「スマホを見たくない…」と感じたときの対処法|心の疲れを癒す7つのヒント
なんとなくスマホを開くのがしんどい、SNSを見る気になれない…。
そんなとき、あなたは決しておかしくありません。
情報や人とのつながりに疲れて、心が「少し休みたい」とサインを出しているだけかもしれません。
この記事では、「スマホを見たくない」と感じたときにできる7つの対処法を紹介します。
スマホから少し離れることで得られる“心の静けさ”や、依存との上手な付き合い方についても解説します。
あなたの心がゆるむきっかけになりますように。
スマホを見たくないと感じるのは、心のサインかも
情報の洪水に疲れているサイン
SNSのタイムライン、ニュースアプリ、メッセージ通知…。
スマホを開くたびに新しい情報が飛び込んでくる今、脳と心は常に“処理モード”にあります。
知らないうちに情報の洪水に飲み込まれ、「もう何も入れたくない」という心の悲鳴が「見たくない」という形で現れることも。
そんなときは、無理に情報を追いかけるのをやめて、“何も見ない時間”を意識的に作るのがおすすめです。
ニュースアプリの通知を切る、SNSを一時停止する、スマホを別の部屋に置く──
たった15分でも“情報のシャットダウンタイム”を作るだけで、頭の中がすっきりして心のざわつきが落ち着きます。
「つながり疲れ」が限界に近い状態
LINEの返信、SNSのコメント、グループチャット…。
人とのつながりがいつでも維持できる今だからこそ、“つながらなきゃいけない”という無意識のプレッシャーに心が疲れてしまうことがあります。
本当は誰にも気を遣わず、ひとりになりたいのに、「返さなきゃ」「既読つけちゃった」と焦る。
そんな小さなストレスが積み重なって、気づけば「スマホを見るのもしんどい」と感じてしまうのです。
対処法としておすすめなのは、“つながりを意識的に緩める”こと。
たとえば、返信を後回しにしてもいい時間を自分に許す、「今日はオフラインモードで過ごす」と決めるなど。
人との関係を少し緩めることで、“誰かのため”ではなく“自分のため”に過ごす時間が戻ってきます。
「何も見たくない」は心が“静けさ”を求めている
「見たくない」と感じたとき、多くの人は「自分が冷たいのかな」「怠けてるのかな」と思いがちです。
でもそれは、拒絶ではなく、“心が静けさを求めている”自然な反応です。
ずっと刺激のある世界にいた心が、「少し休ませて」と言っているだけ。
そんなときは、静かな音楽を流す、窓から空を眺める、深呼吸する――
ただ“今ここ”に意識を戻してあげましょう。
何も見ない時間を過ごすことで、感情のノイズが消えて、少しずつ心の輪郭が戻ってきます。
焦らず、無理にスマホを触ろうとせず、**“何もしたくない時間を大切にする”**ことが、いちばんの回復になります。
スマホを見たくないときに試したい7つの対処法
① 通知を一時的にオフにする
スマホが気になる一番の理由は、“通知”によって注意を奪われるからです。
ピコンという音、光る画面──それだけで「見なきゃ」という義務感が生まれ、心が休まりません。
まずは、LINE・SNS・ニュースアプリなどの通知をすべて一時的にオフにしてみましょう。
数時間だけでも、「自分の時間を自分で選べる感覚」が戻ってきます。
“世界は今この瞬間も動いている”という焦りが少しずつ薄れ、心のざわつきが静かになります。
② スマホを“視界から外す”時間をつくる
「見ないようにしよう」と意識するより、物理的に視界から外すほうが効果的です。
机の上に置かず、引き出しや別の部屋に置いてみてください。
目に入らないだけで、「触らなきゃ」という衝動が驚くほど減ります。
特に食事中や寝る前など、“小さなルール”を決めてスマホを遠ざけるのがおすすめ。
その間、頭の中が静まり、目や神経もリラックスしていきます。
③ SNSを“見る側”から“発信しない側”へ切り替える
SNSでは常に「反応しなきゃ」「発信し続けなきゃ」と思いがちですが、
ときには**“ただ見るだけ”でいい自分を許す**ことが大切です。
無理に投稿やコメントをしないだけで、心のエネルギー消費がぐっと減ります。
誰かの投稿を見て疲れるときは、一度“見る側”からも距離を取るのもOK。
SNSは「義務」ではなく、「楽しめるときにだけ触れるもの」でいいのです。
④ 紙の本や手帳に触れてみる
スマホの代わりに紙の質感に触れると、脳が自然と“落ち着きモード”に切り替わります。
紙の本を読む、日記を書く、予定を手書きする──それだけで情報のスピードがゆるみ、思考が整理されていきます。
画面をスクロールして得る情報は“流れていく”もの。
一方で紙に書く・読む行為は、“今ここ”に意識を留めてくれる時間です。
デジタル疲れを感じたら、意識的に「手と目で感じる時間」を取り入れてみましょう。
⑤ スマホの代わりに“自然”を見に行く
疲れた心を回復させるいちばんの方法は、デジタルではなく“自然の色”を見ること。
空を見上げる、木々を眺める、風の音を聞く──それだけで呼吸が深くなり、心がほぐれます。
人間の目は、自然のグリーンや青を見ることで自律神経が整いやすくなるといわれています。
スマホを閉じて外に出ることは、“心のリセットボタン”を押すようなもの。
短時間の散歩でも、驚くほど気分が変わります。
⑥ 「スマホを見たくない自分」を責めない
「スマホを見たくないなんて、ダメかな」と思う必要はありません。
それは、あなたの心が「もう少し休ませて」と伝えているサインです。
無理に元気を出したり、他人に合わせようとしなくて大丈夫。
“今は見たくない”という気持ちをそのまま認めてあげることが、
結果的にいちばんの回復につながります。
やさしく「今は少し離れてみよう」と自分に声をかけてあげてください。
⑦ 一度“デジタルデトックスデー”を作る
思い切って、1日だけ「スマホを使わない日」をつくってみるのもおすすめです。
最初は落ち着かないかもしれませんが、数時間経つと「何もなくても大丈夫」と気づける瞬間が訪れます。
本を読んだり、散歩したり、音楽を聴いたり──
アナログな時間を過ごすことで、思考や感情が自然に整っていきます。
ポイントは、“完全に断つ”よりも“ゆるく距離を置く”意識。
1日のうち数時間でも「デジタルから離れる時間」を設けるだけで、心の余白が生まれます。
それでも気になる…スマホ依存との境界線とは?
「触らないと不安」は依存傾向のサインかも
解説
「スマホを手元に置いてないと落ち着かない」「ちょっとでも空いた時間があると無意識に手が伸びてしまう」──これらの感覚は、依存傾向の入り口である可能性があります。
実際、スマホ依存の研究では、手元にないと不安になる、常にスマホのことを考えてしまう、無意識にチェックしてしまう、という状態が典型的な特徴として挙げられています。
ただし、「依存=病気」という固定観念を持たなくて大丈夫です。どこかに“境目”があるというより、「使い方が“無自覚な習慣”になっているかどうか」を見極める尺度として、こうしたサインを意識することが役立ちます。
対策案
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自分の不安感を言葉にする
「スマホがないと落ち着かない」と感じたとき、その理由を自分に問いかけてみましょう。
→「暇だから不安」「情報が来なくて取り残されそうで怖い」など言葉にできると、少し距離が取れます。 -
“スマホなし時間”を試すスモールステップ
5分、10分といった短い“スマホを手に取らない時間”を意識的に設けましょう。
最初はぎこちないかもしれませんが、慣れてくると「触らない時間=安心できる時間」に変わっていきます。 -
セルフチェックをしてみる
スマートフォン依存スケール(SAS-SV/短縮版)など、自分で“依存の傾向”を診るチェックリストを使って、自分の状態を可視化するのも有効です。
自分の傾向を知ることで、「ちょっと反応を変えよう」という気持ちが生まれます。
スマホとの“ちょうどいい距離感”を見つける
解説
スマホを完全に使わないことを目指す必要はありません。むしろ、「無意識になんとなく使ってしまう」状態から、意識的に使う状態へ少しずつ変えていくことが、長く続けられる道です。
「目的なくスマホを開く時間」が減り、「何のために使うか」がはっきりしてくると、心の疲れも軽くなります。
対策案
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時間枠を決める
例:「1日30分だけSNSを見る」「夜10時以降は触らない」など、自分なりのルールを設定。
ただし、ルールは柔軟性を持たせておくこと。守れなかった自分を責めないで。 -
用途を限定する
例:「調べ物」「連絡」「読む」「音楽を聴く」など“使う目的”を明らかにし、それ以外の用途は制限アプリを使って制御する。 -
時間管理アプリやスクリーンタイム機能を活用する
スマホには利用時間を制限する機能や通知制限機能があります。これらを“味方”にして、使いすぎを見える化する。 -
オフラインモードや機内モードを有効に使う
通知やネット接続を遮断することで、スマホを“手放しやすい状態”にできます。 -
ゆるやかなルールを仲間と共有する
家族や友人と「スマホルール(たとえば食事中はスマホを見ない)」を共有すると、安心感と守るモチベーションが生まれます。
こうした工夫で、スマホと“適切な距離感”を築く第一歩になります。
専門家に相談してもOK
解説
スマホ利用が気になるレベルであっても、多くの人は「恥ずかしい」「大したことじゃない」と思って相談をためらいがちです。ですが、生活や心の健康に影響が出ていると感じたら、専門家に相談することはむしろ健全な判断です。
依存状態が長引くと、集中力・記憶力・対人関係・睡眠などへの影響が報告されており、場合によっては心療内科や臨床心理士の助けを借りることが回復につながります。
対策案
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心療内科・精神科・依存専門外来を探す
「スマホ依存治療」「ネット依存治療」をうたっている医療機関やクリニックを調べてみましょう。 -
臨床心理士・カウンセラーに話を聞いてもらう
スマホと心の関係、自分の感情や習慣を整理するサポートとして、カウンセリングを利用するのも有効です。 -
相談窓口・オンライン相談を利用する
匿名・オンラインで相談できる窓口を活用すれば、初めの一歩はハードルが低くなります。 -
家族や信頼できる人へ話す
“あなたが感じていること”を、怖がらずに話してみることも大切なステップです。理解・協力を得られる可能性があります。 -
治療とセルフケアを併行する心づもりを持つ
専門的なサポートと、先のH2で述べた日常的な対処法(通知オフ、視界から外す、自分を責めない時間など)を組み合わせていくと、より安心して回復に向かっていけます。
このように、「依存のサインを見つける」「スマホとの距離感を設計する」「必要なときは専門の力を借りる」──これらを段階的に意識できるように書くと、読者にとって「自分にもできそう」と感じられる道が見えやすくなります。
まとめ|「見たくない」と思えた自分を責めないで
「スマホを見たくない」と感じたとき、それは“あなたの心がちゃんと感じている証拠”です。
無理にポジティブになろうとしたり、「自分は疲れているのかな」と責めたりする必要はありません。
スマホから少し距離を置く時間は、心に静けさを取り戻すための大切なリセット期間。
静かな時間を過ごすことで、思考が整い、感情の輪郭もゆるやかに戻ってきます。
もし「何もしない時間」が不安に感じても、それは自然なこと。
やがて心が整ってくると、「また見たい」「誰かと話したい」という気持ちが、やさしく戻ってきます。
焦らず、スマホも気持ちも、“ちょうどいい距離感”を見つけていきましょう。
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