自宅で簡単!肩甲骨はがしストレッチの正しいやり方とコツ
なんとなく肩が重い、姿勢が悪くなってきた気がする…そんな不調の原因、実は「肩甲骨の硬さ」かもしれません。
長時間のデスクワークやスマホ操作で、肩甲骨まわりの筋肉は知らず知らずに固まりがち。そんなときに役立つのが、自宅で手軽にできる「肩甲骨はがしストレッチ」です。
この記事では、肩甲骨はがしの基本から、自宅でできる簡単なストレッチ方法、効果を高めるコツ、注意点までをわかりやすく解説します。
毎日の習慣にすることで、肩まわりがスッと軽くなり、姿勢改善や代謝アップも期待できます。
「運動が苦手」という方でも取り入れやすい内容なので、ぜひ今日から試してみてください。
肩甲骨はがしとは?
「肩甲骨はがし」の意味と効果
「肩甲骨はがし」とは、肩甲骨まわりの筋肉や筋膜のこわばりをやさしくほぐし、肩甲骨本来の可動域を取り戻すストレッチやセルフケアのことを指します。
日常生活で肩甲骨は、姿勢の悪化や長時間のデスクワークなどにより、背中側の筋肉にべったりと「張りつく」ように固まりがち。これを“はがす”ように動かすことで、血流やリンパの流れが促され、肩こりや首こり、背中のハリの軽減が期待できます。
また、肩甲骨まわりには褐色脂肪細胞という脂肪燃焼に関わる組織が集まっており、ここを刺激することで代謝アップや冷えの改善につながるとも言われています。
凝り・猫背・代謝アップにもつながる?
肩甲骨まわりの筋肉が硬くなると、姿勢が悪くなりやすく、猫背や首の前傾(スマホ首)などの不調が現れがちです。肩甲骨はがしで柔軟性を取り戻すことで、自然と背筋が伸び、姿勢改善にも好影響を与えます。
また、肩や背中の筋肉がスムーズに動くようになると、血流が改善され、肩こり・首こりの緩和だけでなく、全身の冷え・むくみの解消、さらには基礎代謝の向上にも効果が期待できます。
「肩甲骨がはがれる」感覚は、凝り固まった体にとって非常に心地よく、リフレッシュ効果も抜群。自宅で簡単にできるセルフメンテナンスとして、忙しい現代人にぴったりの習慣です。
肩甲骨が硬くなる原因
デスクワークやスマホが大きな要因
肩甲骨が硬くなる大きな原因のひとつが、長時間のデスクワークやスマホ操作です。
前かがみの姿勢が続くと、肩甲骨は外側に引っ張られた状態になり、本来の位置からズレてしまいます。
とくに、パソコン作業やスマホを見る時間が長い人は、頭が前に突き出た「ストレートネック」や、丸まった背中の「猫背」になりやすく、肩甲骨まわりの筋肉が常に緊張した状態に。
この状態が続くことで、肩甲骨が“背中に張りついた”ようになり、動かしにくくなるのです。
日常生活では意識しづらいですが、肩甲骨が自由に動かないことが、肩こりや疲労感の原因になっていることも少なくありません。
運動不足・ストレスも関係あり
肩甲骨の柔軟性が失われるもうひとつの大きな要因は、運動不足です。
肩甲骨は腕や背中の筋肉と連動して動くため、日常的に体を動かさない生活が続くと、筋肉がこわばり、関節の可動域がどんどん狭くなってしまいます。
また、実はストレスも肩甲骨の硬直に関係しています。
ストレスを感じると、無意識に体がこわばったり、呼吸が浅くなったりしますよね。
そうした状態が続くことで、背中や肩まわりの筋肉が緊張しやすくなり、結果として肩甲骨が硬くなる原因になるのです。
心と体はつながっているため、肩甲骨の硬さを改善するには体をほぐすだけでなく、リラックスできる時間を持つことも大切です。
自宅でできる!肩甲骨はがしストレッチのやり方
初心者向け|壁を使った肩甲骨ストレッチ
はじめて肩甲骨はがしを行う方におすすめなのが、壁を使ったストレッチです。
自分の体を壁に預けることで無理な力がかからず、安全に肩甲骨を動かすことができます。
◎やり方
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壁に背をつけて、かかと・お尻・背中・頭をピタッとつける
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両腕を上げて「バンザイ」の姿勢に(肘を軽く曲げてもOK)
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ゆっくりと腕を上下にスライドさせる(壁から腕が離れないように)
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10回ほど繰り返す
肩甲骨の動きを意識しながら、呼吸を止めずにリラックスして行うことがポイントです。
座ってできる!簡単ほぐし体操
仕事の合間やテレビを見ながらでもできるのが、椅子に座って行うストレッチ。肩甲骨まわりをじんわり動かすことで、血行促進やコリ解消が期待できます。
◎やり方
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椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばす
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両腕を肩の高さに上げて、肘を90度に曲げる
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肘を背中側で寄せるようにグッと引き、数秒キープ
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力を抜いて元の位置に戻す
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10回程度繰り返す
肩甲骨の内側を「寄せる→戻す」の動きだけでも、十分な刺激になります。
寝ながらリラックス|タオルを使った方法
体力に自信がない方や、就寝前のリラックスタイムにおすすめなのが、寝ながら行うタオルストレッチです。
◎やり方
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バスタオルをロール状に丸める
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仰向けになり、背中の中央(肩甲骨の間)にタオルを当てる
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両手を大きく横に広げ、深呼吸を数回繰り返す
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そのまま3〜5分ほどリラックス
胸が自然と開き、巻き肩の改善や姿勢リセットに効果的。寝る前の習慣にすると心身の緊張がほぐれやすくなります。
時間がない人向け!ながらストレッチ
忙しい日でも肩甲骨を動かすチャンスはあります。**日常の動作に少し意識を加える「ながらストレッチ」**なら、無理なく継続可能です。
◎おすすめの「ながら」例
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歯磨き中に、肩を前後に大きく回す
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電車を待つ間に、肘を後ろに引いて胸を開く
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キッチンでの待ち時間に、肩を上下にゆっくり上げ下げ
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テレビを見ながら、背もたれに肘を寄せて肩甲骨を寄せる動作
ほんの数秒でも意識して動かすことで、こわばりの予防や疲れの軽減につながります。
「ながらストレッチ」は、忙しい現代人の味方です。
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肩甲骨はがしの効果を高めるコツ
呼吸を意識しながらゆっくり行う
肩甲骨はがしのストレッチを効果的に行うために、呼吸の使い方はとても重要です。
肩や背中の筋肉は、浅い呼吸や力みがあると緊張しやすくなり、うまく伸ばすことができません。
ストレッチ中は、息を吐きながらゆっくりと動かすのが基本。
呼吸を意識することで筋肉の力が自然と抜け、より深くストレッチがかかります。
特に、動作の「伸ばすタイミング」で息を吐くようにすると、リラックス効果も高まり、血流が促進されて柔軟性がアップします。
毎日続けるのが効果アップの鍵
肩甲骨まわりの筋肉や関節は、一度ストレッチしただけではなかなか柔らかくなりません。
大切なのは、**短時間でもいいから“毎日継続すること”**です。
たとえば1日5分でも、肩甲骨を動かす習慣を作ることで、徐々に可動域が広がり、肩こりや背中のハリが軽減されていきます。
継続することで、姿勢も自然と整い、呼吸も深くなって、心身ともに軽くなる変化を実感できるはずです。
「完璧にやろう」と思わず、できる範囲で無理なく続けることが、最大の近道です。
ストレッチ前後の水分補給も忘れずに
意外と見落とされがちですが、ストレッチ前後の水分補給も肩甲骨はがしの効果を高める重要なポイントです。
筋肉や関節がうまく動くには、水分が不可欠。
ストレッチによって血流やリンパの流れが促進される際、体内の水分が不足していると老廃物の排出が滞りやすくなります。
また、水分補給は筋肉の柔軟性を保つうえでも役立ちます。
特に、常温の水や白湯がおすすめ。冷たい水は体を冷やし、筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。
運動前後にコップ1杯の水を飲むだけでも、肩甲骨まわりの可動域が変わってくることがあります。
やってはいけない注意点
無理な動き・反動は逆効果に
肩甲骨はがしのストレッチは、「強く伸ばせば効果が上がる」というものではありません。
勢いをつけた動作や、痛みを我慢して無理に伸ばす行為は逆効果。筋肉や関節に負担がかかり、炎症やケガの原因になりかねません。
特に注意したいのが、**“反動をつけて伸ばす”**こと。反動は一時的に大きく動いているように感じますが、実際には筋肉や靭帯へのダメージが大きく、可動域の改善にはつながりにくいです。
ストレッチは、「ゆっくり・丁寧に・心地よく」が基本。自分の体の声をよく聞きながら、無理のない範囲で行いましょう。
肩や首に痛みがあるときは控える
すでに肩や首に強い痛みがある場合や、動かすとズキンとするような違和感があるときは、無理に肩甲骨はがしを行わないことが大切です。
痛みのある状態でストレッチを行うと、炎症を悪化させたり、筋肉や神経に余計な負担をかけるおそれがあります。
このようなときは、まずは安静にして回復を優先。痛みが引いてから、徐々に優しい動きから始めるのが安心です。
どうしても気になる場合は、整形外科や専門の施術者に相談するのがよいでしょう。
持病がある方は医師に相談を
高血圧・心臓病・頸椎症・骨粗しょう症などの持病がある方は、自己判断で肩甲骨まわりを動かすのは控えましょう。
一見やさしい動きでも、体への負荷がかかる場合があります。
また、過去に肩や首、背中に手術歴がある方や、妊娠中の方も注意が必要です。
安全に取り組むためには、事前に医師や理学療法士に相談し、自分に合ったストレッチ方法を選ぶことが重要です。
体の状態によっては、専門家による施術のほうが適している場合もあります。
まとめ|毎日のストレッチで、肩甲骨スッキリ!
「肩甲骨はがし」は習慣化がポイント
肩甲骨まわりのこわばりや不調は、一度のストレッチで劇的に変わるものではありません。大切なのは、無理なく「毎日続けること」。
肩甲骨はがしを日常のルーティンとして取り入れることで、少しずつ体がほぐれ、自然と可動域が広がっていきます。
たとえば、朝の身支度前に5分、夜の入浴後に5分など、「できるときに少しだけ」でも効果は積み重なります。
毎日の習慣にすることで、肩や首のコリがたまりにくくなり、姿勢も自然と整ってくるでしょう。
コリ知らずの体は、自宅ケアで作れる
肩甲骨はがしは、特別な道具や通院がなくても、自宅で気軽に始められるセルフケアです。
すき間時間にできる簡単なストレッチをコツコツ続けるだけで、肩こり・猫背・疲れやすさといった不調が徐々にやわらいでいきます。
「最近、肩が軽くなったかも」「前より動かしやすい」と感じる瞬間が、きっとあなたにも訪れるはずです。
毎日の積み重ねこそが、“コリ知らずの体”をつくるいちばんの近道。今日から少しずつ、自分のペースで始めてみませんか?
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