ガスコンロの火がオレンジ色?それ、危険サインかも|原因と今すぐできる対処法まとめ
ふとガスコンロの火を見たら、いつもと違ってオレンジ色になっていた…そんな経験はありませんか?
実はこの色の変化、見過ごすと一酸化炭素中毒や火災のリスクにつながることもあるんです。
本記事では、ガスコンロの火がオレンジ色になる原因とその危険性、さらに自分でできる対処法やプロに相談すべき判断基準まで、わかりやすく解説します。
火の色のチェックは、家庭の安全を守る第一歩。日頃のちょっとした気づきが、大きなトラブルを防ぎます!
🟦ガスコンロの火がオレンジ色になるのはなぜ?
🔹正常な火の色は「青」!オレンジ色は異常?
ガスコンロの火の色は、本来「青色」が正常とされています。青い炎は十分な酸素と混ざったガスが効率よく燃えている証拠です。
一方、火がオレンジ色や赤っぽく見える場合、それは「不完全燃焼のサイン」かもしれません。
オレンジ色の炎は見た目にあたたかく見えることもありますが、燃焼効率が悪く、有害物質を発生するリスクがある状態です。特に注意したいのは、目に見えない**一酸化炭素(CO)**が発生する恐れがある点。これを放置すると、健康被害や火災の原因になることもあります。
🔹オレンジ色の火の主な原因とは?
火の色が変わる原因は一つではなく、複数の要因が関係していることがあります。代表的な原因を4つご紹介します。
🟢空気の取り込み不足(酸素不足)
ガスが燃えるためには、**十分な空気(酸素)**が必要です。
しかし、何らかの理由で空気の取り込みがうまくいかないと、ガスが完全に燃焼できず、オレンジ色の火になります。
たとえば:
-
バーナーの空気調整口に汚れが詰まっている
-
コンロ下の換気が悪い状態になっている
などが原因で空気の流れが滞ると、火の色が変わります。
🟢コンロの汚れや詰まり
ガスコンロのバーナー部分や火口に汚れやゴミが詰まっていると、正常な燃焼が妨げられ、火がオレンジ色になることがあります。
特に料理中にこぼれた油や吹きこぼれが固まっていたり、焦げがたまっていたりすると、火の出方自体が不安定になります。
→定期的な清掃がとても大切です。
🟢使用している鍋や調理器具の影響
鍋底が汚れていたり、アルミホイルや底の黒ずみが多い調理器具を使っていると、それらの微粒子が燃焼中に気化し、火に色をつけてしまうことがあります。これもオレンジ色の火の一因です。
また、大きすぎる鍋を使って炎が覆われると、空気の流れが妨げられて不完全燃焼になることも。
🟢湿気・ほこり・油煙などの影響
梅雨時期や換気不足のキッチンでは、空気中の湿気やほこり、調理中の油煙が多くなります。
これらが燃焼中に混ざることで、火の色が一時的にオレンジ色になることもあります。
特に炒め物や揚げ物のあとに火の色が変わるなら、油煙の成分が燃えて色づいている可能性があります。
🟦放っておくと危険?オレンジ色の火がもたらすリスク
ガスコンロの火がオレンジ色になるのを「ちょっとしたこと」と見過ごしていませんか?
実は、そのまま放置することで健康や安全に関わる重大なリスクを招く可能性があります。以下に代表的な3つのリスクをご紹介します。
🔹不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性
火がオレンジ色になる最大の問題は、「不完全燃焼」によって**一酸化炭素(CO)**が発生することです。
一酸化炭素は目に見えず、においもないため気づきにくいですが、吸い込むと頭痛・めまい・吐き気などの症状を引き起こし、最悪の場合は命に関わることも。
特に冬場や換気が不十分な密閉空間では中毒リスクが高まります。
「なんだか最近キッチンで気分が悪くなる…」という場合は、一酸化炭素中毒の初期症状の可能性もあるので注意が必要です。
🔹ガス代の無駄や効率低下
火がオレンジ色=燃焼効率が悪い状態。つまり、ガスをたくさん使っても、十分な加熱効果が得られていないということです。
これは、次のような「損」に直結します:
-
調理時間が長くなる
-
火力が不安定でムラが出る
-
結果的にガス代が高くなる
青い炎に比べ、同じ時間でもエネルギーのムダが多く発生するため、日々の光熱費にじわじわと影響します。
🔹火災のリスクも高まる可能性あり
不完全燃焼が続くと、燃え残ったガスや煤(すす)、汚れなどが蓄積され、コンロ周辺に引火しやすい状態になることがあります。
また、オレンジ色の火は炎の温度が低く、食材の加熱に時間がかかるため、つい火力を上げすぎてしまいがち。これも過熱・空焚き・引火の原因になります。
特に注意が必要なケース:
-
グリル使用時や揚げ物調理中
-
油の近くで不安定な炎を使っているとき
-
コンロ周りに可燃物が置いてあるとき(布巾や紙類など)
⇒こうした状況が重なると、小さな異変が大きな火災につながる危険性もあるのです。
🔔まとめ:火の色=安全のバロメーター
ガスコンロの火がオレンジ色になるのは、見た目以上に深刻なリスクをはらんでいます。
日々の調理のなかで火の色を意識し、異常があれば早めの対処を心がけましょう。
🟦ガスコンロの火がオレンジ色になったときの対処法
ガスコンロの火がオレンジ色に変わっていたら、慌てず落ち着いて対処しましょう。
ここでは自分でできる安全な対応方法を順を追って紹介します。
🔹まずは換気をしっかり行う
火がオレンジ色になる原因の一つに、「酸素不足」があります。
キッチンの換気が不十分だと、空気中の酸素が不足し、ガスがうまく燃焼できなくなります。
まずは以下を実行しましょう:
-
換気扇をすぐにつける
-
窓やドアを開けて空気の流れをつくる
-
周囲に詰まっているものがないか確認する
これだけで火の色が青に戻ることもあります。安全の第一歩は「換気」からです。
🔹バーナー部分の掃除をする
バーナーや火口(火の出る部分)に汚れや焦げ、詰まりがあると、ガスの噴出が不均一になり、不完全燃焼の原因になります。
【簡単な掃除方法】
-
ガスの元栓を閉める
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バーナーキャップを外し、歯ブラシなどでこすって汚れを落とす
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洗剤は中性洗剤でOK。しっかり乾かしてから元に戻す
-
バーナーの穴に爪楊枝などを軽く差し込んで詰まりを取り除く(強くやらない)
月に1回程度の掃除でも、火の安定性が大きく改善します。
🔹器具の位置・種類を確認する
火の色が変わるのは、実は使っている調理器具やその置き方が原因のこともあります。
チェックポイント:
-
鍋の底が煤(すす)や焦げで黒くなっていないか?
-
大きすぎる鍋で炎を覆っていないか?
-
アルミホイルを敷いて火の流れを妨げていないか?
また、IH用の鍋をガスコンロで使っていると火が不安定になることも。
使う器具の材質やサイズが適正かを確認してみましょう。
🔹しばらく様子を見ても変わらない場合の対応
上記を試しても火の色がオレンジのまま変わらない場合は、本体の不具合や内部の劣化が疑われます。
その場合は自己判断せず、以下の対応を検討しましょう:
-
ガス会社やコンロのメーカーに点検を依頼する
-
保証期間内なら無料で対応してもらえることも
-
使用年数が10年以上なら、買い替えも視野に入れるのが安全
無理に使い続けると、一酸化炭素中毒や火災などの深刻なトラブルに発展するリスクがあります。
🔔まとめ:異常を感じたら早めの対応を!
火の色が「青」から「オレンジ」に変わったら、それはガスコンロからのサインです。
正しい対処をすれば、多くの場合は自力で改善できますが、変化がない場合は専門家に相談するのが最も安全です。
🟦それでも直らないときはどうする?プロへの相談も視野に
自分で換気や掃除、器具の確認などをしても火の色が改善されない場合、ガスコンロ本体や内部の構造に問題がある可能性があります。
そのまま使い続けるのは危険です。早めに専門業者へ相談しましょう。
🔹ガス会社やメーカーに相談する目安
以下のような症状が見られる場合は、早めのプロへの連絡がおすすめです。
-
火の色が常にオレンジ色で戻らない
-
異音(ボッという音、ガス漏れのような音)がする
-
点火しにくい、すぐ火が消える
-
焦げ臭いにおいや煙が出る
-
使用中に違和感や体調不良を感じる(例:頭痛、吐き気)
また、使用年数が7年以上経過している機器は経年劣化が進んでいる可能性が高く、安全確認のためにも点検依頼が推奨されます。
🔹修理・点検の費用相場とは?
プロに依頼する際、気になるのが費用面。以下は一般的な費用目安です。
内容 | 費用の目安(参考) |
---|---|
点検のみ | 約3,000〜5,000円 |
バーナー修理 | 約5,000〜10,000円 |
部品交換(点火装置など) | 約8,000〜15,000円 |
出張費 | 約2,000〜4,000円(別途) |
※あくまで目安です。症状や機種、地域によって異なるため、事前見積もりを確認することが重要です。
💡ワンポイント:
-
保証期間内(購入から1〜5年)なら、無料または割引で対応してもらえるケースもあります。
-
ガス会社の「定期保安点検」時に一緒に相談すると、割安で済むことも。
🔹買い替えのタイミングを見極めるポイント
何度も不具合が出る、修理しても改善しないという場合は、買い替えの方が安全でコスパが良い場合もあります。
買い替えを検討すべきサイン:
-
使用年数が10年以上経過している
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修理費が1万円以上かかる見込み
-
部品供給が終了していて修理できないと言われた
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火力の弱さ・ムラが続き、料理に支障が出ている
最近のガスコンロは**安全機能も充実(自動消火、温度調整など)**しており、光熱費の節約にもつながることがあります。
長く安全に使いたいなら、新しいコンロへの交換も視野に入れるのが賢明です。
🔔まとめ:プロの判断で“安心”を得よう
火の色がオレンジのまま改善しない場合は、専門家に相談するのが一番確実です。
費用や手間を気にして放置するよりも、早期対応が安全・経済的な結果につながります。
🟦まとめ|火の色を見れば安全がわかる!日頃のチェック習慣が大切
ガスコンロの火の色は、**家庭の安全を守る「小さなサイン」**です。
本来、ガスの炎は“青色”が正常。オレンジ色になっているのは、何かしらの異常が発生している証拠です。
放っておくと…
-
一酸化炭素中毒のリスク
-
ガス代の無駄
-
火災などの重大事故
といった命や財産に関わる危険につながる可能性も。
だからこそ大切なのは、日頃からの「気づき」と「メンテナンス」。
🔍日常的にできるチェック習慣
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炎の色を毎日チェック(青い火かどうか)
-
月1回のバーナー掃除で詰まり予防
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使用中の異音やにおいに敏感になる
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換気をしっかり行う
-
鍋や器具の材質・サイズを意識する
これらの習慣が、トラブルの早期発見と未然防止につながります。
🔧異常時はプロの力を頼ることも大切
自分でできる対処を行っても火の色が戻らない場合は、ガス会社やメーカーに相談を。
無理に使い続けるより、早期対応が安全・節約・安心の近道になります。
🔔安全なキッチンは、火の色チェックから始まる!
日々のちょっとした気づきが、家族と自分の命を守ります。
「最近火の色が気になるな」と思ったら、まずはこの記事で紹介した対処法をぜひ実践してみてください。


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