプとの併用が前提であり、単体よりも“文脈+空気感”で意味が伝わるケースが多いです。
「どう略すか」「どこを変えるか」もセンスとして共有される文化なので、完全なルールはなく、常に変化していくのが最大の特徴です。
今知っておきたい注目スラング20選(2025年最新)
2025年に急増中の「バズワード」
2025年に入ってから一気に広がった“バズワード”は、SNSや配信、音声アプリなどのリアルタイム文化から飛び出したものが中心です。
特徴は「テンポが良い」「語感が面白い」「ネタにしやすい」という3点。
以下は2025年現在、特に目にする頻度が高い注目スラングの一例です:
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きまずハピ …「気まずいけどハッピー」の略。失敗して笑うしかないときなどに使う。
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それエグビビ …「エグい」「ビビった」を合体させた驚き表現。
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ナメとんのかタイム …ふざけすぎた相手にツッコむときの決まり文句。TikTok発祥。
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バリチル …「バリ(めっちゃ)チル(落ち着く)」。休憩中やリラックスしてるときに使う。
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○○しかおらんの草 …状況を“ツッコみつつ笑う”定型フレーズ。
これらは、「動画内での一言が切り抜かれて拡散」「コメント欄での共通語」として10代〜20代前半の間で一気に浸透中です。
今後さらに派生型が出てくる可能性も高く、“スラングのライブ感”を象徴する表現群です。
2024年から継続して人気のスラング
2024年に爆発的に広がり、2025年も引き続き使われている「定番スラング」も存在します。
これらはSNSの普及期から残っているロングセラー的存在で、やや定着し始めた印象もあります。
代表例は以下のとおり:
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○○しか勝たん …「○○が最高」という意味。推しやお気に入りへの愛を表現する定番。
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しんどかわいい …「可愛すぎてしんどい」。推しや動物動画などに多用。
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てぇてぇ …「尊い」のオタク風変換。BL・推し活界隈で定着。
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秒で○○ …「すぐに~する」というテンポ感を強調。
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それな100回言える …強めの共感表現として定着。
これらはTikTokやインスタのリール文化、YouTubeのコメント欄などでも根強く使われており、やや“当たり前の表現”になりつつあるスラングです。
大人がキャッチアップするのにもまだ間に合うジャンルとも言えます。
一部の界隈で流行中のマイナースラング
スラングは「全体の流行」だけでなく、特定のグループ・界隈で盛り上がる“限定ワード”も数多く存在します。
これらは「界隈に属している人にしか通じない」という前提で、より暗号性・排他性が高いのが特徴です。
たとえば:
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インボ(=陰謀) …過度な考察や深読みをネタにするときに使用。「それインボすぎw」
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ぴょい(ぴょいぴょいする) …テンションが高まったときの意味不明系スラング。主に配信界隈。
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脳チョコ …「甘やかされすぎて脳が溶けた」=癒されすぎた状態を表す言葉。
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そマ? …「それマジ?」を略した界隈語。チャット・通話で多用。
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ガチすこ案件 …「本気で好きすぎてやばい」ことを表すオタク語派生。
こういった表現は、VTuber・BL・二次創作・考察クラスタなどのサブカル界隈で見られ、徐々に一般層にも浸透することがあります。
特に10代後半~20代前半にかけては、「みんなと違う言葉を使いたい」「共通のノリを持っていたい」という気持ちから、“界隈内スラング”が成長しやすい土壌があります。
スラングを使う心理と背景
仲間意識と「ノリ」の共有
スラングがここまで若年層に受け入れられているのは、“言葉そのもの”よりも、“その場のノリや空気”を共有できるからです。
たとえば「それな」「草」「○○しか勝たん」などは、細かい意味を正確に伝える言葉ではなく、“共感の気持ち”や“乗っかりたい空気感”を表現するツールです。
こうしたスラングを使うことで、
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同じ場にいるという一体感
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外からはわからない“内輪感”
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笑いやツッコミのテンポが揃う快感
といった感情が生まれ、結果的に「この人とは気が合う」「自分たちは同じグループ」だと感じられる効果があります。
つまり、スラングはただの“言葉”ではなく、仲間同士の絆を可視化・強化する“合言葉”のような役割を果たしているのです。
大人にわからない言葉でつながる理由
子ども・ティーンたちがスラングを使う背景には、“大人とは違う世界で生きている”という自覚や自立心もあります。
特に思春期は、親や先生、既存の価値観から距離を置き、自分たちだけのルールや居場所を求めがちです。
その中で、「大人には通じない」「大人が使うとダサい」と感じるスラングは、**仲間だけが通じ合える“秘密のコード”**として機能します。
たとえば、
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新しいスラングが出るとすぐ覚える
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わからない人には教えない
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親や先生が使うと途端に冷める
といった現象も、自分たちの領域を守る“言語的バリア”のような役割が背景にあります。
これは“反抗”ではなく、**「今の自分たちを言葉で表現したい」「同世代で共鳴したい」**という自然な欲求の現れとも言えるでしょう。
スラングがもつポジティブ・ネガティブな側面
スラングは、言葉としての自由度が高く、“ノリ”や“勢い”で使える一方で、ポジティブな面とネガティブな面の両方を持っています。
✅ポジティブな側面:
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距離を一気に縮められる(会話の入口になる)
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言葉で感情を共有しやすい(ノリ・共感・応援)
-
場を和ませる・盛り上げる(軽さとテンポ)
とくにSNS世代では、“正式な言葉”より“共感できる言葉”が求められるため、スラングの柔軟性はコミュニケーションの潤滑油になります。
⚠️ネガティブな側面:
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意味を誤解されやすい(外の人に伝わらない)
-
使い方によっては傷つけることも(いじり・陰口)
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周囲との“言語ギャップ”が広がる(特に親世代と)
また、スラングの流行スピードが速すぎて、「知らない=置いていかれた」と感じる子も増え、“知らなきゃ不安”というプレッシャーにつながることもあります。
つまり、スラングは“楽しさ”や“つながり”を生む反面、排除・誤解・孤立感といった影も生みやすい道具でもあるのです。
使う側・見守る側のどちらも、そのバランス感覚が求められます。
大人も知っておきたい注意点
意味を取り違えるとトラブルになる?
スラングは一見カジュアルで楽しげですが、文脈やニュアンスを間違えると、意図せず失礼になったり誤解されたりする危険性があります。
たとえば、
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「草」=笑いを意味するネット用語 → しかし状況によってはバカにしてるように受け取られる
-
「しんど」=褒め言葉(可愛すぎてつらい)→ でも知らない人にはネガティブな意味に聞こえる
このように、スラングは“共通の理解”があって初めて成立する言葉なので、世代や背景が違えば、まったく意味が通じないこともあります。
とくに学校や家庭で大人が不用意に使うと、「なんでそんな言い方するの?」「ちょっとズレてて恥ずかしい」と、子どもとの信頼関係にヒビが入るきっかけにもなりかねません。
言葉は“流行しているから”ではなく、“正しく伝わるかどうか”を基準に使う意識が必要です。
スラングを「無理に使う」のは逆効果?
子どもとの距離を縮めたいからといって、無理にスラングを使うのはむしろ逆効果になることがあります。
その理由は2つ:
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「わかってるアピール」が見え透くと、冷められる
例:「○○しか勝たん!」と大人が言うと、「今さら?」「それもう古いよ」と感じられるケースも。 -
使いどころを間違えると“イタい”印象に
たとえば真面目な場面や注意するときに軽く使ってしまうと、軽視しているように見えたり、不適切に思われたりします。
大人が取るべきスタンスは、“若者言葉に迎合する”のではなく、「それってどういう意味?」と聞いてみる姿勢です。
子どもは、自分の使っている言葉に興味を持ってもらえると嬉しく感じやすく、説明したがる傾向があります。
その会話こそが、信頼関係のきっかけになるのです。
子どもと自然に会話するコツ
子どもやティーンと自然に言葉を交わすには、**スラングを“理解する姿勢”と、“ジャッジしない態度”**がとても大切です。
✅ 押さえておきたい会話のコツ:
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知らない言葉は「教えて!」と聞く(上からじゃなく興味ベースで)
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使い方を間違えても笑ってもらえる関係性を築く
-
「なんでそんな言葉使うの?」ではなく、「それってどんなとき使うの?」と掘り下げる
-
間違った使い方をしたくないときは、“観察”に徹するのもアリ
ポイントは、“言葉”そのものではなく、“使っている子ども”に関心を向けること。
大人が一緒に笑ってくれたり、肯定的に受け止めてくれることで、子どもは安心して本音を話しやすくなります。
つまり、スラングはツールの一つでしかなく、**本当に大切なのは、言葉を通して築く“関係性”**なのです。
まとめ|スラングは時代を映す“子ども文化”の鏡
最新スラングは「理解する」ことから始めよう
子どもやティーンが使うスラングは、単なる流行語ではなく、**その時代・世代の感覚や価値観を反映した“文化のことば”**です。
大人の視点から見ると、
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意味がわからない
-
なぜそんな言葉が流行るのか不思議
-
不適切に見えることもある
といった感情がわくこともありますが、まずは「理解しようとする姿勢」こそが、子どもとの距離を縮める第一歩になります。
特に思春期は、自分の存在や立場を言葉で表現したい時期。そんな中で生まれるスラングには、
-
共感したい
-
仲間とつながりたい
-
自分らしさを出したい
という等身大の思いが込められていることが多いのです。
大人がすべきことは、頭ごなしに否定することではなく、「その言葉には、どんな気持ちが込められているんだろう?」と関心を持つこと。
そこから、言葉以上のつながりが見えてきます。
言葉の背景を知るとコミュニケーションが変わる
スラングの“使い方”だけに注目してしまうと、誤解やズレが生まれやすくなります。
しかしその言葉が**「どこで」「どんな思いで」「誰の影響で」使われているのかという背景**に目を向けると、
子どもとのコミュニケーションはぐっと深まります。
たとえば、
-
あるスラングは推し活の延長として使われていたり
-
またある言葉は配信者の影響で生まれていたり
-
なかには自分だけの安心感を保つために言っているケースもあります
言葉の奥にあるストーリーを知ることで、
「この子は今、どんなことに興味があるのか」
「誰とどんな時間を過ごしているのか」
といった**“見えない心の部分”に自然とアクセスできる**ようになるのです。
そして何より、自分の使う言葉に興味を持ってくれる大人がいることは、子どもにとって大きな安心感になります。
スラングは、時に距離を生むものですが、見方を変えれば「心の橋渡し」になることもある。
その可能性を信じて、まずは一歩、言葉の背景に耳を傾けてみましょう。


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