スマホが熱いときの正しい対処法と注意点|故障や発火を防ぐために今すぐできること
スマホが急に熱くなって驚いた経験はありませんか?
ゲームや動画視聴、充電中など、日常のささいな行動が原因でスマホは簡単に発熱します。しかし、間違った対処をすると、故障やバッテリーの劣化につながることも…。
本記事では、スマホが熱くなる原因から正しい冷まし方、やってはいけないNG行動、そして予防策までを徹底解説。さらに、買い替えや修理のサインについても詳しく紹介します。
「スマホが熱い…」と感じたときに焦らず対応できるよう、今すぐチェックしておきましょう。
✅ スマホが熱くなるのはなぜ?原因を知ろう
▶ 高負荷のアプリやゲームを長時間使用
原因解説:
動画視聴・3Dゲーム・ARアプリなどの高負荷なアプリは、スマホのCPUやGPUに強い負担をかけます。これにより、処理能力が限界に近づき、本体温度が上昇します。
対策ポイント:
-
長時間の連続使用を避け、こまめに休憩を入れる
-
バックグラウンドで動いている不要なアプリは終了する
-
パフォーマンス重視よりも「省電力モード」を活用する
▶ 充電しながらの使用
原因解説:
充電中はバッテリーが発熱しやすくなります。この状態で動画やゲームを使うと、さらに発熱が加速し、機器の温度が急上昇します。
対策ポイント:
-
充電中はスマホの使用を控えるのがベスト
-
必ず純正または認証済みの充電器を使用する
-
急速充電をオフにする設定も検討(設定→バッテリー)
▶ 高温環境での使用(直射日光・車内など)
原因解説:
夏場の車内や直射日光の下では、外気温だけでスマホの温度が急上昇します。内部温度が上がると、性能低下や自動シャットダウンのリスクも。
対策ポイント:
-
車内や窓際など、直射日光が当たる場所を避ける
-
外出時はスマホをバッグやポーチで遮熱する
-
モバイルファンや冷却シートの活用も有効
▶ バッテリーや内部の劣化による発熱
原因解説:
長年使用したスマホやバッテリーは劣化により効率が落ち、発熱しやすくなります。特に2年以上使っている端末では注意が必要です。
対策ポイント:
-
バッテリーの状態を設定画面などで定期的に確認する(iPhoneなら「バッテリーの状態」)
-
充電のたびに100%にしない・0%まで使い切らないなど、劣化を防ぐ充電習慣を
-
発熱や膨張がひどい場合は、修理やバッテリー交換を早めに検討する
✅ スマホが熱いと感じたときの正しい対処法
▶ すぐにスマホの使用を中止する
対策内容:
本体が熱いと感じたら、まずは操作をやめましょう。使い続けると熱がさらにこもり、内部パーツやバッテリーに負担をかけ、最悪の場合は故障や発火の原因になります。
ポイント:
-
画面の操作を中断し、しばらくスマホを置いておく
-
着信や通知が気になる場合は、一時的に機内モードに切り替える
▶ ケースを外して通気性を確保する
対策内容:
スマホケースが熱のこもりを助長している可能性があります。特に厚手のケースや防水タイプは放熱を妨げるため、温度が下がりにくくなります。
ポイント:
-
スマホが熱をもっている間は、ケースを外して裸の状態にする
-
放熱効果の高いアルミ素材や放熱設計のケースに変えるのも一案
▶ 風通しのよい場所で自然に冷やす
対策内容:
スマホは急激な温度変化に弱いため、冷蔵庫や保冷剤などを使って急冷するのはNG。自然な環境でゆっくりと冷やすことが最も安全です。
ポイント:
-
エアコンが効いている室内、風通しのよい日陰などで静置する
-
扇風機の風を当てるなど、穏やかな送風は効果的
-
スマホを布の上に置くと熱がこもるため、平らな固い面がベター
▶ 熱くなっているアプリや機能を確認し終了する
対策内容:
バックグラウンドで動作中のアプリや位置情報・Bluetoothなどが熱の原因になっていることも。リソースを消費している機能を停止することで、発熱の悪化を防げます。
ポイント:
-
iPhoneなら「設定→バッテリー」でバッテリーを多く消費しているアプリを確認
-
Androidは「設定→デバイスケア(またはバッテリー使用量)」をチェック
-
不要なアプリは手動で終了、位置情報・Bluetooth・Wi-Fiなども一時オフに
▶ 充電を中断する
対策内容:
充電中の発熱はごく自然なものですが、スマホ本体が明らかに熱くなっているときは危険信号。バッテリーの負荷が高まることで、劣化や膨張を招くリスクがあります。
ポイント:
-
すぐに充電ケーブルを抜き、安全な場所で冷却を優先する
-
発熱が落ち着いてから改めて充電する
-
充電器やケーブルが異常に熱い場合は、別の純正品や認証済みのものに交換
✅ やってはいけないNGな冷却方法
▶ 冷蔵庫や冷凍庫に入れる
NG理由:
「とりあえず冷やしたい!」という思いから、冷蔵庫や冷凍庫に入れるのは絶対にNG。スマホ内部の温度が急激に下がることで、内部の電子部品にダメージを与える可能性があります。
リスク例:
-
内部で結露が発生し、水滴が基板をショートさせる
-
バッテリーの温度変化で膨張・破裂の危険性
-
タッチパネルやディスプレイのトラブルの原因にも
代替策:
-
冷蔵庫での急冷ではなく、風通しのよい室内で自然放熱を
▶ 保冷剤を直接当てる
NG理由:
冷蔵庫と同様に、保冷剤の直接使用も非常に危険です。冷却効果が高すぎる上、表面に水滴がついてスマホ内部に湿気が入り込み、故障の原因になります。
リスク例:
-
表面結露が発生し、水濡れと同じ状態に
-
バッテリーやコネクタ部の劣化を早める
-
温度差による部品の膨張・収縮でひび割れの可能性も
代替策:
-
冷たいものを使いたい場合は、間に布を挟んで間接的に冷やすなど工夫を
▶ 急激に冷やして内部結露を引き起こす行為
NG理由:
電子機器全般に言えることですが、「急冷」は湿気とのセットで“結露”の大きな原因になります。見えない内部で水滴が発生し、スマホの故障を招くことも。
リスク例:
-
スマホ内部に水分が入りショート・腐食を引き起こす
-
一見冷えたように見えても、後から不具合が発生することが多い
-
長期的にバッテリーや回路にダメージが蓄積される
代替策:
-
緩やかな冷却が鉄則。自然放熱+アプリ停止+ケース取り外しが基本
-
急ぐときは扇風機の風を当てるなど、乾いた風を活用
✅ スマホの発熱を防ぐための予防対策
▶ こまめにアプリを終了・削除
対策内容:
スマホのバックグラウンドで動作しているアプリは、見えないところでCPUやメモリを消費し、発熱の原因になります。とくに位置情報・動画系・SNSアプリは要注意。
具体策:
-
使用していないアプリはこまめに「終了」または「削除」
-
定期的にアプリの整理をして、不要なものはアンインストール
-
Androidは「設定→アプリ→実行中」、iPhoneは「マルチタスク画面」で確認可能
▶ バッテリーの状態をチェック
対策内容:
劣化したバッテリーは発熱しやすく、長時間の使用や充電で不安定な挙動を起こします。バッテリーの状態を定期的に確認し、早めの交換や修理を検討しましょう。
具体策:
-
iPhoneは「設定→バッテリー→バッテリーの状態と充電」から確認可能
-
Androidは端末によるが、「設定→デバイスケア→バッテリー情報」などで確認
-
最大容量が80%以下なら交換を視野に
▶ 高温になる場所を避ける(夏の車内など)
対策内容:
スマホは高温環境に非常に弱く、内部温度が上がると自動的に性能が低下します。特に夏場のダッシュボードや車内放置は、最も危険な発熱シチュエーションの一つです。
具体策:
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車内にスマホを置きっぱなしにしない
-
持ち歩く際はカバンの中など、直射日光を避ける工夫を
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自転車やバイクのスマホホルダー使用時も、直射日光対策を忘れずに
▶ 充電中は使用を控える
対策内容:
充電中はバッテリーが発熱するため、その状態で動画視聴・ゲーム・通話を行うと、発熱が重なりリスクが高まります。負荷のかかる操作は極力避けましょう。
具体策:
-
充電は就寝前や作業中など、使用しないタイミングで行う
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急ぎの連絡以外は充電完了後に対応する
-
発熱が気になるときは「低速充電(5W程度)」を選ぶのも効果的
▶ OSやアプリを最新の状態に保つ
対策内容:
古いバージョンのOSやアプリには、不具合や最適化不足による発熱トラブルが潜んでいることがあります。定期的なアップデートは、発熱防止にもつながります。
具体策:
-
OSはWi-Fi環境でこまめに更新(iOSは「設定→一般→ソフトウェア・アップデート」)
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アプリも定期的に「App Store」や「Google Play」から最新版に更新
-
自動アップデート機能をオンにしておくのもおすすめ
✅ こんな症状が出たら要注意!修理や買い替えを検討するサイン
▶ 頻繁に熱くなる
症状の概要:
操作していなくてもスマホがすぐ熱を持つ、軽いアプリ使用や充電だけで本体が異常に温かくなるといった場合、内部パーツの劣化や異常が進行している可能性があります。
考えられる原因:
-
バッテリーの劣化
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CPUや内部冷却機構の故障
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ウイルスや不具合アプリによる過剰な処理
対策:
-
再起動や初期化で改善しない場合は、早めに修理店で診断を
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使用年数が長いなら、買い替えを視野に入れるのも選択肢
▶ バッテリーの減りが異常に早い
症状の概要:
フル充電しても数時間しか持たない、何もしていないのにバッテリーが急激に減るなどの症状は、バッテリーの寿命が近づいているサインです。
考えられる原因:
-
バッテリーの劣化(充電サイクルの上限超え)
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発熱によるバッテリー性能の低下
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システムやアプリの異常動作
対策:
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iPhoneでは「バッテリーの最大容量」が80%を切ったら交換推奨
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Androidでもバッテリー診断アプリを活用して状態を確認
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バッテリー交換で改善することもありますが、端末の経年劣化が進んでいる場合は買い替え検討を
▶ 画面が勝手に暗くなる・反応しない
症状の概要:
スマホ本体が熱を持つと、過熱防止のために自動で画面が暗くなる・フリーズすることがありますが、頻繁にこの現象が起こるなら、故障のサインかもしれません。
考えられる原因:
-
発熱による一時的な性能制限
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ディスプレイやタッチパネルの不具合
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内部センサーやソフトウェアの異常
対策:
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システムのアップデートやリセットで改善しない場合、修理店でハード診断を受ける
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操作不能や強制終了を頻発するなら、端末交換を検討
▶ 膨らんでいる・異臭がする
症状の概要:
スマホ本体や画面が膨張していたり、焦げ臭い・甘い匂いがする場合は、バッテリーの膨張や化学反応による危険信号。発火や爆発のリスクもあるため、即時の対応が必要です。
考えられる原因:
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バッテリーの膨張(内部ガスの発生)
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内部ショートや過熱による化学反応
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長期間の過充電や非純正充電器の使用
対策:
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すぐに使用を中止し、充電器を外して安全な場所に置く
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絶対に本体を押し込んだり、無理に使用を続けない
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安全のため、修理専門店またはメーカーに早急に相談・持ち込みを
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バッテリー交換よりも新品への買い替えが安全なケースも多数
✅ まとめ|スマホが熱くなったら「冷静に・自然に冷ます」が基本
スマホが熱を持つと「すぐに冷やさなきゃ!」と焦ってしまいがちですが、急激な冷却や誤った対処はかえって故障リスクを高める危険な行動です。基本は「冷静に、自然に、負荷を減らす」こと。
本記事で紹介したポイントをおさらいすると――
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スマホが熱くなる主な原因は、使いすぎ・充電中の操作・高温環境・バッテリー劣化など
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対処法は、すぐに使用をやめて風通しの良い場所で自然に冷ますこと
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冷蔵庫や保冷剤などでの急冷はNG。内部結露や部品トラブルの原因に
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アプリ整理や高温回避、バッテリー管理など、日頃の予防も重要
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異常が続く場合や劣化サインが出ている場合は、修理や買い替えの検討も必要
日常的なちょっとした気配りで、スマホの寿命を延ばし、突然のトラブルを防ぐことができます。「スマホが熱い」と感じたら、慌てずに“やさしく冷やす”を意識して対処しましょう。


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