靴のサイズが左右で違う気がするのはなぜ？原因と対処法を徹底解説！

なんとなく靴が片方だけきつい・ゆるい…そんな違和感、感じたことはありませんか？

実は、多くの人が左右でわずかに足のサイズや形が違うといわれています。その差は気づかない程度から、靴選びに困るレベルまでさまざま。原因は、生まれつきの骨格の違いや、日々の姿勢・歩き方、さらには足のむくみや外反母趾といったトラブルまで多岐にわたります。

とはいえ、そんな足の左右差に気づかず合わない靴を履き続けてしまうと、靴ずれや疲労、姿勢の歪みにまでつながることも。

本記事では、「靴のサイズが左右で違う気がするのはなぜ？」という疑問に対して、

• よくある原因

• 自分でできるチェック方法

• 靴選び・調整のコツ
  をわかりやすく解説していきます。

「片足だけ違和感がある…」そんな悩みを解消したい方は、ぜひ参考にしてください。

 

靴のサイズが左右で違うと感じるのはなぜ？

ほとんどの人は「左右非対称の足」を持っている

実は、左右の足がまったく同じサイズや形をしている人はほとんどいません。足の長さ、幅、甲の高さなどに微妙な違いがあるのが一般的です。

とくに多いのが、「片足が0.5cmほど長い」「片方の足幅が広め」というケース。自分では気づきにくいものの、靴のフィット感には敏感に影響します。

さらに、利き足による筋肉の発達差も原因になります。たとえば右利きの人は、右足に体重をかけるクセがあるため、筋肉のつき方や骨格のバランスが左右でズレることがあります。こうした小さな差が、「なんとなく片方の靴だけ違和感がある」という感覚につながるのです。

加齢や生活習慣による足の変化

年齢を重ねると、足のサイズや形も変化します。特に40代以降は筋力の低下や骨の変形によって、アーチ（土踏まず）が下がったり、横幅が広がったりすることが多くなります。

この変化は左右で進行スピードが異なることもあるため、靴のフィット感に差を感じやすくなります。

また、長年の姿勢や歩き方のクセも影響します。
・片方に重心をかけがち
・同じ足でよく立つ、組む、蹴る
といった習慣が、左右の筋肉バランスや骨格を歪ませる要因になるのです。

つまり、「若いころは気にならなかったのに、最近靴が片方だけ合わない…」という違和感は、こうした加齢や生活習慣の影響による可能性が高いです。

外反母趾・扁平足・足のむくみなどの影響

足の左右差を感じるもうひとつの大きな要因が、足のトラブルや一時的な体調の変化です。

• 外反母趾や扁平足：左右どちらかがより進行していると、片方だけ幅が広がり、靴に当たって痛みや圧迫を感じやすくなります。

• 足のむくみ：特に夕方以降や長時間の立ち仕事のあとなど、一時的に片足だけがむくむことも。むくみは利き足や姿勢によって偏って出る場合があります。

こうした状態では、その日その時によって靴のフィット感が左右で変わることも珍しくありません。

慢性的に続く場合は、整形外科やフットケア専門店でのチェックがおすすめです。症状が軽いうちにインソールや靴の調整で対応できるケースも多くあります。

 

靴の左右差を感じるときのチェックポイント

足のサイズを正確に測定してみよう

靴に違和感を感じたときは、まず足のサイズを正しく知ることが第一歩です。「なんとなくこのサイズで合ってるはず」と思い込んでいる人ほど、実は左右で大きさが違っていたり、そもそもサイズが合っていなかったりすることが多いのです。

自宅でもできる足長・足幅の測り方

以下の手順で、自宅でも簡単に足のサイズを測定できます。

1. 白い紙を床に置き、素足でまっすぐ立つ（両足とも）

2. かかとから一番長い指の先までをペンでなぞり、「足長（そくちょう）」を測定

3. 足の親指付け根と小指付け根を結ぶ幅を測り、「足幅（はば）」を測定

4. 両足それぞれを測定し、左右差をチェック

※夕方など、足が少しむくんでいる時間帯に測ると実際の靴選びに近い数値が出やすくなります。

シューフィッターによる測定のすすめ

より正確に測定したい場合は、靴専門店や百貨店のシューフィッターに相談するのが理想的です。足長・足幅だけでなく、甲の高さ、足のアーチの形、歩行バランスまで含めて見てもらえるため、自分の足に合う靴を選ぶ指針が明確になります。

また、左右差の原因が「構造的な違い」なのか「一時的な変化」なのかもわかることがあり、長期的に快適な靴選びをする上で非常に役立ちます。

靴そのものの作りに原因があることも

「ちゃんと左右の足のサイズは測ったのに、靴を履くと片方だけキツい・ゆるい」という場合、実は靴そのものの作りに原因があることもあります。

同じサイズでもメーカー・モデルで履き心地が違う

靴のサイズ表記（たとえば25.0cm）だけを見て選んでも、メーカーやモデルによって「実際のサイズ感」が異なることがあります。海外ブランドでは特にその差が大きく、甲高・幅広の日本人には合いにくいことも。

また、同じメーカー内でもスニーカーと革靴、パンプスとローファーでは設計の基準が違うため、「同じサイズを買ったのに左右差が気になる」ことが起きやすくなります。

製造誤差や左右の個体差も稀にある

ごく稀にではありますが、製造過程で左右の靴のサイズに微細な誤差が生じることもあります。大量生産の製品では、片足だけ縫製の具合やソールの接着具合が微妙に異なっていることも。

そのため、購入前には両足をしっかり試着し、歩いてみて違和感がないか確認することが大切です。もし試着ができないネット購入などで違和感があった場合は、返品・交換制度を上手く活用しましょう。

 

左右の足のサイズが違う場合の靴選びのコツ

「大きい方の足」に合わせて選ぶのが基本

左右で足のサイズが違う場合は、「大きい方の足」に合わせて靴を選ぶのが鉄則です。小さい方に合わせてしまうと、大きい足にとっては靴が窮屈になり、痛みやトラブルの原因になりかねません。

小さい方にインソールや中敷きで調整

小さい方の足は、インソール（中敷き）やつま先パッドなどで調整することで、フィット感を整えることができます。以下のような調整方法が有効です：

• つま先の余りが気になる → つま先クッション

• 全体のフィット感を上げたい → 厚めの中敷き

• かかとが浮く感じがある → ヒールクッションやかかとパッド

足の形状や違和感のポイントに応じて、パーツごとに調整できるインソールを使うのがコツです。

フィット感が調整できる靴の選び方

以下のような「調整しやすい靴」を選ぶと、左右差がある足でも快適に履けます：

• 靴ひもやベルト付きのデザイン：甲部分のフィット感を調節しやすい

• ストレッチ素材や柔らかい革素材の靴：足に合わせてなじみやすい

• 中敷きが取り外せる靴：カスタム調整がしやすい

自分の足と靴との「微調整の余地」があるかどうかは、左右差がある人にとって非常に重要なチェックポイントです。

左右サイズ違いの靴を購入できるサービスもある

足のサイズ差が大きい場合（例：1cm以上差があるなど）、通常の靴選びではどうしても違和感が残りがちです。そんなときは、左右サイズ違いで靴を購入できるサービスやオーダーメイドの靴も検討の価値があります。

オーダーメイド・セミオーダーシューズ

• オーダーメイド靴：一人ひとりの足に合わせて左右別々のサイズ・形で製作。長く履ける一足に。

• セミオーダー靴：既存のデザインから左右のサイズだけを変えられるタイプ。コストも比較的抑えめ。

これらのサービスは価格は高めですが、履き心地と長期的な足の健康を重視する方には最適です。

靴専門店・リメイクショップの活用

全国には、左右サイズ違いの靴販売や片足のみ購入に対応している専門店も存在します。また、既に持っている靴に対して、左右で厚さを変えた中敷き調整や、サイズ補正を行うリメイクサービスを行っている店舗もあります。

「サイズ違い＝妥協するしかない」と思わず、プロの手を借りて快適な一足を作る方法があることも覚えておきましょう。

 

自分に合った靴を選ぶためのアドバイス

試着時は「両足」でしっかり確認

靴を選ぶ際、つい片足だけ履いて済ませてしまうことはありませんか？
しかし、左右の足にサイズ差がある人こそ、必ず両足で試着することが重要です。

• 両足を履いた状態で立ち、つま先・甲・かかとの圧迫感を確認

• 歩いてみて、片方だけすき間が空いたりキツく感じたりしないかチェック

足の左右差は、履いたときの体感で初めてわかることが多いため、見た目や数値だけで判断せず、体感重視で確認しましょう。

時間帯や靴下の厚みも意識する

足のサイズやむくみ具合は、1日の中でも変化します。特に夕方になると足が少しむくみ、サイズが0.5cmほど変わることも。

靴を試着する際は、以下の点を意識しましょう：

• 午後〜夕方の時間帯に試着すると実用的なサイズ感が分かる

• 普段履く靴下の厚みで試す（特に冬場は厚手の靴下で差が出やすい）

• タイツやストッキングで履く予定の靴なら、同じ素材を着用して試す

ほんの少しの違いが、「履き心地の快適さ」を大きく左右するため、できるだけ実際の使用シーンに近い状態で試すのがポイントです。

歩いてみてフィット感・違和感をチェック

靴を履いたときに立って確認するだけでなく、数メートルでもいいので実際に歩いてみることが大切です。歩くことで、以下のような違和感が明らかになります：

• 歩くたびに片方のかかとが浮く

• 片足だけ足先に圧迫感がある

• どちらかの足だけ靴の中でずれる感じがする

このような違和感がある場合は、その靴は自分の足に本当に合っていない可能性が高いです。見た目やデザインよりも、まずは「長時間歩いてもストレスがないか」を優先して選びましょう。

靴選びは妥協せず、自分の足にとって「正解の一足」を見つけるつもりで試すのが理想です。

 

まとめ｜足の左右差は珍しくない。自分に合った対策を！

「靴のサイズが左右で違う気がする」と感じるのは、実はとても自然なことです。
人の足はもともと左右非対称であることがほとんどで、利き足や姿勢、生活習慣によっても差が生まれやすくなっています。

そのため、左右差があるからといって不安になる必要はありません。
大切なのは、その左右差をきちんと理解し、自分に合った靴選びや調整をすることです。

• 大きい方の足に合わせて靴を選ぶ

• 小さい方はインソールや中敷きで調整

• 両足しっかり試着し、歩行時の違和感を確認

• 必要に応じてオーダーメイドや専門サービスを活用

これらの対策を意識すれば、足にストレスのない快適な履き心地が実現できます。靴は毎日履くものだからこそ、「自分の足に本当に合う一足」を選ぶことが、身体全体の健康にもつながります。

足元の違和感をそのままにせず、自分の足をよく知り、心地よく歩ける毎日を手に入れましょう。