休んだのに疲れが取れない原因は?心が疲れてるサインとリセット法まとめ
「しっかり休んだはずなのに、なぜか疲れが抜けない」「休日明けに、むしろもっとしんどくなる気がする」──そんな状態に心当たりはありませんか?
実はその“抜けない疲れ”、体ではなく心が疲れているサインかもしれません。
どれだけ寝ても、好きなことをしても、満たされない。そんなときは、表面的な休息では足りていない心のSOSが出ている可能性があります。
この記事では、
-
休んだのに疲れが取れない本当の原因
-
無意識に溜め込んでいる心のストレス
-
心をリセットして元気を取り戻す具体的な方法
を、わかりやすく解説していきます。
「ちゃんと休んだはずなのに疲れてる…」そんな“見えない疲労”に気づき、自分らしく回復するヒントを一緒に探してみましょう。
休んでも疲れが取れない…その原因は「心の疲労」かも
体は休まっても、心は休んでいない?
「休んだはずなのに、全然元気にならない」──そんなとき、体の疲労だけでなく**“心の消耗”が原因になっていることがあります。
ベッドでゴロゴロしても、好きな番組を観ても、心がザワついていたり、頭の中でずっと何かを考えていたり…。それでは“本当の意味で休んだ”ことにならない**のです。
体は横になって休めても、心は仕事や人間関係のストレスで緊張状態のまま。
その状態が続けば、いくら時間をかけても「疲れが抜けない」という感覚が残ります。
休息とは、“何もしない”ことではなく、“心と体が安心できる状態”をつくること。
心をゆるめることこそが、深い疲労回復につながります。
“だるい・やる気が出ない”は心からのSOS
なんとなく体が重い、朝から気分が沈む、何をするにもやる気が出ない…。
それは、ただの「疲れ」ではなく、心が限界に近づいているサインかもしれません。
特に、強くがんばってきた人ほど、「自分はまだ大丈夫」と無理をしがちです。
しかし、やる気が出ない状態が続くのは、心が「これ以上がんばれない」と教えてくれている証拠。
体のだるさや頭の重さも、心の疲れから来ている場合が多くあります。
このサインを無視し続けると、燃え尽き症候群やうつ状態に近づいてしまうことも。
「休んでも疲れている」と感じたときは、立ち止まって心の声を聞く勇気が必要です。
ストレス・責任感・人間関係…見えない疲れが溜まっている
「心の疲れ」は、目に見えない分、気づきにくいのが特徴です。
特に、
-
プレッシャーのある仕事
-
家族や周囲への気遣い
-
SNSや常に何かに“つながっている”状態
など、慢性的な緊張や責任感が続いていると、知らず知らずのうちに心が摩耗していきます。
見た目には元気そうに見えても、内側では限界寸前というケースも少なくありません。
こうした“見えない疲労”は、「疲れてる理由がわからない」と感じる原因にもなります。
まずは「今、自分は何に疲れているのか?」を自覚することが第一歩。
紙に書き出す、誰かに話すなど、自分の内側と向き合うことで、心の回復が始まります。
休んだはずなのに疲れている人の“よくある特徴”
常に「何かを考えている」状態が抜けない
ベッドに横になっても、頭の中では「明日の予定」「やることリスト」「あの人の言葉」がぐるぐる…。
そんな“思考が止まらない状態”が続いていませんか?
心が疲れている人の多くが、休んでいるつもりでも頭がずっと働きっぱなしという傾向を持っています。
これは「脳の休息」ができていない状態で、いわば“脳内マルチタスク”が続いているようなもの。結果的に心身が休まらず、疲労が蓄積されていくのです。
まずは、「あえて何も考えない時間」を作ってみましょう。
深呼吸をする、目を閉じて5分静かにする、自然の音を聞く──**“無になる時間”**が、心のクールダウンにはとても効果的です。
スマホ・SNSが“心の休憩”を邪魔している
「SNSを見ていると疲れるのに、つい開いてしまう」
「休憩時間=スマホタイムになっている」
そんな人は、本当の意味で“心を休ませる時間”を取れていない可能性があります。
スマホやSNSは、情報が常に流れ込んでくる刺激の強いツール。たとえ楽しい投稿であっても、脳や心は無意識に比較・分析・反応を繰り返し、見えないストレスが積み重なります。
疲れているときほど、「静かな時間」が必要。
スマホを手放して、散歩をする、空を眺める、温かい飲み物を飲みながらボーッとするなど、“何もしない時間”こそが最高のリセットになることもあります。
まずは1日10分、「スマホから離れる時間」をつくってみましょう。
義務感や「ちゃんとしなきゃ」が抜けない
「休む時間なのに、何かしなきゃとソワソワする」
「せっかくの休日でも“有意義に使わなきゃ”とプレッシャーを感じる」
それは、“休むこと”にすら責任を感じてしまう状態かもしれません。
まじめで責任感が強い人ほど、「ちゃんとしていないとダメ」という思い込みを持ちやすく、それが心の緊張を休みなく続けさせる原因になります。
本来、休むことに意味や成果を求める必要はありません。
ただダラダラ過ごすだけでも、笑える動画を観て笑うだけでも、“気が抜けた”と感じられたならそれで十分な休息です。
「休む=生産性がない」と考えず、**「心を満たすこと=大切な自己管理」**だと認識を変えてみましょう。
“がんばりすぎない勇気”が、心の疲れを和らげてくれます。
心をリセットする方法|“本当の休息”を取り戻すコツ
「何もしない時間」を意識的につくろう
現代は“常に何かしていないといけない”という感覚に追われがち。
でも、心が疲れているときこそ、**「意識的に何もしない時間」**が必要です。
何かを生産したり、学んだり、達成したりしなくても大丈夫。
ぼーっとする、天井を見上げる、空を眺める──それだけでも脳と心のエネルギーは回復していきます。
最初は「時間をムダにしてるかも」と落ち着かないかもしれません。
でも、“何もしない”という行動そのものが、心を休ませる技術なのです。
1日10分からでいいので、意識して「空白の時間」を確保してみましょう。
スマホ断ち・情報の遮断で脳を休める
スマホやSNSを見ている時間は、“休憩”のように感じますが、実は脳が休まっていないことがほとんどです。
スクロールし続けることで、無意識に情報処理が延々と続き、脳が過労状態になってしまいます。
心をリセットしたいときは、スマホをあえて見ない時間をつくるのがおすすめ。
たとえば…
-
お風呂中だけはスマホを別室に置く
-
朝の30分は通知をオフにする
-
SNSを開かない“情報断食日”を設ける
など、**「情報から距離を置く習慣」**が心の静けさを取り戻すカギになります。
「見ない時間が不安」なのは、それだけスマホに支配されていた証拠。
1日数十分の“スマホ断ち”でも、心の軽さは大きく変わってきます。
“深呼吸”と“今ここ”に意識を戻すマインドフルネス
心が疲れているときは、過去の後悔や未来の不安に意識が向きがちです。
そんなときこそ、「今、ここ」に意識を戻すマインドフルネスの時間が有効です。
方法はシンプル。目を閉じて、ゆっくりと深呼吸を3回。
その呼吸に意識を向けるだけで、頭の中の“ぐるぐる思考”が少し静まります。
-
息を吸いながら「今、吸っているな」
-
息を吐きながら「今、吐いているな」
ただそれだけでいいのです。
これは「思考」ではなく、「感覚」に意識を向けるトレーニング。
毎日5分の呼吸タイムでも、心に“静かな空間”が生まれる感覚を得られるでしょう。
気持ちを書き出して、頭の中を整理する
心がモヤモヤしているときは、頭の中に“未処理の感情”がたまっている状態です。
それを抱え込んだままでは、疲れはなかなか取れません。
そこでおすすめなのが、「気持ちを紙に書き出すこと」。
思ったことをそのまま、誰にも見せない前提で、自由に書いてみましょう。
-
つらい・悩んでる・疲れた
-
嬉しい・ホッとした・ムカつく
どんな感情でもかまいません。文字にすることで、頭の中のモヤが形になります。
それを“視覚的に”見られるだけでも、気持ちの整理や解放が起きていくのです。
書いた後は、その紙を捨ててもOK。
大事なのは「言葉にすること」で、心の中のごちゃごちゃを外に出してあげることです。
生活を見直す|心と体を整えるための小さな習慣
睡眠・食事・運動の“基本”を丁寧にする
心の疲れを癒したいときこそ、**生活の基本3つ(睡眠・食事・運動)**を見直すことが大切です。
これは当たり前のようでいて、疲れているときほど乱れやすい部分でもあります。
-
睡眠:スマホを早めに手放して、決まった時間に寝る
-
食事:3食とるだけでなく、“よく噛んで味わう”ことを意識
-
運動:激しい運動ではなく、1日10分の散歩でも十分
どれも“がんばる”必要はなく、丁寧にやること・自分を大切に扱うことが回復につながります。
特に朝日を浴びながらの軽いウォーキングは、心のバランスを整えるのに効果的。
「ちょっとだけ変えてみよう」くらいの気持ちで、できることから整えてみてください。
「完璧主義」から少し離れてみる
心が疲れやすい人の多くが、**「ちゃんとやらなきゃ」や「ミスは許せない」**といった“完璧主義”の傾向を持っています。
でも、その理想を自分に課し続けることで、無意識に心のエネルギーが消耗していくのです。
-
すべての家事をこなさなくてもいい
-
やる気が出ない日があってもいい
-
「今日はここまでで十分」と思っていい
自分に対して**「これでOK」と言ってあげること**が、心の休息になります。
人は不完全だからこそ愛され、共感される存在。
完璧を手放すことで、心の重荷がふっと軽くなる感覚が味わえるはずです。
気軽に話せる人との時間を大切にする
疲れているときほど、「誰かに話すこと」が心の回復に効果的です。
特別なアドバイスを求めなくてもいい。ただ、**“自分の気持ちをそのまま口にできる相手”**とつながる時間が大切なのです。
-
内容のない雑談でもOK
-
弱音を吐いてもOK
-
リアクションがなくてもOK
**“言葉にすることで気持ちが軽くなる”**という感覚は、話してみて初めてわかるもの。
もし身近にそういう相手がいない場合は、カウンセラーや悩み相談サービスなどを利用するのもひとつの方法です。
「一人で抱えこまないこと」──それ自体が、自分を大切にする行動なのです。
まとめ|“心の疲れ”を癒すのに、時間がかかってもいい
「休んだのに疲れている」のは、心ががんばりすぎた証拠
「休んだはずなのに、まだ疲れてる…」
そんな自分に対して、責めたり落ち込んだりしていませんか?
でも、それは**あなたが“体だけでなく心も一生懸命にがんばってきた証拠”**です。
目に見えないプレッシャーや感情の処理、気づかぬうちに我慢してきたこと──それらが積み重なると、表面的な休息だけでは足りなくなって当然です。
疲れているのは、弱いからじゃない。
人として当たり前の反応であり、ちゃんと休むべきタイミングが来たというサインなのです。
「もう少し、私の心にも目を向けてあげよう」
そう気づけたことが、回復への第一歩です。
あなたのペースで、少しずつ心を整えていこう
心の疲れは、風邪のように数日で治るものではありません。
焦らなくていいし、無理に元気になろうとする必要もありません。
大切なのは、“自分のペース”を取り戻すこと。
ゆっくり歩いてもいい。ときには立ち止まってもいい。
疲れたら座って、また元気が出たら少しだけ前に進めばいいのです。
-
少し眠れるようになった
-
ごはんを美味しく感じられた
-
朝の空気が気持ちいいと感じた
そんな小さな回復のサインを、見逃さずに自分を褒めてあげましょう。
“疲れた自分”も受け入れながら、日々をやさしく整えていけるといいですね。


最新記事 by 佐藤 彩香(心理カウンセラー) |ご支援はこちら (全て見る)
- SNS時代の誹謗中傷対策|被害にあったときの行動マニュアルと“加害者にならない”ための心得 - 2025年7月16日
- 論破したがる人の心理とは?特徴・対処法・うまく返す会話術まで徹底解説! - 2025年7月16日
電話番号 052-265-6488