壁紙がはがれた時の修復方法|初心者でも簡単にできる貼り直しテクニック
「あれ?壁紙がめくれてる…!」そんな経験ありませんか?
壁紙のはがれは、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、カビや下地の劣化につながることも。でも実は、ちょっとしたはがれなら初心者でも自分で簡単に修復できるんです。
本記事では、壁紙がはがれる原因から状態別の修復方法、必要な道具や手順、さらにプロに頼むべきケースまで、わかりやすく丁寧に解説します。
「DIYなんて無理かも…」と不安な方でも安心!まずはできる範囲から挑戦して、壁の見た目も気分もスッキリ整えましょう。
✅ 壁紙がはがれる原因とは?
🔹湿気や結露によるはがれ
壁紙がはがれる最も多い原因のひとつが「湿気」や「結露」です。特に、キッチン・洗面所・トイレ・窓まわりなどの水回りは、湿気がこもりやすく、壁紙の接着力が弱まってしまいます。
対策方法:
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換気扇を定期的に回す、または換気口をふさがないように注意する。
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結露しやすい窓には結露防止シートや断熱フィルムを貼る。
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除湿機やサーキュレーターで空気の流れを作り、湿気を溜めない。
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壁に直接スチームが当たらないように家電の配置を工夫する。
🔹経年劣化や施工ミス
壁紙は時間とともに劣化し、接着剤の粘着力も落ちていきます。特に築10年以上の住まいでは、自然な経年劣化により、継ぎ目や端からめくれが起こることも。また、施工時に下地処理が甘かったり、のりの量が不十分だった場合も、早期にはがれの原因になります。
対策方法:
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壁紙の寿命はおよそ10年を目安に、必要に応じて張り替えを検討する。
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DIYで補修する場合は、はがれた部分だけでなく周囲の浮きやすい箇所も確認しておく。
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壁紙の貼り替え時は、信頼できる業者に依頼する、または下地処理を丁寧に行う。
🔹家具や物の接触によるダメージ
家具や掃除機、家電コードなどが壁にぶつかってしまい、壁紙がめくれたり破れたりするケースもあります。特に引っ越しや模様替えのタイミングで多く発生します。
対策方法:
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壁にぴったりと家具をくっつけすぎないよう、数cmの隙間を作る。
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家具の角にクッション材を取り付けて、壁への衝撃を緩和する。
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掃除や模様替えの際は、家具をゆっくり移動させ、壁にこすらないよう注意。
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家電コードは配線カバーなどで固定し、壁との摩擦を避ける。
✅ まず確認!壁紙のはがれ方で修復方法が変わる
🔹部分的にはがれている場合
角や継ぎ目など、壁紙の一部が少しだけ浮いたりめくれている場合は、最も簡単に修復できる状態です。この場合は、はがれた部分を貼り直すだけで、見た目も元通りに近づけることができます。
対策方法:
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はがれた部分のホコリや汚れを、乾いた布や綿棒で丁寧に拭き取る。
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壁紙用のり(スティックタイプや注射器タイプなど)を少量塗布。
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指やローラーで空気を抜きながら、しっかり押さえつけて密着させる。
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必要に応じてマスキングテープで数時間固定しておくと安定する。
※のりのはみ出しはすぐに拭き取ることがポイントです。
🔹広範囲でめくれている場合
壁紙が大きくめくれている場合は、全体を一度めくってから貼り直す作業が必要になります。中途半端に貼ると、しわや空気が入りやすく仕上がりも悪くなりがちです。
対策方法:
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はがれている部分全体を丁寧にめくる(無理にはがすと破れるので注意)。
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裏面と壁の両方を軽く掃除しておく。
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壁紙用のりを、めくれた範囲全体にまんべんなく塗布。
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壁紙を元の位置に戻し、中心から外に向かって空気を抜くように圧着。
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仕上げにローラーを使ってしっかり固定する。
※しわが寄ってしまった場合は、いったん再度めくって貼り直すと改善できます。
🔹下地(壁)まで剥がれてしまった場合
壁紙だけでなく、その下にある石膏ボードやベニヤなどの下地が一緒にめくれてしまった場合は、単なる貼り直しでは不十分です。この状態を放置すると、カビや腐食の原因にもなります。
対策方法:
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剥がれた下地部分をカッターで整え、余分な壁紙もカットしておく。
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下地用のパテや補修材で穴や凹みを埋める(乾燥後にサンドペーパーで平滑に)。
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下地が整ったら、壁紙用のりで貼り直し作業を行う。
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補修範囲が広い場合は、部分用の壁紙を切り出して新たに貼るのも◎。
※補修用パテはホームセンターや100均でも手に入ります。色付きタイプを使うと仕上がりが目立ちにくくなります。
✅ 初心者でも簡単!壁紙修復に必要な道具と材料
🔹用意するもの一覧
壁紙のはがれを修復するためには、以下のような道具と材料があれば安心です。基本的にはすべてホームセンターやネットで手軽に揃います。
壁紙修復に必要な基本アイテム:
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壁紙用のり(チューブ・スティック・注射器タイプなど)
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ヘラ or プラスチックカード(のばす・空気を抜くため)
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ローラー(圧着・仕上げに使う)
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マスキングテープ(仮止めや固定用)
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カッター or はさみ(破れ補修や余分な壁紙カットに)
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定規 or スケール(真っ直ぐに整えるときに便利)
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乾いた布 or スポンジ(汚れを拭き取る用)
あると便利なもの:
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スプレーボトル(霧吹き):乾燥しすぎた壁紙を少し湿らせて柔らかくする。
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補修用パテ:下地まで傷んでいる場合の穴埋めに。
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サンドペーパー:パテ乾燥後の表面ならし用。
※作業前に、壁紙の材質と色味を確認しておくと、補修がより自然に仕上がります。
🔹100均でも手に入る便利アイテム
「初めてのDIYで、あまり道具にお金をかけたくない…」という方でも大丈夫!実は、100円ショップにも壁紙補修に使えるアイテムが豊富に揃っています。
100均で買えるおすすめアイテム:
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壁紙用補修のり(液体のりタイプ)
→ ダイソー・セリア・キャンドゥなどで取扱あり。初心者向け。 -
ミニローラー
→ 本来は工作やペイント用でも、圧着ツールとして使えます。 -
マスキングテープ
→ 仮固定や保護に大活躍。デザイン付きより無地タイプが◎。 -
ヘラ・スクレーパー
→ 空気抜きやのばし作業に使える。お掃除グッズコーナーにあることも。 -
カッター・はさみ・定規
→ 文具コーナーで手軽に揃えられ、壁紙カットにぴったり。
意外と使える裏技アイテム:
-
プラスチックカード(使わなくなったポイントカードなど)
→ ヘラ代わりに使えて便利。押し伸ばしや空気抜きに最適。 -
歯ブラシ(新品)
→ 細かいホコリ落としや、軽くパテをならす用途にも。
✅ 実践編|壁紙のはがれをキレイに直す手順
🔹① はがれた部分をきれいにする
修復を始める前に、まずははがれた箇所の汚れやホコリをしっかり取り除くことが基本です。汚れが残っていると、のりの接着力が弱まり、すぐにまた浮いてしまう原因になります。
対策方法:
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はがれた壁紙の裏面と、壁側の表面を乾いた布ややわらかいブラシで優しくふき取る。
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頑固な汚れがある場合は、少量の水で湿らせた布で拭き、その後しっかり乾かす。
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湿気がこもりやすい箇所は、ドライヤーで軽く乾かしてから作業すると◎
※無理にはがすと破れやすいので、状態を見ながら丁寧に行うのがポイントです。
🔹② 壁紙用のりやスティックのりを使って貼り直す
壁紙を貼り直す際は、専用ののりを使うことで自然に仕上がり、長持ちしやすくなります。スティックタイプや注射器タイプののりなら、初心者でも簡単に使えます。
対策方法:
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壁紙の裏面または壁面のどちらか、または両方に薄く均一にのりを塗る。
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角や端までしっかり塗ると、浮きやすい部分もきれいに接着できる。
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少量ずつ塗ることで、のりのはみ出しやムラを防げます。
※のりが指についた場合はすぐにふき取る。乾く前なら簡単に除去可能です。
🔹③ 空気を抜いてなじませる
壁紙を貼ったら、そのまま放置せずに中に入った空気を丁寧に押し出して、なじませる作業が大切です。空気やしわが残ると、見た目が悪くなり、後ではがれやすくなります。
対策方法:
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中心から外側へ向けて、指やヘラでやさしく押しのばす。
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クレジットカードやプラスチックの定規などで代用してもOK。
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しわが寄ってしまった場合は、のりが乾く前にいったん浮かせて貼り直しを。
※壁紙が厚手の場合、しっかりなじむまで時間がかかることがあります。
🔹④ 仕上げにローラーでしっかり固定
空気を抜いた後、**仕上げにローラーで圧着することで、のりが均等に広がり、より密着度が高まります。**これにより、修復部分の耐久性もアップします。
対策方法:
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ローラーを使って、壁紙の上を上下・左右にまんべんなく転がす。
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特に継ぎ目や端の部分は、何度か丁寧に圧着しておくと安心。
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ローラーがない場合は、丸めた布やタオルでも代用可能。
※のりがまだ完全に乾いていない状態で強くこすらないよう注意。軽く何度も転がすのがコツです。
✅ 上手に修復するためのコツと注意点
🔹のりの塗りすぎ・塗りムラに注意
壁紙修復でよくある失敗が、「のりの塗りすぎ」や「塗りムラ」。
のりを多く使えばよく接着するように思えますが、実は逆効果になることもあります。
対策のポイント:
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のりは“うすく均等に”が鉄則。たっぷり塗ると、乾きにくくヨレの原因に。
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特に端や角だけに偏って塗らないよう注意。全体に広げる意識で。
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注射器タイプののりは少量ずつ出せるので、初心者におすすめ。
※のりがはみ出た場合は、すぐに乾いた布やティッシュでふき取ると跡になりにくいです。
🔹浮きやすい角はローラーで丁寧に圧着
壁紙の角や端は、どうしても浮きやすく、時間が経つとめくれてしまう原因になりがちです。修復直後に丁寧な圧着を行うことで、仕上がりがぐっと長持ちします。
圧着のコツ:
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ローラーやヘラで“端から中心へ”押し込むように密着させる。
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マスキングテープで仮固定し、数時間乾燥させるとしっかり接着。
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ドライヤーで軽く温めながら圧着すると、のりの乾きが早まり、より密着します。
※角の圧着は「やりすぎると破れやすい」ので、力を入れすぎず、何度か繰り返すのが◎。
🔹失敗しないために事前に練習も◎
いきなり本番の壁で修復するのは不安…という人には、小さな余り壁紙や目立たない場所で事前に練習するのがおすすめ。ちょっとした練習でも、のりの量や貼り方のコツがつかめます。
練習のすすめ:
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余った壁紙やボール紙を使って、のりの塗り加減を確認。
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指・カード・ローラーなどの圧着方法を試して、好みの仕上がりを体感。
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壁の裏側や家具で隠れる場所(冷蔵庫の後ろなど)で試してみるのも◎。
初心者へのひとこと:
「失敗してもやり直せる」のが壁紙補修の良いところ。まずは気軽に試す感覚でOKです!
✅ どうしても直らない場合は?プロに依頼する選択肢も
DIYでの修復は手軽で経済的ですが、状況によってはプロに頼んだ方が安心で確実な場合もあります。無理に自分で直そうとして失敗するよりも、長期的に見てコスパが良いことも。ここでは、費用相場や依頼すべきケースを紹介します。
🔹プロに頼んだ場合の費用相場
壁紙補修を業者に依頼する場合、**作業範囲の広さや下地の状態によって費用が異なります。**以下は一般的な相場の目安です。
作業内容 | 相場目安(税込) |
---|---|
小規模なはがれ修復(1㎡未満) | 3,000〜8,000円程度 |
部分張り替え(1〜5㎡) | 5,000〜15,000円程度 |
壁一面の張り替え(6帖部屋の一面) | 15,000〜30,000円程度 |
下地の補修+張り替え | +5,000円〜10,000円程度加算 |
費用を抑えるコツ:
-
地元のリフォーム業者や内装専門業者に相見積もりを取る
-
小さな修復だけなら「軽作業対応の便利屋」でも対応可能な場合あり
※見積もり無料の業者が多いので、気軽に相談してみるのがおすすめです。
🔹どんなケースなら業者に頼むべき?
DIYでは難しい、または再発リスクが高いケースでは、**プロに任せるのが安心・安全です。**以下のような状態なら、早めに業者への相談を検討しましょう。
プロに依頼した方がよい主なケース:
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はがれが壁一面または部屋全体に広がっている
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壁紙の下地(石膏ボードや合板)がボロボロになっている
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カビやシミが発生しており、健康面も気になる
-
自力で修復したけれど、再びすぐに浮いてしまった
-
リフォームや模様替えを兼ねて、全体的にキレイにしたい
POINT:
業者は、壁紙の再接着だけでなく、下地処理や断熱・防カビ処理まで対応してくれる場合が多いため、長期的に美しい状態を保ちたい方に最適です。
✅ まとめ|壁紙はがれは初心者でも修復可能!まずは気軽に挑戦を
壁紙のはがれは、一見すると大きなトラブルのように感じるかもしれませんが、原因を知って適切な手順を踏めば、初心者でも十分に修復可能です。
小さなはがれなら、特別なスキルがなくても自宅にある道具や100均アイテムで対応でき、コツさえつかめば意外と簡単。
空気を抜く・角を押さえるといったちょっとした工夫が、仕上がりの美しさを大きく左右します。
もし「自分では難しそう…」「範囲が広すぎる…」と感じたら、無理せずプロに相談するのも◎。
自力でできる範囲から始めて、壁の状態に合わせて柔軟に判断することが大切です。
はがれたままにせず、早めに対処すれば、壁も気分もすっきり!
ぜひこの記事を参考に、「まずはやってみる」気持ちで、壁紙修復にチャレンジしてみてくださいね。
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