【美容皮膚科医監修】生理前の肌荒れにピーリングはNG？正しいタイミングとケア方法を解説

Posted on 2025年7月23日2025年10月17日

「生理前になると肌がザラつく」「ピーリングで整えたいけど大丈夫？」――そんな悩みを抱える女性は多いはず。
生理前はホルモンバランスの変化により、肌がいつも以上に敏感な“トラブル期”。
この時期に間違ったスキンケアをすると、赤みや乾燥を悪化させてしまうこともあります。

本記事では、美容皮膚科医の監修のもと、生理前にピーリングをしてもOKな条件や、避けるべきタイミング・正しいケア方法をわかりやすく解説します。
肌を傷めず、周期に合わせて上手にケアするコツを身につけましょう。

生理前に肌荒れが起きやすくなる理由

生理前に急に肌が荒れたり、ニキビができたりするのは、多くの女性が経験する「ホルモンバランスの変化」が関係しています。
特に排卵後〜生理前の時期は、肌のコンディションが不安定になりやすく、普段のスキンケアでもトラブルが起きやすくなる時期です。

この時期の肌を理解しておくことで、無理なケアや刺激を避け、肌を穏やかに整えることができます。

ホルモンバランスの乱れが原因

生理前は「黄体ホルモン（プロゲステロン）」が優位になり、肌の皮脂分泌が増える一方で、水分保持力が低下します。
このホルモンの変化により、

肌がべたつくのに乾燥する
毛穴が詰まりやすくなる
ニキビや吹き出物ができる
といった“混合トラブル”が起きやすくなるのです。

さらに、ホルモンの変動は自律神経にも影響し、睡眠の質や腸内環境を乱してしまうことも。
これらが重なることで、肌のバリア機能が低下し、敏感・不安定な状態になります。

皮脂・乾燥・ニキビなどトラブルが起きやすい時期

生理前は「肌が敏感なのに、皮脂が多い」という矛盾した状態になりがちです。
乾燥が進むと角質が厚くなり、そこに過剰な皮脂が混ざることで毛穴詰まりや炎症が起こりやすくなります。

また、肌が不安定なこの時期に“攻めのケア”を行うと、刺激により赤み・かゆみが出ることも。
ピーリングやスクラブ、レチノールなどの強いケアは控え、「守る・鎮めるケア」を意識するのが正解です。

この時期は「肌の調子が悪い」のではなく、「肌ががんばってバランスを保とうとしている」だけ。
やさしいケアで支えてあげることが、美肌を育てる第一歩です。

生理前のピーリングはOK？それとも避けるべき？

生理前は肌の状態が不安定になりやすく、いつもと同じスキンケアでも刺激を感じやすい時期です。
この時期にピーリングをすると、肌のバリア機能が追いつかず、赤み・ヒリつき・乾燥を引き起こすことがあります。

とはいえ、「ピーリング＝絶対NG」というわけではありません。
ポイントは、“肌の状態を見極めること”と“刺激を最小限に抑えること”。
肌が落ち着いていれば、やさしいタイプのピーリングなら取り入れることも可能です。

生理前の肌は敏感モード、ピーリングは控えめが◎

生理前の肌は、ホルモンの影響で水分量が低下し、バリア機能が弱まった“敏感モード”に入ります。
この状態の肌は外的刺激を受けやすく、普段は平気な成分でも刺激となることがあります。

特に、

高濃度のAHA・BHAを含むピーリング
ゴマージュ・スクラブなど摩擦を伴うもの
は、生理前には避けた方が無難です。

どうしてもケアしたい場合は、「生理後〜排卵期前」など肌が安定している時期に行うのがおすすめ。
肌が弱っているときは「角質を落とす」よりも「守って落ち着かせる」ケアを優先しましょう。

やるなら“刺激の少ないタイプ”を選ぶのがポイント

生理前でも、軽いざらつきやくすみが気になる場合は、低刺激の“マイルドピーリング”を選べばOKです。

おすすめは以下のタイプ：

フルーツ酸（AHA）配合でも濃度が低いもの（約1％前後）
拭き取り不要の酵素洗顔・洗い流すジェルタイプ
アルコール・香料フリーで保湿成分を多く含むもの

使用頻度も「週1回程度」にとどめ、こすらずやさしく塗布して短時間で流すのが鉄則です。
ピーリング後は必ず化粧水とクリームで水分・油分を補い、UVケアも忘れずに。

生理前は“落とすケア”より“守るケア”が美肌への近道。
肌の声を聞きながら、その日その日のコンディションで判断してあげましょう。

肌を守る！正しいピーリングのタイミングと選び方

ピーリングは、古い角質を落としてターンオーバーを整える大切なスキンケア。
ただし、「いつやるか」と「何を使うか」を間違えると、せっかくのケアが逆効果になることもあります。

特に女性の肌はホルモンの波によって変化するため、肌が安定しているタイミングを見極めることが重要です。
正しいタイミングと成分選びを意識すれば、刺激を最小限に抑えつつ、つるんとした透明肌を叶えることができます。

AHA・BHAなど成分ごとの特徴と注意点

ピーリングにはさまざまな成分がありますが、肌質や目的に合ったものを選ぶことが大切です。

成分	主な働き	向いている肌タイプ	注意点
AHA（フルーツ酸）	角質をやわらかくして、表面のざらつき・くすみを除去	普通肌・乾燥肌	高濃度だと刺激が出やすい。低濃度（1〜5％）を選ぶ
BHA（サリチル酸）	毛穴の奥まで浸透して皮脂づまりを解消	脂性肌・ニキビ肌	乾燥しやすいので、保湿をしっかり行う
乳酸（ラクト酸）	保湿力が高く、やさしく角質オフ	敏感肌・乾燥肌	マイルドだが毎日使用は避ける
酵素（パパイン・プロテアーゼなど）	タンパク質汚れを分解し、肌をつるんと整える	全肌質対応	洗いすぎに注意、週1〜2回が目安

ピーリングは「強い＝効果的」ではありません。
肌質やその日の状態に合わせて、“やさしい刺激で続けられるもの”を選ぶことが、美肌への近道です。

また、ピーリング後の肌は紫外線の影響を受けやすくなるため、日中のUVケアは必須。
夜に行うか、外出予定のない日のケアにすると安心です。

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生理前の肌荒れを和らげるケア方法

生理前はホルモンバランスの変化により、肌のバリア機能が弱まりやすくなります。
この時期は「何を使うか」よりも、「どう守るか」がカギ。

スキンケアを“攻め”から“守り”に切り替え、肌を刺激から遠ざけることが大切です。
さらに、睡眠や食事、ストレスケアなど生活習慣を整えることで、内側からも肌トラブルを防げます。

保湿重視！バリア機能をサポートするスキンケア

生理前の肌は、水分量が低下して乾燥・敏感になりがち。
この時期に一番大切なのは、「保湿を最優先する」ことです。

ケアのポイントは以下の通り：

化粧水は“とろみ系”より水分補給重視タイプを使用
→ ヒアルロン酸・グリセリン・セラミド配合のものが◎
乳液・クリームで“油分のふた”をしっかり
→ 乾燥を防ぎ、外的刺激から肌を守る
導入美容液や美容液は低刺激タイプにチェンジ
→ ビタミンCやピーリング系は一時お休みを

また、洗顔は泡でやさしく包み込み、“こすらない・触りすぎない”が鉄則です。
保湿を丁寧に行うことで、肌の回復力（自己治癒力）を高め、トラブルを最小限に抑えることができます。

睡眠・食事・ストレス管理で内側から整える

肌荒れは、ホルモンだけでなく生活リズムやメンタルの乱れとも密接に関係しています。
外側のケアに加えて、内側からのサポートも欠かせません。

💤 睡眠

夜更かしを避け、6〜7時間の質の良い睡眠を確保
寝る前のスマホ・カフェインを控えて、ホルモン分泌を整える

🥗 食事

ビタミンB群（卵、納豆、レバーなど）で皮脂バランスをサポート
鉄分や葉酸（ほうれん草、ひじき）で血流を促進
甘いもの・脂っこいものは控えめに

🧘‍♀️ ストレス管理

軽い運動や入浴でリラックス
ハーブティー（カモミール・ローズヒップなど）もおすすめ

心と体の両方を整えることで、ホルモンの波をやわらげ、肌トラブルの“予防力”がぐっと高まります。

まとめ｜生理前は“攻めないケア”で肌を守ろう

生理前の肌は、ホルモンバランスの影響でとてもデリケート。
「いつも通りのスキンケアなのに、なぜかピリピリする」「ニキビが治らない」と感じるのは、肌が“守りの時期”に入っているサインです。

この期間は、ピーリングやレチノールなどの“攻めのケア”を少しお休みして、保湿と鎮静を中心にした“肌を育てるケア”へシフトしましょう。
一見遠回りのようでも、肌を休ませる時間をつくることで、ターンオーバーが整い、次の周期には驚くほど調子が良くなることもあります。

肌を甘やかす期間が、結果的に美肌を育てる

「何もしないと悪化しそう」と焦ってケアを重ねてしまうと、かえって肌は疲れてしまいます。
生理前の時期は、スキンケアも生活も“甘やかし期間”と割り切るのが◎。

クレンジングはやさしく短時間で
スキンケアは“必要最低限＋しっかり保湿”
ストレスを感じたら深呼吸をしてリセット

こうして肌を“守るケア”を続けることで、結果的にバリア機能が強化され、刺激に負けない健やかな肌が育ちます。

生理前は、肌も心も無理をしないことがいちばんの美容法。
“攻めないケア”で肌を休ませることが、未来の美肌への最高の投資です。

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早乙女くるみ｜恋愛と美容の知識を届ける専門ライター

元美容師としての現場経験と、恋愛や美容に関する取材・執筆活動を活かし、「見た目と内面の両方から自信を持てる情報」を発信しています。美容サロンでの施術経験に基づくリアルなアドバイスや、恋愛の専門家やカウンセラーへの取材記事を多数執筆。美容・恋愛に関する確かな情報を、読者の気持ちに寄り添いながら、正確かつ信頼できる形でお届けしています。「魅力は外見と内面のバランスで生まれる」を信念に、あなたらしさを最大限に引き出すコンサルティングを実施中。